HAL BLAINE AND THE YOUNG COUGARS
「Hawaii 1963」


60年代ポップスの数々の名セッションに参加、クレジットは無くとも「どうせHAL BLAINEが叩いているんだろう」なんて音楽好きなら一度は口にしているはず。説明不要のセッションドラムの巨匠HAL BLAINE。そんな彼からのリーダー作としての1枚。自身のグループYOUNG COUGARSを率いての本作、タイトルにハワイとあるが取って付けたようなスライドギターが聞こえるくらいで後は殆どHALの土壇場と化す。まるで日頃の単調なセッションワークの憂さを晴らすかのように無心になって叩きまくる氏、聴いているこっちまでトランス状態にでも陥りそうになる気持ち良い恍惚感を覚える。こんな一見無謀な録音も名手LEE HAZELWOODが仕切ったからこそ成立するんだろう。


前のページに戻る