店主日記2006
12月31日(日)
毎年のことだが、新年の前日というのはヒッソリとしている。別にいつもみたいにこの部屋だけヒッソリとしているわけではなくて、両脇の古着屋さんはもちろんこの界隈全体がいつもの賑わいをみせていない。もう何年もこの日にはここにこもりっきりなので世間の年末年始がどういうものかは忘却の彼方なのだが、こっちの気張り具合が空回りしているであろうことは想像がつく。のんびり自宅でこたつに入ったり、部屋の片づけをしたりするのもなんだか楽しそうだ。2007年の年末に自分とこの部屋のレコードがどうなっているかは、ちょっと想像が出来ない。
新年の日記の更新は5日からです。明日元旦から4日までは、やまだが店頭で皆様の相手をさせていただきます。今年もお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
12月30日(土)
今年を振り返ってみると、HVへの集中度を高めた年だった。高めた、というより高まらざるをえなかった。抽象的な言い方だが、つまりはレコード買い付け以外のことにお金をまったく回さなかったということ。考えてみれば他の中古レコード屋には足を踏み入れることすら無かったし、本も古本を数冊買っただけ。昼食はほぼ自分で握ったおにぎりで乗り切ったし、飲み会などというものへの参加はゼロ。2週間の渡欧で要した食費が\500少々だったという事実がすべてを総括している。しかし個人的に探していたレコードはそこそこ出てきてくれたし、HVへの依存を高めてしまった(?)お客様方も増えたような気がするし、報われた面は多かった。さぁ来年はどういう方向を向いてやるべーかなぁ。今年がターニング・ポイントだったことは間違いない。
12月29日(金)
今日フライヤを置きに来たのはCLUB CITTA'から。いっつも捨てることになって申し訳ないので、個人的に見る分として2冊だけもらった。パラパラ見ていたら、なんとクリス・ファーロウが来るではないか!しかしCOLOSSEUMのメンバーとして!!喜ばしいことなのかはさておき、とにかくIMMEDIATEの代表格が来日して身近でライブをやるとは事件。COLOSSEUMについては詳しくないが、ちょっと行ってみたいなぁと考えている。
12月28日(木)
‘年末はいつまでですか?’とよくきかれる時節となった。店主は夏なら知的で文化的な施設に涼みに行くこともあるのだが、通常は店にいるか外国にいるかしかない(よって携帯電話も持っていない)くらい無趣味な人間なので、しょうがなく(喜びつつ)年内いっぱい回転、いや開店することは早々と決めていた。その旨伝えると‘ホーッ’という感じの反応をされることが多いのだが、宅配業者の兄さん達は晦日も大晦日も元旦も三が日も何も無いという。彼らだけが‘じゃあボクらとおんなじですね’と頬を緩ませるのだ。でも彼らは年収1千万をもらい(ウワサ)、正月にはお年玉も出るという。1年中半袖姿で街を駆け回る彼らは、勤務すれば必ず報われるのだ。そこまで汗水流して働くほどの根性など到底無い自分に恥じ入るのみ。
12月27日(水)
バーミンガムで世話になった中高校の同級生が帰国して店に遊びに来たついでに、彼が持参した年賀状代わりのクリスマス・カードを出しに階下の郵便局へ一緒に出かけた。1枚だけアメリカ宛てで、50枚ほどが日本国内向け。まったく同じ郵便物にもかかわらず、その料金はアメリカへは\110、国内へは\120という摩訶不思議な事態となった。このような話は他にもあり、日本国内向けのDMも香港とかシンガポールからまとめて発送したほうが安いという。(現在では規制されているようだが) なんだか3日続けて郵便絡みのネタになってしまった。数年前のゆうパックの値上げは大きくHVに響いているが、たまにお客様と封書でWANTSのやり取りなどをすると、心が温かくなる店主であった。
12月26日(火)
20円切手が何枚か必要になり金券屋に行ったところ、70年前後の記念切手がいろいろ入ったパックをずいぶん安く売っていた。中を見てみると札幌五輪記念切手とか、そこそこ価値がありそうなものもあったのだが、まぁ切手のコレクターの世界ではシートで揃っていないと、センター抜けのシングルみたいな扱いしかされないのだろう。それにしても、20円切手といえどもサイズが大きくて、じつにいい。当時はハガキが20円だったはずで主流の金種だったとはいえ、色もきれいで楽しかった。最近の記念切手では丸いのやら星型のやらいろいろ野心的なものも多いが、じつに大半を民間業者が印刷するようになっているという。以前では当たり前だった官製の印刷所は、とても入札で勝てないのだそうだ。我々にとってはどこが請け負おうが問題ないが、どうもやっぱり昔の切手のほうが題材とかデザインとかが優れているような気がするんだよなぁ。
12月25日(月)
今日、階下の郵便局で2千円札を受け取った。なんだか毎回出会うたびにここに書いているような気がするが、まぁ毎回書いても片手で足りるくらいのこと。今日は局員さんがわざわざ‘2千円札でもいいですか?’と、とても申し訳なさそうに尋ねてくれた。曰く、窓口内に新しく設置されたキャッシャー・マシンは、すべての金種を定められたとおりにセットせねばならず、強制的に2千円札も出てきてしまうのだそうだ。以前、ある銀行にお勤めのお客様から伺った話を紹介したが(役所から‘使え’と押し付けられた2千円札が金庫に山と溜まって困っている、というハナシ)、ついに郵便局にまで役所の魔の手が伸びてきたということだ。ある人がどっかのコラムで書いていたことだが、‘真剣に流通させるなら、公務員の給料を強制的に全部2千円札で支払わないとダメだ’という事態も近付いてきた、とも言えるだろう。強引に2千円札を導入したご本人(優子の父)はとっくにおダブツさんだし、あ〜あ、厄介だなぁ。さっそく今日お釣りで渡そうと思ったら、お客さんに断られたし。とりあえず、郵便局での支払いの際に、進んで恭しくお返ししようと思う。
12月23日(土)
あぁ、考えてみれば一ヶ月前はイギリスで奮戦中だった。渡英前は‘2週間超とは長いなぁ’と思っていたが、終わってみればアッという間だった、という気もする。そして、今日たて続けに‘また行くんですか?’ときかれた。行きたいとも!本当に、財政問題しだいなのですよ。このままじゃあ、キツいかなぁ…。
12月22日(金)
11月18日の日記に登場した紳士が来店。今日も物腰よく小冊子を取り出しながら曰く、‘先日は、えーと、あのジャズ・シンガーのトム…、えー、(ここで手帳を見る)、、、そうクリフ・リチャードと、ハンク・マーヴィン(MARVINの‘V’の発音良し)のことを教えてくださってありがとうございました。’と。ジャズ・シンガーに転身したとは聞いたこと無いが。
12月21日(木)
UK盤もひと息ついたところだけど、しばらく数を入れていなかった米盤LPをなんとか今日までに入れた。しかしまだまだ箱が満杯とは言えないので心もとない。これから1週間は‘さらに米LP強化週間’とすることにした。来週末までには残りのUKシングルも全部入れるつもりでいるが。
12月18日(月)
嬉しいことに、チョロチョロとブログ再開へのエールが。店頭の用事がもう少し済んだら、近々再開予定です。みんな見てくださいね。
12月17日(日)
残念、昨日で写真つきの欧州ツアー報告は終わり。じつは、来月にも渡英する目論見があるのだが、ウーヌ、どうだろうか。これから1週間の売り上げしだいなのだが。あとは、ブログの再開もしたいのだが、再開コールが皆無なのでどうも力が入らない。
12月16日(土)
イギリスに10日の滞在の後オランダへ移動。ユーロ導入前はどこで何をしても金持ちになった気になった国だが、今回は予算も少ない上、空前のユーロ高のためイギリス以上にキューキューの状態を余儀なくされる息苦しい国だ。そんなときはコレクター仲間に泣きつくしかない。もちろんエサ持参で。とりあえず宿と食事はゲット。まぁ広いこと、ユトレヒトのフェア!レコード会場なんてほんの一部だが、それでもまる2日はかかる。早々にオケラになった私は珍しくアンティークの会場を余裕を持ってうろついたのだが、とんでもないものを持っているディーラーを見つけた。彼は軍装品専門で軍服や軍帽を取り揃えているのには納得いったのだが、妙に日本関係の小物が多く各種操典、日記、写真帖等々古くは明治からのものを多く持っていた。その中になんと、遺髪が包まれた便箋が添えられた‘遺書’と書かれた封筒があった。ジャワ方面から持ち帰られたものだろうか。ひとことオヤジに言ってやろうかと思ったが、敗者が勝者に噛み付くのも見っともないので思いとどまった。とにかく、どんなものでも何でも売られていることのひとつの事例ではある。
12月15日(金)
今回も大量に出たのはやっぱり北方のとある街の、ある屋根裏部屋だった。なにやらその持ち主さんはせっせと地元紙などに‘レコード買います’と広告を出し続け、来るものはとりあえず全部買い取るそうで、この屋根裏以外にもドッサリと貯め込んでいた。そういう人に出会える場はレコード屋の店頭だったり、知り合いの知り合いだったりと、常にアンテナをピンピン張って、‘オイラ現金ドッサリ持ってるぜ’っていうフリをすることだ。結果百ポンドも買うことになれば、食事くらいゴチしてくれるという塩梅(それ目当てではないが)。しかしたいていレコードが保管されている場所は寒いので、手袋を始め防寒の用意は大切だし、必ずやってくるササクレ対策として、夜ひとりで爪切りを使用しての指先の手入れは欠かせない。
12月14日(木)
今回もロンドンから離れていろいろ回った。バーミンガムには高校時代の友人が住んでいるので、一晩厄介になるついでに市内のレコ屋を回ってみた。が、中心街に名店が揃っていたはずなのに、1軒を残してすべてGONE!その店のオヤジによると、イギリス第2の都市であるバーミンガムには1軒しか中古レコード屋が無いという。にわかには信じられないが、ともかく店舗を持つことのキビしさを表していると思う。
12月13日(水)
ロンドンではレコード・フェアにも顔を出した。最近ではどのフェアもみるみる規模が小さくなって、今回のが一応イギリスで一番規模が大きいものだそうだが、まったくシケたものだった。大物(高額アイテム)には手を出さないことにしていたので、ひたすらシングル掘りに徹したので体力的にはけっこうキツく、目も疲れた。まぁそのために来たのだから苦ではない。問題は旅人にとってのロンドンの環境。ロンドンでは年々交通費が上がり、なんと現在では(安く乗る手段はあるものの)地下鉄の初乗りが\700!!公衆電話も\100から、というビンボーな外人にはツラい国。いくらか安い(が混む)バスを使い、空腹をこらえて雨に濡れて歩いた距離いくばく。おまけに今回は非常事態宣言(勝手に店主が宣言)中なので、日本から即席食料、ペットボトルの飲料を大量に持参し、13泊の旅程にもかかわらず使用した飲食費は計£2.50(約\600)という記録を達成。(エバるな!) ゴチしてくれた多くの友人、ありがとう。君たちに支えられたからこそ、現在店頭に並ぶ数々のナイス・レコがあるのだよ。汗と涙と胃液の結晶を見に来ない人はもったいない、もったいない。
12月12日(火)
そんなイギリスの‘CRUSHED’の店頭価格だが、事態を象徴するような出来事があった。ロンドン郊外にあった名門ショップ、BEANOSの閉店というニュースだ。今年の夏頃には漏れ伝わってきてたニュースだったが、現地でも‘あーやっぱり’という受け止められ方だった。おそらく、英シングル盤に限って言えば、世界中で一番店頭在庫があった店だと思う。しかし値付けがチョー強気で、ここ数年ほとんど私が足を踏み入れる余地は無かった。今回は閉店セールだというので覗いてきたのだが、店内はじつにヒッソリとしていた。店員さんによると、建物自体が自社ビルなのでフロアの多くをテナント化して貸し出し、1階だけに特化して営業を再開させたい、ということだった。良くも悪くもレコード・ディーラー等が注目していた店だったので、今後どうなるかは気になるところだ。
12月11日(月)
ちょうど今回の渡英と前後してイギリス人レコード・コレクターのバイブル、‘RECORD
COLLECTOR RARE RECORD PRICE GUIDE 2008’が発売された。2年に1度出るこの本をイギリス人はいつも我先に購入してワーワー騒ぐのが常なのだが、今回は早速購入している輩はほぼ無く、ほとんど話題にもならかかった。それに、以前では‘これはイーベイで○○ポンドだからなぁ’なんて言っている奴が多かったが、どうも昨年くらいからそういう話も出なくなった。親しい友人によると、イギリスのレコード価格は‘CRUSHED’したらしい。私が見てきたところ二極分化がさらに進んだと思う。その新しいプライス・ガイドではシラ・ブラック、ジョー・ブラウン等のリストがバッサリとカットされている一方、レアなものはグングン値上がりしている。まぁつまり我々が探しているものというのは、やっぱりなかなか安価では見つからないということだ。そんな中、ポンド高にもかかわらず限られた予算内で今回購入してきた700枚あまりは、どれも‘ナイス!’なものばかりだと自負している。じつにロンドン市中には半日しかいなかった。どうしても市中では当たり前のものを旧態依然の価格で出しているところしか見当たらないからだ。
12月10日(日)
さて、ようやくひと段落ついたかな、という感じ。新入荷のレコードにかかりっきりという状況は脱したので、過去3週間に溜まった仕事を順次片付けながら、明日から今回の欧州ツアーの報告をしてゆきます。
12月9日(土)
店主より早くに来店し列を作ってくれていた3名様、ありがとうございました!今日は雨のせいか、1時間も過ぎたら店内はガラ空き。初日に売れるべきレコードもまだまだたくさんあります。明日からに期待!
12月8日(金)
ようやく大量のシングル盤の整理が完了。眺めてみるとPYEが圧倒的に多く、以下DECCA、COLUMBIA、PARLOPHONE、CBSと続くのは当然としても、今回はSTRIKE、VERTIGO、BELL、A&M、TREND、YOUNG
BLOODなんていう2線級のレーベルが多いことが、リッチな雰囲気を漂わせている。ほぼ100%カンパニー・スリーブを装備というのも努力の賜物。明日は天候が心配なのですが、皆様、小銭をご用意の上、ぜひいらしてくださいね。
12月7日(木)
日本でもヨーロッパでもそこかしこにクリスマスの電飾が灯り、そんな喧騒とは無縁の店主はどうも居心地が悪い。そういえば、日付けが変わろうとしているついさっき11時半頃に、外でギャーギャー騒いでいる輩どもがいたからドアを開けて見てみたら、ネクタイを頭に巻き、背広が肩から千切れているという絵に描いたような酔っ払いサラリーマンがいた。始めて見たあんな奴。あながちマンガやお笑い番組は誇張ではないと知った。もちろん店主は昨日に続いて今日も日付けが変わるまで新入荷レコードの整理中。なんだかんだで大量700枚超を買い付け。一気に今週土曜日にご覧に入れますよ。お楽しみに。
11月20日(月)
渡英前最後の出勤の店主。やることが多い。以前、‘出発は明後日’と思っていたら翌日だったことがあるから、今夜はいろいろ最後の準備に抜かりない。そして、なんとかこの週末で買い付け費用が集まったことに安堵。もうこんな大爆走セールは当分やりませんからね!(なんてね) 次の更新は、帰国後落ち着いてから。新入荷は12月9日ですよ。よろしくお願いしますね。なお、私が不在の間もHOT VINYLは営業中です。愉快で博識なヤマダが皆様のお相手をします。ではでは。
11月19日(日)
毎度書いていることだが、こちらから出したDMはさまざまな理由で返って来る。‘転居先不明’とか、‘転送期間終了’とか。同じ理由でも担当郵便局によってスタンプの仕様が違っていたり微妙に言葉尻が異なっていたりで、それなりに私は楽しんでいる。そんな返って来たDMの中に、今回は問題提議したいものがあった。‘相当の期間が経過’と言っているが、HVが開店してたかが6年。私の実家も20年ほど前に住所表示が変更になったが、20年近く経た現在でも稀に旧住所宛に出されたものを届けてもらっている。今回の久里浜郵便局の‘調査が困難’という理由は本当か、と不信感を抱かざるをえない。方や‘6年未満’が‘相当の期間’で、方や20年経っても配達してくれる。ずいぶん局によって異なるのだなぁ、と知ったしだいだ。ちなみに、同じ宛先に先月末に出したUS新入荷のお知らせは、きちんと配達してもらったようで返って来ていない。2〜3週間の間に、どういう区切りが設けられたのだろうか。
11月18日(土)
50代半ばくらいの紳士がやって来た。表情も物腰もじつにソフト。‘聖書の普及に…’と、あるキリスト教系小冊子を差し出した。私はあんまり深入りしたくもないので自分のフィールドに引きずり込もうと、‘あぁそれならシャドウズというバンドのリード・ギタリストだったハンク・マーヴィンというのが熱心な信者で知られていますよ’(事実)と言った。そうしたらその方の顔がパッと明るくなり、‘そうですか!’‘いやぁ来てよかった’と大満足そうで、メモってお帰りになった。マーヴィンをどういうネタに使おうとしているか、気になるところだ。
11月17日(金)
昨日の続き。どうやら、警官自ら探しに来ていた、というわけではなさそうだ。‘階段の財布’というのは、横国大生がそこで落としたものではなくて、現金だけ取り出されてたまたまそこに捨てられたものだったようだ。警官がHV店内に来た時点ではその犯人は逮捕されていて、実況見分の最中だったようで階下に犯人が連行されていたらしい。財布の中には3万5千円ほど入っていたとのことだが、逮捕された時点でもう使い切っていたという。銀行カードや学生証、免許証等はすべて無事だったとのこと。今日になって管理人室のおばちゃんと話して分かったのだった。たまには警察も働くんだな。
11月16日(木)
静かな午後、突如警官が来た。‘ついに来たか’と胸が高鳴ったが(なにか後ろめたいことがあるのか)、曰く‘そこの階段のあたりで今朝、財布を見なかったか’と。遡ること4時間ほどの午前10時頃(今朝は9時前から開店していた)、管理人のおばちゃんが横浜国大の学生証を手にやって来た。‘階段で財布を拾ったのだけど、この彼を知らない?’と。財布ごとおばちゃんが拾ったので大学に電話をしたのだが、30分あまりずっと話し中だという。私も‘大学に連絡するのが一番いいね。時間かかっても連絡を取ってあげなよ。’と意見した。探しに来た警官には‘警察通すと厄介だから直接大学に連絡取るって、管理人のおばちゃんが言ってたよ’と言ったら、ニガ笑いしていた。礼を述べて管理人室へ向かう若い警官に‘ごくろうさん’と声をかけてやった。最近じゃ、落し物を警官が探すのか?(落とし主が政治家とか○○団の息子だったのか。)
11月15日(水)
今週末のセールの概要を決めました。まったくもって、買い付け資金が不足しています!今年何回目かの‘最大のピンチ’です。詳細は明日発表しますので、気になるあのブツはぜひとも今回入手してください。お願いします!
