店主日記2003
12月31日(水)
昨日、使っていたプリンターがブッ壊れた。それまで散々他人の年賀状等を刷ってあげていて、いざ自分のを、という番になってだ。ヤケになって、いきなりスキャナー付き新型を購入した。それがまたノアの方舟のごとく大きなもので、そのプリンターにHOT
VINYLがくっ付いているようなものだ。小生、スキャナーというものを始めて入手、面白くて仕方が無い。3万数千円で、かなりの遊び甲斐がある。調子に乗って、画像を何枚もHPにUPしてしまった。04年度はドシドシ行きまっせ!
12月29日(月)
昨日、ちょっと横浜タカシマヤに顔を出したら、あちこちに‘ありがとうございますセール’の垂れ幕がぶら下がっていた。つい数日前まで‘クリスマス・セール’を大々的にやっていたのに、だ。いったい何に‘ありがとうございます’なのか、さっぱりわかりゃしない。これは上手い方法だ。古今東西12月は稼ぎ時。60年代には、必ず11月くらいにアルバムがリリースされていたものだ。とにかく、雰囲気を盛り上げて、財布の紐を緩ませなければならないのだ。HOT
VINYLもやるか、‘ありがとうございますセール’。‘ありがとうございましたセール’はやらないぞ。
12月28日(日)
DMを出すときは、毎回数百枚を出す。ご案内した内容に合わせてすぐに来て下さるのは、20名様もいらっしゃるだろうか。単純に言えば、効率が悪い。しかし、常連さん以外のお客様によく言われることなのだが、‘毎回もらってて悪いなぁ’と思っていただけているよう。充分効果があるようだ。宣伝というのは、いつも言うが、目に見える結果がすぐに出るわけではないので、常に頭を悩ましている。できればレココレにも広告を載せたいのだが(特に次号のHOLLIES特集!)、10万円あまりのお金を(一番小さいスペースでもね)一気に使えるわけない。関東一円のタウン・ページに広告掲載していたり、毎号レココレに広告掲載しているようなお店は、所詮HOT
VINYLとは体力が違うのだ。まだまだHOT VINYLは下積み時代真っ只中だ。
12月27日(土)
昨日の閉店間際に、CAMELの\200LPが3枚売れた。床の上の箱に入れてある日本盤だ。その方はCAMELを探していらっしゃったようなので、喜んでいただけてよかった。そして、今までこれら日本盤を冷遇していたことを、反省した。今日はその日本盤をすべてアルファベット順に並べて、見出しも付けた。探しやすくなったので、今度ご来店の際は、ちょっとご覧になってください。安いですし(\300以下が多し)。
12月26日(金)
相変わらずここ界隈はすごい人ごみ。階下のカラオケ・パブからも、景気の良い(だけどヘタな)声が響いて来る。HOT
VINYLでは、溜まっていた雑務をこなすのに最適な環境だった(誰もいないということよん)。毎年のことだが、クリスマス以降というのは、客足はパッタリだ。さぁ、今週末には、どなたがいらっしゃるのかな。
12月25日(木)
ただいま午後8時半。壁に飾っていたのだが、今年もBEACH BOYSの『CHRISTMAS
ALBUM』が売れなかった。内容がすばらしいのはもちろんだが、オリジナル・キャピトル・レーベルのピカピカ・ステレオ盤なんて、もうなかなかお目にかかれないレア盤。おまけに\2800。もう1枚入手しろ、って言われても簡単じゃないから、良いのだけれど。売れなくてガッカリしたような、ホッとしたような。XMASも過ぎ、今年も年末に突入。年内無休で営業中。
12月23日(火)
昨夜の閉店後、久々に夜の銀座を遊弋。学生時代の音楽好き仲間が集う忘年会に顔を出した。後輩の1人が、‘店主日記、面白すぎますよ!’と言ってくれたので、嬉しかった。彼は以前の、‘YESで獄死(9月5日)’の日記がお気に入りらしく、‘獄死ですか!、獄死!!’と、さかんに喜んでくれた。他の仲間と『THE
WHO SELL OUT』の話題で盛り上がったり(1人無口な男がいたが)、とにかく愉快だった。私は酒もほどほどに、仲間で1番最初に場を後にし、日比谷線に乗って帰ってきたのだった。まぁ、中目黒の乗り換えで東横線が混んだこと!ラッシュなんて数年ぶりだったので、ウンザリだった。それにしても、今日のHOT
VINYLは対照的に、空き空きだなぁ。
12月22日(月)
なんだか、今日は休日のノリ。てっきり、毎年12月の第4月曜日は天皇誕生日で休みかと思っていたら、どうやら明日がそのテンタン(←勝手に略した)らしい。火曜日なのだが、店はオープンします。よろしくお願いしますね。
12月21日(日)
時節柄、壁には何枚かクリスマスのレコードを掛けている。その中に1枚、非積極的入荷のシングルがあった。サンタがサーフィンしているPSで、どうも80年代米の自主制作盤らしかった。そこへ来店したのが、サーフ・ミュージック好きの方。その1枚が気になるらしく、‘いくらですか?’と訪ねられたので、‘\200です’と答えたところ、とても喜んで買って行ってくださった。この季節だからたまたま出していたレコードを(ラリったサンタの絵のPSだった)、たまたまいらしたサーフ好きの方が買ってくださるなんて、まさに巡り合い。なんだか、とても嬉しい出来事だった。
12月20日(土)
9時半に出勤。今日は廊下掃除屋さんが入っていて、11時頃にこの2階の廊下をゴーゴーやるという。そんなことをしたら、列を作るであろう数十人の方々に申し訳ないので、掃除屋さんにはかなり悪いのだが(いろいろ機材が多い)、2階を早く済ませてもらった。そして、さぁ開店!2名さまが待っていてくださった。ありがたいことです。今日は入りのペースはかなりゆっくり。競争は無し。昨日の日記をご覧になっていらっしゃる方が多いことを知らされ、ちょっと嬉しかったです。長居していろいろ聴いていってくださるお客様には、本当に感謝いたします。HOT
VINYLを楽しんでくださって、ありがとうございます!明日から、‘売れちゃったシングル・リスト’をアップします。そこに載る前に、店へ来てくださいね。
12月19日(金)
いつもながら、新入荷のレコードを並べ、整理する作業は楽しい。ここで、この日記を見てくださっている方のみに、耳より情報を。明日は、LPはすべてひとつの箱に入れて、レジ横に置きます。壁には並べないので、ラッシュして入店する必要はありません。単に、先に並んだ方から順にご覧いただきます。BEATLESのLPが、珍しく多めに入ります。予告済みの『RUBBER
SOUL』MTX1は、状態良好とイマイチの2枚入ります。シングルはいつもどおり。ただし、高額アイテムはショー・ケースの中に展示です。じっくり見て目垢(←骨董界の用語)をつけてください。お待ちしています!
