PHIL OCHS
「One Way Ticket Home」


主にプロテストソングを歌ってフォークシーンに名をとどろかせたPHIL OCHS。が、70年代に入り、そのルーツたるカントリー音楽とELVISをはじめとするロックンロールを二枚看板にしたアルバム『GREATEST HITS』(HVに在庫あり)を製作。今回紹介するシングルはそこからのカット。ほのかに聞こえるバンジョー等カントリー感覚とファンファーレ等まるでサイケポップを思わせる要素が混ざり合った、一筋縄ではいかない作風。この一見混沌としつつもスマートな音のコラージュ、アレンジはMR.DISCOVER AMERICA、VAN DYKE PARKS。ルーツ回帰といいながら決して真面目な研究結果としてではなく、70年という時代に生まれ得るポップスの1つの形として完成させたPARKS氏の功績も大きい。


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