THE RASCALS
「Heaven」


65年にYOUNG RASCALS名義でデビュー、ガレージ的なラフな演奏とむき出しの野性味溢れるソウルフィーリングのミックスが絶妙だった。そういった初期のソウルに対する憧憬はそのままに、徐々に自身達独自のソウルサウンドを目指した彼等。名義をシンプルにRASCALSにし、「A Ray Of Hope」や「People Got To Be Free」等名曲を生み出した。今回紹介する「Heaven」もそういた彼等の努力と汗の結晶と言っていいソウルサウンド。ATLANTICというレーベルカラー、ARIF MARDINやTOM DOWDといった要人が手掛けているだけあって南部ソウルなテイストを感じさせる。先の2曲に比べて地味な印象は否めないかもしれないが、是非シングルで聴いて頂きたい渾身の作品。同時期のMOTOWNのTEMPSやFOUR TOPSあたりが歌ったらフィットしそうなポップさとソウルのバランス感覚も素敵。


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