12月18日(木)
昨日、ずいぶん久しぶりに都内のレコード屋へ出かけた。ある‘組合’系のレコード店内のあちこちに、‘こじゃれ’なる言葉が氾濫していた。‘7〜8’年前に出現した‘モンド’は、すっかり定着したので、しばらくしたら‘こじゃれ’コーナーなるものが登場するかもしれない。さっぱり意味が分からないが。
12月15日(月)
2年ぶりにあるお客様がいらした。お名前で声をかけると、‘よく名前を覚えていてくれましたネェ’と喜んでもらえた。なにやら引越しをして、横浜から足が遠のいていたそうだ。お名前を思い出せてよかった。接客商売の基本として、いつもお名前を覚えようとしているのだが、バカな私はなかなか覚えられない。今日みたいに喜んでいただける事実を経験すれば、ちょっとは気合いが入ると思う。否が応でもお名前を覚えてしまう、押しの強いお客様もいるが(でもそれくらいのほうが、得すること多いと思いますよ。やっぱり‘欲されている’と感じさせられると、こっちも気合い入りますよ。)。
12月14日(日)
さぁ、今度の土曜日はUK+欧州盤の新入荷だ。さんざん喧伝してきたが、今回は2ヶ国を回るのには、予算が少なかった。通常、‘常に在庫しているべきレコード’の補充を熱心に行うのだが(とくにシングル)、今回は‘入荷初日に売れるレコード’のみを入手することにした。さぁ、文字通り初日に買われてゆくのは、何枚だろうか?我が子の巣立ちが心配だ。
12月13日(土)
イギリスでは機械が上手く動かない。自動券売機、自動販売機、公衆電話、果ては電車。先月の旅では、私の乗った長距離バスがいきなり調子悪くなり、出発地に引き返すという事態もあった。10月11日の日記で、£1を入れる券売機にコインが詰まる、という話をした。今回の旅で、VICTORIA駅から電話を試みた際、コインがまたもや入らない。引っかかるという感じではなく、しょっぱなから拒否されている、という感じだった。コイン挿入口を見てみると、何のことは無い、案の定£1が詰まっていてにっちもさっちも行かなくなっていた。ということは、なんとかそのコインを突いて落とせば、返却口に返ってくる、ということだ。俺は頑張ったね。そこに自分の£1をあて、全体を左の掌で覆い、右手でガンガン強く左手甲を叩いた。左掌は痛かったが、フフフ、その詰まっていた£1コインは、見事に返却口へチャリ〜ン!いつもイギリスには経済的に貢献しまくっているので、すこし報われた思いがした。
12月12日(金)
今日はかなりの重役出勤をしてしまった。開店は1730。ちょっと急な用事で、昼間はまったく、個人的に動きを取れませんでした。ご迷惑をおかけいたしました。そのことは昨日には分かっていたので、当HP表紙にそのことを記載しておいたら、今日の夕刻は、まったくお客様はいらっしゃいませんでした。一応、このHPも宣伝効果があるのかなぁ、と思い知った日でした。また明日から、全開でいきますよ。
12月11日(木)
今日最初のお客様は、BEATLESの『WITH THE BEATLES』を持ってカウンターへいらっしゃった。\6000ナリ。‘盤を見ていいですか?’とおっしゃるので、どうぞどうぞと促した。そこでそのお客様、レーベルを見て一言。‘あ、イエローなんですか!’ そうなんです、超お買い得の、コンディションまずまずのイエロー・パーロフォン・レーベルのMONO盤だったのです。音もバッチリ。その方は、70年前後の初期シルバー・レーベルを予測されていたとのこと。やったね、お客様の期待を裏切ったぜ。もし再発タイプだったら、コメント欄にそう書きます。HOT
VINYLでは、‘YELLOW PARLOPHONE’等のオリジナル・レーベルが、当然なのです。そのお客様は、とても喜んで買っていってくださいました。良かった良かった。
12月8日(月)
本当は今週末に予定していた欧州買い付け盤の新入荷を、来週に遅らせたのには、理由があります。先月に入荷だったUS盤が、まだまだ全部出し切れていないからです。依然、毎日LPをバンバン聴いているのですが、やはり1日10枚程度が限界。400数十枚あったのが、なんとか来週いっぱいで全部出せそうです。そして、来週末までに、今回の欧州買い付けのレコードを、LPはもちろん、重要なのがシングルの両面を丹念に聴くこと。なにせ、‘誰やねん、コレ?’というブツが多いシングルの世界のこと、売る側の推奨力がものを言います。まったく辛くはないけれども、以外や仕事量は多いのです。とにかく、来週末までに聴くレコードの量の多いことよ!
12月7日(日)
レコードの並べ方には、各レコード屋ごとに決まりがある(決まりが無い、という決まりの店もある)。HOT
VINYLでは、一部の英米の店がやるように‘厳密に’、苗字でアルファベット順に並べてある。すべてのレコードが、そこにある必然性がある。隣り合うレコードは、必ずそのレコードでなければならない。日本ではそんな店は他に無いだろう。探し物が決まっているときは、その決まりさえ分かっていればありがたい話である。‘ROD
STEWART’を探すのに‘S’の区割りをすべて見る必要は無く、出席簿のごとく並べられているレコードの‘ST’のところを見ればいいのだ。しかし、いろいろあるそういう決まりを一見で理解習得するのは、簡単なことではない。私だって海外でレコードを見ていて、‘あ〜あ、こういう決まりでならんでたんだ’と理解するのは、終盤になってからだったりする。すごいレコードの山を目の前にして、必死で掘っているときはなおさらである。そんなわけで、HOT
VINYLで順番を荒らしてゆく(失礼)お客様を見ても、私はまったく注意したりはしない。あくまでも、‘決まり’を分かってくださっている方だけのために、HOT
VINYLではアルファベット順に並べているからである。
12月6日(土)
一昨日、営業中に電話が鳴ったので答えると、イタリアからだった。英語で話してくるので答えようとするのだが、全然言葉が出てこない。不思議なもので、日本にいて日本語で生活していると、日本語しか話せなくなる。HOT
VINYLに来た外国人とは、面と向かっているせいか、英語は出てくる。私が海外で何とか英語を話せるのは、話さなきゃなにも進まないという厳しい状況に、なんとか対応しているのだろう。外国語は、その厳しい状況に身をおかねば、簡単には習得出来ない。私の課題はドイツ語。なんかドイツ人相手に、厳しい状況に身を置くか。レア・アイテム(例:THE
IVYESのアルバム)を安価で売りたがってる人(英語ダメ)が、‘2年後に電話で価格交渉だ’と言っているという情報を得たとする(←なんなんだその‘2年’というのは)。そうしたら、その2年後に向けてちょっとは気合いが入るかも。
12月5日(金)
ひとつお詫びのご報告を。今回の欧州買い付けの新入荷を、先月に‘13日’と喧伝していましたが、20日(土)に変更いたしました。電話でチェックをくれたあるお客様にそのことを伝えると、‘それまでに、お金が無くなっちゃうよ!’という、怖い発言が!新宿辺りじゃ、ボーナス目当てのセールが多いくらい、レコードが良く売れる時期のようだ。あ〜あ。HOT
VINYLはどうだべなぁ。
12月4日(木)
今日の午後、まだ十代とおぼしき青年が、店にあったあるレコードを持って私の元にやって来た。曰く、‘このレコードを探してたんですが、こんなに高いんですか?’と。その手にあったのは、KING
CRIMSONの1枚目。‘ボクが小学生のときに、お父さんがCDをプレゼントしてくれたんです’とのこと。普通、小学生の息子に、あの怖いジャケそれにあの内容のアルバムを、プレゼントするか?すごい父君である。きっと熱心なプログレ教育者(?)なのだろう。私は彼に、そのレコードはイギリスでリリースされたもっとも最初のタイプであるゆえその価格で、再発タイプならずっと安く手に入ると伝えた。彼はオリジナル云々にはまったくこだわりがないらしく、ホッとした表情をした。財布に余裕が出来たら、またHOT
VINYLに来てね。
12月2日(火)
今日の昼過ぎ、成田空港からHOT VINYLへ直帰しました。11泊という長丁場だったのだが、オランダ、イギリスと2ヶ国をそれぞれ気合いを入れて廻ったせいで、長さは感じなかった。あー、それにしても帰国してのこの充実感よ!10月10日の日記にも書いたが、この達成感、充実感はサラリーマン時代には無かったもの。皆様にレコード屋をやらせていただいていることを、実感しております。ありがとうございます。さて、今月は、火曜日も営業します。私は店頭に立たないことも多いと思いますが、その分‘しっかり眉’のY田さんが、お相手いたします。私とは違う切り口で、皆様に的確なレコードを推奨する能力に長けた彼。将来のシングル専門店舗‘HOT
VINYL 45’の店長です(←そんな店、実現するのか?)。今月もよろしく願います!