11月14日(火)
カウンター手前の棚に並べてある数百枚の安レコ。けっこう見てくださるお客様は多いのだが、いかんせん9割方は全然内容が分からないものだろう。今日から順次、やまださんが独特のコメントを付けていく。投げやりながら本質を突いたコメントは、一部の方々には衝撃をも与える名文句ばかり(そして少しの笑いも)。これからは必見のコーナーになるぞ。
11月13日(月)
渡欧まであと1週間ほど。帰国は来月になるので、毎度のことながら今月分の各種支払いのことで頭の中はいっぱい。当然のことながら全然用意できていない買い付け資金のことまで頭が回らない。この出発前の数日間というのは、本当に気が休まらない。夜に寝ようと思っても、寝てる場合ではないのか、と考えてしまって悶々とする。とりあえず明日から毎週火、水に登場するソウル&ビート・マスターで職業はDJ、というヤマダさんに期待ということで。
11月12日(日)
ブログで毎日レコードを紹介しようと、雑誌に広告を載せようと、その他の活動をHP上で展開しても、お客様からのダイレクトな反応はいつもほとんど無い。魅力あるコンテンツを提供できていないということなので、一応がんばっているつもりのこっちとしては萎えるばかりだ。が、なぜかこの日記だけはリアクションをひしひしと感じる。‘○○を入れた’と書くと、問い合わせの電話が来たり、それ目当てのお客様がいらしたり。毎日パソコンに向かっていることがなんとか報われる、と思える出来事ではある。
11月11日(土)
現在ちょうど閉店時刻を過ぎたところ。今日みたいに開店から閉店まで店内にお客様が途切れないということも珍しい。それも雨の日なのに。ありがとうございました。お客様の数が多いと、お好みの音楽の種類も多い。そうなると、なんだか店内に活気がみなぎる。私にもパワーが宿る。グワ〜!今ならプログレも聴けそうだ。
11月10日(金)
1966年にイギリスで書かれたある文章を読んでいたら、‘BB’、‘AB’という語があった。それぞれ‘Before
Beatles’と‘After Beatles’の略だという。西暦の‘BC’と‘AC’をもじったものだが、66年というビートルズが現役の時代にすでに‘登場前’‘登場後’という概念があった、ということに驚いた。リアルタイムで音楽が変わった、と感じるのはどういうものだろうか。もうこの先にもそういう事態は起こらないのだろうか。
11月9日(木)
フー、今日で何とかアメリカから持ってきた全シングルの準備が完了。じつは、このシングルの整理というのがいつも楽しみ。ひどいホコリと汚れとの格闘を経てきれいにカバーに入れて価格シールを貼って、それをアルファベット順に並べるのがイチバン愉快だ。何百枚も厳密にルールに沿って並べるのは、意外と時間がかかるもの。一枚一枚レーベルを見て、番号を確認して、入手の経緯を思い出しながら、あるべきところにセットしてゆく。年に何度もあるものじゃないので、毎回ゆっくりとニヤニヤしながらやっている。来月にもう一度出来ると思うと、またまた楽しみだ。
11月8日(水)
昨晩、自宅をゴソゴソして『WITH THE BEATLES』と『THE BEATLES』のそれぞれのモノ、ステレオ盤を持ってきた。LP計6枚とホワイト・アルバムのインサート分でけっこう重かったが、重量だけでなく価値も重い。ずいぶんと久々にホワイト・アルバムを聴いたのだが、いやぁいいねぇステレオ盤。そして、13才のときに個人的に最初に購入したということもあり特別にお気に入りの『WITH
THE BEATLES』。東芝EMIのそのEAS盤はステレオだったから、今手元にあるイエロー・パーロフォンのステレオ盤というのは格別。20年前はビートルズばかり聴いていたけれど、現在は毎日聴いている様々な音楽のほんの一部にしか過ぎないビートルズ。たまにしっかりオリジナル盤で聴くとやっぱりいいなぁ
11月7日(火)
まだアメリカから帰国して1週間しかたっていなくて整理にアタフタしている状況だというのに、渡英は目の前。うわ〜、また気ぜわしいったらありゃしない。宿泊先の確保、会うべき友人の予定の確認、レコード倉ご開陳の約束等々毎日メールのやりとりが忙しい。まぁすべてがレコードのためなので、ちっとも苦にならないのは幸い。アメリカから買ってきた数百枚のレコードの中から聴きたいものを選んで、それをBGMにしながらパソコンに向かうのも悪くない。今日の営業にあわせて、ちゃんと火曜日目当ての方が来てくださったり、ふいの買い取りご希望のレコードを持った方がいらしたり、今日も有意義なHVだったのだ。
11月6日(月)
昨日は開店のドアを開けてから昼過ぎまでは混雑。こういうときのお客様のお気持ちはよく分かる。私も外国のレコード・フェアの会場などでは、自分の前の人がいいブツを抜いてしまわないか気が気ではない。しかし、意外と自分の好みとバッチリ同じ好みを持った人というのはいないもので、ちゃんと自分が欲しかったものというのは残っているものだ。余裕を持って今日いらした方は、昨日最初に来ても、今日来ても、同じものを買っていってくださっただろう。もう今日からはじっくり試聴して、ゆっくり掘れますよ。
11月5日(日)
店頭に来てくださった方、電話をくださった方など、おなじみのお客様方にもカゼをお召しの方が見受けられた。私も数日前まで3週間ほどヒドい症状が出ていたし、ここ数日は上唇に吹き出物ができるなど疲労が溜まってもいたので、なんだか‘あぁ仲間だなぁ’と安心?しました。私はなんとか復調したので、明日からは未開封のLP箱から良いものを選び出してどんどん入れてゆきますよ。
11月4日(土)
先週末にアメリカで会ったあるお客様がフラッと来店。たまたま近所で仕事だったという。何千キロも離れたところで会ったばかりの人と、またそれから何千キロも離れたところで会う、というのは考えてみればすごい。そこまで我々を突き動かすのは、黒くて丸い物体に他ならない。
11月3日(金)
アメリカでときどき見つかるイギリス盤というのはいい。アメリカでは、レアな英盤だろうと米盤と同じ価格で扱う。でも、見つかるのはたいていデヴィッド・マッカラムとかペギー・リーとかなので、HVでは格別‘英盤価格’を付けることは無い。ごくごくたまに見つかる英盤がいいだよなぁ。何が見つかったかって?フフフ。
11月2日(木)
一昨日からさっそくのレコ漬け。LPを聴きながらシングルの整理をしているのだが、LENNON
SISTERSの「Sunny」が意外とヤクザだったことを知り、店主はちょっとショックを受けている。それにしても、フェア会場で悩まされたホコリだかカビだかによる咳、ハナミズ(アメリカだとヒドい)は厄介だった。帰国してレコードを整理している現在も症状が出る。うー、ノドが痛い。中古レコード屋がフィジカルな仕事だと改めて思い知っている。
10月23日(月)
日付けも変わらんとしている時刻に今日の日記を更新。買い付け後と同様に買い付け前も忙しい。前回の買い付けからここ数日までの半年もの間、ずっとこれから2週間ほどのために充電していたと思えば、これくらいなんのその。なんともう来週末には新入荷!ご期待下さい!
次の日記の更新は、来月始めです。新入荷まで当分多忙のため、音信不通状態になるやも知れぬことをご了承下さい。新入荷日にいらっしゃる方は、可能なら千円札と小銭、そしてレコ袋をご用意下さい。よろしくお願いいたします。
10月22日(日)
今日はなぜか午前中の早くに、‘鉄町’(くろがねちょう)という横浜の最奥地へ出没していた店主。すぐに思い浮かぶのは‘攻むるも守るもくーろがーねのー’という‘軍艦マーチ’だが(←オマエだけだよ!)、その猛々しい名前に反して田畑が広がるじつにいいところ。じつはそこは佐藤春夫が20代の折りに居住していて‘田園の憂鬱’の舞台となった土地なのだ。その碑があったので写真に写してきた。まったくヒドいものだ。憂鬱な気分になってHOT VINYLへ向かった店主であった。
10月21日(土)
昨日現れたるはオロシヤ国からの人。ひと月半ほど前に来たばかりだというのにまた来たという。‘日本盤はヨーロッパでは$20スタートだ’とか言っている割には、帯無しの安日本盤だけ抜いている。何枚かヨーロッパ系ロック(FOCUS、SHOCKING
BLUE等)他を積んで意気揚々。しかし、最後に\400の『DEEP PURPLE IN ROCK』帯無し他3枚を‘まけろ’と言って来た。どれも安物。\400のブツで口角泡飛ばして論争するのもアホらしいので半額にしてあげた。対欧州圏通貨円安の現状で露人は景気がいいのか悪いのか。しかし、露人まで日本に買い付けに来るかね。こういうのを‘蹂躙されている’と言うのだろう(帯無し日本盤ごときで大げさだ!)。普通に売れないレコードをいっぱい買っていってくれるのでありがたいのだが、自分が金銭的理由で今年は思う存分には買い付けに行けていない現況を考えると、なんだか悔しい思いもする。がんばれ、円!
10月20日(金)
ちょっと‘やんき’な2人組みが、壁のレコードを指差して、‘お、オマエこれ持ってんじゃん。ニマンゴセンエンだって。’‘うん、売っちゃったよ。’という会話をしながら速攻出て行った。おんなじものだと思うなよ。
10月19日(木)
今日も新着UK盤を十数枚持参。もうなりふり構っていられない。明日もまたたくさん持って来よう。今週末が現金獲得のラスト・チャンスなのだから。
10月16日(月)
隣の古着屋のお兄さんが廊下で同業者らしき人と立ち話。‘平日はさっぱりですよー’と言っていた。私から見ると、‘平日でもいっぱい客が来るなぁ’という感じだが、まぁそうだろう。そしてその同業者氏曰く、‘うちは全然そんなこと無いね’とかなり左団扇なご様子。今日の売り上げがシングル1枚という無残な状況の中古レコード店から見ると、どちらもレベルが高いなぁ。
10月15日(日)
20才くらいの青年、‘キンクスの1stアルバムはありませんか’と。価格に目をむいていた。決してムリな価格とは思われない5桁の価格は、初心者、というか普通の人々にとっては信じがたい価格なのだろう。よく海外のフェアでオンボロの絵葉書に何十ポンドも払っている人がいるが、私から見ると彼らは異常者だ。どの世界にもあるべき価格というものは存在し、部外者からは異常者の集まりとしか思えない。その自らが属する異常者の集団の中にいるのは、ものすごく心地がいいのだけれど。
10月14日(土)
食べたいものは食べるようにしている。例えば、カールを食べたいと思えば買ってきて一気に食べるし、焼き肉を食べたいと思えば夕飯はそうする。思えば、あんまり体によくないようなものばかりだが、べつに毎日食べるわけでもないし、我慢してストレスが溜まればもっと悪そうだ。じっさい、‘食べたい’と思うというのは、それに含まれる栄養を体が必要としているからだ、ときいたこともある。肉を食べたくなったのなら、肉の栄養が今必要だ、ということらしい(カールの栄養?)。音楽だってそうだ。聴きたい!と思った曲は、すぐ聴きたい。その曲をシングル盤で持っていたりしたら、すごくいい。何しろ手軽だし、好きな1曲のためにそのレコードが存在するのだと思い知らされると、なんとも言えぬ至福感に包まれる。シングル盤は偉大だ。聴くだけじゃなくて、眺めて触って臭いまで楽しめるんだから。
10月13日(金)
やっぱり店内のレイアウト変更をしたい!年内はムリそうなので、来年の早々には大規模な(といってもたかだかこの広さですが)プロジェクトをやり遂げるつもりだ。もっと皆さんにくつろいでいただけるように。
10月12日(木)
往年のスターの21世紀の姿を見るというのは切ない。たいてい腹が出ていて、妙にサービス精神旺盛だったりする。もう皆還暦を過ぎているのでそれもしょうがないか。そう考えると、デビッド・ボウイ、ミック・ジャガーは現役感に溢れていてすごい。しかし、腹が出ている‘終わった’感に溢れている人々はよくしゃべってくれる。演奏し歌う姿よりも、その語る内容がいちばん興味深い。これから20年くらいはまだまだ楽しめそうだ。
10月9日(月)
自宅で使っている新しいパソコンのワープロで、‘しゃうと’を‘シャウト’に変換しようとしたら、最初に‘社宇土’と出た。気を利かせすぎです。まだまだ学習が足りないようだ。
10月8日(日)
どうもHOT VINYLは手の内を見せすぎているのではないか。裏在庫の充実を図っていこうと思う。そのほうがありがたみがあるというのは、自分の経験からもなんとなく分かる。出し惜しみとは違う。そのレコードを、ちゃんと買っていただかなきゃならない方(それを買いたくてウズウズしている方)に、ピンポイントで紹介できる体制を整えるということだ。今日は、たまたま入手してしまったRAINBOWの84年の日本公演のビデオ(東映\14800)を、あるなじみのお客様(ハードロック全般、ジョージ・ハリスン、キャンディーズ好き)にピンポイントでプレゼントした。ムッチャ喜ばれた。この技を磨くのはなかなか難しいと思う。
10月7日(土)
知る人ぞ知る、HOT VINYLの高額レコード箱。LPもシングルも、基本的に1万円を超えるブツはリクエストに応じてご覧いただくようにしている。そこのレコードはいきおい人目に付きづらい。ときどき聴いてあげなきゃかわいそうだ。引っ張り出してきては、お客様方とわいわい聴いてみることにしている。今日聴いたTHE
TONY HATCH SOUND、良かったよ。
10月6日(金)
今日はあきらめムードがこのビルを覆う。両隣の古着屋も、出勤は1時過ぎ。(私は11時から詰めているがね) 階下の郵便局も、いつもは混雑している1時頃でも貸しきり状態。フランスに2キロ近い重量のレコードを送ったのだが、局員さんを貸しきり状態にして重さがあーだこーだとレクチャーを受ける。しかし、結果請求されたのが正規料金より240円増し。おかしいと気付いて、後から階下へ降りて確認を頼むと、すぐに現金で返してくれた。いつも混雑時には、間違えられたこと無いのにねぇ。平静ボケか。
10月5日(木)
そろそろ3週間後に迫った買い付けのことを考え出している。‘買い付けのこと’=資金だ。ヌー。いつもながら頭を悩ませられる。
10月2日(月)
今日きいた面白い話。カギ屋さんって、電話帳での目立ち度がすべてらしい。急な事態に慌てる客からみれば、まず最初に目に飛び込んだ業者に電話するのも当然。で、‘鍵’の項目のところの先頭や最後に名前が来るような会社名にするらしい。手元にある電話帳を見てみると、‘A’とか‘アーアーアー’、‘んんん’、‘ンンンンン’なんてのが並んでいる。バカじゃないのか。それで、電話帳を作成する業者も‘会社の証拠に名刺と封筒をもってこい’と義務づけたそうだが、わざわざ印刷屋さんに頼んで1枚だけつくるらしい。バカらしいをとおりこして、凄い執念。オイラも見習ったほうがいいかなぁ。
10月1日(日)
これはあるお客様からのご指摘で分かったことなのですが、スタートしたばかりの‘店主のオススメ’ブログへのコメントの書き込み、トラックバックが相当やっかいなようですね。‘ログインしろ、アカウントを作れ、クッキーはオンだぞ’等々言われりゃ、進むのがためらわれるのも当然。でも、どうやらそれは必要な措置らしいのです。まったく関係の無い書き込み、いわゆる迷惑メールのような‘迷惑書き込み’を防止する意味合いもあるようです。双方向で盛り上がれるのが理想ですが、末永く続けるためにも仕方ないかな、と思っています。もし他にもお気づきの点があれば、ぜひ教えてください。お願いします。
9月30日(土)
‘ネットで見て来たんですが’、とリストを持ってきてくださったお客さまお探しのレコードが店頭に見つからなかったときは、ガックリくる。申し訳無さと情けなさでいっぱいだ。売れたものに関しては、細かく削除するように心がけているのだが、ときどきミスをおかしてしまう。そして、今日、以前‘ごめんなさい’したそんなレコードが発見されたのだ。CHEE
CHEE & PEPPYのBUDDAHのシングルをお探しだった方、見つかりましたよ。連絡下さい!
