店主日記2008

12月29日(月)
最近なぜか酒を飲む。といっても相手もいなけりゃカネも無いので自宅で。ワインくらいならいつもあるのでグビグビ。ビール(系飲料だぜ)もあるのでグビグビ。唯一購入するのがBAILEY'S。それはチビチビ。夏には汗をかくのを嫌ってほとんど酒を飲まない私だが、冬場は1度は‘酒ブーム’が来る。昨日は勝手に酔っ払って8時過ぎに寝てしまったが、0230に目が覚めてパソコン仕事を少しこなして読書して、まだ暗い0530に再び就寝。1日に2回も入眠の極楽気分を味わえて幸せだったさー。そして0830に起きて、外回りの業務をこなし1050にはHV着。いつもの月曜日よりちょっとだけ忙しい月曜日だった。

12月27日(土)
昨日お話したあるおばさまはALFEEの大ファン。何年か前のライブに行った際、チケット半券の抽選でなんと桜井のベースが当たってしまい、会場から死にそうになりながらハード・ケースごと持って帰ってきたという。‘まったく弾けないしどうしようか困っているのよ’と言う。よくきくと高見沢のファンなんだそうだ。高見沢のギターが当たってしまって(3人それぞれ1本ずつ抽選したらしい)困っている桜井のファンの人を知っていたら、HOT VINYLまでご一報下さい。

12月22日(月)
‘地域’、‘まち’関係の掲示板をのぞいてみると、食べ物屋に関しての情報が多い。‘美味いそば屋は?’とか‘あそこはサービスが悪い’とかとか。‘○○が閉店した’なんて話題も多いのだが、そうすると‘ショック。あそこ好きだったのに。’という書き込みが現れる。で、結局‘じゃあオマエはどれくらい食べに行っていたんだ?’となり、感傷にひたる間もない。知り合いの資産家のおじさんが道楽で(彼曰く)印刷屋をやっているのだが、顔を合わすたびに‘ヒマでしょうがないよ’と言う。いつも楽しそうだし、彼は原資もあるので私なんぞはうらやましくてしょうがない。

12月20日(土)
ありそうで自由時間が無い私、もし今年の8月15日みたいに自由な1日を与えられたらどうしようか。とりあえず朝は目が覚めるまで寝る。日中家にいるのは寒いからどこかへ出かけようと思う。散歩散策もいいのだが、暗くなるのも早いのでこの時期は適さない。交友関係もここ数年ですっかりHVを通しての人々だけになったので、格別連絡を取って会う友人もいない。忘年会で騒ぐことももここ数年ゼロ。やっぱりレコードと本の物色しかすることは無い。どよ〜ん、などと普通の人は沈むのだろうが、私はこれ幸い、次の買い付けの算段をつける。出費が無けりゃその分、迷った1枚を持って帰ってこられる。尽くすものがある自分はまぁまぁ楽しくやっているのかな、と思う。

12月19日(金)
ようやく年末年始の予定を決めた。遅くて失礼。年明けは2日から営業しますよ。店内の壁に早くも山田と二人で書き初めを飾った。毛筆なんて手にしたのはいつ以来やら。意外や山田のほうが達筆。‘その気になりきればなんとか’、と彼は言ふ。揮毫、というほどのものではないが、なんだか格調高くなった(下げた説もあり)HVである。

12月15日(月)
前回の米大統領選の際(民主党ケリーと争ったやつ)、深夜にやっていたNHKのラジオ番組で‘レーガン時代に顕著だったが米国民は明るい大統領が好き。底抜けに明るいブッシュと比べてケリーは暗い。今回はブッシュが有利。’というちょっと変わった、しかし的確な解説がされていた。そして昨日はクツを投げつけられたブッシュだが、すぐに‘今のクツ、サイズは“10”だったね’と返した。ウハハハ、おいらは笑ってしまったよ。数々の‘妄言’はどこかの国の首相と肩を並べるレベルでそういう人たちが国際政治の舞台に上がっているなんてことは身震いするほど恐ろしい話だが、こういう機転がきく人って単純にイカしてると思う。そしてしばらくしてもこの余裕。今回の事件を聞いてふと4年前のニュースの内容を思い出したしだい。

12月13日(土)
あるお客様曰く、‘音楽聴くことと本読むことしか趣味がない’と。それはまんま私。考えてみれば、以前にも書いたが、私ほど日本経済に悪いヤツはいない。趣味は音楽と本を除けば散歩くらい。たまに日本で使うお金は原チャリのガソリン代とペット・ボトルのお茶(2g)くらいで、本は古本しか買わないし、新聞も取っていない。飲み歩いたりもしないし、大型テレビとも家族旅行とも無縁だ。ゴルフやら車の改造やらお金のかかる趣味を持っている人には‘ご苦労さん’と言いたい。本当に思い返してみれば、HOT VINYLにレコードを入れるために生きているようなもの。まぁレコード店店主なら当然なんだけどね。

12月8日(月)
何年か前、NHKの深夜番組で‘ガン・フォーラム’みたいなのを放送していた。医者、研究者等のパネラーが壇上に上がり、NHKのアナウンサー(山本志保さんだった)が司会を務めていた。そこである医者が‘加工肉を食べると必ずガンになります。’と断じていた。普通に売られている安価なハム、ソーセージ、ベーコン等には発ガン性のある発色剤やら保存料やらがすばらしく多量に入っていることは皆さんもご存知だと思う。べつにその発言内容自体は知られていることだが、わざわざここで取り上げる価値があると思ったのは‘ガンになる’という言葉を放送電波に乗せたこと。当然ながら食品メーカーから金銭の提供を受けている民放では放送不可能。別の機会では‘シャンプーを使用するということはそれで洗うことよりも、洗い流すことに注意しなければならない。頭を傾けて髪から直接床に水が落ちるようにし、洗い流した水が体にかからないようにしなければならない。’とも放送されていた。確かにシャンプーで髪を洗うことの利点よりも、皮膚への悪影響の方が甚大だ、という話は聞いたことがある。なるほど、民放でのCMでもシャンプーやらリンスやらを洗い流している模様は不自然に頭を傾けて斜めな格好で行っている。それとなくメーカーも‘シャンプーは皮膚に悪いよ’と認めているのだ。で、NHKだが、今日あたりはしっかりと‘日米開戦への道のり’とか‘ハワイの連合艦隊とマレーの陸攻隊 2つの12月8日’みたいな‘歴史’ものの番組を期待していた。しかし今夜のNHKスペシャルはやはりあたりさわりのない内容のもの。それはそれで有意義だけど、きちんと物言うことができるのは加工肉とシャンプーの例をとってもNHKしかないと思う。でも彼等は政府の圧力にはからきし弱いからなぁ。いつになるかわからないけれど、‘スタッフが涙を流して会見する結果になってもいいから史実を公平にしっかり掘り下げる番組を期待しているぞ’とNHKにはエールを送っておこう。

12月6日(土)
60年代のPOPミュージックは(とくにイギリスにおいて)一聴すれば‘64年’とか、さらに‘67年の前半’とかリリース年、季節がわかってしまうという特徴がある。ポール・マッカートニーが‘SMILE’だかを製作中のブライアン・ウィルソンに‘リリースを急いだ方が良い’と言ったとかいう話があるくらい、本人たちも‘旬の時期’というのを強烈に意識していたサウンドは、その点だけを見ても魅力的だ。私は第二次大戦中の軍用機が好きなのだが、ちょうど同じことが昭和十年代、1935〜1944年くらいの航空機開発競争について言えると思う。名機の誉高い日本海軍の零戦は正式採用された1940年においては超一級の性能を備えていたが、もう1942年には(少なくとも開発思想的には)時代遅れになっていたし、1944、1945年においても(ほぼ)零戦一本槍で闘わざるを得なかった海軍はどんどん繰り出されてくる米軍の新鋭機相手にまったくまともな戦闘はできなくなっていた。1963年のビート・ナンバーが1968年のブルース・ロック・ブームの中でまったく役にたたないのと同じなのだ。60年代の音楽と昭和十年代の航空機は両者とも進歩の余地が多くあり、技術の開発があり、人々に意欲があり、まさに日進月歩。私の2つの趣味が変なところで会合点を得たな、と一人合点したのは、昨日バイクに乗りながら考えたこと。

12月1日(月)
毎回イギリスでテレビを見るのを楽しみにしているのだが、今回もっとも印象に残ったのはKELLY OSBOURNEという女の子が長年憧れていた日本に来てさまざまなことにチャレンジする‘TURNING JAPANESE 日本人になる’、という番組(2年くらい前の番組の再放送)。メイド喫茶店員や日本刀を使った古武術等々とっても日本的なものさまざまを経験するわけだが、(客としては堂々と行けないような類の)マッサージ店店員のときはガクガクブルブル状態になっていた。‘こんな初めて会った男の人にこんなことはとてもできない’などと、およそエキセントリックでとんでもない一家に育った彼女(パパの名はOZZYという)からは想像も出来ない言葉がきかれた。その研修の模様を見て、彼女がそう考えるのは当たり前のこと、と私も感じざるを得なかったが。その他のさまざまな職場体験の様子を見ても、日本的スタンダードとして定着してしまっていることが、‘当然’外国では受け入れられるようなことではない、ということを思い知らされた。その番組の制作姿勢には異を唱えたい部分も多くあったが、気になる方はYOU TUBEで見てみてね。

11月29日(土)
ロンドンも横浜駅以上にあちこちで変化があった。第一に、ヒースロー空港に‘ターミナル5’ができて地下鉄PICCADILLY LINEの駅が支線のように引かれた。今まではセントラル・ロンドンから乗るヒースロー行きの地下鉄は必ず私が利用する‘ターミナル4’に停まっていたのだが、PICCADILLY LINEの行き先が‘5’側と‘4’側に分かれたので、便数が以前の半分になってしまった。そして私が宿泊するST.PANCRAS/KING'S CROSS駅の大工事がついに完了し、EURO STARがベルギーやフランスから発着するようになり、KING'S CROSSの地位が向上してしまった。以前は赤線エリアだったところだったのに宿賃は上がるし、何より今回は部屋を確保するのに散々歩き回った。そして駅本体も、ホームはすぐ足の下なのにやたらと歩かされることに(東横線横浜駅と同じ)なり不便なこと極まりない。オリンピックを前にどんどんいづらくなったなぁ、という感想だ。

11月23日(日)
あぁ3連休ね。‘ボーナスでたから’とさっそく来てくださった方もいるが、例年になくヒマな(というかこの日付けのあたりは毎年日本にいない)年の瀬になりそう。ただし入荷状況は熱い。今日から‘UK7''新入荷’を復活させたし、1枚1枚に愛を込めて(?)入荷させるHVは大忙し。昨日なんてパソコンの見すぎで、プレーヤー上の回るレーベルを見てたら目が痛くなってきたぞ。そして昨日届いたUK7''の両面を丹念に聴いた。毎日が勉強だね。

11月22日(土)
日本に帰ってきてまず思うこと。
@街並みは汚いが路上がきれいなこと。
A人々が無表情なこと。
B女の子がかわいいこと。(イギリスのギャルはどんなんだ?)
C人々がおしゃれに気を使っていること。(イギリスでは普通に皆かっこいいが)

一昨日の帰国以来何人にも‘イギリスは寒かった?’と尋ねられたが、‘日本の方が寒いよ’と答える。それにしても、イギリスでは1年中半袖のヤツを見かけるが、バカなのか?寒さを感じないのか?