11月17日(月)
ホッとしたような、ガッカリしたような。そんな気持ちを抱きながら、今日の営業時間終了後に、壁から1枚のLPを下ろした。BEATLESの『PLEASE PLEASE ME』のゴールド・パーロフォン・レーベル盤だ。\14万円の価格がついた、なかなかキレイなモノラル盤だ。今週から渡欧するのにあまりにもお金が無いことに気づき、先週末に急に自分の秘蔵品を出してきたのだ。結局売れず、ちょっと安堵の念を覚えた反面、買い付け費用の不足という事態を考えると、冷や汗が出てくる。しかし!実は今日の売り上げは信じられないくらい良かった。なんとか、良い買い付けの目途がついた。ありがたい話です。
買い付け前の営業は今日が最後。次の私の出勤日は、12月2日の火曜日です。12月は、火曜日もフルに営業します。よろしくお願いします。また、私の不在中も土曜日は22、29両日ともに営業しております。しっかり眉のY田氏に会いに来て下さい。
11月16日(日)
今日も来てすぐメールを開けると、アメリカからシングル購入希望のメールが入っていた。その同じシングルに、日本の方からもメールが来ていた。そして、昼過ぎに、やはり国内から購入希望の電話が来た。そのレコードはもう2年近くも在庫していたものだ。いったい何があったのだ?気になるじゃないか。
11月15日(土)
昨日、今日で、先月入荷したUK盤を当HPにアップした。そうするとすぐに、外国からの購入希望のメールが届く。それも、なぜかスペインだったりする。彼の国からはよく問い合わせのメールをもらうのだが、どうやらものすごくシングル熱が昂じているようだ。WANTSのリストなんか見てみると、オニ高アイテムが目白押し、おまけに‘いくらでも払うぜ!’と息巻いていたりする。やはり、欧米人がシングルにつっこむ金額というのは、平均的な日本人の理解を超えている。でも、皆さんも、‘いくらでも払うぜ!’というシングルが、何枚かあったりしますでしょ?きっと、HOT
VINYLには安価でありますよ。
11月14日(金)
あっ、という間に、次の買い付けまで1週間を切った。いつものことながら、金策に困っている。2ヶ月に3回、それもイギリスに2回も行くとなると、ウン百万円が必要なのに、その間は営業日数も少なく、売り上げも好調とは言えない。さぁどうするか。今週末に命運はかかっている。でなければ、ロンドンのホテルの部屋で、テレビを見て過ごすか、だ。気になるアイテム、取り置き等々ある方、おねげーしますだー。今週末に来てくだされ〜。ウルウル。
11月13日(木)
横浜市内のタウン・ページに広告を載せた、という話をした。それ以降、‘広告料をお振り込み下さい’という通知が、まぁよく来る来る。いわゆる、広告サギだ。怪しげな‘○○広告社’、‘○○広告企画’等々、実在も怪しまれる名称の団体から、振込用紙が一方的に送られてくるのだ。そして万一振り込むと、彼らはタウン・ページとは無関係の独自の広告帳を作成し、‘それに載せるための広告料’と言い張るのだ。タウン・ページの広告料はとっくに支払っていたし、そのサギの手口も知っていたから黙殺したが、こんな古風な手口が未だに横行しているということは、それなりに利益が上がるのだろう。‘電気代を安くする機械の設置’もそうだが、店を出してみると、新聞ネタをちょっと身近に感じることも出来て、いい社会勉強だ。
11月10日(月)
昨年の前半くらいまでは、知り合いを頼って、アメリカのあちこちを車で旅して回ったものだ。もちろん目的はレコ掘りなので、各地で奮闘した記憶がある。現在その知人達に会うと、皆必ず、‘次はいつ来るんだ。早く来いよ。’と誘ってくれる。きっといいカモだから、‘お金を落としに来いよ’と言っているのかもしれないが。私の知る限り、アメリカ人は皆すごくいい人だ。@会った人は皆すぐ親友 A訪ねて行くと、いたれりつくせり というのが、アメリカ人の特徴だと思う。ヨーロッパだと、こっちのしたいことには異論は挟まないが、饗応の度合いはそれほどでもない。でもとにかく、欧米では‘○○したい’、‘○○は好きじゃない’等の意見はビシッ、と伝えるのがいい。会社員時代は、上司から‘おまえは好きなこと言ってていいな’とか言われていたが、気を使って遠回しな言い方をするのは、不得手だ。来年あたり、またノンビリとアメリカの田舎町の巨大なレコード屋(どんな街にもたいてい、ファミレスくらいの規模のレコ屋がある)を覗いてみたいものだ。
11月9日(日)
ひととおりご自分のお気に入りのシングルを選び終わったお客様が、私に‘オススメのを教えてください’とおっしゃった。曰く、‘知らないのが多くて、気になって仕方ない’と。そこで、その方の好みを考えつつ、何枚かかけてみた。すると、‘あぁ、これ欲しかったんだ!’、‘おー、これか’と、何枚もご購入くださった。その方はFENを始め、ラジオをずいぶん聴かれている方だったので、そのあたりで耳にするレコードをオススメしてみたのだ。JOHNNY
& THE HURRICANESの「Red River Rock」とか。喜んでいただけて、私はとても嬉しかったのだ。
11月8日(土)
今日は新入荷。米盤は数が多いので、LPをキレイに並べるのがとても愉快だ。今朝も11時キッカリに扉を開けると、おなじみの方々が待っていてくださった。ありがとうございます!今日一番のお会計の方は、あるレコードを検盤しようとして、SEALEDであることに気が付いた。‘シールドを開ける気にはなれない’と、そのレコードを買うのを断念された。別にシールドだから高いというわけではないのだが、シールドだと購入をためらうのは、私も同じ。買ったとしても、ゼッタイに開けない。今でも、20年ほど前に買ったジョン・レノンのピクチャー・ブートの開いた封を見るたびに、ちょっと切なくなる。Bちゃんなんて、買ったレコードがSEALEDだと、買い直すと言っている。でもUS盤でSEALEDというのは、セールス・ポイントであることは間違いない。(BEATLESの『YESTERDAY
AND TODAY』STEREOのSEALEDが、$5,000で売られているのを見たことがある) まだ何枚か、今回の新入荷にあります。ぜひ見にいらしてください。
11月7日(金)
SARS、イラク戦争の影響で、春のフェアには日本人が少なかったことをお伝えした。ところがどうだ、今回は。前例が無いほどの新顔の日本人がいっぱい来ていた。なんだか皆ライバルに見えて、ソワソワしてしまう。しかしチラチラ見てみると、‘オレなら買わないね’というアイテムを買っている輩が多いのに気が付く。フェア会場では落ち着くことが肝要。自分と同じ趣味の人なんて、意外と少ないもんだ。ソウル好きな知人は、‘いつもイギリス人との戦いだ’と鼻息荒いが。そして、そんなテキサスで会った日本人と、帰りの飛行機が一緒だったり、成田からのリムジンが一緒だったり。HOT
VINYLで会ったり。こっちは勝手に親近感を抱くのだが、あまり現地では話すことは無い。とにかく、皆レコード相手に格闘することに忙殺される。レコード相手に疲労困憊なんて、まったく苦じゃない。店にいて、売り上げが悪い心労のほうが、よほどイヤだ。明日の新入荷は、多くの方に来ていただけますように。
11月6日(木)
なんと言ったって、アメリカでの買い付けは楽だA。だって、帰りの荷物の重量を気にしなくてもよいのだから。前回も書いたが、‘1人2個’という原則はあるが、重さにお咎めは無し。1人で2箱、200枚を難なく持ち帰れるのだ。せっかくいっぱい持って帰れるのだから、できるだけ多く持ち帰りたい。土曜の夜は箱に仮詰めして、空き容量をチェック。翌最終日に何枚くらい買えばよいのかを決める。最終日は半額になるアイテムが多いので忙しい。前日に断念したアイテムを、サッサッと抜いてゆく。客も少ないので、気分よく見られる。この最終日は予算と、空き容量のバランスが勝負の分かれ目。今回も絶妙の買い方が出来たと自負している。日曜の夜はしっかりと箱詰め。LPはそのままの大きさに詰めればよいのでよいのだが、シングルが意外とタイヘン。とにかく散乱しないように、うまくまとめて固定する。レコード屋は、‘探す+買う+運ぶ’という3つの作業でなりたっている。‘売る’は、最後にオマケに付いているだけだと思う。3つの作業さえうまく行けば、‘売る’は難なく行くはず。ということは、現状ではその3つの作業がうまく行っていないようで…。
11月3日(月)