9月29日(金)
小生、ビックラ仰天!昨夕にお知らせしたHVブログですが、20時間ほどの間に300アクセスにも達しました!ヒエ〜。だけど、トラックバック等の反応がもっとあれば嬉しいかなぁ。。アクセスは今日の830〜1000の間に集中していた。どうやら、皆さんはこのHVHPを朝、職場のパソコンでご覧になっているようですねぇ。これは今まで分からなかった傾向です。急にエロ画像満載にしてみたりして。そうですか、じゃあ朝の天気に合わせて選曲を考えるというのも面白いですね。フムフム。とにかく、毎日私も楽しみにやってゆきますので、ずっとお付き合いくださいね。要望、希望、ご意見、気軽にコメントくださいね。みんなで盛り上げましょう。
9月28日(木)
在庫には‘欲しいものがいっぱいある’とよく言われる。それはそうだろう。そんな中から、私が個人的に欲しいもの(いつも店優先!)を、毎日1枚紹介してゆくブログを始めた。HOT
VINYLの窮状を知った高校時代の友人からの助言だ。ありがとう!タダで出来るものならなんでもやりまっせ!!
http://hotvinyl.spaces.live.com/
9月26日(火)
以前にも書いたが、店休日が今日みたいな雨天だととってもトクした気分だ。イヤ、でも結局今日もこうして来店して仕事にいそしんでいるから、ソンもトクも無いなあ。一番トクした気持ちになるのは、今日みたいにたまたま開店しているときにお客様がいらしたとき。想定外の売り上げは嬉しいなぁ。
9月25日(月)
もう月末か。それを考えるだけで胸がバクバクいってくる。わらにもすがりたい、という状態がここ数ヶ月続いている。ちょっと予告しちゃうけど、28日の木曜日はまたBIGに緊急セールをします。詳細を発表しちゃうとやっかいだから、当日の店頭発表、ということで。‘HP見てきました!’と言ってくださいね。話は変わって、さっきこの近所の路上で真っ赤なボディコンのおねえさんが歩行者にものを配っているのを見つけた。男性がもらっちゃいけないものかもしれないと警戒したが、そのボディコンをよくみると‘KELLOGG'S’のロゴが。シリアルの消費量はどこよりも多い我が家なので、もらわない手はない。彼女が持っているカゴには新製品らしいシリアルのパックがたくさん入っていたが、彼女は私にこう言った。‘女性にしかあげられないんです’と。ゆーずーきかねーなー。こういう時って、ニコッと笑って‘女性にしかあげられないんです。でも、奥様に差し上げてくださいね’とムサい男にでもあげるべきなのだよ。実際に奥さんがいようがいまいと関係ないの。こっちはわざわざ原チャリを下りてまでもらいに行ったんだよ。なんだか、機転が効かない日本人の典型例を見たような気がしてゲンナリした。
9月24日(日)
なんだか、今週はずいぶんと‘いつからやってるんですか’ときかれた。もうじき丸6年にもなろうというのに、未だに知名度低し。開拓の余地ありっ、ていうことだから悪いことはないわな。と考えている。
9月23日(土)
近所に日の丸を掲揚している家があるので思い出したが、今日は秋分の日。サラリーマン時代なら‘チキショー!土曜日の祝日って、月曜日に振り替えにならねーのかよ!’とシャウトしていたものだ。しかし、政治屋の都合ですべてが動く昨今の日本なので、数年後には‘秋分の日を9月の第4月曜日に制定’なんてことにならないとも限らない。期待して待っていようっとケロケロ。
9月22日(金)
昨日も今日も、昼過ぎにやってきた最初のお客様は白人の方。昨日の、レコードを買い付けに来日中と思しき方は無口に熱心に掘って、‘そうだよなぁ、これは買うよなぁ’(日本人よ、残念がれ!)というブツを購入。今日来た方は饒舌な方で、在藤沢7年でオーストラリア人だという。‘メルボルンに近いよ。車で2時間くらい。シドニーからは8時間。’というところ出身らしい(2時間で近いとは…)。レコ掘りをしながら‘スゲー’を連発していた。また来てくださいね。
9月21日(木)
アメリカではおなじみの、‘思い出の名曲CD12枚組み!’系のしつこいテレビのCMを日本で深夜に見た。それも、90年代の日本のチャート音楽。10分くらい見ていたのだが、私が知っている曲はごくわずか。それでも、‘オリジナル・マスターからの音源使用!’と豪語していた。あるのか、フィールズ・オブ・ビューの再録音源。
9月18日(月)
けっこうな割合の方がご覧になる、\800以下シングル・コーナー。そこのUK盤だけ、きっちり箱に入れてアルファベット順に並べて、見やすいようにしました。この箱のレコードは利益が出ないので宣伝してもしょうがないのだけど、そのタイトルの布陣を見ていたらあまりにも錚々とした面々なので、ついつい面倒を見てあげたくなったのだ。BEATLES、GERRY
& THE PACEMAKERS、HOLLIES、MANFRED MANN、SWINGING BLUE JEANS等々。オリジナルUKシングルが揃っちゃうんじゃないか??
9月16日(土)
先日、横浜タカシマヤの店長さんがテレビに出ていた。そのインタビューを受けている店長室に、コニー・フランシスのポートレイトが飾ってあった。なるほど、そういう年代の方か。レコードはお好きですか、店長さん?
9月15日(金)
今月は昨日までで、売り上げが無い日が8日ある。10万円売れる日もあるし、ヒマにかこつけてやることは山ほどあるから、別に売り上げがゼロでも気にしない。しかし仮りにこのペースで今月は行くとすると、身入りがある日は13日ほどしか無いということになる。そうすると、実質倍以上の家賃を払っていることに相当する。売り上げの大小ではなく、売り上げの有無で考えると、まことにバカらしい。1日1万円の家賃のところにいても、1日3千円のところにいても、客が来なけりゃ一緒だ。5万円くらいの家賃が相当ということになろうか。これだけのレコードを所蔵できて、家賃5万円くらいのところを探してみようと思う。本気だよ。
9月14日(木)
これからしばらくは、ホームページ拡充キャンペーンをやろうと思う。接客の機会もあまり無いゆえ、ブラブラしているわけにもゆかず。新たなる一手も打ち出さねばならないし。正念場。
9月11日(月)
5年前の今日は何をしていたかといえば、私はオランダのハーグでレコ掘り中だった。首都機能や王宮がある政治の中心地だ。5時間くらいかけて、まっ平らな街を歩いて4軒ほどのレコード屋を見て回った。天気も良く、地図を片手に知らない街を歩くのは楽しかった。今でも、どの店でどのレコードを買ったか覚えているなぁ。それから電車で20分ほどの距離の、宿泊地であったライデンへ移動、まだ明るい夕方だったので、あるなじみのレコード屋へ行った(ほかに行くところもないもので)。すると店のオヤジが血相を変えて‘アメリカがタイヘンだ!ベラベラベラ☆●!#▽〆♪δ◎’と教えてくれた。あの事件の一報をレコード屋できいたのも私くらいのものだろう。翌日、ガラガラだけどものものしいスキポール空港から(アメリカ行き、米航空会社はすべて運休)、オランダ航空機で帰国した店主だった。
9月9日(土)
近頃‘道’に興味がある。‘古道’と言われる歴史ある道にだ。熊野とか伊勢とか、あっちのほうの気合いが入った古道ではなくて、市内のもの。もちろん、そのほぼすべてが、残念ながら現在ではオリジナルの状態(←ついこんな言葉を使ってしまう)を保ってはいない。拡幅され、住宅が密集し、消滅、埋没していたあたりまえだ。横浜市内には‘かまくら道’と呼ばれる鎌倉へ通じる中世のルートが数本あり、その枝道も含めると、じつに縦横無尽に広がっていたという。本当の‘マニア’の方々は、室町以降の道は‘リイシュー’扱いだ。‘かまくら道’こそ、‘古道マニア’の王道なのだ。で調べてみると、意外やすぐ近所の馴染みある道がそうだったりする。‘かまくら道’の特徴として、@尾根、稜線に沿って進む A現在の住所の区分けになっていることが多い、のだそうだ。私の自宅そばにも‘下の道’というのがあり、その道を歩くと、なんだか胸踊るものがある。しかし、現在ある場所で拡幅工事が行われようとしていて、その部分にわずか20mほどの‘オリジナル’の細道がいい状態で残されているのだ。あと数週間で消え去ろうとしている数百年の歴史ある道幅の小径。市に訴えてやろうかと、ちょっとだけ思ったりもしているのだが。ひとりでハチマキ巻いて、‘古道を守れ!’とプラカード持ってピケ張ってやろうか。
9月8日(金)
20数年ぶりに、母校三ツ沢小学校の東門前にある駄菓子屋を訪れてみた。‘千葉屋’という。店頭の賑わいこそ無くなっていたが、すべてがそのままで、20数年前オバチャンだった人がおばあちゃんになって健在だった。店内の棚とか、あんず飴やよっちゃんイカが入っている木製の箱とか、すべてが戦後の開店当初のままだという。店頭にガチャガチャと並べて置いてあるコイン・ゲームが、昔のまま置かれていたことには感激した。80年代初頭にはウルトラマンや仮面ライダーのケシゴム、あしたのジョー、銀河鉄道999のシール、メンコやベーゴマを買いに、連日仲間とたむろっていたものだ。私が訪れたのは夕方だったというのに、まったく人気が無かった。こういう店のありがたさを、昨今の子供らは知らずに育つのだろう。もうおばあちゃんごと横浜都市発展記念館に展示したほうがいいよ。
9月7日(木)
不本意ながら、‘紙ジャケ’のCDを購入した。‘紙ジャケ’という名前もイヤだが、扱いづらくて安っぽい作りもイヤだ。最近の日本発のCDリリースというのは面白いタイトルが多いのだが、そのほとんどが‘紙ジャケ’なので、年に1〜2枚はイヤイヤながら購入するハメになっている。所有するものを数えてみたら8タイトルほど。可能なら輸入物でもプラ・ケース仕様で入手するようにしている。雑誌を開けば百花繚乱で大流行っぽく思える‘紙ジャケ’だが、新譜の中での売り上げ総数は微々たるもの。だって、以前にも書いたが、2000枚も売れればヒットだという。我々のあずかり知らぬチャートCDなんて何十万枚という数が売れているのだ。制作費ばかりかさんでたいした利益にもならない‘紙ジャケ’をせっせと発売している方々には、‘ご苦労様です’としか言いようが無い。まぁ私の仕事も似たような部分はあるのだが。
9月4日(月)
ときどき社会奉仕活動をしてしまう。まったくカネにならない電話での対応のことだ。‘○○○って、いくらくらいするのか?’みたいにあからさまな質問には、‘さぁ、仕入れ値や状態によってずいぶん変わりますからねぇ’とはぐらかすのだが、べつにおのれの利益のためではなさそうな相談内容には、ついつい乗ってしまう(本業がヒマなもので)。今日の午後に受けた電話は‘すごーく古いレコードの再生作業ってやっていませんか?’という話で、きいてみるとプライベート・プレスの(誰かのなんかの発表会の音源だそう)レコードが、盤面がハデに汚れていてどうしても聴けないという。とりあえず、どこの家庭でもできる簡単な盤面の洗浄方法を伝授したのだが、‘とっても大事なものなので、できればお金とテマをかけてもプロの人に再生(?)してもらいたい’という。でも、彼女曰くの‘すごーく古い’って、1972年だと言っていた。フッ、まだまだ青いな。
9月3日(日)
今日はベッタリ貼りついての対面販売をさせていただいた。売り手の手腕が試される場面だ。私はあんまり熱心だったもんで、電話で通販希望のお客様には‘後にしろ!’とシャウトして受話器を置いた(話1/100くらいにきいてください)。結局最後には選ぶのに困るほど、気に入っていただけたレコードを紹介できたようで、最終選考にウーンと悩ませてしまうほどだった。今日はHOT
VINYLを貸し切りでしたね。
9月2日(土)
気がつくと、夕方6時も過ぎれば南幸は闇に包まれている。フィンガーピッキングのアコースティック・ギターに、やわらかにたゆたうストリングスの音。晩夏の薄暮の時間には、ARLO
GUTHRIEがいい。
9月1日(金)
あまりにも盤面にキズが多いため‘ダメだコリャ’と放っておいたあるLPを聴いてみたところ、ありゃ、音いいじゃん。名盤かつレアなので、そこそこの価格を付けて紹介したいところだが、状態が状態のため原価割れの価格で棚に入れましたさ。
8月31日(木)
ただ今、DON & THE GOODTIMESを聴いている。EPICでのLPが有名なPOPバンドだが、それ以前のハードなガレージ時代の音源が詰まったコンピレーションLPだ。東南アジアの料理は辛いのがおいしいように、暑い日には熱い音楽を聴いたほうが気分がよい。
8月30日(水)
行ってきました、東急ハンズの中古レコード・コーナー。日本盤中心なので帯付きを集めているという、近年の動向を踏まえた品揃えだった。ありがとう!、2枚買わせていただいたよ。レジの女の子に‘レコードは1日にどれくらい売れるの?’と尋ねたところ、レコードの扱いに慣れていないようでカバーを破ってしまい平身低頭だった彼女は、‘けっこうたくさん売れますよ’と。むー、そうなのか。HVなんて、1日に5枚も売れれば大量に売れたような気がするがな。残念ながら東急ハンズのレコ・バッグじゃなくて、レ○社のものだったぞ。
8月28日(月)
最近よく将来のことを考える。それも、1〜2年後の近い将来のことを。毎日をこういう風に過ごしていて良いものだろうか。
8月27日(日)
今日は曇天で、ようやく涼しくなってきたかな、という1日だった。昼前にいらしたお客様は、‘欲しいのいっぱいあるんだけれど、今日は出かける予定が。こんな天気だし。’と、‘また来まーす’と今日はお買い物無し。そうなんだよなぁ、前にも書いたが、悪天候と飲み会の前っていうのは、レコード購入意欲が減退するんだよなぁ。次に予定がなくて好天の際にまた来てくださいね。
8月26日(土)
例えば今日は、この日記を書いている夕刻までに、LPが10枚売れている。厚さにして5pほどか。週に50枚売れるとして(本当か?)、25pになる。もし、そんなに多くのレコードが売れっ放しとなれば、レコ棚はスカスカになるはずだ。そこは、ちゃんとバックアップ分から毎日補充をしているので、常に棚は適度に詰まっているというわけ。シングルもしかり。ひさしく買い付けに出ていない今こそ、永らくの貯金がものを言っているという訳です。
8月25日(金)
お隣の東急ハンズに用あって久々に行ったところ(お買い物総額\42ナリ)、なんとレコード・コーナーが!それもけっこうな数のロック、ジャズの中古レコード。今日は時間の都合でまったく見なかったが、数日中に見に行ってみようと思う。これだけまとまった数の他店の中古レコードを見るのも久々だから、楽しみだ。もし、東急ハンズのマーク入りレコ・バッグなんてあったら欲しいなぁ。レ○社バッグだったりしたらガッカリだ。
8月24日(木)
処暑も過ぎたというのにいっこうに涼しさを感じず、朝と晩はグッタリ。心地よいHOT
VINYLで資料を見ながら、あるいはパソコンに向かいながらレコードを聴いているのが何よりもいい。あとはお客様をお迎えするだけなのだけれど。
8月23日(水)
暑い夏、知的で文化的な休日は、やはり関内エリアで過ごすのが一番。今日は県庁そば、日本大通にある横浜都市発展記念館へ行って来た。あまりききなれない名前だが、都市としての横浜の変遷を展示している施設だ。開館して4年になるという。さすがに新しい施設だけあって、広くは無いもののおざなりな展示は無く、常設展示だけでもじゅうぶん見ごたえがあるものだった。図書の閲覧スペースもあって、いくらでも時間をつぶせるのもすごい。ガラガラの貸しきり状態だったぞ。あのままじゃ税金の無駄遣いだから、みなさんもどしどし行って下さい。横浜市民なら必ずや楽しめるはず。とくに、古地図や交通に興味のある方にはHIGHLY
RECOMMENDED ! しばらく、購入してきた様々な資料をHOT VINYL店頭に置いておくので、ご興味ある方はお気軽にお越しくださいね。
8月21日(月)
考えてみれば、今年ももう2/3が終わり。年末の予定を考えなければならない時節だ。○○誌の▲月号に広告を出して、それに合わせて新入荷を、そのための買い付けを、その買い付け資金調達のためのセールを等々。秋、冬は否が応でも買い付けが多くなる。ただ、今年は日程の都合で開店以来初めて、創業記念の日に店主自らが店頭に立つことを約束しておこう。ご期待下さいね。
8月19日(土)
ローリング・ストーンズのDVD‘THE STONES IN THE PARK’についての雑誌記事を見て思い出したのだが、私の英国人の知人がこのときのハイド・パークでのライブをステージのド真ん前で見ていたらしい。そして、有名なジャガーによるシェリーの詩の朗読について呆れた顔で言っていた。ひとこと、‘APPALING’だったと。あんまり私は使ったことの無い単語だったが、以来なんとなくその単語の意味するところが分かったような気がする。しかし現在まで、使用するのに適した場面に出会ったことが無いため、ずっと使わずにいる。
8月14日(月)
今朝発ってきた、と愛知県からご家族でいらしたおなじみのお客様。例年1月2日のご来店がお約束になっているが、昨日ご主人がいてもたってもいられなくなり、突如来店することを決めたそうだ。こういうことがあるので、年末年始や盆は面白い。午後にも、‘そろそろかな’と予想していた、KINKSのお師匠さんが来店。2人っきりで、2時間の激論を交わす。なんとなくこの盆暮れムードというのは特別だ。
8月13日(日)
20才くらいの白人の青年が、ビートルズのWHITE ALBUMをいくつか手に取り悩んでいる。レーベルまで見てもまだ悩んでいるので、いろいろと説明をしてあげたら、結局APPLEレーベルに‘Capitol’のロゴが入っている初期プレスの米盤を購入。尋ねたところ、横須賀に寄航中の艦船勤務の米兵だという。仕事は何か、とも尋ねたら、‘ペンキを塗ったり’などと冴えないことを言っていた。ひとりでフラッとこんな場所に寄るとはかなり健全な米兵クンだ。‘夜12時までには帰らなきゃ’と、そそくさと出て行った。なぜWHITE
ALBUMにこだわっていたのか、尋ねてみたかった気もする。いつも塗っているペンキの色だったりして。
8月12日(土)