今朝は930くらいからハイ・テンションなグループが来訪し(イエ〜イ!と両手を振り上げて闖入)、私の誕生日に花を添えてくれたことにお礼を申し上げたい。

11月10日(月)
買い付け前最後の出勤日は何かと忙しい。今日はもよりの東京三菱UFJ銀行(名前がなげーよ)にトラベラーズ・チェックを購入しに赴いた。いつもは空港で直接買っているのだが、ヨーロッパ便は朝早いので、9時の開店を待っていると出国してから早足になってしまうのだ(空港の支店くらい7時には開けろよ)。で今日の横浜駅前支店だが、のれーのれー。オレの前に1人しかいないし、店舗自体もガラガラなのに、30分くらいかかった。それに比べて、空港の支店は(ほぼ)それ専門だからか早いね。3分で用は足りる。そしてもうひとつ、飛行機の座席の確認。私は十数時間トイレにも行かずに爆睡(HV名物)するので決まって窓際の席を取る。電話で予約番号やらなにやらを言い合う際、相手は上品に‘PARISの“P”にUNITEDの“U”ですね’とか言ってるから、こっちからは‘ROCK'N'ROLLの“R”にJOHN LENNONの“L”です’と返してやった。無機質な対応の相手もクスリと笑った。勝ったぞ。なんだか畏まっている相手には軟らかく対応してしまう(性質ワルイだけ)店主なり。さて、来週末にはもうUK買い付けの成果をご覧に入れますよ。今回はちょっとレートが有利なので、温かい夕飯を食べられるかも。ビールも数年ぶりに飲んでこようかしら。パブも全面禁煙になったようなので、入浴洗髪後睡眠前のベスト・タイムにちょっとそこの角まで、なんてのは最高だなぁ。

なお、HVはいつもどおり、休みなく連日オープン。お客さんが来ないと山田がヘコむから、話相手に行ってやってくださいね。

11月9日(日)
十数年前、サラリーマンだった時は貯める以外のお金の使い道が無かったので(車:興味なし、部屋:会社の寮で家賃\3000、酒:会社の金、女:釣った魚にエサはやらない)、欲しいと思ったレコード、CDは金額を気にせずどんどん買っていた。たまに東京に出てくると平気で○万円も使っていた。その頃に買っておいて良かった、というレコードが多いのはいいとしても、CDは今じゃロクに値段が付かないようなものも多い。そこでチェッ、って思ってしまっては残念。これは真剣にそう思うのだが、たいていはかなり聴き込んだので(KINKSのブートCDのコレクションは相当充実してるぞ)もうその価格は十分消化した。また10年ぶりくらいに聴いてみようとも思うのだが、まだまだ聴かなきゃならないレコードが多すぎるなぁ。

11月3日(月)
今読んでいる小説は70年代、本牧のディスコが舞台。‘スタイリスティックスがかからなくなってからは行ってないな’とか、‘DJは喋りつかれたのかスロー・バラードしかかけなくなった’(DJが喋るのは当時の光景らしい)なんてのがある。マーヴィン・ゲイ、サンタ・エスメラルダとかの名前も出てくるのだが、その小説はまさにその当時に書かれたもので、ミラー・ボールきらめく魅惑の世界の様子が伝わってくる(本当に?)。当時小学校低学年だったオイラは世間でディスコが流行っているというのはなんとなく分かっていたのだが、もう30年も前の話か。そして明日はそのミラー・ボールの下で音楽をたくさん聴きます。場所は石川町のCRIBですよ。気分が乗れば踊ります。YOU TUBEでトラボルタ見たし。

11月2日(日)
最近は来店早々にHPの更新作業を始める。意外に思われるかもしれないが、画像や音声ファイルを多用すると時間がかかる。お客様がいらしたり、お茶飲んだりして、なんだかんだで私の場合1日5時間くらいはパソコンにかかりっきりだろうか。更新作業はお客様の帰られた後に…、なんてちょっと前に書いたが、そうすると際限なく帰宅時間が遅くなり、先月は連日1時とか2時になってしまっていた。今月の目標は、11時までに帰ること。午前中からパソコン仕事を始めると、ちょっとそれに近づくことも多くなってきた。

10月30日(木)
このHPで紹介していないのだが、じつは久々にHVの仲間でイベントをやるのです。場所は石川町のCRIB。もちろん60年代の音楽がメインになりますが、いろいろな分野が得意なDJが集います。ドリンク代のみで気楽に楽しめるイベントです。かっこいいミラー・ボールがありますよ。チューズデイ・ナイト・フィーバーといきましょう。

10月27日(月)
‘ジャガー、ボウイ、ペイジ、スティング、エルトン…2012年ロンドンオリンピックでスーパーグループ誕生か?’というニュースが流れた。まぁちょっと早いが祭前のガセ情報だろう。それに対して某掲示板では盛り上がっているんだが、今日はその中からいくつかコメントを紹介したい。

●ホモが多いな●オジーは外せない●ロッケストラも出せよ●ウェットン、ハウ、パーマー、ダウンズでスーパーグループ組んでくれよ●そもそもロンドン五輪できるのかよ●サライでも歌えばいいんじゃね●どうせノエルにぼろくそに言われるんだろ●日本で言うとB'z稲葉、ジュリー、CHAR、槙原が組むようなもんか●出てくるのは結局ラトルズ●いつまでこのメンツなんだよ そもそもイギリスに住んでんのかよ●寸前にペイジが死んでみんなで天国への階段を演る●4年後、何人生きてることやら●CGでボラン、コゾフ、シド、ボンゾのバンド出せよ●スポーツ観に来てる連中にはデュランデュランぐらいでいいだろ●渋谷陽一でも喜ばない●リッチー・ブラックモアも入れてくれ●←向こうじゃ小物だから●←ズラだから…

なんにせよこうやって話題になるだけで十分です。

10月25日(土)
どうやら未曾有の恐慌らしい。聞いたことがない上に意味の分からない‘実体経済’なる言葉が紙面をにぎわす。むかーしのこの日記にも書いたのだが、HVは景気が良かったためしがないので、耐え忍ぶことには慣れている。きっと今回の‘不況’も知らぬうちにHVの前を通り過ぎてゆくのだろう。

10月20日(月)
ある歌手の宣伝チラシに‘世界制覇目前’というコピーがあった。私は彼女の名前すら聞いたことないが、きっとそうなのだろう。日本人なのにたいしたものだ。家電や酒類の量販店の宣伝文句に‘安値日本一へ挑戦’というのがあるが、挑戦するのは勝手だ。本気なら‘安値日本一を保証’とするに違いない。HVだって‘世界一の品揃えに挑戦’と謳える。‘世界制覇’と断定すると誇大広告になるが、‘目前’なら文句のつけようが無い。ものすごく楽間的な人なら、HVの年商10億円も‘目前’、とうつることだろう。

10月18日(土)
‘○○の9408番って、…’と、LPのレコード番号で話を進めるのはある女性のお客様。‘好きで勉強していると自然に覚えてしまう’そうで、‘寝られないときは番号を暗誦してみる’と。何百枚もそのように覚えているという。私が諳んじているのは‘PMC 1202’と‘45-R 4949’くらい。まだまだ修行が足りない店主でした。ガックリ。

10月13日(月)
わけあって今朝は早起きだったので睡眠は3時間ほど。普段だったら眠くて昼間にフラフラしてしまうところだが、この週末はじつにやることが多いため全然眠くない。当然ながら新着米盤の整理と入荷作業にかかりっきり。学生時代とか会社員時代だったらきっと寝ることしか考えられないと思う(会社員時代、営業中に‘ちょっと昼寝を’と4時間寝た記録あり)。眠気など感じる暇の無い、真剣に取り組める仕事があることは、まぁよきかなと思う。

10月12日(日)
気が付けばホームページ更新の仕事が増えている。イコール入荷しているレコードが多いということだから喜ばしいのだが、いきおい作業は店頭からお客様がいなくなる夜半に進めることになる。取り組める時間がちゃんと確保できているからいいことなのだけれど。今日も含めて連日12時間以上この部屋に缶詰。缶詰なんて作家さんの専売特許かと思っていたらレコ屋でもね。

10月11日(土)
くらげ75万匹、というのが話題になったが、‘打ったホームランが5万本〜♪’なみのインパクトある数字だ。私が誇れる数字は何か。年間買い付け回数11回とか、買い付けから帰国して1日おいてすぐ買い付け、とかショボいものしか思い浮かばない。‘売ったHOLLIESの「 Stay 」が5万枚〜♪’、は目の前だけどね。

10月10日(金)
体育の日だというのに雨が降った今日の午後、あるおじさんの家にお邪魔していた私は壁に大和の写真が掲げられているのを見つけた。話を伺うと、そのおじさんは見た目よりずっと年配で御年86才、元海軍さんだという。‘どんなお仕事をされていたんですか’と尋ねた私に、彼は誇らしげに‘艦隊勤務だよ’と答えた。以前この日記で、同じ海軍でも小田原で気象観測をしていたという遠戚のおじさんの話を書いたが、そのおじと比べると力強い回答だった。そう、男たるもの艦隊勤務だ。海軍とはいえ、全員が船に乗るわけではない。で、さらに突っ込んできくと、‘駆逐艦“杉”で料理を作っていた’という意外な答。‘烹炊員ですか!’と反応した私に、‘そう、主計科でね。’と。中曽根大勲位も同じ主計科だ(彼はカネ勘定が仕事)。‘どんな仕事か’という冒頭の私の問いに、最初に‘料理を’という答えではなく‘艦隊勤務’という返答だったことは、当時の男子の矜持を見た思いがして私の身も引き締まった(軽いな、オマエ)。‘確か、“杉”は安い造りの急造艦で、フィリピンでやられましたね。’との私に‘そうそう、10時間ほど泳いだよ。南方の海はあったかいからそれでも大丈夫だー。かっかっか。’と明るく元気なおじさん。短い時間の会話だったが、平塚出身で昭和18年1月の徴兵検査で‘泳ぎは得意です’と言ったら翌2月に即海軍に徴兵されたこと、‘善行章’を‘ぜんぎょうしょう’と呼ぶと私は思っていたが‘ぜんこうしょう’と呼ぶこと、玉音は石垣島から長崎へ向かう船上で聞いたがさすがに軍の船だけあって放送はばっちりクリアに聞こえて皆すぐに意味を解したこと、等々面白いことこの上なかった。大和の隣に並べられていた‘感謝状’2枚にはそれぞれ‘小渕恵三’‘福田康夫’の名が。‘あれは志願兵はもらえないんだ。職業軍人扱いにされちゃうからね。’と、教えてくれた。おい政府、そんなことで区別してどうするんだよ。あの紙でこんなにお年寄りが喜んでくれるんだから、分け隔てなくあげてやれ。

明日から米買い付け新入荷なので、今日は店主の私的な趣味の話でした。(?)

