DOUG SHELDON
「Falling In Love With Love」


ロンドン出身、俳優としても活躍していた歌手DOUG SHELDON。本盤はDECCAでのラストリリースとなった1枚。A面「Mickey's Monkey」は米国のソウル/R&B系レーベルMOTOWNの人気グループMIRACLESのダンス定番曲をカヴァーしたもの。英国歌手による米国のソウル/R&B作品のカヴァーということでもっぱらこちらのA面に評価が集中している本盤。ここではへそを曲げてB面曲「Faaling In Love With Love」を取り上げたい。こちらは38年に初上演された米国のミュージカル‘THE BOYS FRM SYRACUSE’からの楽曲を取り上げたもの。作曲はこのミュージカルの全楽曲を手掛けた名コンビROGERS=HARTによるもの。ラテン風の軽快なテンポにSHELDONが気持ち良く歌った素敵なヴァージョンに仕上がっている。オルガンの使い方はこの時期の英国ポップスならでは。前年に米国の人気エンターテイナーSAMMY DAVIS, JR.が軽快なアレンジでカヴァーしており、SAMMYのヴァージョンを意識したのだろうか?アレンジはIVOR RAYMONDEが担当。

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