ゴロゴロと雷鳴轟く土曜日。しがない中古レコード屋にとってもこの天候は辛いが、よく引き合いに出されるのが海の家だ。梅雨明けが8月にずれ込み、せっかくの週末に曇天では、商売あがったりだろう。しかし調べてみると、どうも海の家の経営というのはナゾが多い。いったいどういう権限で、公的なスペースである海岸に建造物を建てることができるのだろう。‘9月頭に真夏日が予想される’とかいう事態になっても、いろいろな利益関係上、複雑な(そう、複雑な)調整が必要で、営業期間の延長なんぞ事実上出来ないそうだ。公道上にあるパーキング・メーターの駐車スペースも、同じく胡散臭さたっぷり。一部の人のみのウハウハ状態(←毎度ながら憧れの状態)は、未来永劫変わることはなさそうだ。いつでも変えることは可能なのだけどねぇ。
8月11日(金)
またか!、のイギリスでの騒ぎだ。困ったことに、機内への手荷物の持込が一切許されていないらしい。報道によるとこの措置の解除については、いつになるかまったく見込みが立っていないという。預ける荷物よりも手荷物の方が重いのが当たり前の私にとっては、大打撃である。ムー。
8月10日(木)
どう考えても、電気会社、ガス会社はずるいと思う。というか、うらやましい。自分のところの都合に合わせて、毎月商品の値段を変えている。必ず利益が出るような価格に、だ。でも、こっち側としてはどうしてもそれ無しでやっていけないのだから、使わずにいられない。企業としては、ウシシといったところだろう。中古レコードなんて、(一部の方々を除いて)‘どうしてもそれ無しでやっていけない’とは対極にあるものなので、‘政府の愚策のおかげで円が弱いから’なんて理由で在庫を一気に値上げすることなんで出来るわきゃない。あー、うらやましい。
8月7日(月)
こういう番組が放送予定であることを知った。3日の日記で私が課題として挙げた、対支戦争を振り返る、という番組らしい。‘らしい’と書かざるを得ないのは、どうも番組放送予定告知から放送日まで時間があるため。またいろんなところから茶々いれられて、内容が変更される、ということも有り得るからなぁ。頼むぞ、日本放送協会。‘暴支を懲らしめてやる’などと思い上がっていた日本陸軍と日本政府だったが、結局国民党と共産党に弄ばれた、という結末に終わった戦争だ。個人的に、今夏もっとも注目しているテレビ番組だ。視点はすばらしい。話は変わって先日、私の遠い親戚のおじさんに軍歴があることが分かった。昭和19年に徴兵で横須賀海兵団に入団、小田原で気象観測をしていた部隊で終戦を迎えたらしい。‘最終階級はなんでしたか?’と尋ねてみたところ、そのおじさんはハハハ、と笑っただけだった。入団1年かそこらじゃ、せいぜい一等水兵がいいところだろう。水兵じゃ恥ずかしかったのかしら。
8月6日(日)
ふと目にした昨年の新聞に、仰天のコンサート告知を見つけた。‘再演不可能といわれたライブがオリジナルメンバーによって16年ぶりに実現!’とあるのは、ビー・ジーズ。一瞬、昨年の日記でも取り上げた、イギリスのテレビで見たROBIN単独のBEE
GEESの映像が頭をよぎったが、‘オリジナルメンバー’ということは、バリー、モーリスもついに活動再開か!いやいや、モーリスは死んだ。んんん???でも、だんだん下の行に目を移すと、やっぱり‘ロビン・ギブ’らしい。‘オリジナル・メンバー’といえば、全員勢ぞろいを思い浮かべてしまう善良な我々だが、じつは日本のプロモーション・サイドはかなり進んでいて、もうすでにたった一人でも‘元メンバー’がいれば、それを‘オリジナル・メンバー’、と言い切ってしまう世になっているのだ。‘オリジナル・メンバー’のバンドなら、せめて現役感がある時代最後期の面々はしっかり揃っていて欲しい(WHOならKENNY
JONESを入れた4人でも‘オリジナル’は許そう)と思う。たった一人になっても頑張るABDUL
FAKIRがいるFOUR TOPSは応援できても、JOEY MOLLAND一人のBADFINGERにはゲンナリだ。イギリスの思い入れあるバンドは、‘どうだっていいや’と応援できたFREDDIE一人のFREDDIE
& THE DREAMERSとは、明らかに異なるのだ。いいのか日本人、このビー・ジーズを‘オリジナル・メンバー’と広告屋に言わしめて。オリジナル・メンバーではないビー・ジーズ(ギブ兄弟を一切含まない)もありえるということだぞ。‘ORIGINAL
MEMBER’は単数形だからいいのかな。
8月5日(土)
若くてカッコイイDJ氏。STEPPENWOLFのLPをご購入。その目当てのネタを聴いてみたら、おお、カッコイイ。思わぬところに輝く宝石は隠れているものだ。また、それを掘り出す能力に脱帽。STEPPENWOLFでっせ。
8月4日(金)
HOT VINYLのビルの1Fにレコード屋がオープンしたのは、先週の金曜日。BLUE
BEATやPAMA、CRABといったマニアックな英レーベルのシングル盤があったが、スペースに余裕があり、ちょっとヨーロピアンなナイスな雰囲気だった。しかし、HOT
VINYL待望のロック色はゼロ。ジャマイカの国旗が飾ってあるような店だ。話を聞くと、イギリス買い付けに行ってきたらしい。状態までは見なかったが、価格はけっこう抑えられていたのが分かった。健闘を祈る。
8月3日(木)
ようやくの梅雨明け!8月最初の日記が、梅雨明けについてとは驚き。バイク乗りの店主にとっては、そうとうめでたいことなのだ。しかしその8月。NHKは連日昭和20年モードだし、各所で‘終戦’モード。つまり、沖縄戦、原爆、玉音放送と続く、食糧難で毎日が空襲のくらーい日々ばかりテレビで見させられるってこと。それ、おかしいって。昭和20年だけが、あの戦争じゃないんだから。南京陥落、上海陥落、ハワイ海戦(当時の呼称)、シンガポール陥落等々連戦連勝でわいのわいの騒いで国民、言論こぞって戦争を盛り立てた昭和10年代も、あの戦争だ。そういう小旗打ち振り喜ぶ日本人を振り返り、検証するテレビ番組等メディアに接することはほとんど無い。それに、対米戦争の敗戦ばかりがフィーチャーされているが(音楽好き風用語)、じつは支那では15年も泥沼の戦いを強いられていたわけで(現在言う‘中国’相手ではない)、あまりにも日本の言論(そして日本人)は単眼的だ。来月にも内閣の顔ぶれが変わろうというこの時期、日本人が辿った過去の(しかし決して遠い過去ではない)失敗の道について、各自深く考えてみるべきだろう。数十年後の‘その時歴史が動いた’で、‘平成十○年▲月×日’とか特集されないためにも。
7月30日(日)
やっぱり、HPをやるからには楽しいページにしなくてはいけない。私は、自慢じゃないがアートの才能は無し。オシャレなHPが作れないのは、皆さんご覧のとおり。しかし、HOT VINYLにはレコードがある。そして、お客様は皆、常人にはな〜んにも面白くない白黒のレーベル写真だけで、よだれを垂らすことのできる方々である。ジャケ写真、レーベル写真が武器だ。毎日必ず、広いHPのどこかに写真をアップしてゆきますぜ。
7月29日(土)
どんよりとした雲行きの日がこうも続いちゃあ、気が晴れなくていけねぇ。おかげで、梅雨明けまでと決めて先月スタートさせた週替わりセールも未だやってるし、当HPの表紙ページの背景も季節感よく‘雨っぽい’と採用したんだけど、未だ変えることができねぇ。来週あたりには、スカッとスイカ柄の背景にしてぇもんだ。さて、明日は朝9時に開店すっから、EARLY BIRDな皆さんのご来店を待っているぜ!
7月27日(木)
机の引き出しに長い間入れたままだったケシゴムが、プラスティック部分と反応してくっついてしまう、ということが時々ないだろうか。今日、あるレコードを取り出してみると、そこには白い消しカスの固まりが。イヤな予感が。取り除くと、果たして盤がエグれていた。消しカスには気をつけよう。あぁ。
7月26日(水)
今日みたいな休みの日に店を開けておくと、ふらっと入ってくる方がいる。たいてい、いはゆる‘一見さん’なので、‘パンクないっすか’とかおっしゃる。本当はなんでもあればいいんだけれどねぇ。夢は‘プログレ’コーナーです。
7月24日(月)
しばらく寝かせておいたHOLLIESのLPを、そろそろ店に置こうと思ったのだが見当たらない。今までレコード、CDの類が見当たらないというのはほとんど無いことだったのだが。おまけに、つい先々週くらいに見たばっかりなのだ。あー、気になる。
7月23日(日)
天変地異だ。べつに、大雨のことではない。今週、実質3日間で、3枚もの2千円札がやって来たのだ!歩行中に北朝鮮のミサイルが脳天に突き刺さるよりも、可能性としては低いことだろう。吉と出るか、凶と出るか。
7月22日(土)
あんまりことを急いてはいけないと思う。待ってみるものだ。最近、そう考えるようになった。‘飲んだら乗らない’と同じく、決めてかかってしまえば意外と気が楽。焦ってあーでもないこーでもないと策を弄したりすると、気疲れするのだよ。
7月21日(金)
ドガア!(ジャイアン風) 私は怒っている。レコード買いの私達にはおなじみのIMO。International
Money Orderというやつだ。簡単に言えば、封書で現ナマを送るのではなくて、小切手を郵便屋さんを介して送るものだ。料金は(ほぼ)一律\1000で、ちょっと高いなと思いながらもその速さ、確実さゆえ何年も多用してきた。しかし、今日、怒りを通りこして脱力した。この4月からその料金が一気に、ニセンゴヒャクエ〜ン!2.5倍!!考えられなーい!これは、もう‘使うな’という郵便局の意思だろう。あぁ、キッパリやめてやるとも。
7月20日(木)
さぁ、新たな週の始まりだ。HOT VINYLは木曜日が週初めなのだ。そして、その1曲目が1週間のノリを決める。いきなり聴いたのがPETER
SELLERSの『SONGS FOR SWINGIN' SELELRS』。そして、そのA@は怪しいJAZZボーカル。なんだか脱力…。さてさて、先週は‘私物でイチバン値の張るもの’を見に来てくださった方がいらしたので、今日もまた私物を持参。今週は、あの名盤(おまけに入手難)の、世界で一番の美品(自信あり!)を展示中です。
7月17日(月)
3連休も通過。毎日2〜4人の来店で、それぞれにミッチリと接客させていただきました。なんとかおかげ様で、来週すぐに干あがるということはないくらいの売り上げはありました。(←良かったのか、悪かったのか?) そんな中、相変わらず近隣の古着屋は人の出入りが多い。それに比べると、MAN
TO MAN接客ができるHOT VINYLはいいと思う。2〜4人はあまりにも少ない数かもしれないが、オイラはそれでいいと思う。その皆々様には、ガッポリ買っていただきますから!でも、MAN
TO MANをしすぎると頭突きに注意か?
7月16日(日)
またまた定番だが(そして事実だが)、なんと明日は休日だそうな。それも馴染みがない‘海の日’とやらだそう。かすかに7月20日がその‘海の日’だったという記憶はある。昔にも書いたことがあるが、強引に3連休を作り出して、‘消費を喚起する’という政府の施策は思うように進んだのか?なんだか、今回は周囲に‘3連休だから’と出かけたりしている輩が多いので、ちょっとトーン・ダウンしている店主です。うまく政府の方策に乗せられたか?
7月15日(土)
JOHN LENNONのファンだという女性が来店。‘ジョンが死んだときには私は生まれてなくて、おんなじ時代に生きていなかったっていうことがクヤシイ〜’らしい。なんだかその気持ち、ちょっとわかる。ふふふ、オイラは10年もかすっているぜ。ムーニーなんて8年もね。
7月14日(金)
朝は晴れ晴れ、午後に入って雨がぱらつき、夕刻にはまた晴れ晴れ。外界の動向には目もくれず、HOT
VINYL店内で私はもくもくと仕事。何がそんなに仕事があるのかと皆様はいぶかるかもしれないが、店頭在庫と裏ストック(?)を見比べていろいろ補充したり、掃除をしたり、メールのやりとりをしたりでそれがあれこれとやることは多いのですよ。たまにボーッとできたとしても、何をすればお客様に喜んでいただけるか、と考えている。とりあえず、私蔵のブツをいろいろ展示でもしてみようかと。ちょっとイヤらしい企画ではあるものの、いくつかのアイテムは目の保養になるのでは。いや、目の毒か?とりあえず、私物でイチバン値の張るものを持ってきましたよ、今日。フフフ、何でしょう。毎週バンバン入れ替えます。
7月13日(木)
午後3時までの割り引きセール・ウィークがスタート。10時半頃に来店し準備する。いっぱい来てくれるといいなぁ、と思いつついきなりお詫び。明後日の土曜日は都合により、午後2時からの営業です。ごめんなさい。
7月10日(月)
午前中にちょっとDRIFT AWAY。東神奈川駅から東へ進んだ先の瑞穂埠頭へ行ってみた。戦前は軍需物資の上げ下ろしが盛んで横浜線から引き込み線がまっすぐ引かれていて、昭和20年5月29日の空襲の際には、市内に4つあった投弾目標地点のひとつにもなったところだ。しばらく進むと昔からの倉庫街になり、やがてだだっ広くなったと思ったら、なんと米軍管理エリアになった!バリケードと検問所がある。そして海辺には、舳先が横に平らな強襲揚陸艦が多数並べてある。対岸はすぐに赤レンガ倉庫や山下公園だ。あらら、こんな横浜のど真ん中にいまだ接収区域があるのね〜。ついでに、すぐ近所にある江戸時代に伊予松山藩が築いた神奈川台場の石垣をなでて、出川テツローの実家の前を通って帰ってきた。それにしても、ボコボコとマッシュルームのごとく高層マンションができつつあるのはひどいなぁ。小中学校の校舎が不足するぞ、あの様子ぢゃ。
7月9日(日)
昨日初めてお会いしたあるお客様、‘オレのは全部火事で焼けちゃったからね’と。でも、‘日本のは無いのか’とすぐにお帰り。どうやら、焼けちゃったのも日本のものらしいのでひと安心。
7月8日(土)
そろそろ春からの米LP盤新入荷も打ち止めか、と思っていたら(4月からLPで700枚入っていますよ)、しばらく忘れていた箱から100枚弱が発見された。こりゃまた今月いっぱいかかるかなぁ。とにかく、毎日ニュー・アイテムを棚に入れられるというのは嬉しいことだ。
7月7日(金)
昨日、南幸のヤンキーの話をしたからついでにドンキホーテ。先週エレベーターがスタックした(閉じ込め)という話がニュースになった。そう、シンデレラ〜社のエレベーターだ。さかのぼること2週間前には、市営地下鉄の横浜駅でも同様のことが起きていた。身近にこんなにいっぱいあるのか、シンデレラ〜社。しかし、日進〜ヨドバシ時代は旧式だったが国産メーカーのエレベーターを使用していたと記憶している。ドンキホーテ新宿店でも事故があったと報道されていたので、ドンキホーテが独自にシンデレラ〜社に換装したのだろう。売っているものだけじゃなく、施設も安かったのか。私は未だ足を踏み入れたことがないが。
7月6日(木)
我々は相変わらず平穏に暮らしているが、政府内部では現在は‘非常事態宣言’体制だという。そりゃあそうだ。狂った指導者の隣国がミサイルを乱射しているのだから。べつになにも宣言したりしていないが、重要施設には厳重な警備を敷いているという。ためしに、近所の原発を覗いてみたらいい。(近所にあるものか?) その関係か否か、この南幸界隈に今日はやたらと警官、警察車両が多い。‘おー、たまには仕事をしろよ’と4〜5人の警官を眺めていると、彼らはやおらROUND
1前にたむろしているヤンキー予備軍の中学生に声をかけていた。おいおい、国家危急の際にガキの相手かよ。ギャフン!ときたね。
7月5日(水)
ウッヘー、今日は朝から大雨。こんな日は、休みでよかったなぁ、と思うのです。相変わらず出勤してはいるのですが。
7月3日(月)
ちょっと前にも書いたが、この季節になるとお客様方から‘ボーナス’という言葉をきく。考えてみれば、ほぼ日本独自の不思議な習慣だ。私が最期にそのボーナスをもらったのは、ちょうど10年前の7月だった。あぁそのボーナスがあれば、1回買い付けに行けるのに。自営業じゃ、ボーナスはありません。
7月2日(日)
今日も10時半に出勤。19時半まで都合9時間をこの狭い部屋で過ごすとなると、クーラーをかけている夏場はつらい。ときどきクーラーを切って、少し汗ばむくらいにしてみる。意外と冷気が長持ちするもん。それに、じつはレコードを捌くのには適度な湿気も必要だ。指先がカラカラだと、ビニールにうまく指がひっかからないのだ。もちろん湿気はレコードの大敵なので、ジメジメは困る。レコード・モードなんてのがエアコンにあればいいのに。
7月1日(土)
200枚超の日本盤というムチャな新入荷に備えて10時過ぎに出勤。ダハッ、早くも1人で列を作っている方が!なじみのOさんだったので、すぐに店に入っていただいた。ちゃんと楽しみに来てくださる方がいたということに感激。お目当ての数枚をじっくり選別してから、‘“次の買い付けいつですか”なんてきく奴には、“まず在庫をしっかり掘って買え”って言ってやれ!’と強気のアドバイスを下さった。アハハ、私は力無く笑うだけだった。9月にはイギリスへ行きたいなぁ。
6月30日(金)
昨日、今日と僧侶の読経を聞く羽目になっていた。一般の人には拷問とも言えるその4〜50分もの間、ジョン・レノンが「Tomorrow
Never Knows」のSEに当初チベットだかどっかの僧侶の読経を使おうとしていた、という話を思い出していた。お香の煙がただよう中、ボ〜ン、ムニャムニャナムナム、チ〜ン、ムニャムニャナムナム、ジャラジャラと、なんだかひとりでサイケな気分に浸っていて退屈しなかった。でもサイケよりも、プログレですね今週は。
6月29日(木)
近頃ビートルズ来日40周年記念とやらで、マスコミが喧しい。今朝のテレビ朝日‘スーパー・モーニング’でまで特集をやっていた。20周年、.30周年のときとは比べ物にならない騒ぎになっている。そんなときこそ、やっぱりプログレだろう。土曜日の新入荷に向け整理中。あぁ、それにしても月の最後の日が、それも30日しかない月の最期が金曜日、というのはサイアク。カードと家賃の支払いが同じ週にあるとは。
6月26日(月)
ようやく今週末の新入荷の概要を発表することができた。なかなかボリュームあるので、楽しんでもらえることと思います。日本盤なんて、中高生の頃に買っていたものの他は、数えるほどしか持っていない。よって、愛着が無いので早く売れて欲しい。→売れるような価格付け。という論理。お願いしますね。赤盤もありますよ。
どうやら、近々J-WAVEのHPにHOT VINYLの店内の写真が載ることになりそうだ。フフフフ。
6月25日(日)