 ‘杉’と同型の‘松’級駆逐艦。おじさん曰く、むちゃくちゃ揺れて水がザーザー入ってくると。
 善行章 : 詳しく書くと不評をかいそうなので詳細を知りたい方は各自で調べてくれたまへ。

10月9日(木)
たった4泊の国外滞在だったのだけれど、あれが食べたいこれが食べたいという雑念が湧いてくる。そこでいつもの回転すしを経て昨日は天丼、今日はスパゲティ。回転すし屋で飲んだ‘本日の汁’の‘青のり汁’がうまかったー。あぁいういわゆるだし系のウマミというのは、数日間離れるだけでとても恋しくなる。そしてなぜか私はスパゲティが定番(‘パスタ’などとは言ふまい)。ここ10年、つねに一番好きな食べ物だなぁ。子供みたいだが。そしてもちろん、ここ数日は朝から米食。昼どきまでしっかり腹もちするし、なにしろほぼ完全な栄養食。米だけ食べてれば、人間なかなか死ぬことはないそうだよ。

10月7日(火)
今、近所の回転すし屋から帰ってきたところ。米買い付けから帰国したその日は、山田と二人してその店でお互いの労をねぎらうのが恒例になっている。おなじみの大将のテンションがいつも以上に高く、まるで我々の凱旋を祝してくれているかのようだった。それにしても今回も疲れた。帰国の機上で山田なんて11時間は寝ていた。オイラも9時間ほど寝てすっきりと日本の地を踏んだ。(二人して離陸したのすら知らずに爆睡) それにしても帰国してのビッグ・ニュースは、英ポンドが\180を割ったということ。なんとかあとひと月そのレートで持って欲しい。と、山ほど積み上げた米LP、7''をを見上げながら思ったのであった。

10月1日(水)
ここ数日、アメリカ経済、転じて世界経済の話題ばかり。明日から渡米する身にとっては米経済がこけてドルが安くなってくれるのは歓迎だが、相変わらずガソリンが高値で推移しているおかげで各種支払いはどんどん上がり、為替でのお得間もどこへやら、という感じだ。目を日本に向ければ不況だという。HVもまったく余裕は無く、世間並みになどという気をおこして安易に価格設定をあげる、なんてことはとうてい出来ない。明日からの米買い付けは、目を研ぎ澄まし、五感を使い、厳しい買い付けを敢行することを宣言する。その成果は早速来週末10月11日から、どんどん入れる。どういうかたちで何を入れるか、は帰りの機上で山田と相談なのだ。(3月15日の当日記参照)

9月29日(月)
昨年から数年ぶりに、日曜日夕刻定番の‘サザエさん’を見ることもあるのだが、違和感を覚える。私がまったく見なかった6年あまりの間にカツオ、ワカメの声優が変わったからだ。それはニュースでも伝えられたので知っていた。そして昨日発見したのが、ノリスケの声も変わっていたこと。どれも皆ソフトな印象になったと思う。カツオの‘ヒドいや、ねえさん!’というシャウトは個人的にはウィルソン・ピケットに匹敵するインパクトだっただけに残念だ。40年近く続くアニメだからさすがに声優が変わるのも仕方ない。現在日本唯一の全編手描きのアニメにはこれからも4本足テレビのお茶の間と、廊下の黒電話で頑張ってもらおう。それにしてもロボコンの大山家のママで私にはお馴染みだった加藤みどりは、現在日曜夜は大忙しだな。サザエが終わってからチャンネルを変えたらまだ仕事をしていたぞ。

9月27日(土)
迷走ではなくて瞑想。広大な宇宙を思い描くかのよう。もちろん買い付けには‘あの方のリクエストのあれとあれを買って…’などピン・ポイントの目標はあるが、アウトラインも重要。‘JAZZを多めにするか’とか‘ROCK重視で行くか’とか。そして何枚何箱で、総額いくらで、それをいつまでにいくらくらい売り上げれば経営が成り立つか、どうプロモーションするか等々考えることはいっぱい。普段あまり考え事などしないスカスカな頭ははちきれそう。今日から来週頭にかけては山田と二人で在庫を見直しつつ、ピンポイントとアウトライン両方の絵を描くのだ。もう緊張してきていて、心臓がちょっとバクバク行っている。でもイギリス買い付けのことを考えると、アメリカ買い付けは楽だけどね。

9月22日(月)
考えみすれば、次回渡米は早くも来週に迫りけり。来週末前後はしばらくHVはお休みです。そしてその前にどんどん7''が入っていまして、明日には渡米の前夜祭がごとく100枚近い米7''が入ります。これも寝かせておいたものかしら?これだけ連日英米の7''、そしてLPも入っているということはそれだけ売れているということ…でなければおかしいのですが、HVの場合、一方的に入ってきている感じがします。消化の手助けをお願いしますよ、皆さん。

9月20日(土)
先月に渡英したというあるお客様、‘これ、平気で£100以上付いていましたよ’と、\12000のUK盤LPを買ってくださった。たしかに、何年も前に購入して寝かせておいたものなので、現在の市場価格より大幅に安く売ることが出来たというわけだ。でも普通‘寝かせておく’って、利益を得るためにするものじゃ…。

9月16日(火)
昨日が祝日だったせいでどうも月曜日っぽい火曜日。午後6時過ぎにHVの窓からふと外を見ると、南幸はすっかり闇に包まれているた。秋の日はなんとやらで、まぁ暗くなるのも早くなったこと。どういうわけかHVには初お目見えの英米7''が溢れていて、山田と二人で整理に余念が無い。夜が長いと仕事もはかどる。

9月15日(月)
‘世界ふれあい街歩き’という番組が日曜夜にNHKにある。見ようと思ってみるわけではないのだが、たまに出くわすと見てしまう。昨日はスペインのセビリアを取り上げていたのだが、カメラは中古レコード屋兼古本屋に進入。ちょっと懐かしい感じの、というかヨーロッパによくある‘間口は狭いが奥に広い路面店で広い2階が付属している’というタイプの店だった。在庫のレコードをパラパラするような場面は無かったものの、ヒマそうなおやじ客がうろうろしていたり、広いカウンターの中(うらやましい)でくつろぐ(?)店員たちも映っていて、旅愁をかきたてられた。予定外にぶち当たったレコード屋に入るわくわく感は格別なんだよなぁ。何年も味わっていないが。なんだか、ヨーロッパの老舗のレコード屋って地域の社交場になっていたりするのだが、HVはこのビルにある限りちょっとそうなるのは難しそうかな、と思う。異なるかたちでの社交の場にはなっているかもしれないが、とにかくまだまだ‘老舗’とは言えないからなぁ。

9月13日(土)
毎度のことだが、ここしばらくまことに日時と曜日の感覚がない。忙しいかといわれればそんなこともないし、ヒマな時間も無い。緊張感無くボンヤリしているということだろう。ただ、今週は草原で時間を過ごすことが多く、首周り腕周りはやたらと日に焼けた(今頃皮が剥けているやつもレアだろう)。気分はまだ夏なのだが、8月と9月で消費したアルコールはビール(風飲料)が約1.5gほどでバカンスを過ごしたという気もしていない。先週イギリスの友人から‘今週はホリデイだぜ’と連絡が来た。まぁ私にとっては、今週に草原で丹沢の山を見て過ごしたことがサマー・ホリデイだったということで。

9月8日(月)
おかしな話だが、相撲が国技として認識されるようになったのは両国に‘國技舘’ができてからだという。そもそも国技とはなにか?国歌、国旗(これもまた日本では論争のタネ)ならたいていの国で制定されているが、国技だ。血液型による性格判断は日本固有のものだというのは知られているが、国技はどうなのよ。別に日本国のどこかの機関が‘相撲を国技と認定す’などという声明を発したことも無いそうだし、国際的に見回してみてもどこもあいまいらしい。とにかく、‘國技舘’が先にありきの‘国技’である相撲だったとは、ちょっとギャフン!、だ。30年ほど前、まだ横浜駅舎がレンガ作りだった頃、東口(この駅舎では表口)駅前で誰か2人巨大な力士を見たときは、なんだかとても力強く感じて未だに強烈な印象で残っているけどね。

9月6日(土)
UK7''新入荷のところで山田が紹介していた曲名に「 Primrose Hill 」というのがあった。PRIMROSE HILLというのは、ロンドン北部に実在する地名だ。地下鉄の駅で言えば、NORTHERN LINE(EDGWARE BRANCH)でCAMDEN TOWNの次、CHALK FARMで降りてだらだらと坂を登って行ったあたりのこと。私はそこの知人の家に2週間ほど居候したことがあるのだがじつは高級住宅街で、ABBEY ROADがあるST.JOHN'S WOODエリアとも接している。朝に馬蹄がパカポコとアスファルトの路面で奏でる音で目覚めるのも一興。家主である知人はずっと留守だったので、私は鍵を預かって勝手な日々を過ごしていたのだが、いろいろな人が出入りしていて、知らぬ間に他の部屋ではベルギー人の女の子が寝起きしていたなんてこともあった。スーパーでいろいろ食材を求め、冷蔵庫には好みのビールをそろえ、気ままに夕食を取ったのもよい思い出。またノンビリとイギリスへ行きたい(レコードのことを忘れられるなら)。

9月1日(月)
品揃えだけして‘はいはい、お越しください’では殿様商売。こっちから腰低く売りに行かなければならない。HVでは日本での人気よりも欧米の市場で人気があるものをそろえているので(というより日本での人気傾向には疎い)、ヨーロッパ市場ならもっと高いぜ、というレコードはたくさんある。ユーロが高いヨーロッパに売りに行くかなぁ。そこで手に入れたユーロを元手にするなら、なんか買えそうだな。

8月30日(土)
グルジアのことを英語では‘GEORGIA’という。考えてみれば、「 Back In The USSR 」には‘MOSCOW GIRLS MAKE ME SING AND SHOUT THAT GEORGIA'S ALWAYS ON MY MIND’という部分がある。‘モスクワ娘のおかげで(レイ・チャールズの)‘GEORGIA ON MY MIND’を歌いたくなっちゃうぜ’、みたいな意味不明の訳詩を見かけることがあるが、これはもしかしたら‘くそモスクワ女どもを見ると‘グルジアこそが我が故郷だ!’と叫びたくなるぜ’、ともとれる。マイアミから飛び立って、とりあえずモスクワ着だろうので当然の歌詞だ。レイおじさんの‘ジョ〜ジア〜’は地名ではなくて、作曲者HOAGY CARMICHAELの妹GEORGIAについて書かれた歌詞という説もあるが、やっぱりこの曲とは関係なくて、グルジアのことではないだろうか。その前の部分には‘ウクライナ娘サイコー’っていう部分もあるし、どうもいわゆる現在のロシアの部分の主‘ソ連邦’に反感を秘めた歌詞内容ではないのか。わざわざグルジアを取り上げたのは、悪いソ連の代表スターリンの出身地であることからシャレで引き合いに出したのではないのか(もちろんレイの「Georgia On My Mind」にも引っ掛けただろう)。冷戦真っ只中の当時、‘おいおまえ、オレはソ連に帰ってきたなんて超ラッキーだってわかってんだろうなぁ。’と、ポールは皮肉ったのではないか。まぁポールも何年か前にモスクワでライブやって昔のことは忘れたんだろうけどね。

8月29日(金)
なんだか今朝見た夢は、自分になじみの無い外国の夕暮れ時の街で、正体の分からぬ追っ手から必死で逃げているというもの。そんな時分にバリバリと雷鳴が轟いていたものだから、まさに迫真。いやーリアルだったよ。しかしなぜ夢の中だと、いつも逃げ回っているのだろうか。潜在的になにかに怯えて日常を送っているのだろうか、私は。

8月25日(月)
思えば大学の卒論なんてのは提出2週間前から書き始めた。年末から正月にかけて、昼夜逆転して夕方から早朝までぶっ続けで10日ほどで書き終えたことを覚えている。もちろんその出来は惨憺たるもので、発表会の壇上で冷や汗をかきっぱなしだったことを思い出すと、いまだに恥ずかしいやら情けないやらでイヤな記憶になっている。突然そんな話題を出したのは、なんだか夜の静けさが私が仕事を進めるには心地よいということ。別に日中に呆けているわけではないのだが、結局ここHVでの仕事も夜9時以降にはかがいく。そんな今日に取り組んだ仕事は、今日からどんどん入るUKシングル。それも定番は無くて、いわゆるレアものばかり。すべてをここで紹介してゆくので、毎日必ず見てくださいね。ということで、本日のHP更新も遅くなってしまいました。明日の更新が早ければ、今日のサウンド・ファイルは聴けなくなってしまうわけで、それはまことに遺憾。とにかく店頭でじっくり聴いてくださいよ!という本日も、当初予定していた2枚が早速売れた…。でも大丈夫。後から後からいっぱい入ってくるのですから! (はやばやと店頭で購入され、HPで紹介されずに終わった名曲の数々のことを思うと、ちょっと残念…。でももちろん嬉しい。)

