店主の収穫2010

UPDATED 30/12/2011

第1位

THE FUT
「 Have You Heard The Word 」
(UK) '70 BEA 160

★PETER COOK & DUDLEY MOOREの「 L.S. Bumble Bee 」と並ぶ、ビートルズのブート・アルバムのタイトル・ソングになってしまった大問題作。MAURICE GIBBやTIN TINというバンドのメンバーが泥酔した状態で録音したものらしい。おまけにリリースの予定の無い気ままな録音だったので演奏はかなりユルい。しかしそのユルさ、ラフさゆえ、FAB4の未発表曲のデモ音源、として広く出回らされてしまったという曲。シングルの醍醐味を感じさせてくれるナイス・アイテムだ。


第2位

THE KINKS
「 Long Tall Sally 」
(US) '64 CAMEO C-308

ここでニヤニヤしながら困っていたのがこの盤のこと。早速翌年に引くとは何と幸運な。強い意識で引き当てたというべきだろう。で、これは「You Really Got Me」がヒットする前のオリジナル・リリース・タイプ。ビートルズがこの曲で受けているのを見て(BBCか?)LARRY PAGEがデビュー曲に抜擢。こういう強引にやらせた曲ってのは必ず売れない。ただし、レコード・リリースとしてはビートルズよりも4ヶ月も前だから、‘ビートルズに負けた’というのは当たらない。単にショボかったということ。B面の「I Took My Baby Home」はRAYが無理してマージービート風に書いた曲。次の「You Still Want Me」でもその呪縛に縛られ127枚しか売れず、PYEから‘次売れなかったらクビ’と言い渡されるはめに。いい発奮材料だったね。さて、次はレギュラー盤だな(ニヤニヤ)。

第3位

PINKY and PERKY
『 Pinky And Perky In Outer Space 』
(UK) '65 COLUMBIA SEG 8458



60年代は宇宙ブーム。このイギリスの人気者の子豚ちゃんコンビも宇宙へ。地球を守るため、悪党を懲らしめに大遠征。いつもの愛らしい?歌唱は基本的に封印、手に汗握るドラマが展開される。65年のイギリスではTHUNDERBIRDSのテレビ・シリーズがスタートしているが、じつはこのPINKY & PERKYのリリースのほうが、テレビのスタートよりも早い。TRACYファミリーもこの子豚たちの活躍を見聞きしていたに違いない。それにしてもこの格好、潜水服だなコレじゃ。トレード・マークの赤と青のオーバーオールは宇宙でもOKなのね。


第4位

MIKE McGEAR AND THE MONARCHISTS
「 No Lar Di Dar / God Bless The Gracious Queen 」
(US) '81 CONN 29781





4位からスタートということは何枚手に入れたかばれてしまうのだが(←去年と同じ出だし)、今年はかなりのレア盤から。これは存在をご存じない方も多いんじゃないかしら(まあもともと興味ない人が多いのだろうが)ダイアナ・スペンサーへのトリビュート・ソング、と言っていいか微妙なところだが、つまりダイアナ妃が題材の曲。リヴァプール録音で共作者にはMcGOUGHの名も見えるのは嬉しい。これが彼にとっての最後のレコード・リリース。英盤はしばらく持っていたが、まさか米盤も出ていたとは。


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