店主の収穫2011


UPDATED 18/11/2012

第1位

THE BEATLES
『 THE BEATLES' SECOND ALBUM 』
(WEST GERMANY) '64 ODEON
ZTOX 5558



★このコーナーで意外やBEATLESは初登場。個人的には、じつは彼等のレコードは、中高生時代に買ったもの以外はあまり持っていない。しかしこのアルバム・ジャケがカッコよく、14才の時に『SOMETHING NEW』の旗帯日本盤を買って以来ずっとデザインが好き。で、この盤だが、内容は米編集の『SECOND ALBUM』。西独駐留米軍向けに西独ODEONが1000枚ほどプレスしたもの。『SOMETHING NEW』のファンとして長年欲しかった1枚。高額なのでおいそれと手が出なかったものだが、あまりワケの分かっていないであろうオランダ人から安価で入手。こういうレア度が高いが、価格的に低く入手できたものは喜びは大きい。堂々の第1位だ。いくらだったかだって?店頭でこっそり教えます。


第2位

WIZZARD
「 I Wish It Could Be Christmas Everyday 」
(UK) '73 WARNER BROS.
K 16336



★これは正式にはEMI系列のHARVESTレーベルでリリースされたものだけれど、EMIとの契約の最終段階に見切り発車でWARNERレーベルで製作されたプロモーション盤。WARNERの通常レーベル盤(とは言ってもROYの顔のイラスト入りカスタム・レーベル)も実際に出回りはしたがまだ契約が有効なことをEMIが主張したためすぐに回収され、ジャケのWARNERロゴの上にHARVESTのシールが貼られてHARVESTレーベル盤が入れられたものが大ヒットした。ワーナー無念…。そしてこの盤だけど、ロンドンの某店のクソ箱からの掘り出し物。見開きジャケを開いて内側の取り出し口から取り出してレーベルを見たときの胸のトキメキは、かなりのものだった。格安だったしね。


第3位

THE MOVE
「 Wild Tiger Woman 」
(UK) '68 REGAL ZONOPHONE
RZ 3012

★白地のレーベルは書き込みや汚れが目立ちやすいのが欠点。プロモーション盤ならなおさら美品を見つけるのは困難。本盤のきれいなレーベルに満足している。まだまだ遠いMOVEのプロモーション盤コレクションのコンプリート。


第4位

RONNIE LANE
「 How Come ? 」
(US) '73 A & M
HM 1114

★米盤は激レア。実際に出会って初めて‘そういえば見たこと無いな’と気づいた。英盤と同じデザインのスリーブなのであまりありがたみはないが、あえて言えば上部が直線カットなので、波線カットの英盤では見えない部分があって嬉しい。(←強引) もひとつ言えば、MONO音源はここだけ?SLIM CHANCEの1stの米LPも欲しいなぁ。


第5位

ソフィア・ローレン
「ズビズビズー」
(日本) '61 東芝音楽工業 ANGEL
HM 1114

★数年ぶりに購入した日本盤。それもそこそこ価格。でもさすがにレアっぽいので覚悟を決めて購入。しかしこのスリーブを見ただけでは購入の決心はつかなかった。PETER SELLERSのコレクターではあるが、べつにローレンで購買意欲はそそられない。‘レーベルにPETER SELLERSの文字があれば買います’と申告(?)して検盤させてもらった。店員さんは怪訝な顔をしていたが、私としては当然のこと。果たして、「それは大変!」サイドにPETER SELLERSの名もあったので購入に至った。2枚の英リリースA面曲を強引にカップリング。森山加代子のカバーがそこそこ売れたのを確認してから、日本でのリリースだったのかしら。


第6位

ROY WOOD'S WIZZO BAND
『 SUPER ACTIVE WIZZO 』
(US) '77 WARNER BROS.
UNRELEASED
BS 3065

★WIZZARDの発展型、もしくは劣化型バンドの第一弾にして最終作。イギリスと欧州の数カ国のみでのリリースだったというのは寂しい。アメリカでは正式発売はされなかったはずだけど、一応テスト・プレス盤は作られ番号も決められていたようだ。簡単なインフォ・シートが白ジャケにテープで留められている。レーベルは両面とも白。内容はなかなか面白いけれど商業的ではない。ディスコ全盛時代ではまったく売れなかっただろうので、ワーナーの判断は正しかったと思われる。


第7位

PETER SELLERS PRESENTS
MATE'S SPOFFLE GROUP
FEATURING FRED SPOONS E.P.N.S

「 Any Old Iron / Boiled Bananas And Carrots 」
(UK) '57 PARLOPHONE
R 4337

★セラーズがTHE GOON SHOWでの当たり役、WILLIUM ‘MATE’ COBBLERSに扮して歌う古い歌。この時点で50年近く前の歌で、イギリス人なら皆知っている曲。いわゆるミュージック・ホール調の曲で、RONNIE DONEGANやROGER DALTREY、そして映画『YELLOW SUBMARINE』の中でポールも歌っていた。セラーズにとっては初のヒット曲で(英17位)、まだこの頃は45回転の7インチ盤よりもこの78回転10インチ盤が一般的だった。古いPARLOPHONEロゴがなによりかっこいい。B面のクレイジーなカリプソはセラーズの怪演だ。現在となっては10インチ盤を探すのはけっこう大変。重いし壊れやすいし店頭に並んでいないという三重苦。それにしても出ないな、セラーズのデビュー10"。52年のR3785。


第8位

DARTS
「 Duke Of Earl / I've Got To Have My Way 」
(UK) '79 MAGNET
MAG 147


裏ジャケ下部の↑この文字が大切

 

レーベルにも両面名前入り

★70年代後半にヒットを飛ばしていた多人数POPバンド。まあイギリスのクリスタル・キングといった感じか。A面曲はGENE CHANDLERがオリジナルで、イギリスではWAYNE FONTANA & THE MINDBENDERSのリリースで知られた(知られたか?)。ROY WOODのプロデュース作があるということは当時の音楽雑誌で見つけた情報で、ヒット曲だったこともあり苦も無く見つかった。価格もクリキン並みという優等生。こういう探し物はありがたいね。WOOD作の名曲「Sing Out The Old, Bring In The New」はもともと彼等の為に書かれたということを書き加えておこう。アルバム『DART ATTACK』の入手も追々。


第9位

THE NATURALS
「 Look At Me Now / It Was You 」
(US) '65 LIBERTY
F-55758

★2回続けて米盤で恐縮だが、まあ、やっぱりこの曲もアメリカで出ていたか、という感じ。↓10位のレコードのほうが嬉しいけれど、入手難度を考慮してこちらを9位にチャートさせた。それにしても素っ気無い色使いだなぁ。レギュラー盤を…。


第10位

THE MOVE
「 I Can Hear The Grass Grow /
Wave The Flag And Stop The Train 」

(US) '67 45 DERAM
DEM 7506

★イギリスで売れてもアメリカでさっぱり、というバンドの代表格はSMALL FACESやAMEN CORNER、そしてこのMOVEだ。MOVEの米7''の入手はどれも困難だけど、このDERAMの2枚は後のA&M盤よりもさらに入手難。とくにレーベルの擦れが目立ちやすいので、この美品は嬉しい。しかもアメリカらしく安かったのも嬉しい。そして今気付いたが、これはPROMO盤じゃないか。あぁレギュラー盤もか…。

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