8月23日(土)
昨日読んだスポーツ新聞に載っていた今回のオリンピックに関してのやくみつるのコメント文中に、‘日本選手は真っ向勝負で撃沈している’とあった。‘撃沈する’は目的語を必要とする他動詞だから、‘日本選手は相手選手を負かしている’という意味のはずだが、どうやら‘真っ向勝負で負かされている’という趣旨の発言らしい。確かに、近年は‘撃沈’という言葉の自動詞的誤用が目立つ。お笑いのテレビでもよく字幕で‘誰々、撃沈!’などと出る。あれは間違い。例えば、‘友軍が敵艦3隻を撃沈した’となるわけで、‘友軍が撃沈した’とあれば、そこには語間に‘○○を’という意味が隠れているので‘友軍が勝利を収めた’ということだ。自分がやられることは、少し本来の意味からそれるが‘轟沈する’や素直に自動詞の‘沈没する’を使えば良い。‘轟沈’は自動詞でも他動詞でも使える言葉だ。‘山田、轟沈!’という字幕が出れば、‘あぁ、山田のやつ、やられたな’という意味にもとれる。‘山田、撃沈!’だと、‘おお、山田大勝利か!’となる。‘撃沈する’‘轟沈する’が自動詞か他動詞かなんて私は格別意識したことなどないが、自然と身についていたようで(なぜか?)、どうも近年のこの言葉の誤用を気持ち悪く思っていた。同じくホエールズを愛するやく氏の発言だけに、つっかかってみた。

8月19日(火)
今夏の甲子園が終了したが、私の母校もじつは3回出場経験がある。ただ、いずれも60〜70年前のこと。私の在校中は‘古豪’というポジティブな形容をたびたびされていたが、それから20年を経た現在は‘超古豪’とでも言われることになるのか。私が中高で在学していた6年間は、結局6回の初戦負けを喫した母校。今後甲子園に出場する可能性は、OLIVIA NEWTON=JOHNのDECCAのシングルのミントを£1で見つけるよりも100倍難しい、と断言しておく。ちなみに、山田の母校は神奈川県を、いや全国を代表する甲子園の常連校であります。ちっとも応援している様子は感じられないが。

8月18日(月)
夏が来〜ると思い出すー♪ ‘職場の夏のキャンペーンの飾り付けに使う’と言って、旅行会社勤務のあなたが買っていったビーチボーイズのLP数枚。今年も使ってくれていますか?

前回の日記の‘左利きの彼’のサイン入りレコードを持参しました。1週間だけケースの中に展示しておきますよ。

8月16日(土)
自宅にいるのが一番暑いので、昨日もやはり外出。ガラにも無く千代田区一番町の英国大使館裏あたりをぶらついたあと、42年ぶりに都内の某レコード店を訪れた。そこで\800ほどで元某英人気グループ・メンバーの70年代のLPを見つけたのだが、なんと裏ジャケ下部にサイン入りじゃないか。会計前に気づいた私は、支払いを終えて店を出るまでの間、ちょっとドキドキした。ごちゃごちゃした白黒写真部分に薄れ気味のマジックでサインされているので、値付けした人もすっかり見落としたに違いない。独特の左利き書体なので間違いなく本物。まぁ以前にもこの日記で触れたことだが、サイン入りというのは値を付けるのが難しいわけで、‘落書き’と処理して安価で売ってしまうのが店の信用にとっては無難。それにしても\800というのは破格。暑い中都内へ出たかいあったというものです。イギリスではよくあることだが日本でもこういうことが起きるとは。今日も一日HV店内で過ごして、やっぱり暑い日はレコード店が最高だなぁ。

8月11日(月)
市だか区だかの広報に‘家庭で出来るCO2削減’という記事があったのだが、その中の‘クーラーの設定温度を27℃から28℃にすると○○グラム削減’というのがあった。しかし下のカッコ内に小さく‘1日9時間の使用で’とあった。ダハッ!だいたい省エネを謳う食器洗い乾燥機とかも‘5人分を1日3回使用’とか、過度な使用を念頭に数値が設定されている。クーラーだって、1日に9時間も使わないようにすることが先決だろう。HVでも1日に7時間以内、というのを私は目安にしている。私の自宅では、今年の夏のクーラー使用実績は、おそらく計20時間くらいだと思う。私は毎晩、いわゆるク〜ルな冷え冷え系のジェルを3つ使用して寝ている。朝までナイス・フィーリングだよ。

8月10日(日)
よくよく考えてみたら、先週の日曜日の私の活動はまったく‘知的’でも‘文化的’でもなかった。なんだか悔しくなってきたので、リベンジせむと今日行ってきたのが山手の丘にある神奈川近代文学館。‘かこさとし展’を見に行ったのだが、結局常設展に多くの時間を割いてしまった。中島敦、有島武郎、谷崎潤一郎ら横浜にゆかりがある作家の話はもちろん、神奈川県に縁のある文人墨客の多士済々についての展示はじつに興味深かった。私はいわゆる文学作品はほとんど読んだことが無いのだが、初版本やら自筆の原稿(の複製)、絵画等々には興味を引かれた。横浜が舞台の作品の数々を目にして読書の意欲が湧いてきたぞ。早く読書の秋よ来い(一応暦ではもう秋だけどね)。

8月9日(土)
今日昼時点でのニュース・ヘッドラインを見てみる。BBCのトップ・ページでは炎上する戦車の写真を大きく載せ、グルジアのニュースを精力的に報じている。オリンピックのニュースは、オリンピックそのものよりもオリンピックへのプロテスト活動のほうを大きく取り上げているくらいだ。他の欧米系メディアもオリンピック中継を中止して、グルジア関連のニュースを優先させているところも多いようだ。日本のNHKのトップ・ページには‘鳴門の阿波おどり開幕’というニュースはあれど、グルジアという文字すら見られず、めでたいオリンピック一色。毎度毎度の‘見る番組が無い’という3週間が始まってウンザリ。日本にいる限り、ニュースは自分から探しに行かないと阿呆になります。ロシアの隣国日本も他人事ではないと思う。63年前の今日、一方的に日ソ中立条約の破棄を宣言していたソ連が千島、樺太、満州等に侵略してきたことを忘れずに。

8月4日(月)
別に見たい映画があったわけではなくて、主目的は涼しい場所にいること。じっと静かに涼むのに、映画館ほど適した場所は無い。で、市内で上映している映画リストを探してみたところ、ジャリ向け映画ばかり…。ようやくオイラ向けの映画が見つかったのがJACK & BETTYだったわけ。思いがけず2本立てで、暑い午後を気持ちよく過ごすことが出来て極楽だったなぁ。ちなみに、観た映画は‘明日への遺言’と‘君のためなら千回でも’の二本立て。

8月3日(日)
夏は自宅で過ごさないに限る。17年ぶりにまるまる1日が休日となった今日、28年ぶりに馬車道の組合を訪れた。以前欲しかったCDが意外な価格で見つかり、52年ぶりにCDを購入。組合ではレコードのビニール・カバーは\1000超のレコードにしか付かない、ということには驚かない。数百円のアイテムも多い中、これからいくらまで値上がるか分からない、現在数十円のカバーを付け続けるのがキツいであろうことは想像が付く。そして原チャリを押しつつそのまま74年ぶりに伊勢ブラ。マラソンで見かけるようなシャワーがあちこちでシューシューいっていたが効き目はあるのだろうか。小汗をかいたので中ほどにある黄色い‘本切’で1時間ほど回り、またいろいろ購入。さらに原チャリを押しつつ歩いて、以前に‘営業の女の子が来た’とこの日記でも書いた映画館‘JACK & BETTY’へ行き、85年ぶりに映画館で映画鑑賞。106年ぶりの知的で文化的な休日を楽しんだ1日だった。

8月2日(土)
最近は味噌や醤油、果てはパンまで小容量のものが売れているという。ムダを省くというのも当然らしいが、わざわざ割高なものを選ぶ背景には‘新鮮さにお金を払う’という消費者の傾向があるらしい。私はというと、ケチなので価格第一。ちょっと三ツ矢サイダーが飲みたいな、と500mlを見ると85円。そばに2gで131円の大きなボトルの方を見つけて考えた挙句そちらを買い、結局げぶげぶになるまで飲んで気持ち悪くなり出費も増える。ここで500mlを買えるようになったら大人になれると思う。(←まだ子供気分のバカ)

8月1日(金)
どういうわけか母親が急に実家の大掃除を始めてしまい、私が昔に使っていたものを今になっていろいろ押し付けられられて困っている。なかには未使用のホエールズ・グッズの数々があったりして嬉しいものもあるが、基本的に衣服や文物が多くもう捨てるしかないものばかりだ。で、私にブツが回ってくる前に母親は独自に選別していろいろ勝手に自分のものも含めて処分しているようで、私が子供の頃から‘大人になったら読もう’と思っていた○○全集とかも捨てられてしまった。私なぞは本も(雑誌も!)おもちゃも捨てたことが無いという性格なのだが、父親はものを持ったことが無いし、母親は今回のように捨てる性質。私は突然変異かしら。あーあ、読みたかったなぁ、松本清張の‘昭和史発掘’。

7月28日(月)
半年ぶりくらいに近所のラーメン屋山頭火に行ったら、\100値上がっていた。電気をはじめ光熱費もどんどん上昇中。今日からHVでも個人的に節電モード強化中。1930を過ぎてからの仕事も連日3〜4時間あるがその間すべては当然として(私のためではなくて、お客様のための冷房なので)、日中も2時間に一度、40分くらいエアコンを消す。体にも優しいし、意外とそれでもOK。お客様の少ない平日ならではの対策。11時から12時間も冷房の中にいるなんて、体がおかしくなっちゃうよ。私が以前ある東京電力の社員氏から直接聞いたところによると、‘電気を使われれば使われるほど東電の経費はかかる’、とのことなので、みなさん、できるだけ電気の使用は控えましょう。全世帯の消費量が1/10くらいになっても、相当喜んでくれることでしょう。

7月26日(土)
今日もUK7''を7〜8枚入れたのだが、けっこう皆さん目ざといね。HPに載せる間もなく、ちゃんとその日に店頭で見つけて買ってくださる。お客様の立場からすれば、予想外のナイス・アイテムに誰よりも早くお目にかかれたらラッキー♪と思うことだろうと思う。というわけで、これからは店頭オンリーの新入荷も積極的に入れてゆこうと思う。一部で予告済みだが、この夏にはビートルズ関連を100枚くらい入れます。さて、どうやって入れようかしらん。ちょびちょび?ドバッ?‘いつ入れるの?’‘何入ってるの?’なんて電話はしないでちょんまげね。

7月21日(月)
店頭に並んでいるレコードは立派な財産。しかしただの財産ではなくて、素晴らしい音楽を楽しめる。常日頃から聴いている山田と私。今日はLES REEDの軽やかなインスト・アルバム(1967 DERAM DML 1008)に久しぶりに針を落としたところ、針飛びに遭遇。前回はスムースに聴けたのだが、と思って盤面を凝視するとゴミが付着していた。このアルバムに限らず起こることだが、ここの在庫の中で針飛びするレコードには‘前回は難なく聴けたのに’というものが多く、そういうものは例外なくゴミに起因する。そういうゴミはちょっとやさしく掻いてやるとすぐ取れるので問題にはならないのだが、レコードをしまいっぱなしというのは、そういう状態がどのレコードにも起こりえる以上その悪い状態を放置しておくことなので、できるだけどの盤も定期的に取り出して盤面を眺めて匂いをかいで(?)かわいがってやらないといけない。HVでは2人していつも手を入れているので、レコードたちは幸せだと思う。