ちょっと今日は米買い付け日記はひと休みして、嬉しかった話を。横浜市にお住まいの方は、配布されたばかりのタウン・ページ(職業別電話帳)をご覧になっていただきたい。じつは今年度版から、横浜市の南、北両版にHOT
VINYLの広告を載せた。それが今日、早くも成果が出たのだ。買い取りご希望の電話をいただいた。ちゃんと広告にうたったとおりロックの外国盤で、それも100枚以上だそうだ。明日、そのレコードを拝見しに出張します(と言っても、たまたま自宅から原チャリで3分くらいのところ)。さぁ、なにが出てくるやら。
11月2日(日)
じつは私、恥ずかしい話だが、どうやらアレルギーがあるようだ。レコードのホコリに。倉庫に入ったりすると、ハナミズが出て、クシャミが止まらないときがある。今回のフェア2日目は少々体調が良くなかったのか、その症状が出てしまった。水ッ鼻が止まらず、クシャミをしっぱなし。そこへ、最悪の事態が起こった。腹痛だ。おそらく、生温かかった今朝のホット・ドッグが原因だ。それ以外考えられない。8時から会場入りしたのだが、昼前には限界寸前。しかし、レコードが目の前に並んでいるのに、トイレに駆け込む余裕は無い。定期的に襲い来る下腹部の鈍痛に苦悩の表情を浮かべ、冷や汗をたらして身をくねらせながらも、手にはシングルの束を持っている男を、周囲の人たちはどう見ていたろうか。しっかりと仕事をこなし、なんとか夕方には苦痛は過ぎ去った。(どこへ行ったのか?) 結局その日も、会場ではトイレに行かずじまい。水分もまったく摂らず、生まれて初めてではないかという、14時間飲まず食わずを経験した。その夜は、ワールド・シリーズを大スクリーンで見ながら、ゆっくりとステーキ・ハウスでブ厚いステーキを食べたのだった。
11月1日(土)
なんと言ったって、アメリカでの買い付けは楽だ。だって、空港からすぐ車に乗って、どこへ行くにもスイスイ。重い荷物に苦しむことも無い。今回だって、400枚ものLP(おそらく100キロ超)を持ち込んだって、追加の航空料金はゼロ。宿泊しているモーテルの部屋は広いし、設備は整っているし、ものすごく生活環境が良い。今回のモーテルの横にはガソリン・スタンドが3軒競合していて、そのどれもにコンビニ(とは言わないが)がある。朝からアイス・コーヒーを飲んでやろうと、牛乳を買いに行った。すると、こんがりと自動ホット・ドッグ・マシンがあったので、つい購入。セルフでマスタードやらピクルスやらを付けて、レジで清算。今日の朝食は、いつもと違って華やかで楽しかった。さぁ、今日もいい日がスタートだ!のはずだったのだが…。
10月31日(金)
前回はゆうゆうビジネス・クラスの旅だった。今回はエコノミーのまま。チェックイン・カウンターの上の小さな表示に、‘機内でのアルコールは1杯$5’とあったが、‘まさかね’と思い、機上の人に。しかし、実際ドリンクが配られる番になると、なんと現金の受け渡しが行われているじゃないか!機内での飲食にカネがかかるなんて、初体験だ。やるなコンティネンタル航空。いっそ、食事も料金制にして、受け取らない人はその分運賃を安くしてくれたらいい。コンビニ弁当のほうがよっぽどうまいものな。さて、今回も目的地はテキサス。やはり暑い。木曜の夜は早くベッドにもぐって、翌日早くからの戦闘に備えた。
10月30日(木)
一昨日無事帰国。今日はI塚さんやT枝さんの‘ストーンズ新入荷チェック’の電話もまだ無く、まったく寂しいHOT
VINYLである。嗚呼でも、この充実感はどうだろう!前回を上回るヴォリュームのLP、マニア度に磨きがかかったシングル300枚超が手元にあるなんて!そして入荷したばかりのすばらしいUK盤だってある。現在は来週土曜日の新入荷に向けて、LPの試聴に忙しい。400枚のうち、なんとか200枚は初日に入れたいと考えている。1日に20枚LPを聴くのは、なかなかタイヘンだ。しかし苦ではない。すべてが私の子だからだ。その子を仕入れた(?)今回のUSツアーの様子を、明日からリポートする。
10月20日(月)
今日は、今週末のUS買い付けに向けて、WANTS LISTの作成にいそしんだ。UKにも同じようなものを持っていっているが、USはタイトル数がべらぼうに多い。探しがいがあることったら。UKリストには、はやくも前回には無かったものをずいぶん増やした。内容を分からずに買ってきて、それがすごく良くて、さらにもう売れてしまったものを加えてゆくのだ。これを繰り返すと、無敵の超ナイス・アイテムが詰まったリストになるのだ。今回も、皆様のリクエストでいっぱいのリストを持って、アメリカへ行ってきます。
次の日記更新は、30日(木)です。
10月19日(日)
今日は開店から、店は閑散としていた。しかし、日曜日というのは特徴がある。夕刻から込み始めるのだ。今日も4時半過ぎから、見慣れたお顔が次々といらっしゃった。その中には、昨日のI塚さんの姿もあり、ローリング・ストーンズのシングルのマトリックス番号をメモっていた。他の方は、シングルをじっくり吟味している。皆様喜んで帰ってくださるのが、何にも増して嬉しい。前にも書いたが、この近所は日曜夕刻が静かだ。HOT
VINYLの日曜夕刻は、なかなか熱い。
10月18日(土)
今日は嬉しい新入荷。多くのお客様と会えるのが、何よりも楽しみ。11時の開店前に準備をするため、9時半に店に到着。と、すでに待っている方が!ローリング・ストーンズ・マニアのI塚さんだ。『LET
IT BLEED』のMONO盤に意欲満々で、開店と同時に買っていただいた。午前中は、やはりシングル目当ての方で混雑した。午後からは、空いた頃を見計らってくる方が、ゆっくりと試聴しながら楽しんでくれている。新入荷の日はいい。
10月17日(金)SINGLES
今回もシングル・ハントの旅だった。今日は、明日の新入荷に向けて、そのシングルの予習。お客様方の顔を思い浮かべながら、お薦めすべきレコードを考えるのだ。しかしじつは、‘聴かずに売ってしまうのはもったいない’という気持ちもある。ちょこちょこコメントを書いたり、楽しい作業だ。どなたよりも先に‘新入荷’を味わってしまう幸福感を味わいつつも、客として‘新入荷’をワクワク待つことが出来ないのは、残念である。そんな新入荷は、明日。もう何人かの方からは、‘○○買いに行きますよ’と気合いの入った連絡をいただいている。多くの方にご来店いただきたい。潤沢な資金を持って、来週の米買い付けに行けますように。
10月16日(木)MANCHESTER
義弟がマンチェスター大学に留学中なので、せっかくだからお邪魔しに行くことにした。マンチェスターは不便で、駅からバス・ターミナルまで10分歩かされる。そのバス・ターミナルから行き先のバス停まで、60ペンスだった。ロンドンに比べ、その安さに感激。車窓からBBCを見た。ビートルズがラジオ番組のために何回も訪れていた場所なので、ちょっと感激。5分で2度も感激できたことに感激。大学群、続いて日曜だというのにド派手なアラブ人街を抜けると、義弟のフラットだ。翌日に行くレコ屋を地図で調べると、なんとそのストリートはすぐそば。チャリを借りて翌日10時前に出発。店での人々の会話の訛りから、北部に来たことを実感。その店のオヤジに、次にどこに行くべきか尋ねたところ、CITY
CENTREから路線バスで50分ほどの街にある店を紹介してくれた。住所が分からなかったが、‘行けば分かる’と言われた。‘イノキじゃあるまいし’と不安だったが、行ってみてビックリ。200mほどのショッピング・ストリートが1本あるだけの、ド田舎だった。あっという間に店は見つかった。なんでそんなところにコレクター向けショップがあるのか不思議だったが、きいてみると地元のコレクターが道楽でやってる店らしかった。街並みも古くて、なんだかちょっと普段のレコ屋巡りでは味わえない観光気分を堪能した。CITY
CENTREのレコ屋は、軒並み閉店したなか、そんな田舎に新規の店があったということが、嬉しかった。
10月13日(月)READING
レディングの市街地は、さまざまな音楽イヴェントで有名な川沿いの公園とは線路をはさんで反対側にある。その市街地を訪れるのは、初めてだった。土曜の昼過ぎということで、ショッピング・ストリートはかなりの人で賑わっていた。街の中古レコード屋を探すのには私は慣れたもので、‘やっぱり’というところに見つけた。1軒みつけるとそこで情報を得てどんどん違う店を回り、結局駅近辺だけで5軒を回れた。そのうち、駅から一番遠い店で、待望の1枚を見つけた。TOMMY
