FELICE TAYLOR
「I Feel Love Comin' On」


どんな事情があるのか分からないが、本国ではリリースされず何故か英国でリリースされたソウル/R&B音源というのがあり、本盤はその好例。主役のFELICE TAYLORはカリフォルニア出身の女子ソウル歌手、姉妹と共に結成したグループを経て66年にソロデビュー、同年にロック/ポップス系プロデューサーBOB KEANE主催のレーベルMUSTANGと契約、数枚のシングルをリリースしヒットを記録。本盤はそのMUSTANG在籍時に録音した音源で、元々はMUSTANGからリリース予定だったらしいが英国のPRESIDENTレーベルに貸し出し、67年にリリースされ見事全英11位のヒットを記録。サウンド的にはまさに英国市場好みのノーザンソウル調といったところで、当時英国でも人気の高かったSUPREMESのDIANA ROSSを思わせるキュートな歌声も受けたのかもしれない。ちなみに作曲者の1人、WHITEとは70年代にエロソウル路線で一世風靡することになるBARRY WHITEのこと。


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