7月19日(土)
自宅の居間に念願だったプレーヤーを置いた。長いこと使用していない古いもらい物だったが、針を買いベルトを付け替えてやると見事に動いた。前の持ち主さんは女性で、ずいぶんと丁寧に扱っていたであろう事は見た目からも容易に推測できる。ただし、どうも33 1/3回転が速いようで、あまり聴き親しんでいないレコードだと格別違和感無く聴けるのだが、定番LPは気持ち悪くて聴くことが出来ない。これって解決方法は無いかしら?45回転はバッチリ聴けるので方手落ちなのだ。

 針を外した状態でカートリッジ部分を接写。

7月14日(月)
マスコミを‘マスゴミ’と呼ぶ輩も多いし、安部譲二などは常々‘テレビ局と大手新聞はインチキばっかりで絶対信じない’と言っている。政府機関や警察などの公的機関は‘記者クラブ’という(田中康夫曰く)‘仲良しクラブ’に入っていないと取材もさせてもらえない。なんでも他社と談合して報道内容を決めていて、例えば‘警視庁記者クラブ’の記者は本当に警察にとってヤバいことは知っていても書かないわけだ。だから時おり政権を揺るがすようなスクープを出す夕刊紙や週刊誌は、記者クラブに入っていない。まぁそういうネタは大マスコミは華麗にスルーすることになる。大新聞にはなぜか‘一斉休刊日’などというものがあるし、テレビは自局で中継するスポーツのことばかり取り上げる。そして内閣支持率なるものも一斉に同じ日に発表される。ここまで美しく横並びをされると、右よりとか左巻きなんていうマスコミのレッテルは、どうでもよく思えてくる。イギリスの新聞なんて、大見出しに‘VOTE CONSERVATIVE’(保守党に投票を)と堂々と呼びかけるなど自社の支持政党を明確にしているところも多いし、BBCなどは政府とマジで大ゲンカしたりもしている。それでもしっかりと存続が担保されているというのは、日本とは大違いで大人の国の態度だなぁと思う。個々で見ると困った点も多いし決してマネしてはいけない部分も多いのだが、時間をかけて成熟してきたイギリスの思想、態度、組織には恐れ入ることが多い店主である。

7月12日(土)
昨日の午前中は用事で金沢区大道にいたのだが、同行者は昼食に金沢八景のなじみの寿司屋に行きたい、と言う。しかし私が‘ガソリン代もかかるしさっさと引き上げて、次の目的地で食べるべ。’と意見を述べたところ同意、そのまま朝比奈インターから横横道路を北上した。八王子方面に向かって快走していたのだが、狩場あたりから大渋滞、南本宿-本村間で事故らしい。多くが東名やら246やらを使用するため、途中で保土ヶ谷バイパスを降りようとする車は皆無。べつに南本宿で降りてもOKな私らはそのまま車列を尻目に南本宿で降りた。腹が減っていた時分にちょうどそこにJOLLY PASTAがあったので‘いいべ’と駐車場に入ったのだが、同行者が同じ敷地内にある‘BIG BOYのランチのスープがおいしい’というコメントを発し、結局ジョリパスはパスして2人してハンバーグのランチとなった。何が言いたいかというと、予定は変わりに変わるものだということ。長い目で見ると、人生もいろいろ急な変わり目というものがあるのだろう、と思う。ちなみに、BIG BOYのランチのスープは3種類から取り放題。大いに楽しめたと付記しておく。ジョリパスはまたの機会に。

7月7日(月)
昨夕、7時のキックオフ15分前に急に日産スタジアムの‘FC横浜 VS ザスパ草津’の試合を見に行くことになって出かけたのだが、J2の試合だというのに3万6千人の観客でけっこう盛り上がっていたのは意外だった。キング・カズはきっちり先発で出場していて、80分間で交代を告げられると大きな拍手で迎えられていた。それにしても、デカいね、スタジアム。英リーグの地方スタジアムや三ツ沢球技場くらいしかなじみがないオイラはビックリしたさ。観覧した席は7F、と言っても2階席の最前列あたり。そんな高いところにまでゴキブリが這い回っていたのには辟易したが、試合後に高所から眺める新横浜〜小机あたりののんびりした田畑の光景は、蒸し暑い夏の夜には心地よかった。

7月5日(土)
なにやらサミットだかで洞爺湖が話題になっているんだが、おいらは15才のときに部活の仲間6人と青春18切符で洞爺湖まで行って帰ってきたことがある。初日に横浜スタートで青森着、日付けが変わって深夜の青函連絡船に乗って函館へ、一路洞爺湖へ行って昼飯にラーメン食べて(大久保君のラーメンには麺が入れ忘れられていた)、ボートに乗って真ん中の島まで漕ぎ渡り(男2人ずつ3艘)、1時間の枠内で速攻で帰着、チャリを借りて昭和新山に行って(ものすごいスピードで飛ばした)帰って(また1時間)、また電車で函館着、日付けが変わって青函連絡船に乗って青森から横浜まで帰ってきたという、すべて各駅停車の2泊3日の旅だった。ガラガラの列車内ではひたすら睡眠と駅弁食いと漫画読みとトランプ。なんだか時間が有り余っていた時代の楽しい思い出だ。オレの洞爺湖を汚さないでくれ、サミットやらよ。

6月30日(月)
明日からまたまた値上げだというので原チャリに給油しに行ったら、皆値上げには慣れっこなのか今度も格別混雑無く普段どおり…なんて、価格上昇の話題を連投するのもどうかと思うので、ガラリと話題を変えてなぞなぞです。‘私が今までにもっとも長時間閲覧した本はなんでしょう?’ べつにオメーのことなんてどうでもいいんだよ、という声がきこえてきますが、考えてみるとそれは‘ビートルズ海賊盤辞典’ではないだろうか。中学2年のときから現在まで、常に手の届くところに置いてあって、ダイアモンド地下街にあった横浜銀行横、拡張前の有隣堂で購入したものだ。オリジナルのきれいな表紙は買った瞬間に取り外して別に保管、そして自前の表紙を付けて付けてさらに付けて、先日いいかげん20年以上も使っている表紙がボロくなったので解体したところ、すっかり忘れていた表紙たちが下に4枚も!5枚重ねだったとはすっかり失念していた。25年ぶりにオリジナルの表紙と再会させてあげようかと思っている。この本は、数多いビートルズの海賊盤関係の書籍の中でも、いまだに超えるものがない名著である。一時期は中古で万単位の値が付いてたが現在はどうなのだろう。文庫のクセに4pくらいのぶ厚さで、定価は\2,400だった。


上から順に外側に付いていた。外側のはボロボロ。もっとも内側の背表紙には当時の新聞の広告からタイトルとレコード・ジャケを1枚貼ってある。中学生の自分に思わぬところで会ってしまい、オイラ涙が止まらないぜ。クッ!

6月29日(日)
ヤマトの営業さんが、ものすごくうなだれてやって来て、一枚の紙を差し出した。曰く、‘50円値上げするぜ、ベイベー’と。駐車スペースの確保やらガソリン代やらで経費がかさみ…、ということらしい。HV通販の送料はたいてい\700いただいているのだが、じつは梱包材代を含めれば赤字になることも珍しくない。\50くらいなら中古の梱包材をさらに活用すれば(ありがたいことにお客様方からいただくのですよ)、なんとか吸収できる額かなぁ、と考えている。事実、海外への渡航費はどんどん上がるし、円の価値は下がるし、カバーやら袋やらの梱包材は値上がりするし、ちっともいい話がないレコード屋です。

6月25日(水)
さんざん残念がって見せたものの、結局今年もクワガタはザクザク。ちょっとサーチ活動をしたところいい木に巡り会え、昨日には今年初めてのノコギリ・クワガタをオス&メスでゲット。皆さんには心配をかけたが(誰が心配なぞしていたって??)、もうコクワなんて無視するくらいに横浜の樹林にはワサワサと湧いている。注意しなければならないのがスズメバチ。ジュクジュクと樹液が流れている木には蝶、カナブンなどと一緒にたいていいる。そういう木からは静かに離れる。ムリはしない。それにしても蚊に喰われるなぁ。長袖長ズボン&ヘルメット(バイクでサーチ活動するもので)といういでたちなのだが、顔面を喰われる。それだけのためにフル・フェイスのメットに変えようかとも思うが、それも暑いし。うちの父親は‘山は遠くから見るとどんな木の実がなっているか分かる’という人だが、私も最近は‘山を遠くから見るとクワガタがいるかいないか分かる’という域に達しつつある。レコード売るよりクワガタ売ったほうが儲かるんじゃないか?

6月23日(月)
‘WHO’名義のDALTREY = TOWNSHENDが来日するらしい。で、こういうアクトを見に行こうか行かまいかは、迷うところ。前回のROCK ODESSEYは暑そうだったから(7月)近所だったにもかかわらずブッチしたのだが、今回もまた横浜に来る。私個人としては、96年のQUADROPHENIAツアーを見ているので、そこでWHOは完結させたつもり。その際のすばらしいパフォーマンスの印象が薄れないか(または悪くならないか)、思案してしまう。日程的には店主は毎年渡欧している時期。むー。それにしても40年以上も前の写真をそのままポスターに使うとはウドーもあざとい。

6月21日(土)
気が付けば、傘置き場には3本の傘が。考えてみると、レコードを買えば片手がふさがる、おまけに早く家に帰って聴きたいので気が急く。そんな理由で傘を忘れる方が多いのでは?今日の昼間の天気が何とかもってくれたのは良かったのだが、これから私が帰ろうというときに、よりによってドシャぶり。冬の雨はライダーには辛いが、まぁ初夏の雨なら良いとしよう。

6月16日(月)
13日の日記の翌日14日に、向かいの‘元キャバクラ’の部屋で新商売が始まった。今度はマッサージ店とのこと。どんなマッサージなのか分からないが、深夜までやっている店らしいので防犯上少し嬉しい。それにしても最近多いよなぁ、マッサージ店。いずれにしても、長持ちして欲しいものだ(←オマエに言われたくないよ!)。

6月14日(土)
相変わらず迷惑メールは毎日来るんだが、今日来たメールの差出人の名にドキッとさせられた。以前‘MITCH MURRAY’という名を見つけたとき以来の衝撃だったその差出人名は、‘ROY WOOD’。ドキドキしながらその英文の件名を見てみると…、とてもここで紹介できないようなエロい言葉が…。やっぱりただの迷惑メールだったようだ。まぎらわしい、というかオレあてにピン・ポイントで送りつけてんじゃないのか?怖くて開封していないのだが、なんだかそれを消去できないでいる。

6月13日(金)
今日は早く来店してみる。10時前だと、廊下を掃除してくれているおばちゃんとか、近所の店に納品しているトラックなどなど、普段なかなかお目にかかれない人々を見ることができ、平穏なHOT VINYLもじつは多くの人々に囲まれていると思い知った。そして向かいのキャバクラが、どうも中の改装を進めているよう。また何かの店が入ってくれればありがたい。ガラの良い人が集まるところになってくれればいいなぁ。