QUICKLY & THE REMO 4(9月18日の日記参照)のシングル「Prove It」だ。長い間探していたが、‘「Tip
Of My Tongue」(Lennon-McCartney作の彼らのデビュー曲。まったく売れず現在ではかなりの高値)より出づらいネェ’と言われ続け、入手はかなり遠いものと思われていた。そういう待望のブツが出たときの感激と言ったら!まるで‘ハイテイ ツモ’みたいなものである。ちなみに、その曲は超弩級マージービートである。ジェリー・マースデン作というおまけも付いて、私は‘即死’である。さぁ、お次は「Tip
Of My Tongue」だ(曲は超ショボイんだけど)。
10月12日(日)OXFORD
2年ほど前に行ったオックスフォードのフェアでおいしい思い出があるので、先週末の土曜日、ひさびさに遠出してまた行ってみることにした。フェアは11時からだが、8時前に現地に着くべく、ロンドンのホテルで5時過ぎに起床。6時半パディントン発の列車に乗ることにした。週末なら、列車料金もなんとか手が届く。問題はパディントンまでの交通。例によって地下鉄はまだ動いていないので、バスしかない。滅多に来ないバスの時刻を事前に調べることまでして、なんとか6時過ぎにパディントン着。出発ホームを探すが、どこにも掲示が無い。サービス・カウンターできくと、‘THAT'S
BEEN CANCELED’と、ことも無げに言われた。もう怒ってもしょうがない。7時過ぎの列車を待って、なんとか8時過ぎにオックスフォード駅に着いた。フェア会場まで徒歩10分。ディーラー達は搬入作業中だ。どうどうと正面から入ろうとしたら、会場の受付の黒ぶちメガネのオバチャンに‘まだ一般には開場していないのよ’と言われたが、フェアのオーガナイザー氏と知り合いなので、早速入れてもらった。地方のフェアはノンビリして、やはりいい。11時前にはすべて見終わり、他の人が入場するのと同時に会場を後にした。ちょっとだけオックスフォード唯一のレコ屋を覗いて、ロンドンに帰るべく駅に歩を進めた。しかし、時計の針はまだ12時を過ぎたばかり。途中のレディングに寄ってゆくことにした。
10月11日(土)交通A
いつもバスを多用する。なにしろ安価にあがる。長距離であればあるほど、鉄道との価格差は大きくなる。ロンドン市内のバスは一律£1(6月まで90ペンスだったのに)。初乗り£1.60の地下鉄より、ずっと安い。バスの1日乗車券は£2。地下鉄のは利用範囲が狭い上、倍以上の価格がする。そういうわけで、バスは便利である。伝統的な2階建てバスは、後部のデッキから乗り降りは勝手。一応バス停はあるものの、信号待ちや渋滞時にも、手軽に乗降できるのもいい。しかし、最近では‘BUY
TICKET BEFORE YOU BOARD’となり、各バス停に券売機が据え付けられ始めた。またそれが、イギリスらしいヘボい機械なのだ。£1コインは、10円玉3枚分くらいの厚さがあるのだが、かならず挿入口に引っかかる。叩かないと(というより殴らないと)奥に落ちてゆかない。最新式の機械なんだから、それくらいしっかり設計しろよ。‘ジーッ’と音がして発券されるまで、本当に出てくるのか、と心配だ。以前は、切符無く飛び乗っても、ガチャガチャ鳴る切符発券マシーンを胸につけた車掌さんからいちいち購入すればよかった。地下鉄なんかだと、全旅程区間の有効切符を常に持っていないと、たいへんな罰金を科せられるようにもなった。伝統的にその辺は客の良識にまかせられてきたのだが、やはりインチキする連中が後を絶たないようで、交通局も厳しくのぞむことにしたのだろう。でも、コインの挿入口はもう少し太くしてね。コインを入れるとき、すごい緊張するのはイヤです。
10月10日(金)
清々しい体育の日、皆様はいかがお過ごしでしょうか?私は眼球の痛みと、指のささくれの痛みをかかえつつも、心地よい充実感に浸っております。その2つの痛みは、いつものこと。レコ掘りの勲章です。そのイギリス買い付けレポートを数日にわたってお届けします。今回もまたまた交通についてから。
交通@
イギリスの鉄道事情がヒドいのは、もうすでにご承知のことと思う。今回はそのイギリスでも、時間通りの運行率が最悪の‘ロンドン=マンチェスター’間の鉄道を利用した。マンチェスター行きは、なんだかノロノロしてばかりで、2時間半の予定が、平気で1時間遅れだった。一応車掌は平謝りだったが、‘信号で停止サインが出たため’という理由に終始し、なんだか‘俺達の責任じゃない’という姿勢だった。途中駅で乗り換え予定のおじいちゃんが、‘予定の列車に遅れちゃうよ’と心配していたのだが、回りの人が‘どうせ乗り換え列車も遅れてるから平気だよ’と言い、車内は笑いに包まれた。電車が遅れたくらいのことは意に介さないこの国の人々は、さすがだ。繰り返すが、日本でちょっと列車が遅れたくらいで怒鳴るオヤジはおかしい。そして、ロンドンへの帰りの列車では、信じられないことが起きた。スーイスーイ快調に運行し、‘もしかしたら定刻どおりに着くのでは’と、淡い期待を抱いた。しかし、その期待は見事に裏切られた。ロンドン・ユーストン駅到着直前に、車内アナウンスがあった。‘順調に走行することができ、定刻より8分早く到着します’!! とても誇らしげだった。そして実際7分早く到着した(最後に1分遅れたな)。 風の影響を受ける飛行機ではよくあることだが、電車で早く着いてしまうとは、如何なることか。じゃあ、普段の時刻表はなんなの?多少の遅れが出ることを前提に、運行計画をたてているらしいことが露見した事態だった。とにかく、イギリスの列車時刻表はあてにならない。
10月9日(木)
今日の午前中、無事帰国しました。さっそくの‘いいものゲットしました?’コールを下さった方々、ありがとうございました。小生ごときの帰国日を覚えていてくれて(というよりレコードの到着日だからだろうけど)、感激しました。今回は日程が長かったので、いつもは行かないところにまで足を伸ばせて、意外な掘り出し物が多くありました!個人的に数年探していたものが一気にドサドサと出てきて、私の目は潤みっぱなしでした。もちろん、HVへの入荷アイテムも、初顔見えアイテムばかりで、おまけにシングルはすごいヴォリューム!明日からその苦労と感動の道程を辿ります。すべては18日の新入荷に向かって。
9月25日(木)
毎度毎度のことだが、買い付け費用の調達には、頭を悩ませる。今回も手持ちの現金はわずかで、とても英国レコード・ハンティング・ツアーに充分なものではない。払うべき請求書は遅らせ、レジの中をカラッポにして、さらに頭を下げるところには下げて、なんとかツアーに出るのだ。とくに、今回の英買い付けは、突如決定されたものなので(なぜかって?フフフフ)、金策にはいつも以上の労苦が伴った。日程も長い。10月9日昼に、成田から直帰して、業務復帰します。10月18日の新入荷を、どうぞお楽しみに。
次回の日記は、10月9日に更新です。良い買い付け日記になりますように。
9月23日(火)
今日最初に売れたのは、3''CDだった。開店と同時に入ってきた方だ(1人で列を作っていてくださった、ありがたい方)。今日は日本盤が8割という新入荷。実は、今週金曜日からの渡英を、一昨日に決めた。そのため、その日本盤の‘おいしいところ’をトレード要員として連れてゆく。明後日の木曜日が、最後の閲覧日。ぜひご来店を。今週末からの英買い付けの成果は、10月18日(土)に公開予定。乞うご期待。
9月22日(月)
雨の昨日だったが、ひとつ嬉しいことがあった。店内のBGMに使っていたLPを、‘それなんですか?’と興味を持っていただき、買っていただけたのだ。それは、JAMES
TAYLORのデビュー作で、アップルから68年にリリースされた『JAMES TAYLOR』。70年代にブレークする彼の作風とはひと味違った、ちょっとロンドン風味のナイスなアルバムだ。とくに、A面最初の数曲は、どれもすばらしい。ちょうど新入荷に向けて試聴中だったので、他のお客様の目に触れる前。\3800というのも、英盤では破格。明日は火曜日ですが、営業します。おまけに、500枚超の新入荷です。どうぞご来店下さい。
9月21日(日)
