THE FENWAYS
「I'm Your Toy」


いまではジェロの出身地として有名な(我が国限定だけど)ピッツバーグが誇る、60年代で最初に成功を収めたバンドがこのFENWAYS。その証拠にSTONESやDAVE CLARK FIVEの前座も任されるという名誉も預かった程。ベースとなっているのがガレージ的なサウンドだが、そこにリードヴォーカルのSONNY DiNUNZIOの持つ、ほのかなソウルテイストがこのバンドを地元で唯一無二の存在にしたのだろう(現に彼等の作品の中にはノーザンクラッシックとなった楽曲もある)。そんな彼等の魅力がよく表れているのが本盤。サイケポップ調の曲調だがストンプするビートはソウル的、途中のコーラスワークの切れの良さはかつてバックを担当したこともあるVOGUESの影響か。この盤を含め地元ではラジオを中心にヒットするも全国区ではまったく売れなかった。アメリカ、そう甘くはないか・・・



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