WATSON T. BROWNE
「What Can I Do」
トリニダード出身の歌手WATSON T. BROWNE。68年にサイケロック系グループEXPLOSIVEと共にPRESIDENTレーベルからデビュー、その後はBELLやMAMといったレーベルを渡り歩き、72年にマイナーレーベルSEVEN SUNに入社、本盤をリリース。A面「Somebody's Changing My Sweet Baby's Mind」は米国のソウル/ブルース系歌手LITTLE MILTONの作品をレゲエ調アレンジでカヴァーしたもので、ここではそのB面「What Can I Do」を紹介。こちらは68年にPRESIDENTレーベルで「Crying All Night」のタイトルでリリースした作品を再録したもの。68年のヴァージョンは伴奏グループEXPLOSIVEの演奏によるサイケなソウル/R&B調の仕上がりだったが、こちらはストリングス等を配したスタイリッシュなアレンジで歌ったポップなノーザンソウル調に仕上がっている。結局SEVEN SUNレーベルでは本盤のみで終了、この数か月後にPYEに移籍しシングルを1枚リリースすることになるが、何故かそのB面には本音源が収録されている。原盤制作は同じで配給が別ということなのだろうか?