今日もバリバリの雨。歯を食いしばって耐えるしかない。そんなとき、いつも思い出す光景がある。ちょっと前にNHKのニュースで見た、ある起業した男性の話だ。撤退したデパートのフロアの一部を借り、衣料品店を始めた彼は、長年勤めた会社からの退職を余儀なくされた40代前半だ。なにやら行政がフロアごと借り上げて、出店希望者を支援するというプロジェクトに乗っかったらしい。しかし、その売り上げが悲惨だった。私に心配されるくらいだから、その売り上げは、かなりのものである。でも、彼はニコニコして、やる気マンマンで、楽しそうだった。私も、収入より‘毎日の楽しさこそ’派なので、ちょっと彼には共感した。さっそく、つい今入店してきたお兄さんに、かなりニコニコ微笑みかけたが、集荷に来たヤマトの兄ちゃんだった。
9月20日(土)
まったくどうしょうも無い。ちょうど開店時刻から降りだしたこの雨である。土曜日だというのに、今日の入店者は5名以下。静かな1日だったが、突き当りの店でなにやらケンカをしていた。そりゃ怒るよなぁ、ドアに貼ってある写真の女の子達の年齢が、2年も変わらないのだから。
9月19日(金)
若い男からだった。‘先日そちらにお伺いしたカネコともうしますが、覚えてらっしゃいますでしょうか?’と、電話で言われた。そんな男のことは記憶に無いので、‘いつですか?’と尋ねたら、‘2週間ほど前でしょうか。バイトの人にご案内して名詞を渡しましたが。’と言う。ハハァ、来たな、と思ったので、‘そのバイトの名前分かりますか?’と尋ねたら、‘名前は分かりませんが、背の小さい女の子でした’と言う。もし、そこで‘眉の太いソウル好きの人に説明しました’とか言われたらちょっと対応を考えるが、今度もまたなんらかのサギの勧誘のようなので私は警戒モードに入った。‘バイトなんていませんよ’と伝えると、速攻電話は切れた。相手から切ってくれるのなら、楽でいい。
9月18日(木)
Y田さんが持ってきた‘POP GEAR’のビデオを見てばかりいる。65年にイギリスで製作された、ビート系バンド総出演のカラー映画だ。映画といっても、ヒット曲の演奏シーンを繋げただけ。SOUNDS INCORPORATED、TOMMY QUICKLY & THE REMO 4、ROCKIN' BERRIES、BILLIE DAVIS等の演奏シーンは、とても珍しい。その中で、なぜかTOMMY QUICKLYにドップリはまってしまって、ネットでいろいろ調べてみた。そうしたら、ある掲示板に行きついて、見てみるといろいろなバンドのメンバーの親戚やら、果ては本人がメッセージを寄せていたりした。FOUR PENNIESのメンバーなんて、自分の電話番号まで載せていた。仕事くれ、だって。
9月15日(月)
先週の月曜日に来店したBちゃんが、‘今週の“THIS WEEK'S TOM”は誰だろう。フォガティー? &
ジェリー?小柳?’とか言っていたので、私は‘さーて誰だろうネェ?もうアップしてあるから、うちに帰って見てね。’と伝えた。今日も新しい‘TOM’です。よろしく。
9月14日(日)
郵便受けに、‘ズバリ運勢鑑定!’というDMが入っていた。姓名判断鑑定書を無料にて送るから、住所、氏名、電話番号を書いて送れというものだ。これに素直に記入して送り返すような人は、かなりニブいか、ものすごいお人好しだろう。おそらくその実態は、‘最悪の相が出ている。今すぐ除霊をしなければ、もうじき死ぬ。’とか言われるのだろう。過去に何回と勧誘を受けた‘電気料金安くなります’の商法が昨今話題になっているが、相変わらず数々の勧誘が来る、ここ南幸です。
9月13日(土)
‘イリノイ・スピード・プレスのLPありますか?’と、あるお客様に尋ねられた。後に‘POCO’に加入するメンバーがいたバンドとのこと。LPに心当たりは無いがどこかで聞いた名前だったので、シングルの箱をチェックしたところ、2枚出てきた。私自身は、そんなバンドのことはまったく知らずに買い揃えておいたものだ。そのお客様、彼らの音源を持っていなかったようで、とても喜んで下さった。私自身はそのレコードについて何も知らずとも、それを探している方がいる、ということをあらためて思い知った出来事だった。すごく嬉しかった。
9月12日(金)
今日の午後、にこやかで小太りのメガネをかけた50才くらいの男性が入店。ハチマキを締めたらタコヤキ屋のオヤジといった感じだった。カウンターに近付きながら言った言葉は、‘東京警視庁のものですが’。そして近年導入された金色の紋章をパカッと見せた。‘あぁ、ついにオレもお縄か’と覚悟した(心当たりがあるのか?)。私にその場で尋問を始めた。彼が知りたいことは、HOT
VINYLの部屋に以前あった私設私書箱に出入りしていた人物についてだったようで、男性の写真を見せられた。凶悪そうなカオである(もちろんそう思えてしまったわけで)。私はその私設私書箱をやっていたオバチャンに会ったことはあるけど、他のことはまったく知らないので、直接的に有用な情報は得られなかったようだ。その刑事さんは手帳にコチョコチョ字を書いてゆくだけ。その男が何したのか等、案件については一切語らず。‘レコードは売れるかね?私もこ〜んなに持ってたけど、引越しのとき全部手放しちゃったよ’なんて、ニコニコしゃべっていた。別に偉そうなところも無い、普通の方に見えた。現場の人は楽じゃないんだろうネェ。
9月11日(木)
@7日の日記の某お客様から、‘あのー、○○ありましたよね?後で買いに行きます’と電話があり、さっそくいらっしゃった。ついに初のご購入らしい。ありがたいことです。しかし、やはり結局なにも購入せず、スーッと帰ってしまわれた。なんだかちょっと心配になってきた。
A今日昼、8日の日記のグリーンのシャツを着たお客様がいらっしゃった。初めてだ。スーッと帰ってしまわれた。
今日は連続して、最近の日記の主人公さん達がいらっしゃった。明日の日記には、‘ぜひ来てください’と、私が念じている方のことを取り上げようか?
9月8日(月)
今日は東急ハンズは休店。しかし従業員は出入りしている。昼休み時、一斉に従業員の方々が裏口から出てきた。10年前、私がバイトしていた時分には無かったお揃いのグリーンのシャツを皆着ている。そして、ジーンズを履いている。なんだか、ちょっと威圧的。なぜか私は、その姿から刑務官を思い浮かべてしまった。私がよくランチを食べる中華料理屋には、そのハンズ軍団と、黒いポロシャツのHMV軍団がいつもいる。黒ポロ軍団はいつも陽気。それに反し、ハンズ軍団はどんよりと寡黙。お疲れなのかもしれぬ。。バイトだった私は、繁忙期を除いてほぼ定時にあがれたが、社員の人はいつも日付けが変わるまで働いていた。今もそうなのだろうか?その笑みを浮かべぬ表情から、刑務官が連想されたのかもしれない。恒例の、‘勝手に他人を心配’シリーズでした。
9月7日(日)
‘スミマセン、あのーまた見せてもらっていいですか? スミマセン。’と、いつも謝りながら店に来る方がいる。そして、1時間以上かけてじっくりと品定めをする。その言葉にウソはなく、今まで買ったことがない。‘見るだけではダメです’なんて、言うわけがありません。どうぞごゆっくり。
9月6日(土)
今日も暑い。今朝路上で見た狸の死体も、この日差しの中ではすぐにカラカラになるだろう。今夜のSQ
SQも熱くなれ、と、昨夜自宅でシングルと睨めっこして選曲。しかし、自前のレコードで使えるものはほとんど無い、ということを発見した。そういうわけで、本日昼間は店頭のシングルを片っ端からかけて、今夜のネタ探し。いやあ、これがいつも知らなかったキラーが見つかるんですよ。自己啓発だな、DJは。
9月5日(金)
今日は昼から縁あって、時代順に‘YES’を聴いていた。彼らの音楽は今日までまったく聴いたことがなかったので、すべてが初めて。1、2枚目は好調、60年代後半のブリティッシュ・ロックだ。しかし、4枚目あたりから苦しくなり、5枚目『CLOSE
TO THE EDGE』でギブ・アップしてしまった。プログレに深い造詣を持つS田さんに‘1、2枚目はいいですねぇ’と昼過ぎにメールしたところ、さっそく電話があり、‘6枚目の『海洋地形学の物語』を聴いてごらん。きっと拷問だよ。’とのお言葉を賜ったのですが、申し訳ありません。そこまで到達する前に、獄死してしまいました。
9月4日(木)
出勤してバイクを停めていると、警官が群れていた。隣のビルにある‘つぼ八’の裏側のドアのあたりだ。ブルーの上下を着て、同色のキャップを被った人がしきりにドアノブの写真を撮っている。鑑識だ。どうやら、窃盗に入られたようだ。この辺りは盗みが多いというのは以前にも書いたと思うが、鑑識中の様子を見たのは初めてで、ちょっと私も実感が湧いてきた。ここ2階は不夜城なので、夜中は比較的安心できるらしいが、それでも万全ではない。まぁ、うちにはベア君がいるから、大丈夫だろう。ドアをあけて、いきなりあんなのがいたら、誰でもとりあえずビビるだろう。