昨日持参した『TWO VIRGINS』(by JOHN AND YOKO)を聴いた。しっかり聴くのは何年ぶりだろうか。中高生の頃はとても全篇聴きとおせるものではなかったが、20年を経てけっこう楽しめた。粗い編集によるノイズ等もナイス。ヨーコによる日本語の挿入もセンス良く聴こえた。‘あんなのオレだってできる’とうそぶくS田氏によれば、あれは‘ジョン・レノンがやってるからカッコイイの’とのこと。フフフ、名言だ。
6月24日(土)
気がつけば月末。またまた大ピンチ。そこで今日、泣く泣く20枚ばかりビートルズ関係を持参しました。ぜひ見に来てやってください。
昨日も愚妻がやってくれた。日本-ブラジルのサッカーの試合結果をテレビで見てひと言。
‘やっぱすごいね、ドナルドって。’
6月23日(金)
相変わらず愉快な愚妻だが、ここ数日の彼女の発言は傑作だ。
@‘あと何年かしたら、液晶テレビしか映らなくなるんでしょ’と言っていた。
A野口英世の写真を見て‘野口ゴロー’と言っていた。
B‘たかのやま、ってどこ?’と、旅行誌の‘高野山’の文字を指差していた。
すべて真剣である。まぁ、周囲が当然のように知っていることをたまたま自分が知らない、という事例はよくあるわけだが、彼女のはかなりレベルが高いと思う。おかげで、昼間はHOT
VINYLで楽しい時間を過ごし、家に帰ってもまた楽しや、である。
6月22日(木)
今日も100枚以上のLPにカバーをかけ、価格シールを貼ってゆく。‘さあて、喜んでくださるお客様はいつ来るかな’とワクワクしながらの作業で、ドッチャリと未試聴のLPの山を見るのが楽しみだ。今日もどしどし聴いて、どんどん棚に入れました。おまけに、ここ最近シングルも増えているので毎日整理に忙しい。いろいろHPで更新したいことがあるのだけれど、おかげでそっちは遅れ気味です。でも、7月1日にはまたまた意外なアイテムを入れますよ。
6月19日(月)
2週間が経ち、やっぱり路肩の違法駐車が目立ってきた今日この頃。一見、男のヤクルトおばさんか、と遠目には見える緑色の注射姦覗淫のおじさん6人と、警官1人が歩いているのを見かけた。違法駐車の列を見てみぬフリをしながら、7人も連なって何をやっていることやら。あれじゃ大名行列だ。
6月17日(土)
‘来月ボーナスなんで、いろいろ期待してます’と言われた。一般的な商いでは、それはこっちのセリフだろう。しかし、レコード・バイヤーさんたちは買う気満々なのだ。確かに、雑誌に載っている他店もセール目白押しだ。じつは、大きく打って出てはいないけれど、一応当HPを見た方限定セールをやってはいるのですがね。隅々まで見てくださいね。近々意表をつく新入荷をやります。
6月16日(金)
今朝、AMラジオを聴いていたら、私と同世代の男性アナウンサーが‘ヘレン・ジャピロの「子供じゃないの」’、と言っていた。その発言を聞いたベテランの女性アナウンサーがすかさず、‘シャピロです’と突っ込んでいたのはさすが。ヤンキー風に漢字にしたら、‘経聯蛇比露’とでもなるのか。シャピロ本人も、まさか‘経聯’とかここで書かれているとは想像していないだろう。以前、スイス人の女の子のカタカナ書きで‘ヨハンナ’という友人に、‘与半菜’という当て字をおしえてあげて、‘ナは野菜の意味’と言ったら、‘どうして私が野菜なの?’と真剣に訝っていた。そう言われても…。ムー、難しいなぁ日本語と外国語。でも、ジャピロはイヤだ。
6月15日(木)
考えに考えた質問数十項目を、MITCH MURRAY氏に送ったのが日曜日。月曜日には‘今、所用でロンドンに出てきているから、家に帰ったら(優雅にマン島にお住まいだそう)しっかり返事を出すよ’との返事をもらっていた。そして、今日その回答をもらった。うわ〜、スゴすぎる。日本初公開の事実が満載じゃないか。KIKI
DEEという芸名の名付け親だったとか、「How Do You Do It」リリースの経緯とか、現在の活動(Society
Of Distinguished Songwritersという組織には、信じられないほど豪華面々が!)とか。私はその内容を公開する許可をもらっているので、編集、翻訳が終わり次第公開します。お楽しみに。
6月12日(月)
例えば、今日の夕刻のNHKのテレビ・ニュースで、‘住宅で毒グモ見つかる’というネタがあった。どうでもいいネタである。他局でもやっていた。なんでこんな些末なことをわざわざ取り上げるのか。いつも私が怒っているのは、皆さんご存知だろう。しかし、今回のその毒グモ、ちょっと事情が違う。恥ずかしながら、その毒グモが見つかったのは、鶴ヶ峰の私の実家の庭なのです。私の母が午後に興奮した口調で電話してきて、‘ジムから帰ってきたところをカメラ陣につかまり、カッコ悪いッたらありゃしない!’とまくしたてていた。彼女の言葉を借りると、‘警官は怖がって掴まえられなかったから、私が掴まえた’‘ちゃんと自分のカメラで撮影した’(彼女は趣味で写真をやっている)‘孫に見せてやりたかった’だそうだ。あぁ恥ずかしい…。それにしても、誰ですか、タランチュラをうちに逃がしたのは!
6月11日(日)
今日は雨降りなので、無条件に10%OFF。\1200のシングル1枚だと、\120引き。これくらいならこれを目当てにお客様が来てくれれば、HVはちっとも腹が痛まない。しかし、買ったほうもあんまりありがたくないかなぁ、とも思う。\12000のものだと、やはりこれを目当てにお客様が来てくれれば、HVは喜んで割引きさせていただく。\1200引きなら、買って下さるほうも、ちょっとはお得感がでるかなぁ、と考えるのだが。とりあえずこのサービスは、梅雨明けまでやります。しかしここ数年、気象庁は‘梅雨入り宣言’も‘梅雨明け宣言’もしないからなぁ。
6月10日(土)
今日あたりからは、暑さを感じるようになってきた。昨年まではデカいエアコンだったので、燃費を気にして7〜9月だけの限定使用にしていたが、今年は最新型が付いたので、気にせず使うことにしている。今日から本格使用だ。(とはいっても、お客様がいる間だけ)近所の店からの冷気で、廊下のほうが涼しい、という事態からは無事脱却だ。そういえば、階段の前に昨年オープンしたばかりのネイル・アート屋が、速攻退却した。いや、転進か。そして、また服屋が進出。ますます廊下が涼しくなりそうだ。
6月9日(金)
‘日本のレコード・フェアって、誰がどう仕切っていて、どうすれば参加できるのだろう’と思っていた。今日、あるフェアの胴元からハガキをいただいた。参加要請か、と思って読み進むと、‘ご協力を賜りますよう’とお願いしてはいるものの、‘来年以降参加いただけます’と素っ気無い。あら。別に参加して欲しいというたぐいのものではなかった。‘誰がどう仕切っていて、どうすれば参加できるのだろう’ということに興味はあったが、もともと参加することにはまったく興味が無かったのでまぁいい。けっきょく、そのハガキは‘チラシを置かせて’と‘HPで相互リンクを’ということだった。そして、来月以降に複数の都市で行われるフェアの詳細な情報が出ている。DMだったということだ。とてもよくデザインされていて、手間のかかった往復ハガキなので返信したいが、どう考えたってHOT
VINYLはお呼びじゃないので、手元に置いておくことにする。ありがたく、今後の研究の糧とさせていただきます。DMをいただけたということは、一応大きな組織からレコード屋として認識されているということ。たいへん光栄だなぁ。
6月8日(木)
4月から毎日モリモリ入荷していたUSアルバムも、JAZZを除いて、そろそろ残り少なくなってきた。そこで、4月22日の当日記で紹介した‘300枚のLP’の箱を、昨夜開封した。こりゃ、ひと夏かかるな〜。ちょっとレアな帯付き日本盤もあるし。
6月6日(火)
ニセ欽ちゃんこと村上氏がお縄になった。弁の立たない凡百な私から見ると、逮捕寸前の昨日の彼の会見は呆れるほど饒舌だった。それにしても、尊大な態度ではあったが、一応一人で頭をたれたのはけっこうエラいと思う。今まで数々の大企業の幹部がマスコミの前で謝罪してきたが、すべてが複数で一斉に頭をたれていて、私はそれを見るたびに‘責任薄め’の目的があるのかなぁ、と邪推していた。日本という風土では、企業責任者が1人で責を負うことは、よほどあるまじきことらしい。きくところによると、もうすでに4人も子供がいる彼は、奥方がまたまた妊娠中だという。奥さんタイヘンだなぁ。いろいろ胡散臭いウワサも多いし(なぜ逮捕されると分かっていて帰国したのか。そもそも、なぜ外国に本拠地を‘移さざるをえなくなった‘か等。)彼を弁護する気は無いが、以降日本で大組織の責任を明確にする意識が高まればいいのになぁ、と思ったしだいだ。
6月5日(月)
あるお客様の報告。生活扉のネット翻訳機能を使って‘おやじPOPS’を英訳してみたところ、‘FATHER
POPS’と出たという。ウワハハハ、全然意味が通っていないぞ。‘GOLDEN BALL’で通じるかはナゾだ。‘BALLS’と複数形に訳する優秀な機能を介せば、通じるかもしれぬが。
6月4日(日)
6月になって、横浜駅周辺の路肩がちょっとスースーしてきたような気がする(昼間だけ)。今日初めて、噂の注射姦覗淫さんを見かけた。警官と一緒に歩いていた。報道されたところによると、駐車場経営会社が‘民間’として姦覗淫をしているケースもあるという。アホかいな。ムチャクチャわかりやすい構図だ。イギリスやアメリカでは、駐車禁止のところに停めると、必ず切符を切られる。その代わり、必ず公共駐車場が安価に整備されていて、近隣には停めていい場所もある。日本だとどこもかしこも駐車禁止で、運が悪ければ切られる。道路事情の違いもあるので一概に日本で欧米のような構図にしろとは言えないが、‘運任せ’の日本式が良いわけが無い。やるからにはピッシリとやって欲しい。だって、‘民間’さんが繁盛すれば、警察も喜べるでしょ。
6月3日(土)HOT VINYL史上最大の事件B
MR MURRAYが拙HPの存在を知ったのは、フレディの死がきっかけだったという。FREDDIE GARRITYはMITCH MURRAYの仕事を語る上では欠かせない男だ。91年に私がフレディと会ったときも、彼は明るくあのまんまで(髪は薄かったが)、イギリス人が彼を悼む気持ちもわかる。先月19日に彼が亡くなった際、MURRAY氏のもとにマスコミからの取材が殺到し、‘FREDDIE GARRITY + MITCH MURRAY’でググってみた(GOOGLEで検索)そうだ。そうしたら、6番目にひっかかったのが拙HPだったという。あぁ悲しいフレディの死が、HOT VINYLとMR MURRAYを結び付けてくれたのだ。それにしても、大先生でいらっしゃるにもかかわらず、気軽にメールをくれるところがスゴイ。そしてMURRAY氏は、‘お世辞でもありがたいが、君は私の才能を買いかぶりすぎだよ。ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、スティングなんて連中に比べるとまだまだ。’と、じつはライバル視しているミュージシャンの実名を挙げてくれたのはおもしろい。彼は80年代から作家業に転じ、ウィットに富んだスピーチ集を大ベストセラーにしていて、今や文豪だ。彼の最初の著作は64年の‘HOW TO WRITE A HIT SONG’。STING少年がその本をむさぼり読んで大きなインスピレーションを受けて、その縁で上記のスピーチ本の序文を寄せてくれたという。現在でもとてもいい仲だそうだ。そして、メールの最期にはこうあった。‘Best personal regards,’。これは私にとって、卒倒ものの言葉だ。そして、YOKOHAMAの音楽ファンのみんなにもよろしく、と。気軽に始めたMITCH
MURRAY PAGEだったが、わずか数週間で思わぬ展開を見せた。イイカゲンなことは書けないなぁ。それにしても、‘おやじPOPSと呼ばれることを拒否している’とか、‘金玉の存在を疑わせる’なんてのは、どう英訳が出たのだろうか。
6月2日(金)HOT VINYL史上最大の事件A
口から飛び出しそうな心臓を飲み込みながら、おそるおそるメールを開けてみる。そこには簡素な文章ではあったが、ひたすら謝辞が述べられていた。ちょっとそのメールの真贋を怪しく思っていた私であったが、じつに遠慮深げに、そしてちょっと照れているような文体に、彼はホンモノだという確信を得た。彼はネットでの自動翻訳機能を使ってすべての私の乱文を読んでくれたとのことで、‘翻訳は不完全なので理解できたのは少しだったが’と前置きした上でこんな一文を寄せてくれた。‘I picked up the spirit of what you were writing..’ オー!!これぞファン冥利に尽きる言葉である。そして、‘If there is anything I can do the help you with more information, please
don't hesitate to ask me. ’ウオッ、何でもきいてくれだって!!現在会員3名のファン・クラブ、‘MITCH
MURRAY CLAN IN JAPAN’(仮名)も、結成早々本人のお墨付きだ!私は‘モーレツに感動している’という趣旨の返事を送ったところ、今日には2通目のメールを受け取った。
6月1日(木)HOT VINYL史上最大の事件@
フレディが死んでしまった悲しい5月も過ぎて6月に。3日ぶりにメールを開けると、山ほどの迷惑メールが来ていて、その中から必要なメールをチェック。先週ドイツに送ったレコードが届いたとの喜びのメール、レコードとは関係の無い添付付き趣味のメール等々海千山千。日本語の表題のメールには要らないものが多いが、英文のものは一応注意してチェックする。その中のひとつに、丁寧に‘貴殿のサイトを拝見、とても嬉しく思います。日本語なのでよくわかりませんが、情熱をしかと受け止めました云々’との内容のメールが。差出人は‘Mitch
Murray’。ゲッ。私のハートは、高校生時分に初めて女の子の肩に手を回したとき以来のバクバク感に襲われた。
5月29日(月)
さぁ6月が目前。これから8月いっぱいは泣きっ面に蜂のごとく、例年苦境が続くことになる。今年は週替わりのセールを企画している。ご期待下さい。‘こんなテーマでセールすれば?’みたいなご提案、大歓迎です。
5月28日(日)
じつは今週末はベストだ。売り上げは相変わらず沈降中だが、日程的に最良の週末なのだ。27日はカードの支払日なのだが、その日が土曜日だと決済は29日の月曜日になるのだ。26日の段階で手持ちが足りなくても、なんとか週末で糊口を凌げる、という塩梅。ちょっとそれだけで、気分的にはウキウキなのだ。来週末には梅雨入りか、とも言われているだけに、なんとか晴れ間がのぞいた今週末はありがたかった。売り上げは相変わらずだが。
5月27日(土)
今日は降ったりやんだりだが、9週連続で週末は雨だという。レコード屋というのは、じつにいい。だって、天候を気にせずに自分の好きなことに没頭できるのだもの。店主の立場でいっているのではありませんよ。店内は空いております。どうぞごゆっくりとくつろぎにいらしてください。昨日のお客様みたいに、レア盤聴いて‘あぁ涙が出そう’なんて状態は疲れますよ。
5月26日(金)
なにやら今日は、12時ちょっと前から店内が混雑。平日昼間にはあるまじき光景だ。日本人はみな仕事中だとばかり思っていたのだが、スーツ組のほうがマイノリティーだった。いまどきの日本人男児に、忠実な勤め人は減っているのか?けっこうみんな好きなことして暮らしているのか?もちろんレコード最優先で生きるのは悪くはないですがね。収入面以外は。
5月25日(木)
あいかわらず、チョロチョロとUK盤も新しいのを入れています。今日は15枚ほど。別に秘蔵というほどのものではないのですが、個人的に溜め込んでいたものを入れています。毎回新しいレコードをご覧になっていただきたいのでね。HOT
VINYLの売り上げが細れば細るほど、自分のコレクションも細るという訳だ。まぁレコードなんて、またいずれ手に入るからいいのですよ。(と思うことにしているのだが。。。)
5月22日(月)
昨日の話題の続き。なんと、このフィンランドのハード・ロック・バンドがユーロビジョン・コンテストで優勝した、ということを日本の地上波の民放テレビがニュースでやっていた。日本でユーロビジョン・コンテストの報道は始めて見た。あのフィンランド国旗の帽子、いいなぁ。
5月21日(日)
今年もEUROVISION CONTESTの結果が出た。ヨーロッパ歌謡音楽祭みたいなもんで、50数回の開催を数える由緒あるお祭り。フル・オーケストラをバックにお行儀良く曲を披露、観客と審査員はタキシードとドレス、みたいな権威あるイベントだ。昨今の音楽のことには門外漢のHV店主だが、今年はかなりの大波乱だったようだ。だって、優勝しちゃったのが聖飢魔Uみたいな輩なのだから。誰もどこにあるか知らない国、フィンランドのバンドというのも話題だ。そしてどうだ、上位国の面子は。メジャーな国は無くて、みんな第三国的欧州国家ばかりじゃないか。60〜70年代にはビッグなアーティストを輩出し続けたEUROVISIONだが、ここ30年くらいは日本人にまで知られるような世界規模ヒットは生まれていない。今となってはどれくらい有用性があるのか?日本では日本レコード大賞を受賞した曲さえさっぱりワカランという状況なのだから、ここで一発景気付けにアジア規模でやればいいじゃん。大東亜八紘一宇音楽祭とか。審査委員長は大勲位中曽根康弘元海軍少佐。
5月20日(土)
BUFFALO SPRINGFIELDの1stをお買い求めのお客様に、‘「For What It's Worth」じゃなくて「Baby
Don't Scold Me」が入っているタイプは、なかなか出ませんねー。’なんて軽口を叩いたらこう返された。‘いや、入ってなきゃダメでしょ、「For
What It's Worth」。’と。店主しばし絶句。浅はかな私は、当然皆が皆、レアな最初期タイプが欲しいものと思っていたのだが、なるほど内容的には、やっぱり「For
What It's Worth」が無きゃ物足りない。おざなりなコメントを発した自分を恥じた。全体の充実度が大切なのだ。だってアルバムだもの。
5月19日(金)
