SPIRIT OF US
「He Ain't Heavy - He's My Brother」


60年代後半から70年代前半によくいた男女混成の大所帯コーラスグループ、このSPIRIT OF USといういかにもな名前の彼等もその典型的なグループ。が、やはりかのSNUFF GARRETTのプロダクションが手掛け、レーベルがVIVAとなるとちょっと無視出来ない。楽曲はHOLLIESがヒットさせ、その他多くのアーティスト達が取り上げた60年代ポップスのスタンダードといっていい邦題「兄弟の誓い」でお馴染みの作品。他のヴァージョン同様に徐々に盛り上がるドラマティックな展開と大所帯のグループはよく似合うと再認識させられる。程よく心地よいドラムやピアノ等の演奏にクラシカルなオーケストラというゴージャスな組み合わせを仕組んだのは自身も歌手等として活動していたGARY LE MEL。アレンジはLE MELのアーティスト時代の作品を手掛けてきたTOMMY OLIVERが担当。このグループ(というかスタジオのプロジェクトか)は結局この1枚で立ち消えとなったが、考えればなんとも贅沢な録音セッションだった。


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