9月1日(月)
シングル盤の魅力にとり憑かれるようになってから久しいが、私自身はあまりB面を聴く、ということをしなかった。しかし、最近はB面曲が気になって仕方が無い。実際、どう聴いてもB面曲のほうが良かったりするものも多い。裏返す、という作業が、なんだか秘密の扉を開けるような感覚を呼び起こすのだ。初期ビートルズについての評論で、‘米アーティストのシングルのB面まで、よくレパートリーにしていたもんだ’というものを見かける。これは、ラジオよりも実際に‘盤’を聴いていたという事実を教えてくれる話で、とても興味深いと思う。貧乏ななか、いかに演奏レパートリーを増やすかということに苦慮していた港町の青年達は、ちょっと現代のDJさん達に似ている。
8月31日(日)
本日、静岡県境からF井さんがご来店。なんだかお疲れの様子で、‘ロック飲み屋でもやりたい’と語っていた。しかし、問題が2つあるという。@マスターが飲んべぇではいけないという原則(ご自身は飲んべぇとのこと)Aご自身が苦手なタバコをどうするか、だという。少なくとも平塚から東京よりで、学生がいるところへの開店を目論んでいるようだ。ロック好きな男なら、誰でも憧れる道。私も他人事ではなく、いろいろ考えてしまう。実現するといいなぁ。
8月30日(土)
ちょっとしばらくの間、あまり熱心に注意していなかったレコード達をゆっくり見てみた。そうしたら、ナイス・アイテムが思いのほかたくさんあるではないか!LPにはコメントを書き添え、シングルは整理し直してみた。定期的にやらなければならない作業だろう。ちなみに、それらのレコードは、今ではとても難しいような安価が付けられていることが多いので、皆様も要チェックです。
8月29日(金)
先日飲んだ、あるペット・ボトルのコーヒーの商品名を見て、思わずほくそえんだ。その名は、‘DRINK
IT PLACK’。‘黒く飲め’とは、BLACK COFFEEにピッタリだ。きっと、ネーミングの担当者は、ストーンズ・ファンだ。彼自身も‘会心のネーミングだ’と、自信満々だったろう。そして、採用が決まったときには、涙チョチョぎらしたに違いない。な〜んて、勝手に想像して、ひとりで楽しかった。
8月28日(木)
先ほど近所を歩いていたら、‘ラーメンいかがですか?’と声をかけられた。ちょうどラーメン屋の前を歩いていたときだった。ラーメン屋から勧誘を受けたのは初めてだったので面食らったが、よく考えたら別に何もいけないことではない。私もやるか。‘中古レコードいかがっすか? いいブツ入ってまっせ、奥さん’。奥さんじゃなくてもいいが。
8月24日(日)
今日は、ご来店のお客様、計4名。ものすごく、ヒッソリしていた。しかし、そのお客様方は口をそろえて、‘すごい人ごみ’だという。今日は店の近所はお祭。大迷惑である。これじゃ、南幸橋を渡りたくなくなるわなぁ。
明日は臨時に休業させていただきます。
8月23日(土)
今日いらしたあるお客様は、今日の人ごみにずいぶん嫌気が差したと言っていた。店は空いているのだが、店の近所の繁華街の人ごみにだ。ずっと週末は仕事だったのだが、つい最近、土曜日が休みになったという。‘もう土曜日は、引きこもりになっちゃいますよ’と言っていた。しかし、我々音楽好きは、引きこもりに負のイメージは無い。好きな音楽をゆったりと聴いてノンビリ、という姿がイメージされる。あぁなんだか夢だな、音楽部屋での引きこもりWITH
YOUR FAVOURITE RECORDS。
8月22日(金)
かねがね、ホームページの在庫リストの検索手段は多いほうが良いと思っていた。そこで今日、‘UK GIRLS’を作ってみた。次は、レーベルごとに作ってみようかと思う。DECCAとかCOLUMBIAとか。イギリスには‘レーベル・コレクター’というのがいて、DECCAならDECCAを番号順に集める、という気の遠くなるようなコレクションをしている、ということを噂にはきく。DECCAとPYEはもっともタフな世界だろう。そんなレーベルごとのリストを作っているうちに、なんだか私までそんなコレクターになってしまわないかと、心配(なんだか楽しみでもあるけれど)。
8月21日(木)
ようやく今日は好天だが、この夏は‘夏’で食っている職種の人は大変だろう。オマエもよく他人のことを心配している余裕があるなぁ、と自分に問いかけつつ、海の家、電化製品店、薬局薬店、プール等の経営ノウハウを知りたい、と考えていた。今日、ポストに、‘バド・ガール’がいるビア・ホールのチラシが入っていて、色々とチケットが付いていた。そのチケットは‘枝豆サービス券’とか‘飲み放題割り引き券’というシケたもの。おまけに、‘税・サービス料別’なので、チケットがあったとしても、ちょっと近寄りがたい。いったい、どの程度の‘サービス’か分からないし。
8月18日(月)
今日の昼過ぎ、20代の女性が来店。レコ掘り中に、突如喜びの声を上げた。そしてそれをお買い上げ。\200のLPだった。彼女曰く、しばらくの間探していたのだが、全然見つからなかったのだそう。おまけに未CD化作。彼女は、‘やす〜い’と喜んでいた。当たり前である。私は仕入れに\200を払ったのだから。しかし私は、ひとりの女性を幸せにすることができ、満足だった。静かな午後の出来事であった。
8月17日(日)
昨夕、NHKの‘THUNDERBIRDS ARE GO !’を見ましたか?私は別にマニアでもないし、リアル・タイムで経験しているわけでもないので、単なる娯楽作品として楽しみました。‘Cliff
Richard Jr.’のシーンは、ニヤニヤして見てしまいましたが。それにしても、ペネロープの声は興ざめだった。さすがに黒柳徹子では、無理があった。30数年ぶりに吹き替えに挑戦というのは、話題づくりには有効だったと思うが、やはりペネロープは隊員のアイドルなのだ。そこは若々しくないと。しかし、教育テレビで放送というのは、意外だったなぁ。CLIFF
RICHARDの‘THUNDERBIRDS ARE GO !’EP、再入荷させたいなぁ。
8月16日(土)
それにしてもよく降る。これだけ降りっぱなしというのも、珍しい。どうりで、シングルしか売れないわけだ。おっといけない、それはマイナス思考。‘シングルが良く売れるチャンス’ととらえるのが、プラス思考だろう。‘長雨=眺め’というのが平安時代からの定石だが、そこは積極的に行きたい。
8月15日(金)
こういうのを、摂理と呼ぶのだろうか? やはり、店主ごときではあらがえない何かが、レコード店にはあるようだ。昨日の新入荷に、開店と同時にたくさんの人が来てくださり、店内はとても混雑した。しかし、2時間もしたらガラーンとした。そしてそのまま数時間が過ぎ、閉店前の1時間は、また午前中のように大混雑だった。そしてさらに、開店以来なかなか売れなかった英バンド‘PLASTIC PENNY’のシングルが、今週になって一気に5枚も売れた(残念ながら1枚だけ高額な貴重盤はスペインへ流出)。本当に、こういう‘売れる’バイブレーションを、人工的に作りたい。やはり、ジョイナス屋上か?
8月14日(木)
今日も雨。涼しいのは喜ばしいが、せっかくの新入荷の日に降らなくたっていいのに、とボヤきが出てしまう。しかし!、今朝は東京からの方を中心に、今までのところたいした盛況ぶりだ。ありがたいことです。中には、‘親戚に一人死んでもらいました’と、仕事をやりくり(?)してまで来てくださった方も。涼しい夏でも、HOT
VINYLは熱いです。
8月11日(月)
先週末に、14日の新入荷のDMを発送したのですが、ありがたいことに、以来‘偵察’にいらっしゃるお客さまが多い。DMを読んでいただいているんだなぁ、と実感できて、嬉しいです。お知らせしますが、今回は‘安価に名盤を’をテーマにしました。HOT VINYLは、JP盤(←こんな言い方ある?)は門外漢なので、専門店よりも安価に設定しました。‘なんで木曜なんだ〜’という声も複数ちょうだいしていますが(スミマセン、今月は超金欠、1日も早く現金が欲しい)、ぜひともいらしてください。数が多いので、きっと‘聴いてみたかったあの名盤’が見つかるはずです。一応、帯付きLPは約半数あります。しばらく店頭に出して売れないものは、すべて外国でトレードに使います。期間限定店頭公開です!
