ESTHER PHILLIPS
「Fever」


40年代からジャズ/R&B系歌手とし活動していた彼女、ESTHER PHILLIPS。72年からジャズ/クロスオーヴァー系レーベルKUDUに在籍し数枚のアルバムとシングルをリリース。本盤はKUDUでのラストアルバム『FOR ALL WE KNOW』からのカット。アルバムと同名のA面は1930年代のポピュラーソングをファンキーでモダンなアレンジでカヴァーしたもので、ここで紹介するのはB面「Fever」。こちらは50年代にブルース歌手LITTLE WILLIE JOHNがヒットさせ、更に人気ポピュラー系歌手PEGGY LEEがカヴァーし大ヒットさせたあの曲を取り上げたもの。こちらもA面同様にモダンでファンキーなアレンジでの録音。アレンジはギタリストとして録音に参加もしているJOE BECK、プロデューサーは親レーベルCTIのオーナーCREED TAYLOR。ちなみに本盤は英国配給盤、当時英国ではこうしたクロスオーヴァー/ジャズファンク系の音楽がクラブを中心に盛り上がりつつあった時期だが本盤は残念ながらヒットしなかった。


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