今日のニュースでもGNPが‘相変わらず’好調だとかで、マスコミが騒いでいる。ジミントーのヨサノ氏も強気の発言をしていた。世の情勢に疎いHV店主は‘本当か’と疑念を抱かざるを得ず、試しにこんなページを見てみた。いきなり‘ここ15年来の日本の経済は最低ライン、国際的な地位も落ちっぱなし’と冒頭に。やっぱり海外の報道では相変わらず手厳しい見方をされている。だいたい、国際的競争力ランキングなんてのが先日発表されて、‘日本は順位上昇’とかでマスコミは喜んでいたが、対象となった30数カ国の中でたかが20何位かなんかだった。いつも‘情報公開度’と‘金融機関の信頼性’が最低レベルなのが日本という国なのだ。今回のこのBBCのページの最期には、日本人の学者による皇太子妃への意見が載っているが、日本のマスコミではこういうコメントは出せないだろう。政府与党が次々と言論封殺を目論み、大メディアはそれに加担し我々を目眩にしようと躍起になっている昨今、海外のメディアの意見を参考にするのも、我々にできる数少ないインテリジェンス活動ではないだろうか。(たかがレコード・コレクターでインテリジェンス活動が必要かというハナシもあるけど)まぁBBCと言えども、ズブの素人を専門家としてテレビに起用してしまうようなメディアであるわけだが。
5月18日(木)
タバコ、マクドナルド、ヤフオク、ディズニーランドと、横文字のものはどんどん値上げモードらしい。就職も一転、売り市場らしい。現在の好況(ほんとか?)は、バブル時代を抜き、もうじきいざなぎ景気をも抜くことになるらしい。新宿の某名店の社長が‘組合系がアブないらしい’と言っていたという話をきいたが、その流れで馬車道店が小規模化&狭小化となっているのかと思ったら、その組合系がここの近所にもできる。なんだかんだ言って、世の中は攻めの時代らしい。弱小HVは攻めるか、守るか。ジリ貧を避けむとドカ貧にならぬように、とは某海軍高官の弁。守るか攻めるかではなく、守り方攻め方だろう。ムー。
5月15日(月)
ゲッ。メールをチェックしていて思わず声が出た。差出人は‘EMI’。件名には‘契約’がナンチャラと書かれている。以前のナゾのメール(5月6日参照)のことを忘れたわけではなかったので、‘面倒くさいことになったのか?’と不安にかられた。コワイので放っておいたのだが、やっぱり気になるので恐る恐るそのメールを開けようとした瞬間に思った。‘EMI’を‘イー・エム・アイ’と読むのは間違いなのではないか。よく見ると、件名は‘(体)契約情報’となっている。フフフ、気づいたぞ。‘EMI’はそのままローマ字読みすればよく、結局これは迷惑メールだったのだ。そのまま捨てた。ちょっと不安にかられて損した。
5月14日(日)
よく、おカド違いの分野のCDの在庫を電話で尋ねられるのは、電話帳を見ての電話だろう。今日電話をくれた年配っぽい女性は、‘オペラの“とーらんどっと”のCDありますか?’と言う。何事につけ‘無い’と答えるのは悔しい性質の私なので、いつものとおり‘レコードしか取り扱っておりません’と答えた。まだ巷では品薄なのか、‘とーらんどっと’は。
5月13日(土)
雨にからっきし弱いHOT VINYL。出入りのヤマト宅急便のお兄さんに、‘どうすか、雨の日は’と尋ねてみた。すると、‘みんな自分で出しに行くのがタイヘンなようで、雨の日こそ忙しいですよ。道も混むし。’と、しごく真っ当な答。雨でヒマなのと、雨で忙しいのと、どっちが困りものか。両方ともイヤである。しかし、ヤマトのお兄さんはそれでお金をもらえる。圧倒的にHOT
VINYLのマケである。
5月12日(金)
BEACH BOYSの「Little Saint Nick」のシングルをお探しのお客様に、在庫の1枚をお見せした。状態も良く、自信を持ってオススメしたのだが、ご購入をためらっている。伺うと、‘もっと汚くてよいから\1000くらいだったら’とのこと。「Little
Saint Nick」はチャートすらしていないレア盤なので、状態にかかわらず\1000前後で、というのは難しいのだ。運がよければ、国内での2次流通で見つかるかもしれないが。状態が良すぎたことが原因で、購入していただけなかった、というのは想定外だった。ヌー。
5月11日(木)
先月末から始めた今日の新入荷から2枚が引き続き好評だ。毎日新入荷のレコードの中から2枚を選ぶのが、私にとっても楽しみになっている。今日もさて何をご覧に入れようか、と思っていたら、デジカメを持ってくるのを忘れた!ギャフン!そういうわけで、今日はLPの更新ができません。ゴメンナサイ。お詫びに今日UK新入荷に入れた2枚を紹介しています。
5月8日(月)
今月いっぱいで相鉄ムービルが無くなるそうだ。ただし、相鉄の代わりに関連の(親会社?)東急グループが引き継いで、映画事業は続けて行くことになったようだ。ムービルという名称が消えてしまうとしたら、ちょっと寂しい気もする。そして、日進ビルの向かいの、大きなカニがわぎわぎと動いていたかに屋が閉店した。ドンキホーテ効果か?あまりヤンキー系の業種が来ないことを祈るばかりだ。
5月7日(日)
廊下が騒がしいなぁ、と思って見ると、たいていベアと写真を撮っている輩がいたりする。いつも思うのだが、いっぺんマイクを仕込んだりして、イタズラをしてみたい。‘勝手に触るんじゃねーよ’って言ってみたり、リモコン操作で手を動かしてみたりしたい。バイトでベアの着ぐるみに入ったことはある。8月の屋外だったので、汗かきまくりだった。そのときも、人形のフリをして固まって立っていて、なれなれしく触ってきたりしたら急に暴れだしたりした。みなキャーキャー言うので面白かったなぁ。
5月6日(土)
あるなじみのお客様からメールが来たなぁ、と思って開けたところ、どうやらエラー・メールだったようで、全然HOT
VINYLと関係ない内容が記されていて、最期に英文で‘このメールの内容はコンフィデンシャルで、ゼッタイに他言はならない。もし他言したら法的手段に訴えられる可能性がある。また、もし今回の仕事と関係の無い第三者がこの文章を読んだ場合には即刻このメールをコンピューターから削除し、誤ってメールを受け取ったということを当方に即座に連絡すること。’と、偉そうな文体で書かれていた。その文章のヌシは、‘EMI ENGLAND’と。誰か、私を陥れようと、ニセメールを送りましたか???
5月5日(金)
こういっては失礼だが、かなり頭の悪そうな格好をした青年が2人ご来店。17才くらいだろうか。そのうちの1人が、HOT VINYLにおざなりに置いてあったビートルズの詩集を手に取ると、目を輝かせてレジに持ってきた。以前にもその手の本を買ってみたのだが、どうも訳がしっくり来なかったとのことで、しっかりした装丁のSHINKO MUSIC版に興味を持ったのだという。英語の勉強になるとは思えないが、じつに見上げた青年じゃないか!しかし、胸のポッケにタバコが入っていたのはダメだぞ。
5月4日(木)
今日が何で休みなのかよく分からない。私が子供の時分には5月4日には学校に行っていたという記憶があるが、今日は‘国民の休日’で休みらしい。なんのこっちゃ。おかげで高速道路は大混雑、(旧)道路公団はウハウハだろう。いいなぁ、ウハウハ。さて、HOT
VINYLにも、ありがたいことにここ数日、おひさしぶり〜という方や、初めてお目にかかる方がいらっしゃる。一応これも連休効果だろうか。それにしても、街は混んでいるらしいぞ。
5月3日(水)
MITCH MURRAYページと、2枚の新入荷ページは意外と手間がかかる。ここ数日、なんだかそれだけで仕事をした気になってしまい、時間が経つのも早い。パソコンに向かっている時間が増えてしまったのは残念だ。もっといろいろレコードを聴いて、もっともっとお客様方と話をしたいのだが。しかし、新企画ページを見て来店してくださる方も多いので、当面はパソコンに向かう時間は減りそうもない。
5月1日(月)
現在、毎日2枚ずつ新入荷のLPを写真、コメントつきで紹介しているのだが、意外と反響が大きい。MITCH MURRAYばかりに話題をふらないで、せっかくだからそっちの話もしておこう。店にいる時間が8時間もあると、聴き続ければ1日に8〜10枚くらいのLPを聴くことができる。大きな問題が無ければ、それらが新入荷の棚に入れられるわけだ。その中から2枚をピックアップするのだが、わざわざ大きな写真スペースを取ったので、ジャケがキレイでインパクトがあるものを選ぶようにしている。コメントはまったくシロウトになりきったものでイイカゲン(‘素’という説もあり)、プロのコメント、解説を期待しないで下さい。しかし、‘毎日見て楽しみにしています’という話をきいたりすると、責任は感じる。楽しんでもらえるように毎日工夫をしてゆきますので、ぜひともお付き合いくださいね。
4月30日(日)
2月19日の当日記で紹介したビートルズ好きの少年(小3)が、ヘビー・ローテで来店している。最近はブートレグに凝り出したようで、レアなライブ音源を探していた。しかし昨日は、ビートルズ初の海賊盤といわれる64年リリースの『THE
ORIGINAL GREATEST HITS』を購入。これはなかなかの貴重盤で安いものではなく、ご同伴のご両親も‘おまえ価格見たのか??’と言っていたほどだったが、彼の意気込みに大いに感銘を受けている私は、仕入れ価格以下の金額で譲ってあげた。この先あと70年くらいは、お客様としてHOT
VINYLに貢献し続けてくれるだろう。
4月29日(土)
ありがたいことに、‘新企画’に早くも反応してくださった方々から、メールが舞い込んで来た。‘まーれーって、だーれー?’というのもあったが、これでいいのだ。そうでもやっておかないと、情報が集まってこないのだ。さて、コンポーザー・シリーズはいつかやりたいなと思っていたので、次は誰かしら。‘MARTIN
- COULTER’か‘GREENAWAY - COOK’か。
4月28日(金)
23日の当日記で宣言した、当HP上での新企画が陽の目を見ました。はっきり言って、まだまだ不完全です。しかし、とりあえず出してみて、皆様からの情報を頼りに強化を図ることにしました。今なら、すべてのレコードがひとつの箱に入っています。お気軽にご覧になりにいらしてくださいね。
4月27日(木)
6月1日から、警察による駐車違反取り締まりが変わる。HPでもそこだけわざわざ強調されているとおり、‘民間’の駐車監視員なる人々も取り締まりにあたるそうだが、そこはやっぱり‘民間’なワケがないことは我々の想像どおり。さて、その取り締まり方法に変化が生じるのに当たって、‘神奈川県の駐車違反取締最重点地域マップ’なるものが登場した。HOT VINYL界隈の南幸はどうか、と見てみたところ、‘終日’厳しいらしい。現在はどうでも良い原チャリなどを熱心に取り締まっているが、週末の夜にはヤンキーな皆さんのデカい車や、違法な乗車待ちのタクシーで混雑するので、やるからにはキッチリやって欲しいものだ。いつも思うのだが、赤坂や紀尾井町あたりの料亭の外にズラッと並ぶ黒い高級車は、取り締まりの対象外なのか?治外法権?ナゾである。警察の行動指針は、我々の要望が第一ではないのも、皆様ご承知のとおり。一部の人たちによる、自分達に都合のよい世の中作りのピッチが急激に加速した、ここ5年の日本であった。もっと前からか。
4月25日(火)
今日、ようやく新しいエアコンの取り付けが行われた。(3月23日参照) なぜ1月もかかったかというと、我々を睥睨していたあの茶色のデカいやつは、相当の年季モンだったらしく、配線やら何やらが昨今の仕様とはあまりにも異なっていたため、下調べ等に時間を取られたためだ。今度のものは白くて、キュッと小さい。ビンテージ好きの店主としてはちょっと寂しい気もするが、やっぱり明るい店内になったことは喜ばしい。今年の夏は、さわやかな冷風をお楽しみいただけますよ。
4月24日(月)
10代と思しき青年が、日本盤のALLMAN BROTHERS BANDのLPをご購入。彼はけっこう長い間いろいろ見て回っていたので、会計の際に‘今日これを1枚選んだのはなぜ?’と尋ねた。その答は、‘値段’とのこと。数百円で、自分の知っているジャケのレコードが目に入ったことが、決め手だったとのこと。世の中、‘裏も聴ける’ということに驚かれているレコードだが、どんどん若い方達にも足を運んでもらいたい。
4月23日(日)
HOT VINYLにとっては月内最期の週末だっていうのに(各種支払いは28日の金曜日までなので)、雨にたたられ客足はさっぱり。そんな日だからこそ、長年の懸案だったプロジェクトをスタートさせた。それは、店主による店主のためのネット企画。1日かかって、ようやくカタチはできた。これから毎日、少しずつ作成を続けて、じきにアップしますぜ。期待は無用です。なにせ、自分1人のためのプロジェクトですから!いまのところ、2人くらいは楽しみにしてくれているとのことなので、少しずつシンパを増やしてゆくつもりだ。ふふふ。
4月22日(土)
滅多に発することの無い、‘嬉しい悲鳴(キャー!)’を発する事態になった。予期せぬところから300枚近いレコードを入手した。米LP盤が多いのだが、今回のUS買い付けで所望していながら、入手することの出来なかったようなブツも数多く入っている。米LP盤新入荷に、一区切りがつくのがまた遠のいた。キャーッ!
4月21日(金)
昨日、階下の郵便局から、ゆうパックでシングルを発送。その我々にはおなじみのサイズを眺めて、局員の女性が‘こんなサイズのレコードなんてあるんですか!?’と驚いていた。彼女は20代ではあろうが、幼少時にシングル盤くらい目にしたことはあってもよさそうな、お年にお見受けしたのだが。やっぱり、我々が愛でるレコードというものは、世間における認知度は相当低いようだ。まぁ密かに楽しむには良いことだが。
4月20日(木)
今日もどんどんLPを入れているのだが、新入荷の棚は空きスペースが大きい。早くそのスペースを埋めねば。ヌー。
4月17日(月)
テレビでVENTURES来日公演の宣伝を見た。JERRY McGEEとDON WILSONはしっかり映っていたが、BOB
BOGLEは映っていなかった。大丈夫か?
4月16日(日)
今日は一転ヒッソリ、普段の日曜日と変わり無し。開店後すぐいらした方は箱を独占し、2時間半かけてみっちりと新入荷シングルの品定めをしていましたよ。ご満悦でご帰還なさいました。それも手かな、と。
4月15日(土)
まずはお礼から。たくさんのお客様にご来店いただき、店主は感激しております。ありがとうございました。なにより、皆様がレコード用のバッグ、千円札、小銭を持参してくださったことに感謝感謝!千円札なんて最期には、レジのトレイが引っかかるほどの厚さに達するくらい集まりました。ドアを開けてから閉店時刻まで、お客様が途切れることが無かったのは、数多い新入荷でも初めてじゃないか?そしてお詫び@ LPの入荷枚数が少なかったこと。これから、毎週30枚を目標に、なんとか7月くらいまでには全400枚をいれるつもりです。間を空けずに、ときどき見にいらしてくださいね。 お詫びA 今日お電話をくださった方への対応が慌しかったこと。(今日は許してね)
とにかく、親しいお客様方とワイワイ1日を過ごせたことが、とても楽しかった店主でした。また明日からもよろしくお願いします。‘売れちゃったシングル・リスト’も近々やりますよ。
4月14日(金)
珍しくレココレから広告掲載勧誘の電話が来た。5月売りのビートルズ来日40周年特集号だ。恥ずかしい話だが、‘金銭的に余裕が無いので’と、断った。そうしたら、‘どんな特集だったら“広告を出そう”と、グッと来ますか’と言う。‘ビートルズで充分グッと来ていますが、金銭的に余裕が無い’と改めて伝えて電話を切った。金銭的なことを理由にするレコ屋など、他に無いのだろうか?
今夜は徹夜か?
4月13日(木)
15日の新入荷に来てくださるお客様方へお願い:できるだけ、千円札、百円玉を持参してください。また、可能であれば、レコード・バッグも持参してください。組合の黒いヤツでかまいませんから。
4月10日(月)
午後、電話を受けて在庫を確認中に警官が来店。‘待ってください。ただ今、接客中でーす。’と言うと、‘後で来ます’と退出。その後今日一日、夕刻まで来やしないぞ。何の用だったんだ。気になるぢゃないか。
4月9日(日)
きたーっ!と、ガッツ・ポーズの気分だ。久々に店頭で、お客様がお探しのマイナーなレコードがあったのだ。TODD
RUNDGRENの71年のシングル、「Be Nice To Me」。ガイコツのスカ・ジャンを着たその方は、ちょっとワル系のレコードばかり物色していたのだが(INVICTUS系やBUDDY
MILES等)、最期に真剣な顔になって‘トッド・ラングレンの「Be Nice To Me」ある?’とお尋ねになったのだ。ヒット曲ではないし、レコ屋を回って探そうと思ったら、苦労する手のブツだ。高いものではないが、なんだかとっても嬉しかったなぁ。
4月8日(土)
今日も1日新着レコードに埋もれていた。今回は、長年の懸案のブツが多く見つかった。それに、50年代のブツも、キレイなもののみで多く入った。ちょっと今までと違うHOT
VINYLの側面も、お楽しみいただけるような新入荷になる予感だ。あと1週間で、何枚のLPを聴けるやら。
4月7日(金)
昨日は、レジの中の札はゼロ。すべてがドル紙幣に変わってしまったためだ。お買い上げくださったお客様は3名様で、‘1万円札を出されたらどうしよう’と毎回ヒヤヒヤだったが、皆様良い方で、千円札を使ってキッチリお支払いいただけた。ありがとう!皆様も、15日の新入荷には千円札をご持参くださいね。
4月6日(木)
レコードの山に埋もれています。思えば、アメリカから一気に千枚単位のレコードを持って帰ってきたんだから、狭くもなるわけだ。今年は1週間の猶予があるので、来週末の新入荷までにいろいろ聴いておこうと思う。それと、先に謝っておきますが、‘なんか入った?’という電話には的確に答えられません。‘○○入った?’というご質問なら、もしかしたらすぐに答えられるかも。15日になれば、みんな公開しますからね。お楽しみに。
3月27日(月)
買い付け前の大きな仕事と言えば、金策。その次に大切なのは、WANTS LISTの作成だろう。数ある在庫をひっくり返して、アレがない、コレはある、とディスコグラフィーとにらめっこしながら作成してゆくのだ。皆様も、HOT VINYLの大量のシングルを前に、‘あぁー、何を探しているんだっけ’、と立ちすくんでしまったことはないだろうか。頭では分かっているつもりでも、実際にはリストが必要だ。MONOとSTEREOの別にまでこだわっているHOT VINYLなら、なおさら。VENTURESなんて、60年代だけで70枚近くの対象とするLPがあるのだから!