6月9日(月)
春はあけぼのなら今日みたいな湿った日はボサノヴァ。自分らしからぬ音楽だなぁと思いながらも、こんな音楽を聴くとなんだか大人になった気がする(今さらかよ)。雨といえば、気づけばHV常備の傘が一本もない。最盛期(?)には5〜6本はあったはず。もともとそのすべてが皆様の忘れ物(捨てたのではないことを祈る)なので廻りまわっていると思えば気分も晴れるのだが、実際自分が外出しようと思った際には困った。まぁ海軍士官は傘をさしてはいけないので(意味不明だよ)、シトシトと濡れるのもなんだか気分はボサノヴァ、と勝手に合点して終わり。

6月7日(土)
昨夏は年甲斐も無くクワガタ取りに熱中して、結果近所だけでサイズを選んで捕獲したのにもかかわらず、ノコギリ+コクワで50匹以上獲った(近所の子供らに配りまくったさぁ)。努力して‘よく獲れる木’というのを4本見つけていたので、‘今年もそろそろか’と昨日初めて今年の見回りに行ってみて驚いた。4本のうち2本は跡形もなくなり、1本は柵がされて立ち入り不可能に。残る1本だけは公有地内のもの。私有地にとやかく言う資格はないのだが、こういうペースで木が消え森が消えてゆくのか、と愕然とした。人が近づくだけで、気配を察して慌てるのかボロボロとノコギリ・クワガタが落ちてくるあの木も無くなってしまった。米軍の上瀬谷通信隊の周囲が広大な耕作地となっていることや、そして今回唯一残った木が公園内のものだということを考えると、緑地の保全には必ず公的パワーが必要だと思い知らされた。横浜市で環境保全のための税率アップが議論されているが、きちんとやってくれるなら私は反対しない、と昨日捕獲してきた小さなコクワのオス・メスの2匹をいじりながら考えた。

6月2日(月)
オイラは弁当を持参することが多いのだが、これからは気をつけなければいけない季節。一昨日なんて嬉しいことに11時の開店からお客様が途切れることなくいらしたので、ようやくランチ・タイムが来たのが5時半。弁当箱を開けたところ、前夜に炊いたたけのこご飯からうっすらと納豆の香りが。食べても納豆の味が強くて、一品増えた感じ…。気合を入れて全部かっ込んださぁ。そこでギブアップしては深夜まで腹が持たない。昨日の夕飯のまぐろ漬け丼は、朝に自ら漬けたものだったのだが、数時間後には赤かった切り身がどす黒くなっていた。ずっと色がきれいだったり風味が何日も変わらない、市販されている弁当って、よほど科学の力を借りているのだなぁ、と感じ入ったしだいです。

5月31日(土)
明日からまたまたガソリンが値上がりするというので小市民の私は愛車(原チャリ)を満タンにしてきた。ガソリン・スタンドは混雑しているか、と思っていたのだが空き空き。皆値上げになれた、ということか。私だけが格別こまごまと貧乏臭いようだ。原チャリごとき急いで満タンにしたってわずか数十円の差にしかならないことは分かっていても、イギリスで理想価格と‘50Pの差’があるためにあきらめるレコードのことを考えると、ついつい焦ってしまうのだ。ガソリンといえば、月初に訪れたコロラド州の州都デンヴァーでは、私が日本でいつも使用するスタンドと比べてオクタン価が低かった。(4月28日の当日記参照) 地元の友人によると、‘デンヴァーは標高が高いから(通称‘ONE MILE CITY’、標高1600メートル)燃料効率が良く、近隣地域より標準的にオクタン価が低い’とのこと。技術的には分からないけれど、酸素が少ないと良く燃えるのか?それとも気圧の問題か?でもまぁそうならそうでいいんじゃない。利点ではあるなぁ。

 ハイオクで‘91’ですね。陸軍並みかよ!

5月28日(水)
レジを閉めてからもお客様が来るんだよ。今日なんて10時過ぎにも2人。キャバクラが閉店したってのに、一見さんが何しにこのフロアに来るんだ?突き当たりか?

5月26日(月)
で、結局イギリスへ行くのか行かないのかという問題だが、やはりすべては懐具合しだい。3月、5月とアメリカでビッグに買い付けてきたので幸い最近は売り上げも悪くないのでよい展望を持ってしまいそうだが、大問題なのがこれから入梅だということ。売り上げもぐったり、というか売る気は満々でも客足がぱったり、だったりする。そうならないためにも入荷させる内容、クオリティには知恵を絞っている。やっぱりもうちょっとアピール力が必要だな、と実感している。

5月24日(土)
今日も複数のお客様から‘イギリスは?’と尋ねられた。そうなんだよなぁ、もう半年も行かないと私自身もソワソワしてくる。大嫌いな日本の暑い夏もすぐそこ。イギリスの夏は快適だからなぁ。

5月22日(木)
今日ももうじき日付けをまたぐことになるのだが(夕飯はこれからよん)、廊下がシ〜ンとしていることにどうも違和感を覚える。(4月14日の当日記参照) もう8年も一箇所にいると古参の部類に入るのだろうか。思い出してみると、つい最近開店したように感じる店も移転だ閉店だと、姿を消してしまっていることも多い。姿を消さないまでも、HVも進化しないといけないですな。とはここ数年いつも考えていること。でもそれが難しいのよね。

5月19日(月)
私も山田も帰るのは連日午前様なのだが、そんな時間でも西口駅前には働いている人がたくさんいる。現在外壁を工事中の高島屋、MORE'Sには高所に作業員の方々が多く張り付いている。今日みたいな雨の日もやっているのかしら。これから見てきます。

5月14日(水)
今日もそういう事態が起こったのだが、この場所で8年もやっていて‘いつからあるんですか’と言われるのは情けない。宣伝不足か、絶対的な魅力不足か。おそらく両方だと思う。そろそろ宣伝出そうかなぁ。

5月12日(月)
冷静に↓の日記を読み返してみたら、最後の‘そんなカネあるならレア盤買おうぜ’のくだりに対して、普通の世間一般の人からは‘レア盤買うカネあるならパンダ借りようぜ’という声が返ってきそうだなぁと。でもそんな人々に声を大にして抗弁したい。‘オレにとってのパンダはまったく動かないぬいぐるみなんだ!’と。でも正直言ってパンダの赤ちゃんはむちゃくちゃかわいい。中国に来た要人にあれを抱かせる、というのも中国の作戦だときいたことがある。コロッと親中派になってしまうらしい。まぁオレにレア盤5枚も掴ませてくれる国なり組織でもあれば、オレもコロリと落ちるだろうが。

5月10日(土)
今話題のパンダだが、オイラは幼稚園児のときに初代ランラン&カンカンを上野動物園に見に行ったことがある。延々と並ばされて檻の前は5秒くらいで通過させられて、遠くの枝の影に見えたのはピクリとも動かないぬいぐるみのような白黒の動物。まったくの期待はずれだったからこそ、30年以上を経た今でも覚えているくらいのものだ。そして今回のリンリンだかルンルンだかが死んだことに、ある識者から‘死んだタイミングが良すぎることが不可解だ’とのコメントもあがっている。発表された死因は‘心不全’。自殺した人もその真実を隠す為によく発表されるのは‘心不全’。今回は結局のところ死因不明ということにされているようだ。そして中国の政治トップが来日して、華々しく‘パンダを貸してあげてもいいぜよ’と発言。WWF(世界自然保護基金)なぞはロゴ・マークにパンダを使用しているくらいの組織なのに、中国はパンダのような希少種を保護してゆくには不適格な国、というレポートも発表している。日本もその点に関してはエラそうなことは言えないのだが、私見としてはお金を払ってまでムリに動物を借りる(子供が生まれてもその所有権は日本には無い)のはアホらしいと思う。そんなカネあるならレア盤買おうぜ。

5月8日(木)
先ほど帰国したのだが、アメリカ到着当日はいきなり吹雪の洗礼…。着陸時にはまったく視界が効かずさらに不安に。ろくな防寒装備もしていなかったのでどうなることかと思ったが、以降昨日の帰国当日にかなりの雨に降られた以外は連日好天。無事数百枚のレコードとともに生還。今回も掘り進めながらどんな入荷特集をやるべーか、と逡巡したのだが、なかなか面白いものになりそう。ご期待くだされ。とりあえず、今週末はJAAAAAZZ山田が夜を徹して聴き込んで、コメントを入れています。私は明後日から通常通りお目にかかります。さて、まだまだ夏の終わりまでどんどん入れてまいりますよ。

4月29日(火)
イヤだ、キライだ、と言いつつ付き合っていかなければならないパソコンなので、酷使していればそれだけ重くなるし遅くなる。ちなみに、まったくメンテをしていないので最近とみに動作の鈍さを苦々しく思っていた。そこで、人生で初めてパソコン誌を購入、高速化を目論見ページを繰った。???? 訳がわからない…。これを読み込んで、理解して、実践して…なんてやる気が起きない。もうグッタリ。あぁでもいつかは通らねばならない道。結局、気まで重くなってしまった。

そういえば、今日は祝日。街で違和感を感じたので何かと思えば、各交番に日の丸のポールが掲げられていた。あんなの前からあったっけ?どれも折り目のピッシリ付いたきれいな旗だったぞ。今年度からか?

4月28日(月)
値上げ前に、ということで愛車(原チャリ)にハイオクを満タン給油。オクタン価は100。レギュラーは90だと書いてあった。ちなみに、日本海軍の飛行機は94、陸軍は91という数字が基準だった。戦争後期にはどんどん品質が下がり、陸軍などは87以下にまで落ちていたという。最高品質を要求される飛行機でさえ、今日オイラが気軽に入れたガソリンをはるかに下回る質のものが使われていたとは!、と愕然とした(そんなこと考えるのは日本中でオマエだけだ)。すべての物資に逼迫していた戦争末期の日本では、墜落したB-29のタンクからガソリンを丁寧に抜き取って使用していたという。そのオクタン価は120。愛車(原チャリだってば)にその超ハイオクを入れてかっ飛んでみたい。

さて、今週はまたしても渡米ウィーク。今月末からまたまたどんどんニュー・アイテムが入りますよ。HOT VINYLは毎日山田が出張って営業しています。

4月27日(日)
予告したとおり今日は渡米に向けてのリスト作成に費やした。そこで気づいたのだが、先月の米買い付けで相当の数のそのリスト掲載レコを入手したはずなのに、新リストは今回のリストと大差が無いということ。つまり、その新入荷させた、以前から探していたレコードたちが早々に売れてしまっているのだ。人気のあるレコードは、やっぱり人気があるということ。BEATLES、BEACH BOYS、VENTURES、ROLLING STONES、JULIE LONDON(HVの新定番)等こそ重点的に掘って来たい。

4月26日(土)
昨日の昼間に見かけた自転車に乗っていたおばちゃんは、前かごにたこ焼きをトレイごと載せて左手でハンドルを握りながら、右手の楊枝を使って食べていた。走行しながらうまいものだなぁ、と感心。そして夜にはジョギングしているおじさん、けっこうハイ・ペースだなぁ、と見るとくわえタバコ。灰ペースか…。

4月25日(金)
山田の店頭トークというのは、私に無い才能が散りばめられていて、はたで聞いていて面白い。元来ノりだすと飛躍するクセはあるのだが、今日は‘エロい歌謡曲だと思って聴いていたら、アレンジがディープ・パープルだった’というトークをお客様と交わしている。完敗だ…。

4月23日(水)
さて、気づけば米買い付け出発1週間前。今週末に必携のリストを一気に作り上げなければならないので、前もって今日も‘お詫びします’と、日曜月曜の業務の停滞を予告しておこう。(土曜日は山田ですよ) 今日は、なぜか大量に入荷したJP盤を持ち込み整理、試聴。意外と山田が喜ぶネタがあって(上田正樹のソウル・カヴァー・アルバムとか)面白かった。今週末のソウル、エアロビ、キャラクター系の試聴で忙しい山田は楽しそうですね。