というわけで、今週末はアメリカで発掘作業に従事してきます。次にお目にかかるのは、来週の木曜日です。ご期待くださいね。
3月26日(日)
‘いた、いた!’と、そのお客様は掘り出したシングルを、いとおしそうに抜き出した。迷子だった子供が見つかったかのようだ。私くらいのレベルだと、‘あった!’と叫ぶのが関の山。レコードを‘物’としてしか見ることが出来ないのだ。まだまだ修養が足りませんね。
3月25日(土)
今日の夕刻、急に店内がお客様で溢れた。といっても5人くらいだが、がぜん盛り上がった。それまであまりにもヒッソリとしていたので、嬉しかったなぁ。週末ですものね。
3月24日(金)
考えてみれば、過去何度も行っている買い付けには、必ず全財産(といっても数十万円)を持参している。レジの中の現金すら持参する。それでも、資金充分だったためしは一度たりすら無い。数々の支払いがある月末と重なる買い付けは、さらに悪い。いつも光熱費を払い込んでいる郵便局からは‘自動引き落としにしたら’と勧誘されたが、払いたいときに払いたいので拒絶する。以前、あるレコード店の買い付け人が、‘あぁ、あしたまでに120万使わなきゃ’と言っていたのをきいたことがあるが、どういう経営をなさっているのだろうか。零細レコード店を始めて5年以上になるが、改善すべき点を放置し続けているダメ店主である。
3月23日(木)
地価が15年ぶりに上昇に転じたという。本家作も、バブルのときには現在の1.5倍以上の家賃だったらしい。入居して以来家賃に変わりはないが、この先不透明ではある。いずれ移転はせねばならないが、楽しみであると同時に不安でもある事案だ。と、ここまで書き終えた時点で、大家さんから電話があった。初めての事態にビビッたが、壊れていたエアコンについてだった。昨晩夏に壊れてしまった旨を伝えておいたところ、すぐに業者をよこしてくれるよう、アレンジしてくれたという。フフフ、全とっかえだ。当たり前だ、新築以来鎮座している、重量級のブツだ。部屋が広くなるかな??
3月21日(火)
さすがに‘春分の日’を‘第三月曜日’とかに動かすことは出来ないだろう。会社員時代には、火曜日やら水曜日やらが祝日だと、週のうち1日気が抜けてずいぶん嬉しかったものだ。おかげで火曜日に営業できたというのも良かった。年内の暦を見ると、5月3日の水曜日に営業できることも楽しみ。
3月20日(月)
一部、レコ棚の仕切りを新調した。じつに気持ちがいい。本当はアートな手書き風だとカッコイイのだが、芸術の才ゼロの私ではムリ。店は、どこかに新しさがないと飽きられてしまうもの。こういうちょっとしたポイントでも、時間を見つけていじってゆきたい。しかし、店内レイアウト変更は、一向に案が浮かばず。ヌーヌー。
3月19日(日)
金銭的に喫緊の事態なのでBEATLES関係を20枚ほど持参するも、初日の今日はどなたも興味を持ってくれなかった。というより、来店者がほぼ無いという状況。ヌー。
3月18日(土)
ど肝を抜かれた。HOT VINYL史上初だ。そのゴスロリ・ファッションの彼女は同行の彼氏には目もくれず、熱心にレコードを掘っていた。HOT
VINYLにゴスロリ、というあまりにも稀有な事態を記録したかったのだが、さすがに‘写真を撮らせてください’とは言えなかった。想像してください。ピンクと黒と白のレースの女性が、カウンターに陣取りシングルBOXを漁っている様子を(ピンクの厚手のハイヒール着用)。私はゴスロリって、16〜17才の女の子のファッションかと思っていたのだが…。それにしてもキツかった。彼女が去った後の残り香が。
3月17日(金)
近頃、線路沿いでカメラを構える人たちが多いなぁ、と思っていたら、今日であのオレンジとグリーンの東海道線車両が引退だという。登場したのが1963年というから、ちょうどいい時代からずっと走っていたことになる。あぁ、また60'sの体現者が街から消えてゆく…。
3月16日(木)
最近‘個人情報保護法案’、‘障害者自立支援法’等々、字面から判断すると、一見して国民のためになりそうな法律が相次いで施行されているが、実際は‘政治家スキャンダル報道禁止法’と‘障害者勝手に生きやがれ法’だ。そうすると、‘電気用品安全法’は‘電気関係商品メーカー保護法(メーカーよ、ちゃんと俺達に儲けさせろ)’ということだろう。各メーカーに広告をもらっている新聞、テレビなどはゼッタイそうは言わないが、どう考えたって‘お前ら新品を買え’法だ。そんなおりの一昨日、経済産業省から以下のような文章が公表された。(要旨抜粋)
●特別承認制度(いわゆるビンテージもの関係)
いわゆるビンテージものと呼ばれる電子楽器等については、希少価値も高く、絶縁耐力試験を含む自主検査について心配する声も存在する。また、こうした電子楽器等は取扱いに慣れた者の間で売買される蓋然性も高いという特徴を有する。このため、下記の要件を満たす場合には簡単な手続で売買ができるようにする。
@)電気楽器、電子楽器、音響機器、写真焼付器、写真引伸機、写真引伸用ランプハウス又は映写機のいずれかであること。
A)既に生産が終了しており、他の電気用品により代替することができないものであって、かつ、希少価値が高いと認められるものであること。
B)旧法(電気用品取締法)に基づく表示等があるものであること。
C)当該電気用品の取扱いに慣れた者に対して国内で販売するものであること。
ものすごくエラそうな文体に呆れるし、腑に落ちない点も多いが(‘希少価値が高いと認められるものであること’は誰がどうやって判断するの?)、つまりは、役人や議員さんたちが音楽やカメラ業界からはリベートが期待できないことに気付いて、切り捨てたということだろう。‘ちゃんと俺達(議員、役人)に儲けさせろ’法であることに変わりはないとしても、とりあえず我々音楽ファンには吉報だろう。この法の施行を前に高額アイテムの投げ売りをしていた店は、どうするのだろう?急に値を元に戻していたりしたら、おならプーだ。そして、‘ギインズ’の人たちは、どういうコメントを発するのだろうか。注意してゆきたい。
3月13日(月)
数年来顕著になってきている日本国政府、公権力による‘日本総白痴化’の代表的施策に‘ひらがな化’が挙げられていることは、当日記でも触れた。そして、最近またヒドい事例に気がついた。海上自衛隊艦艇の名前だ。どれもこれもがひらがな表記で、代表たるイージス艦でさえ‘こんごう’、‘きりしま’、‘みょうこう’、‘ちょうかい’と情けない名前を冠されている。これらの名前はすべて日本海軍に存在した艦艇の名前で、‘金剛’、‘霧島’、‘妙高’、‘鳥海’と、本来ならイカツイ字面になる。軍用なのだから、イカツくて当然であろう。他国の軍事力にコテンパンにやられて、南海の藻屑と消え去った艦の名をいまさら冠するのもどうかと思うが(妙高はなんとか生き残ったが)、ひらがなを使用することで‘ソフト化’がはかられているのだ。‘ねんきん’と同じ構図が、戦後日本には脈々と生き続けているのだ。本来はありえない‘ロックのソフト化’(‘石’がやわらかいわけがない!)と、軍事力の‘ソフト化’を、すんなりと受け入れてしまうのが、我々がおはす日本という国の実像なのだ。庶民の生活だけが、ハード化しているなぁ。
3月12日(日)
レコード用のカバンの営業メールが来た。店のロゴを入れますので、商品として置いてください、というのだ。話に乗る気は無いのだが、商品自体はなかなか面白いかもしれない。そこでその案内HPを見てみた。ギャハハハ!使用例に出されているLPが五木ひろしか!それもラスベガスでライブ!!こういうのをセンスが無いというのだ。乗りたい話もフニャフニャと中折れだ。GEORGIE
FAMEとかPINK FLOYDを使え、と提言したい。
3月11日(土)
最近、BBCのホームページにはまっている。まー、いろいろ詰まっていることよ!やっぱり音楽ネタが気になる我々。ものすごい数、容量の画像、映像、情報が選り取りみどり。何日たっても見切れませんぜ。その中でもサイコーなのが、TOP
OF THE POPSのページ。40年以上続いている史上最強の音楽番組だけあって、ものすごい充実ぶり。また、CLASSIC
ROCKのコーナーがあるラジオ放送も見逃せない。往年の名MC、BRIAN MATTHEWがいまだに番組を持っているとは驚き。相変わらずのシブい声で見事に仕事をこなしてくれる。BGMに研究(?)に、まさに最適の番組だ。
3月10日(金)
欧米で我がKINKSの株が高騰中だという。昨年の当日記でも触れたが、ヒューレット・パッカードのプリンターのCMで「Picture Book」が使用されたことに端を発し、KINKY MUSICがCMに引っ張りだこだという。何をいまさら、である。詳しくはニュースを読んでくだされ。RAY先生の写真もグー。
3月9日(木)
GARY GLITTERの審判が始まった(詳細は昨年の日記を参照)。ベトナムは法廷内にまでカメラが入れるようで、禿げてデブったGLITTERの様子をカメラは映していた。警備員に取り囲まれながらもニヤニヤして、‘I
HAVEN'T DONE ANYTHING. I AM INNOCENT.’と、しっかりした口調で語っていた。そのニュースを伝えるイギリスのテレビは、彼の前科を伝えながら‘往年の落ちぶれたロック・スターが往生際が悪くあがいている’という論調だ。だいたい、イギリスで前科がついたからベトナムで、というのがセコい。被害者の母親が涙を流している様子も映っていたが、ちゃんと悪事を伝えるイギリスの報道はエラい。日本なんざ、グリターと同じ罪を犯している政治家なんていっぱいいるというのに、まったく伝えられていやしない。
3月6日(月)
OLIVIAのDECCAのシングルと言えば、イギリスで一度だけ見たことがある。昨年に写真でも紹介した、小汚い場末の店のショーケースの中に納まっていた。高額アイテムの入手にはいつも慎重さを要するので、そのときの決断は間違いないと思っている。3ケタは確実のブツではあるが、法外な値をふっかけるヤツではないので、もうちょっと熟考しても良かったかな、という気が今となってはする。あぁいう一期一会のアイテムは、時として思い切りも必要。ブツへの思いと、商売とのバランスが難しいところだ。本音は、商売は無視してバンバン入手したいんだけどねぇ。
3月5日(日)
何日か前に、OLIVIA NEWTON-JOHNが花まるマーケットに出ていた。容貌は、まぁ相応かな、と。来日公演を行うということは知っていた。番組自体を視聴したわけではないので、どういうトークがあったかは不明だが、なぜ花まるマーケットなのか、ということが引っかかった。ご覧になっていない方は、薬丸とオリヴィアが向かい合って座っている図を想像して欲しい。ヌー。他の番組に出演したかは不明。一応、66年にDECCAからシングルをリリースしている(元)ガール・シンガーなので、ネタに取り上げてみました。TWINKLEが花まるに出たとしても、ちゃんと取り上げなきゃね。
3月3日(金)
昨夜聴いていたラジオの議題は、いはゆる‘PSE’法。そこには‘ギインズ’なるバンドのメンバーという、ジミントウの議員氏が出演していた。そのバンドには、当横浜選出のオコノギハチロウもいるという。彼は、熱心に‘やはり、電気製品の安全こそが第一で云々…’と、つまらない役人と同じような発言をしていた。彼はギター担当とのことだが、本気で‘PSE法’の成立を望んでいるのなら、一生新品の楽器(70年代以前のものは許さん!)だけで演奏活動を続けてもらいたい。しかし、そのラジオ番組では驚きの集計結果があった。街で何百人かに、さらにインターネットでアンケートをとった結果、‘PSE法’に反対が44%、賛成が42%だったのだ。あらあら、世の中は反対一色だろうとすっかり思い込んでいた私は、ギャフン!意外と、先月くらいから遅まきながら盛り上がっている昨今の報道は、世の一般の人々にとってはどうでもいいことだったのね。。。
3月2日(木)
テレビに、近所のハマボウルのスケート場の支配人が、ニヤニヤしてインタビューを受けていたのが写っていた。ここ数日、客が大入りでウハウハらしい。そういえば、先週末の神奈川スケートリンクも長蛇の列だったのを見かけた。つくづく日本人はおめでたい。で、どうすればレコード屋店主がウハウハになれるか、想像してみた。売れに売れてウハウハになるかというと、なるにはなるのだろうが、探し物がドカドカ見つかった方がウハウハだろうと思う。結局、出費を強いられる状況が、何よりも嬉しいということだ。‘儲けてやろう’とお考えの方には、レコード屋という職業はオススメできません。今年も無事に確定申告を終え、最終書類に目を通して思い知った。
2月27日(月)
昼頃に短時間だけいらっしゃる、東急ハンズの従業員の方が何名様かいらっしゃる。着込んだ上着の襟元から、ユニフォームのグリーンのシャツの襟が見えているので分かる。お話しすると、皆様‘盤’マニア。私がハンズでバイトしていた学生時代には、そういう方はいなかったように思う。ゆっくりと来ていただきたいのだが、いかんせん昼休みゆえ、来店時間は15分程度が限界のよう。今度はお休みの日にじっくりといらしてくださいね。
2月25日(土)
明日はお休みをいただく予定だ。けっこう強い雨も降るという予報なので、雨にからっきり弱いHOT
VINYLにはよかったかも。でも、なんだかんだ言って、ほとんどのお休みには出勤している。週4.5日程度では、どうも仕事が追いつかない。品出しやらお金の心配やらで、やることが多いのですよ意外と。優雅そうに見えるカモが、水面下で必死にかいているようなものだ。ふふふ、別に私は店頭で優雅にしているわけではありませんが。
2月24日(金)
近所の女子高生との会話で‘レコード屋やってます’という話をしたら、‘うちには蓄音機ないですよ’と返された。チクオンキですか。ムー。
2月23日(木)
年が明けて以来、‘次は?’とよくきかれる。あぁそりゃオイラだって、すぐにでも飛びたいさ。しかしもう笑うしかないくらい、元手が無いのです。とりあえず来月はアメリカ、そして5月のイギリスの予定を入れてしまった…。ヤバいっす。それに今月は、1年でもっとも忌むべき2月。だって、他の月より3日も少ないのに、しっかり家賃を取られるのです。とにかく、4月、5月にどれだけのクオリティのレコードを、何枚入れられるか、というのは、予算しだい。皆様、どうぞご来店くださいませ。ボリューム買いには、それなりに応じさせていただきますよ。
2月20日(月)
RONNIE LANEのLPを買ってくださったのは、20代前半とおぼしき青年。以前、ISLANDの『SLIM
CHANCE』を聴いて感激、ISLANDのもう1枚のほうを喜んで連れて行ってくれた。なんだか、自分の趣味と合うレコードを買って下さるお客様には、説教臭くいろいろ私見を述べてしまう私であったが、彼はとても感動してくれたので口角泡飛ばしていろいろしゃべったかいがあった。大学時代、ある考古学好きの友人が、‘オレはぜったい女の子と博物館なんて行ったりしない。説明したくてしょうがなくなるから。’と言っていたが、その気持ちはよくわかるなぁ。オイラなんて、遠慮なく女の子とレコ屋に行っていたけどね。BEATLESのブートの話とかしちゃっていたっけ。どう思われていたんだろうか?