4月21日(月)
お詫びします。今日は頼まれ仕事で丸一日パソコンにかかりっきりだった為、業務が停滞しました。その仕事とは、LPのCD化。なんでもない作業に見えるのだが、実際やってみるとあっちこっち不都合が生じまくり。自分もいつかはやりたいと思っていたことだったので引き受けてみた。こういうきっかけでもないとパソコン関係のことはまったくタッチしたくない性質の小生ゆえ、良い機会だったと思っている。そして分かったのは、このパソコンは不適格だということ…。ガックリ。

4月19日(土)
今日は久々に店主としては嬉しい面々と遭遇できた。自分では、私(±2才くらい)が最後のリアル・タイムのレコード世代だと思っていたのに、今日いらした方は私-7才で、‘小学3年から旗帯でビートルズを聴いてました。86年のモノラル再発も頼んで買ってもらいました。’という方。そして、電話でVENTURESのLPレーベルの細部(クレジットの色、大きさ、位置等々)にこだわる、じつにヨーロッパ的な大人なコレクターの方とも邂逅。私がHVを始めた当初は、(自分がそうなだけに)レコードを買う人って、みんなその内容と同等にブツとしてのレコードにこだわるものだと思っていた。自分の目指していたポイントに、矢を射られた気持ちだ。嬉しいね。

4月14日(月)
向かいのキャバクラが閉店した。開店時以来の‘同士’を失った感じがしてちょっと寂しい。どんなにHVの売り上げが上がらなくても、‘向かいの店はあれだけ女の子を集めているのだから、辛いときの辛さはHVの比じゃない’、と勝手に考えて自分を元気付けていたのだ。真面目な話をすると、あの店があったから夜の治安が保たれていたわけで(夜中出入りがある2Fだけこのビルでは窃盗等の被害が無いことは何度も述べた)、その点ちょっと不安になる。まぁ酔客に廊下のクマさんをボコられる心配が無くなるのは吉報か。何度廊下に出て連中を怒鳴りつけたことやら(この温厚な私がマジ切れする)。これも以前に書いたが、あのクマさんがHV一の高額アイテムなのですよ。(モヘア代だけで\10万超らしい) 誰か欲しい人がいれば、あげてもいいのだが。(勝手に持っていくなよ)

4月12日(土)
仕事の日はHVに12時間とか篭るわけだ。お客様方と話して疲れるのならいいのだが、どうもパソコン相手の疲労というのはいやだ。腰は痛いし目は痛いし。救われるのは、やっぱり取り扱っているネタが8割方が大好きな音楽についてのものだということ。(2割ほどは店のマネージメント) 面白くも何とも無い(ときには苦痛にもなりうる)ことでこんな目にあってまぁまぁの収入を得るか、好きな子とやって、いや(バカ・ワープロめ!)、好きな事やってスカスカの収入を得るか。私(と山田?)は完全に後者。知り合いのある自営業者のおじさんもどう見ても儲かっていない仕事をしているのだが、‘いろんな人に会えるから、面白くてやめらんないよ!’と言っていた。まぁその人は元々資産家だから何してもいいわけだが、やっぱりストレスが溜まらない日常を過ごせるのがなによりだ、と言い聞かせてHVに連日やって来る店主なのですよ。

4月7日(月)
i Phoneのアップルがロゴ・マークを巡ってニュー・ヨーク市とイザコザの事態になっているらしいんだが、最近ではアップルと言えばすっかりそのアップルになってしまったようだ。本家ロンドンのAPPLEは昔は新興アップルに対して寛大な対応を見せていたが、90年代くらいからちょっとヤバくなり始め、最近ではその米アップルの軍門にすっかり下ったという報道もある(この2者の争いは決して公にならない)。そして先月末には、本家APPLEに長年君臨していたボス、ニール・アスピナルも死去。すっかり影が薄くなり、レア音源の発掘とかいう面白いことはさらに遠のいてしまうのか。

この中のどれかが、ニールさんです。さぁどれだ。

4月5日(土)
HVで聴くから、と普段自宅ではほとんど音楽を聴かない私。この空間のありがたみをしっかり味わっておこうと思う。

 店主は今、ROSIEに惚れています。1950年くらい?

3月31日(月)
通りかかった某花見の名所にはやはり多くの方が。花見というと、家族連れかおじさん+おばさんがほのぼのと、というイメージなのだが、昨日はどうも若い連中が多いように思われた。それも、ちょっとヤンキな方々がテーブルを持ち出し寿司桶かなんかを囲んでいたりしていて、あれではほのぼのファミリーは近寄り難いかなぁ、と。私はかれこれ30年くらい花の下での飲食をしていないのだが、いつから雰囲気は変わってきたのだろうか。

3月29日(土)
春らしい陽気に誘われてか今日は来店者が多く、週末らしい一日だった。果たしてレコ屋は、その春風に‘誘われて’行くような場所なのだろうか?まぁオレは誘われようが誘われなかろうが来るが。

3月24日(月)
渡米前の心残りとして、‘せっかくの29日を云々’ということを書いた(2月25日参照)。まぁ半分洒落のつもりで毎年わーわー言っているのだが、これは意外やまじめに切実な問題だったようだ。報道によると、各小売業は今年がうるう年だったせいで、2月度の売り上げが前年比でかろうじて上回ったという。HVは2004年に一度経験しただけ。次は2012年か。HVはあるかしら。

3月22日(土)
パソコンのおかげで世の中便利になったらしいが、冷静に考えてみればそのおかげで失ったものが沢山ある。どれだけの手間を必要としたか、どれだけの投資が必要とされたか。私などは世の中との付き合いで嫌々パソコンに付き合っているわけで、できればパソコンなど存在してくれないほうが良いと考えている。いまさら‘パソコンさえ無ければ’などと言ったってどうしようもないのはわかっているものの、やっぱり時折かかる手間、精神的な負担のことを考えると、またまたイライラする。もちろん私の不勉強(キライなのだからしょうがない)に起因するものなのだが、パソコン(等さまざまなデジタル機器)は必ず、思ったとおりには動かない。我々はレコードのための時間、資金も多くを失ったのではないか。そしてますます失いつつあるのではないか。本気で今さらながら、そう考えている店主であった。

3月21日(金)
熱心に来店してくださるお客様に報いるにはどうすればよいか、と考えて今回導入したのが‘早割り’。新入荷を目当てに並んでくださるような方々に朗報となってくれれば嬉しい。そんな方々の期待を裏切らないように、今回の買い付けLP800枚、7''500枚はどしどしスピードを増して入れています!5月の第一週までにはすべてを入れますよ。で、明日22日は今回の米北東部買い付けのハイライト、地元デトロイト産のMOTOWN特集。名づけて、そのまま‘MOTOR TOWN SPECIAL’。‘まさか、地元だからっていいものたくさんは無いよなー。’と山田とデトロイト入り前に話していたのだが、現地入りしてみると、オー。かなりの発見に大満足。明日、そのすべてを入れます。初日こそが最高の品揃え、そして最安値なのだから、迷っているならぜひ明日にいらしてくださいね。

3月17日(月)
レココレ編集部から電話。せっかく誘っていただいたのだが、広告は出せない旨を伝える。‘どうですか、お変わりないですか’などときかれたので、‘干上がってます’と答えたところ、担当氏がおっしゃるには‘最近レコードが売れないとよくききますよね〜、とくに去年の4月くらいから’と。べつにHVでは昔からバリバリ売れたことなどないので特定の時期から急に干上がりだしたなどという実感はないのだが、巷(と言ってもたかがレコ屋界隈)ではレコード不況なのか。まぁ確かに数年前なら‘確実に売れる’という形容をすることができたレコードが現在のHVには山と在庫されていて、妙に在庫クオリティが‘充実’してしまっているのはおかしなものだ、と思っている。‘で、レココレの売り上げはどうですか?’ときいてみればよかった。

3月15日(土)
これから入荷させるレコードが沢山あるうちは(ある人は‘隠している’となじる)とっても心に余裕がある。今回の買い付けからはまだ700枚あまりのLP、500枚の7''が整理されるのを待っている。とりあえず明日からちょっとまとめて入れてゆく。旅前から‘こういう特集をやる’とか決めているのではなくて、あくまで釣果を踏まえてのもの。帰りの飛行機中で山田とヒソヒソ相談、縦長の食事MENU表にメモって考えたもの。明日はGEORGIE FAMEへのトリビュートDAYです。山田にまかせた。

3月10日(月)
12月8日と言えばジョン・レノンと真珠湾、8月15日と言えば(一応)終戦、5月29日は横浜への大規模な空襲、そして3月10日は東京大空襲、と毎年その日が来ると考えさせられる。そんな今日、昭和20年の日本の都市に対する米軍による無差別爆撃に日本政府が抗議した際、その数年前に日本軍の重慶爆撃を厳しく非難していたアメリカが自己の利益のために無視していたことが報じられた。現在まで一切そのことについて触れたことは無いという。アメリカの偉大な面をさんざん見せ付けられて帰国したばかりなのに、そのアメリカの悪い面をあらためて思い知らされたかたちとなった。大橋巨泉は銃が出回っていることを理由にアメリカ国内では一切事業展開をしないそうだが、私もアメリカという国に対しては心の中で一線を引いているつもりだ。ギターという楽器を含む音楽、そして野球という文化にたいしては大きな尊敬と憧れの念を持っている。個々の知る人は誰もがすばらしい。しかし、住めと言われたら絶対にイヤだ。ドリアン助川(と以前名乗っていた男)は、いわゆる9.11事件の際ニュー・ヨーク滞在中で、事件を目撃したアラブ系の友人に‘で、日本はいつ原爆のしかえしをするんだ?’と訊かれ答に窮したそうだが、何でも笑って水に流して忘れようとする日本人ではいたくないと思う。

でも、‘ロックの殿堂’博物館はすごかった。壁に刻まれた住所もいいでしょ。

3月8日(土)
先々週から先週の最初にかけて、このビルの前の駐車場にロープが張り巡らされていたから26日のような日記になったのだが、昨日帰国してみると以前と同じく駐車場として働いていた。ひとまずひと安心。さて、今日からバリバリと成果を整理中。来週末からいきますよ。

3月7日(金)
結果的には3州を旅し、ロック発祥の地(と言われる)クリーヴランド、モータウンのデトロイトなどを廻ってきた。個人的にはこのカナダが目と鼻の先の北東部には行ったことが無かったので面白いレコードに会えるだろうなぁ、とは思っていたのだが、想像以上の新手の登場と充実度に山田と2人して大満足にて帰国。いろいろ策を考えながら、皆様に紹介する機会が楽しみです。

2月26日(火)
ここの普請のよいところはビルに接する南側が駐車場になっていて、冬場に廊下はお日様さんさんで明るいこと。LPのジャケ写の撮影なぞには、すりガラス越しに差し込む午前中のやわらかな日差しが最高だ。今それが危機に瀕している。どうやらその駐車場に何かできるらしい。考えてみればこの繁華街にずっと駐車場があったのが奇跡みたいなもんだったのだ。がっかりだが仕方ないか、と考えるようにしている。今までありがとう。(何に感謝しているのか?)