2月19日(日)
パパと来店した小学校4年生くらいの男の子。子連れで来店する方も多いので珍しい光景ではないが、なんと今日はその男の子が主役。お父さんによると、彼はピクチャー・スリーブ付きのシングルにすっかり心を奪われていて、学校から帰ってくるとお父さんの部屋でレコードばっかり聴いているという。今日はビートルズのEPを購入。感動した!!HOT
VINYL史上最年少のお客様は、英ロックのシングル・マニアでした。
2月18日(土)
昨日の続き:しかしどう考えても、電気を使う中古品のほとんどの売買が出来なくなる、というのは信じられない。これは私の勝手な推測だが、どこかに抜け道がしっかり用意されているのじゃないか。そう勘ぐりたくなるほど、まことには信じられない悪法だ。政府と官僚がそういう手段に出てきたということは、当然それで利を得る人がいるわけで、もしそれに味をしめたら、さらなる拡大を目指してくるに違いない。お次は古本か、中古車か、中古住宅か。そういう風に心配しだすと、ちょっとだけ中古レコード業をしている私としては、今回の施策に憂慮の念を禁じえないのだ。レコードがどうのという以前に、まったくヒドい愚策だが。
2月17日(金)
4月から、中古の電気製品の売買に大きな制約がかかるという。なにやら、PSEマークとかいう‘安全のお墨付き’が無い物品が対象だという。家電はもちろん、なんとビンテージの楽器も対象だという。‘はぁそうですか。もう売れないのですか。’と、引っ込んでしまうのが現在の日本人。イシバシの担当者が‘良い音楽に付き物のすばらしい音が無くなるのは残念’と、気の抜けたコメントを発していた。大正時代くらいまでの日本人なら、政府要人宅に投石したり火を放ったり、金持ちを襲撃したりと気骨があったものだ。まぁ私も、せいぜい当腰抜け日記で吠えるのが関の山だが。日本の政府は、献金しだいで業界の意向を見事に汲み取ってくれるので、せめて中古レコードに反対する業界(あるのか?)が献金しないように願うのみだ。良いことといえば、業者が3月31日までにみんな売ってしまおう!と、値段を下げていることだな。機材をそろえるならこの機会だ。
2月16日(木)
当HPのトップ・ページに毎日更新している1枚のシングルは、私自身も楽しみながら選んでいる。更新のたびに両面聴くので、勉強にもなっている。できるだけいろいろなレーベルの、いろいろなデザインのカンパニー・スリーブをご覧に入れるように意識している。そろそろ‘この冬の新入荷シングル’を終わりにせねばならないのだが、終わりにするのはもったいない。どんな企画にしようか悩んでいる。‘在庫から1枚オススメ’にしようかしら。お門違いの‘今夜のSOUL’とかはいかが。
2月15日(水)
壮挙である。いつもイギリスについては文句ばっかり言っているが、今回ばかりは誉めさせてもらおう。パブが全面禁煙になることが決定されたのだ。来夏には実現されるという。スバラシイ。この議案については@全面禁煙A会員制CLUBは除外B食事を出すパブのみ禁煙、という3つが挙げられ、議員による自由投票が行われた結果、@が採択されたのだ。タバコの自動販売機を撤去することさえままならない日本(利益構造がしっかり根付いているゆえ)とは違い、やることはやる!、というブレア政権の強い意志のみにより政策が決まる‘大人の国’、であるイギリスはさすがだ。なんでも丸投げ、腰砕け、妥協の国に住む我々とは格が違う。ついでにポンドが安くなってくれれば言うことなし。
2月13日(月)
最近、飽き飽きしてきた。現在のHOT VINYLにだ。とくにレコ棚のレイアウト。開店当時のレイアウトが現在とは異なるということを知る人は少数だろうが、もう5年以上も現状のままだ。しかし、現状以外のレイアウトは、私の貧弱な頭脳からは思い浮かばない。どなたか良いアイディアをお持ちの方は、ご助言下さい。
2月12日(日)
先日訪れた某レコード店の店員は、ずっとリュックを背負っていた。その姿で普通に品物の整理をし、普通にレジを打っていた。脳みそに繋がる端末でも入っていたのだろうか。ものすごく気になってしまい、集中してショッピングをできなかったくらいだ。せめてポーチくらいにして欲しかった。陽動作戦か。だとすれば何の?今度また出会ったら、‘背中に何をおしょりで?’と尋ねてみむとぞおもふ。
2月11日(土)
レコード屋は 遠きにありて おもふもの
という訳ではないだろうが、どうも身近なレコード屋には足が向かわないということがないだろうか。私なぞは、日本のどんなレコード店よりも、ロンドンやアムステルダムのレコード屋や古本屋には顔を出している。HOT
VINYLにも、近頃‘出張’で買いに来てくださるお客様が多い。それこそ、‘買い出しに’とおっしゃる方もいる。神奈川の皆様に、灯台の足元を見ていただけるようなアピールの仕方はなんだろうか、と悩む毎日だ。
2月10日(金)
明日は祝日。20年位前なら、めったに無い連休だ!とサラリーマン諸氏は喜んだだろうが、土日休みがほぼ定着した現在では、月曜日に振り替えられない土曜の祝日はコマリモノだろう。1月9日を成人式にしたり9月18日を敬老の日にする前に、政府は2月13日を振り替えで休みにするよう動くべきだろう。まぁ現在は、与党はそれどころではないだろうが。
2月9日(木)
そろそろ確定申告の作業に本腰を入れねば。客足がさっぱりというのを幸い(?)、画面に向かう時間が増えている。嗚呼、寒いのは外ばかりでなく懐具合も同じなり。しかし、店内は1日中ノリノリSOULなのです。11日の土曜日には、先月のJAZZに続いて、SOULのLPをドサッと入れるのですよ。画面に映る現実に心も凍るが、足元では密かにステップを踏む。
2月6日(月)
今夜から雪が降るやも知れぬという。雪の日にはからきし弱いHOT VINYLである。いや、HOT
VINYL自体は健全なのだが、集客力がガタリと落ちるのだ。21日の大雪の日なんか、正直に営業したものの来店者ゼロ。明日もそうならないとも限らない。くわばらくわばらで、明日は休業日だ。
2月5日(日)
‘贈り物にしたい’と、RONETTESの「Be My Baby」のご指名があった。かなり思い切ったタイトルの曲を贈るものだ。高校時代、友人が‘ラブ・レターに和歌を添える’と、古文の先生に一首選ぶのを手伝ってもらっていたが(どうなったのだろう?)、‘歌’を贈りたいという気持ちは私とてよくわかるのです。
2月4日(土)
電話を取って、‘先ほど○○を買ったものですが’、と言われるとちょっとドキッとする。今日もそういう電話をいただいたのだが、おっしゃるに1枚打ち損じているという。1枚タダでお渡ししてしまったらしい。私自身としてはまったくそんな意識も無かったのだが、なによりわざわざ電話で知らせていただいたということに感激した。昔、私があるレコードを10%引き券で購入し帰宅したところ、ボスらしき人がわざわざ家まで電話してきて‘買ってもらったレコードは券が対象外なんやけど、差額返してくれへんか’と言った、今は無きある渋谷の店(本場は神戸)の意識とは大違いの(そんなの返すわきゃない!)、ありがたいお客様である。
2月3日(金)
客もいないのに雑用で多忙だった午後、来店した彼は‘ポール・ウェラーのフライヤ置かせてください’と。私は‘どうぞ置いていってください’、とだけ言って続けて仕事に没頭。なんだかまたハンコウだかサインだかを欲しがっていたが、フライヤを置いてそのまま帰っていった。後で見ると、1pくらい(80枚ほど)置いていっていた。あっちこっち回っていたら重いんだろうなぁ。
2月2日(木)
中古レコード事情に詳しい某氏は、‘渋谷は家賃が高くてダメだ’と言っていた。事実、コレクター向けの中古レコード屋は、渋谷から次々と駆逐されてしまった。そんな折、ある老舗が渋谷へ移転するという。レコード以外に重点を置くようだが、可能な限り永らえてほしいものだ。
1月30日(月)
ここ数日、お客様が少ない。ヒッソリとしている時間が多い。嵐の前の静けさ?何の嵐?確定申告!キャー!!面倒くさいッたらありゃしない。それよりも、現実の数字を目の当たりにすることが怖いのだよ。
1月29日(日)
22日の日記にも書いたが、現在HOT VINYLの定番であるはずのUK BEAT勢のシングルが大量欠乏中。ヌー。落ち着かない日々を過ごしている。そしてここ最近、‘次はいつ?’と、お客様方によく尋ねられる。ヌーヌー。急にいろいろ日程を調べだしちゃったりして。
1月28日(土)
学生時代、ラジオで聴いていたスペイン語講座に、スパニッシュ・ギタリストが出てきて‘ギターの音こそが、いちばん美しい’と断言していたが、それを聴いた私は‘?’と思ったものだ。しかし、今日CHET
ATKINSのLPを聴いて、まさにその驚愕の技術と美しい音に完全に耳を奪われた。神業とは、彼のギター・プレイのことをいうのだろう。エレキ・ギターは、その自然な音だけでじゅうぶん美しいのだ。WHAT
MORE DO WE NEED ? いつか、スパニッシュ・ギターにも感心する日が来るのだろうか?
1月27日(金)
今週だけで40枚ほどを入荷させた。うち30枚はBEATLES関連。来月には、貯まったソウルのLPを入れるので、まだまだ聴かなければならないレコードはてんこ盛り。いろいろ個人的に聴きたいCDもあるのだけれど、なかなか聴く時間を取れないのは残念だ。だって、とにかくまず皆様にレコードをご覧に入れなければいけませんから!
1月26日(木)
日本のオジーこと、ヒューザーの小嶋進氏。昔つくった演歌のカセットが、オークションで8万円の値が付いた、というニュースが話題になった。来店中の仲間と、‘どんなフリーク・ビートより、高いじゃねーか!’とゲラゲラ笑いあった。そのうち未発表トラック集とか出るのだろうか。
1月23日(月)
アイタタタタ! まったく残念。今日、メールを開けたら、アメリカの友人から‘OKをもらえたぞ!木曜日までなら、俺達が一番に見られる。至急来られたし!’という内容だった。以前から我々の間で懸案だった、あるビッグ・コレクションを見る機会を作ってくれたのだ。しかし、残念ながらちょっと今週はムリなのだ。ムー。誰か、私の代わりに行ってくれませんか?明日発で。
1月22日(日)
周囲に、にわかに‘基本に返ろう’キャンペーン中の方々が増殖している。‘BYRDSのベストCDを買った’とか、‘SGT.
PEPPER'Sを聴いた’とか。我々みたいに、数百枚、数十枚しか売れなかったシングル盤ばかりを話題にしていると、どんどん世の潮流からずれていく訳だ。売れていないものは、なんだかんだ言って、よくないものも多い。そこで15年ぶりにSGT.
PEPPER'S。ムー、すごい、となるわけ。‘売れた曲はやっぱりいい’という事実を、たまにしっかり噛み締めるのも悪くない。HOT
VINYLではヒット・シングルこそ重要課題です!(マージービートのヒット・シングル在庫欠乏中…。スミマセン。)
1月21日(土)
電車でやってきた店主。降雪にもかかわらず、横浜駅周辺は相変わらずの人ごみ。しかし、HOT
VINYL近辺まで来ると人通りも絶え、ビル全体が静まり返っている。隣の古着屋なんて閉まっているし。中古レコード屋と比べると、‘よし、今日は行くぞ’みたいな気合いの入った客は少ないのだろう。気軽に休めていいなぁ。こんな平穏なHOT
VINYLですが、ナイス・アイテムを毎日入れています。今日入荷のオススメは、GEORGE
HARRISONの「I Don't Want To Do It」の12インチ・シングル(US)。他に、BADFINGERの『WISH
YOU WERE HERE』の英盤はいかがでしょう。
1月20日(金)
なにか問題を起こした人がいると、必ずその人の小学校時代の文集とかが発掘される。皆さんは小学校卒業時の文集に、何を書きましたか?私は、まったく覚えていない。表紙の絵に、空母から発艦する零戦の絵を描いたことは覚えているが。まぁ、何が書いてあろうが、私ごときが心配したってそんな文集が世に出るような事態にはならないだろうが。
1月19日(木)
時折、海外の友人から‘○○を××ユーロで入手したぜ’とかいう連絡をもらう。クーッ!こっちは歯噛みをして悔しがるしかない。ヨーロッパでは(ヨーロッパで‘ヨーロッパ’と言うと、イギリスは除く)稀にバーゲン・プライスに出くわすことがある。マニアの市場価格を知らない人が多いのだ。そういう連絡を受けるたびに、‘しばらくオランダに住んでやろうか’などと考えてしまう。結局は中古市場の大きさが日本とは違うのだと思う。誰でも気軽に手元のものを売り買いするお国柄だ、ということだ。オランダでは、国民の1/3が何がしかをコレクションしているという。うらやましい。
1月16日(月)
お探しのレコードの曲名、アーティスト名ともに分からない、というお客様も多い。現行のTVCMかなんかで使用されている曲であれば、こちらも‘ZOMBIESのTIME
OF THE SEASONですね’とか解答することができることもあるが、‘長年気になっているんだけど’のような状態であれば、お客様に口ずさんでもらうしかない。先日は電話でそういうお問い合わせがあり、熱心なそのお客様はカセット・テープまで送ってくださった。残念ながら私は答を持ち合わせていなかった。こういうときにパッとなんでも答えられたら、カッコイイのになぁ。自分の非力を悔いるのみである。
1月14日(土)
発売されていることは心得ていたものの、‘ロック栄光の50年’(講談社)を手にするのは初めてだった。レコードを提供したので1冊送られてきたのだ。ムー。想像していたより面白い。写真はシャープでレアなものが多いし、巧みな文章もいくつか見られた。最新号VOL.21はドアーズが表紙で67年の米ロック界の特集なので、比較的ブリティッシュな私は冷静に読むことができたから、格別面白く思えたのかもしれない。内容の良さはともかく、この薄さで\780というのはちょっと買い続けづらいので、すべて出揃ったら60年代のイシューだけでも中古で揃えてみようと思っている。
1月13日(金)
ちょっとワケあって、20日が期限の‘青春18きっぷ’(5回中2回使用)を手放すことになり、西口界隈の金券ショップを5軒まわった。5回分で\11500なので、一応\6900分の価値があるわけだ。いろいろまわった結果、査定は\1500から\3000とダブル・スコア。こんな大きな違いがあるということを知ることができて、5軒もまわったかいがあった。当然、レコードやCDを手放す際にも、店によって得手不得手があるので査定価格は大きく異なるだろう。HOT
VINYLは、60'Sのロック専門ですよー。シングルがんばってまーす。
1月12日(木)
近隣の様子がガラッと変わりそうな予感がする年初だ。ハンズ目の前のマツキヨが撤退したと思ったら、ヨドバシが撤退した日進ビルはドンキホーテになる。最悪の結末だ。ムービルも無くなるらしい。HOT
VINYLが開店してすぐ、当ビルの管理人のおばちゃんが私に‘品のいい店が入ってくれてよかった’と言っていたが(格別よいとは思わないが)、このあたりのヤンキー化は着々と進んでいるように思える。私が闊歩していた80年代後半は、古びたビルと駐車場ばっかりだったのにね。変わらずに落ち着いた空間は、ハンズ右横の料亭だけになってしまった。
1月9日(月)
困ったものだ。今日の休日。毎度吠えるが、成人の日は15日だろう。それが、政争の果ての愚策によって曲げられたのだ。‘連休を増やして外出の機会を増やし支出の機会を増やす’という目論見だったはずだが、効果はどうなのか?それは検証されたのか?我々としては、そんな‘祝日’を祝う気にはなれない。しっかり有給休暇を取れる環境を整えること、サービス残業や休日出勤を減らせる仕組みづくりが先決だろう。そうすれば、少子化問題も改善されるのではないだろうか。私は会社員時代、上司に‘東京であるキンクスのコンサートに行くので、木、金曜日は休みます’と言った(本州最北端の地に勤務していたため)ところ、‘どちらか1日だけにしろ’と言われたが、‘ムリです’と突っぱねた。あたりまえである。社員規則では、有給休暇というものは、好きな日に好きなだけ取れることになっていたのだ。もし、上司が許可を出さなかったら私はその翌日に退社したことだろう。(結局翌年に辞めたが) その後、私はひとり勝手に‘人生有給(?)休暇制度’を導入した。ごめんね、父さん、母さん。
1月8日(日)
JAN & DEANのライブ・アルバムを聴いていて思ったのだが、60年代のアーティストは嬉々として当時のヒット・ソングのカバーをやっている。BEACH
BOYSの『BEACH BOYS' PARTY !』でもビートルズの曲を何曲もやっているし、ビートルズが初期のアルバムでカバーしていた曲もその1〜2年前のヒット曲が多い。ヒット曲が多くの人に共有されていたから、リクエストが多かったのだろう。そういう傾向はおそらく70年代初頭で消えたように思う。結局は、ヒット曲のクオリティが変わって、皆が欲しがるヒット曲というものが無くなってきたということかもしれない。80年代以降にチャートを賑わした曲では、そういう‘ほぼリアル・タイムのカバー’というものは生まれないのだろう。でも、そのリアル・タイム・カバーというのも時には考えものだ。BOBBY
VEEの完コピ「Summer In The City」なんて、カバーする意義がわからない…。
1月7日(土)
年末から嬉しい事態が発生している。GERRY & THE PACEMAKERS、FOURMOST、SWINGING
BLUE JEANS、MERSEYBEATS等々のシングルやEPがよく売れているのだ。HOT VINYLが当初目指していたところの、‘定番’の売り上げが芳しいのだ。GERRY
& THE PACEMAKERSなんて、つい2週間前までは全シングルを在庫していたのだが、現在はなんと在庫ゼロ。HOT
VINYLとしては、あってはならない事態だ。落ち着かないことこの上ないので、意外や渡英が近いかも。せっかく年末の金策の苦境を超えたばかりなのに、新たに金策を考えるのはイヤだなぁ。
1月6日(金)
またか、と呆れている。こういうことは、許しておいてはいけないと思う。政府が発表した、年金を取り扱う機関の新名称が‘ねんきん事業機構’になるという話だ。だいたい、近頃この手のひらがな名称が増殖しているが、だいたいどれもインチキ臭いものばかりだ。‘むつ’とか‘もんじゅ’とか‘ものつくり大学’とか‘さいたま市’とか。日本政府の肝いりで行うものは、そのインチキ性をちょっとでもソフトなイメージで薄めようと躍起なので、ビジュアル的にひらがなになるのだろう。まぁ、自ら年金はインチキですよと公言したと、評価できなくもないが。日本を愛する心を育む云々を語っている政府自らが、日本語の能力を下げる仕事を率先して行っているわけだ。
1月5日(木)
おやおやどうしたことか、昨日に続いて本日も大忙し。戌年の今年は、みなさん‘買いモード’か?皆さんが‘買いモード’だとすると、私も‘買いモード’になってしまいます。これって、レコード店にとって好循環では?店頭在庫の回転が多くなるというわけだ。でも、経営サイドにしてみれば、手元にお金は残らないということ。嗚呼、またキビしい1年が始まったのね。
1月4日(水)
今年は創業以来初めて三が日をバッチリ休んでしまったからか、待ち構えたかのように多くのお客様が来てくださった。ありがとうございます!今週末くらいまでの期間限定で、シングルのBOXがズラーッと並んでいるので、ぜひゆっくりとご覧になりにいらしてくださいね。またちょっと円高に触れ始めているのがちょっと嬉しい、年初めです。がんばれYEN!