2月25日(月)
なんとか米買い付け用のリスト作成も完了、明後日に迫った出発だが、アメリカ行きの便は午後なのでゆっくり出発できるのがよい。今回の行き先は初めての北東部、例えばCLEVELANDとかDETROITとかを予定。どうやら日本よりずっと寒そうなので、指先対策(ささくれは痛いぞ)も考えている。入荷予定はなにも考えていませーん。帰国して整理が付いたらHPなりDMなりでお知らせします。何が出るのか何が出ないのか7''がどれくらいあるのか、すべてがお楽しみの米買い付けなのです。心残りは、せっかくの‘29日’を、売り上げ無く過ごすことになってしまったこと。また4年後を楽しみにやってゆきます。

2月23日(土)
気が付けば買い付け数日前。今日ようやく出発日を知る。アメリカにしてもイギリスにしても入国VISAが必要無いというのは大きなアドヴァンテージだと思う。以前は夏や連休前には、アメリカ大使館前に幾重にもVISA発給待ちの長い列が出来ていたと記憶している。私のようなイイカゲンな人間でも気楽に外国にいけるのはいいなぁ。

2月18日(月)
‘本切’という、まぁいわゆる本、CD等中古品総合店へ昨日行ったのだがその混みようにビックリした。買う人よりも売る人が列を成していて、ダンボールに詰まった本がズラーッと床に並んでいた。私なぞは町内の廃品回収の日に拾う本を読むだけで精一杯(超ストライクな出物が多い)なので何も買わなかったが、きっと売ったところで一冊‘5円’とか‘10円’なんてのが多いのだろう。ちなみに、その‘本切’にはちょっと前までレコード・コーナーもあったのだが、昨日行ったら無くなっていた。買取お断り、と言われたレコードたちはどこへ行っているのだろうか?以前ウルトラマン歌集VOL.1とVOL.2の帯付きLP美品を\210イーチで買えたのは、今考えても嬉しかったぞ。

2月16日(土)
毎度のことながら‘やらねば やらねば’と思っていても、手を付けずじまいの事案が多い。とつとつと進めてもいるのだが、それらをキチンと皆様から見える形にすることも大事。一歩ずつね。とりあえず今日はHOT VINYL史上、1日として最長の時間をHP更新作業に費やしました。

2月15日(金)
‘横浜初’と一部のその筋の人たちにも言われている、何年か前に開店したメイド・カフェというものが近所にある。今日ふとその店内を見ると、むー。客が入っている。完敗だ…。先週テレビで見た、中華街にある山口美江の小さな雑貨屋は‘売り上げは少ない日で3万円’と言っていた。完敗だ…(雨の日は休むくせに!)。彼女の店には猫グッズが半数近くあるので、レポーターが‘山口さん、猫好きなんですか?’と尋ねたところ、山口からは‘だいっっキライ!!でも売れるから置いてるの。’という答えが。そこのところは、レコード屋として見習いたい。

2月11日(月)
その店はほとんど誰にも知られていないと思っていたのだが、開店2時間ほど前に行ったにもかかわらず、けっこう列は長くなっていた。今日の午前中は横浜市西部のあるレコード店の閉店セールの日。いわゆる町のレコード屋さんで、なんといまだに80年代の品揃えでレコードを大量に持っている店だったのだ。それが全品50%オフなのだから楽しみに待っていた。9時のスタートとともに競争しながら見るわ見るわ、あっちを見ているがこっちも見たい。それぞれが隣人を牽制しあいしながらずいぶん積んだ。時計を見ると2時半!あぁ11時の開店に大遅刻、すごく心残りだけどこれだけのものが最後に手に入ればいいか〜。… という夢を見ました、今朝。目覚めたとたん得したような損したような。夢の中でもちゃんと今日は11日で祝日、という意識は大ありだったなぁ。その店はなぜか60年代のUK7''が詰まった箱をひとつ持っていて、その中に鬼レア盤が数多くあったことも超リアルだった。バカかオレは。

2月9日(土)
いやぁー、今日は愉快だった。濃い話題を共有できるお客様がそれぞれ時間帯が離れて来店。お迎えするこちら側としてもあちらのお客様、こちらのお客様などと気を使うことなくじっくりと接待(?)させていただけました。ストライクなオススメができるととっても嬉しいのですよ。私が来店予定の明後日は祝日。月曜日も楽しみに皆様の来店をお待ちしています。

2月8日(金)
ここまで鬼っ子というのも自分でもどうかと思うが、どうも夏場に飲む酒はあまり好きではない。ビールもしかり。汗をかくからだ。その点、冬場の酒はいい。私はあまり飲む方ではないが、ここ数日どういうわけかワインをガブ飲みしている。一気にボトルを空けてしまいかねないほど。数年分の貯まっていたもらい物のワインが一気に無くなってしまった。買ってまで飲もうとは思わないが、数日したらまた飲みたくなるのかしら。ちょっと酔っ払ってから狭い部屋で聴くレコードがいい。土日にもしかしたらまた降雪があるやもしれぬというので、再びの雪見音楽を期待している。

2月4日(月)
昨日の午後、思わず30分ほど自由時間が出来たので、自室の窓を開け放ち雪を見ながらレコード鑑賞。‘ビートルズのシングルB面特集’、などと勝手に銘うって数々聴いた中で、近所迷惑も考えず大音響で聴いた「You Know My Name」が最高だったなぁ。さらに、夕刻にワイン・ボトルをぶら下げてやって来た友人に、私の‘横濱古絵はがきコレクション’を見せたところ異常に盛り上がってくれたのは嬉しかった。なんだか雪の日って静かでいいよね。自分はレコードと飲兵衛の騒ぎで騒々しかったけど。

2月2日(土)
本日ゆうパックを発送。土曜日ゆえ階下の郵便局が休みなので、電話して東口の本局から集荷に来てもらった。もう何年も前から用意してある伝票に記入しておいたのだが、集荷に来たおじさんはその伝票を見て絶句。曰く‘新体制になってからは新しい伝票を使うと思うのですが’、と私の見たことの無いニュー・デザインの伝票を見せてくれた。でもメンドーくさい私は‘あぁ、いつも1階の郵便局はこれでOKですよ’と言い張った。‘これで大丈夫と言われているんですよね?’と、おじさんは重ね重ね私に確認しつつ、その旧伝票のまま持って行ってくれた。旧伝票を新体制が受け入れてくれるかは知らないが、差出人も届け先もきちんと記入してあるので問題無しでなければおかしい。一応その後連絡無いので大丈夫なのだろう。まだまだたくさんあるのよ、旧伝票。レアものか?

1月28日(月)
ここ数日‘再発見’が続いている。90年代にハマっていた数曲を久々に店頭でプレイしたところ、お客様にとってもウケがいい。たいていが‘どマージービート’なのだが、自分のストライク・ゾーンに賛意が寄せられて嬉しい!店主の色に染まりたい方(気持ち悪い)、今度の土曜日にご来店あれ。

今日ヨーロッパの友人から、共通のイギリス人の友人が昨日亡くなったという連絡を受けてちょっとションボリしている店主です。亡くなった彼はIDLE RACE加入前のJEFF LYNNEとバンドを組んでいたこともあるドラマーで、イギリス南西部のラジオ局のプロデューサーとして活躍していた。彼自身ものすごいレコード・コレクターで、HOT VINYLを始める以前の店主を本格的にレコード道に踏み込ませた男だ。地元であるボーンマス、プールといった風光明媚な場所をドライブしてくれたやさしい彼のことを思い出す。明るくやさしい奥さん、そしてまだティーンエイジャーの2人の息子さんたちの希望ある未来を祈りながら今週は過ごしたい。

1月26日(土)
いいね、定番7''がガッチリと在庫にあるというのは。夢は63年以降60年代のUK TOP50シングルを全部在庫すること。そうすると、価格的に一番難儀しそうなのは、「Arnold Layne」かしら。今まで何回も入荷させたことはあるのだけれど、近頃はねぇ。

一昨日、FMラジオのスイッチを入れた瞬間に、PETER SELLERS & SOPHIA LORENの「Zoo Be Zoo Be Zoo」が流れてきて感激した店主でした。

1月21日(月)
夏はグッタリだがこの季節は大好きな店主。先週半ばから‘週末は雪’という予報で、私がいつも注目する‘予想最低気温’も連日0℃から1℃でウキウキしていた。だが結局昨晩はちょっと水分が落ちてきたという程度で、今朝もたいして寒くなくてガッカリ。雪はイヤだが、あの寒さ特有のキーンとした空気が好き。スキー場なんかで、思い切り鼻から息を吸うと鼻毛が凍るのは最高。北方在住の際には室温はいつも0℃前後だったし、現在も自室で暖房は使用しない。冬至を過ぎて大寒も過ぎ、だんだん春が近づいてくる際の気の重さったらない。いつまでも1月が続きますように。でも、卒論の夢でうなされるのはイヤだなぁ。また先週悪夢を見たぞ。

1月20日(日)
楽しみにおいしいところばかり取っておいたUK7''。今日一日かけて来週の新入荷に向けて250枚あまりを整理。‘定番曲’がテーマなだけにBIG NAMEのレコードばかり。今日扱ったレコードで数が多い順に書き出してみよう。@KINKS 34枚 AHOLLIES 25枚 BBEATLES 15枚 CROLLING STONES 14枚 DMANFRED MANN 13枚という結果。よくぞKINKSだけで34枚も入手できたものよ。きっと日本新記録だろう。楽しみ楽しみ。

1月14日(月)
昨日の午前中、東横線の駅のあちこちに多くのカメラをもった人々(いわゆる‘鉄’な人々)がいるのに訝っていたが、こういうことだったのか。なんと初登場が69年11月とな。また60'sが身近な風景から消え去ってしまった。我々60's音楽好きにはちゃんとレコードがあるからいいが、60年代車両好きの鉄さん達(きっといると思う)は、だんだんと実物に出会う機会がなくなってさぞ残念なことだろう。でも伊豆急にたっぷりとその車両は受け継がれているという。貧乏な伊豆急では他の旧式車両はもちろん、いろんな型、色で走っているぞ。JRも乗り入れているし。伊豆生まれの店主は、海上から眺める伊豆急の光景が好きだ。深い緑をバックにゆっくりと、音を響かせながら走るその姿は都市の列車とは明らかに異なるものだ。

1月13日(日)
昨年の‘レコード触り収め’は、30日に中部地方のある街のデパートで行われていたレコード市(日本では‘フェア’とは言わず)。たまたま訪れた街でやっていたので覗いてみた。4店ほどが持ち寄っていた合同市だったのだが、まぁじつに日本的な在庫。その中で最安値だったのが、某有名シンガーのUK7''。そこで目にした唯一のUK盤を、かわいそうなので拾ってきてあげた。日本の地方都市で出会えたことにちょっと嬉しくなった。

1月12日(土)
どうも最近店頭在庫に注意を払う時間をとっていなかったので、今日はシングル、LPともにじっくりと眺めてみた。おー、こんなのもあったか、というもの目白押し。逆にあると思っていたものが無かったりも。今日のような余裕も必要です。

1月7日(月)
今月、そして来月で400枚近くの入荷予定のレコードがあるので連日大忙し。どうもまだまだ販売よりも準備、整理といった裏仕事ばかりに時間を割かざるを得ないHOT VINYL。今年の目標は、もうちょっと販売に焦点をあててみたい。そのレコードを必要としている人に、しっかりと在庫の情報が届くように。

1月5日(土)
その年一発目の当日記は、いつも時間をかけている。前年の日記の移動、アドレス、リンクの変更が面倒くさくて、なによりこの日記の色決めに頭を悩ませる。悩ませるといったって多くの候補の中から選ぶだけだが、アートの才能皆無の店主は毎年苦心しているのだよ。昨年4月から新体制で新たなスタートを切ったHVは、気分的にはまだまだ1年目。3月までにはなんとかいろいろうまく行きますように。

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