8月10日(日)
入り口のドアの廊下側、外側上部に貼ってあったピクチャー・スリーブが、1枚盗まれた。今までにも、クマの帽子、レコード・ジャケ、やはり貼ってあった写真等々、いろいろ盗まれてきた。どれも‘欲しい’と言われれば、‘どうぞお持ちください’と言うものばかりなので、まぁいいのだが、なんだか納得いかない。それにしても、今回盗まれたPSは、なんだっけ?近所に急に更地が出来て、‘あれ、ここって何だったっけ?’とというのと同じで、いざとなると思い出せない。しばらく盗まれたかたちのままにしておくので、覚えている方がいらしたら、教えてください。
8月9日(土)
台風だ。もう、こんな日はどうしょもない。ひたすら事務仕事だ。さきほどあるお客様からの電話で、‘こんな日にやってるの?’と言われたが、これがなかなか快適だ。‘雨=休み’は、中華街の山口美江の店。それもいいが、涼しい店内で好きな音楽を聴き放題というのも、私は好きだ。明日は台風一過、晴天とのこと。それはそれで、街に人出はあるのに、誰もお客様はいない、というジレンマになるから心地よく無い。どうせヒマなら、今日のような荒天が心落ち着くのである。とりあえず、本日、これまでにご来店の3名様に感謝。
8月8日(金)
先週、ある伊豆の町を訪れた際、夕暮れどきになんとかフェスタに出くわした。美しいマリーナをバックに、ライブ・バンドが出演していた。そのバンドは、ボサ、ラテン、ジャズ等々なんでもやる面白い輩どもだったが、私はその機材に目を奪われた。ふる〜いローズ・ピアノは、凪のさわやかな風をさらに涼しくしてくれたし、ハモンドの音色は、日中に焼けたジリジリ痛い肩のことを、忘れさせてくれた。どちらも、30年以上経つものなのに、とても美しい音を発していた。しかしさらにスゴかったのは、そのハモンドの音が出ていた、スピーカー。脇の下くらいの高さの縦長のダンボール色の木の箱の、正面向きに横に開けられた上部空間内では黒いラッパのようなものがグルグル回っていて、下部では、厚紙のようなものがガサガサと回っている。私は実物は見たことがなかったが、ピンときた。‘レスリー・スピーカーだ!’ ビートルズも使用した、ヤクザな音を出す変わりものだ。その音が良いのか悪いのかは判断しかねたが、あんな場末のステージに、そんな手入れの大変な、ビンテージ機材をわざわざ持ってきていることに、感動すら覚えた。聴衆は私らくらいで、なんだかあまりにもかわいそうなので、演奏終了後、そのキーボーディストさんに、‘すばらしいオルガン、スピーカーをお持ちですね。実物を初めて見ました。感激しました。’と、その労をねぎらっておいた。アンプ、オルガンは手入れが大変なことも問題だが、なにより場所を取る。ギターを所有することよりも、数倍の愛と根気が必要である。そう考えると、レコードで場所を取るなんて騒いじゃ、いけないのかなぁ。
8月7日(木)
今日は昼過ぎに最初のお客様。白人の青年だ。彼自身はカナダ人で、本国ではhiphopのグループに在籍しているが、もう3ヶ月もレコード堀りのために東京に住んでいるという。いつものことだが、話し始めてすぐに‘Are
you British?’ときかれた。当然すぐに否定したが。(←なに喜んでんだよ) やはり彼も、‘本国で見ないレア盤が、日本では安く売られている’と言っていた。話を聞くと、けっこうレアものを探している。そんなものは、当然日本にしか無いのだ。渋谷でDJしたりもしてみたそうだが、どうもあまり東京は好きになれない、という。今日は天気も良いし、これから大好きな鎌倉へ行く、と言っていた。千客万来の夏である。(売り上げには結びつきません)
7月31日(木)
昨夜、自宅の自分の部屋を見てみたら、‘風’‘荒井由美’‘こどものためのクラッシック’等々、どうしょもないレコードが数々発見された。思い起こせば、すべて拾ってきたブツだ。ときおり、廃品回収所にレコードが打ち捨てられていると、ついついカワイソウで、拾ってきてしまう。決まって、どうしょもないものしかない。今までに‘ラッキー♪’と思ったものといえば、そのクズレコが入っていた、木製のLPケースくらいだ。そのどうしょもないレコードは、結局‘カワイソウ’なので、手放すことも出来ず、行き場が無い。いつか、‘超ラッキー’アイテムに巡り合えると信じ、日々廃品回収所の横を通りかかるたび、レコードらしき物体を目で探すのであった。
明日から月曜日まで、臨時休業いたします。そのため、次に当日記でお目にかかるのは、来週の木曜日8月7日です。
7月28日(月)
今日の午後久しぶりに、ダイエー前でアンケートのオバチャンに声をかけられた。今日のお題はお茶だ。今日はついに夏らしい日差しがさしてきたので、冷たいお茶も悪くない。すぐそばのビルの一室に案内され、500mlのペット・ボトル2本を飲み比べるというものだった。さすがにその場で一気には飲み干せないので、それぞれ半分ほど残ったが、さっさと回収されてしまったのは残念だった(できればオミヤゲに欲しかった)。今日は意外とあっけなく、5分ほどで終了。\500分の図書券をもらった。まぁ悪くないか。←オマエの本業は何か?
7月27日(日)
いつか来るだろう来るだろうと思っていたものが、ついに今日来た。‘横浜ウォーカー’の営業(?)の方だ。べつに‘横浜ウォーカー’じゃなくても良いのだが、雑誌で取り上げられることもあるのだろう、と、開業当時から思っていた。横浜にドッシリ腰を据えているHOT
VINYLのこと、やはり‘横浜ウォーカー’がお似合いか?しかし、今日の営業はあくまでもネタ探しだったようで、べつに取り上げられると決まったわけでもなく、ただ連絡先をチェックしていっただけだ。ここまで‘横浜ウォーカー’って4回もこの日記に書いたのだから、3cm四方くらいでも取り上げてくれても良いのでは?
7月26日(土)
今週、本当に久々に新品のCDを購入した。渋谷のタワーで、CILLA BLACKの1stと2ndの2
in 1CDだ。春に英EMIからリリースされていたことを知り、先月訪英した際にロンドン中の量販店を覗いたが、1枚も見つけられなかったものだ。こういうものは日本にしか無いだろなぁ、と思っていたら、やはりそうだった。新着CDで日本に無いものは、世界中どこの店頭にも無い。その英盤の価格も、なべて、どういうわけかイギリスよりも安い。日本の量販店の品揃えは、はっきり言って世界一だ。
7月25日(金)
本当に久しぶりだが、今月、広告出稿をした。昨年夏のHP開設以来、ほとんどそのアドレスを宣伝したことは無かったのだが、今回はそのアドレスを前面に出してみた。今のところ、大きな反響は無い。広告というのは難しいもので、目立った反応が無いからといって、まったく効果が無い、と断じる性格のものでもない。細くとも、何回も続けて出すのが良いのだろうが、そんな予算は無い。まったく出さないわけにも行かない。落としどころの見極めが肝要だ。まだまだ勉強中だ。
7月24日(木)
今日はLPを120枚ほど持ち込んだ。もちろん、新入荷のためだ。以前にもお知らせしたが、私は原チャラーなので、原チャリに載せてきた。後部に載せるには、荷台は小さすぎる。股間の、ハンドルとシートの間に挟んでくるのだ。実は、それは古い原チャリならではの技なのだ。比較的新しいタイプは、その部分に傾斜が付けられていて、間隔がとても狭くなっていて、とても挟み込めない。私の12年選手のJOGは、まだ足置きの部分が地面と平行なので、一気に100枚超を運べるだけの余地があるのだ。そんなところにも、古い原チャリを見捨てることが出来ない理由がある。まぁもし、デッド・ストックの91年型JOGがあったら、買い換えを考えてもいい。
7月21日(月)
今日はなんでだか知らないけれど、祝日らしい。11時前に到着して開店、直後に雨脚が強まった。しかしすぐにお客様がいらっしゃった。そのときに店内でかけていた曲は、‘Sheila
& B. Devotion’の「Singing In The Rain」。60年代にアイドルで売り出していたフランス人シンガーの、ディスコ時代の復活盤だ。曲は「雨に唄えば」。雨にちなんでかけてみたのだが、それが良い。なぜそんなディスコのレコードが店にあるのかって?フフフ。スージー・クアトロもあるよ。
7月20日(日)
毎日この日記を書いているわけだが、じつは私、日記をつけるのは苦手ではない。最初に日記を始めたのは、高校3年の1月。‘今日、昭和天皇が死んだ。長い間ご苦労だった。’(←今だったら、種々思いが交錯し、こう軽く書けないが)で始まった私の青春日記は、大学卒業の3月まで毎日続けられた。それ以来、一度も読み返していない。このHP日記は、簡単に呼び出せるので、さきほど今年前半の分を読み返してみた。我ながら、なかなか面白い。ひとつひとつ、改めてチャチャを入れてみたが、そういえば、1月以来、2千円札は一度も受け取っていません。廃盤?
7月19日(土)
昨日、電話が鳴ったので取ると、前置きが長い女性だった。‘あぁ、また勧誘か’とウンザリしていると、続いて発せられた言葉はショッキングなものだった。‘横浜労働基準監督局のカトウと申します’と。私は、‘ついに、私が不法残留のイギリス人(ハンプシャー出身)だとバレたか!’と観念したが(それは出入国管理事務所だろ!)、‘そちらで今現在、20代で働いている方はいますか?’と言ってきた。‘いましぇ〜ん’と、私は即座に答えた。また失敗した。なんか、こじゃれた回答をしておけばよかった。‘今春入社した、大卒1年目の22才です’とか言っておけばよかった。いつもあとの祭りである。しかし、20代の従業員がいたらどうだったのか?
7月18日(金)
毎年英女王陛下の誕生日(4月21日)に合わせて、叙勲がある。今年はなんと、ジェリー・マースデンとゲイリー・ブルッカーが勲5等(なんと下っ端!)をもらったそうな。イギリスでは歌手、芸人なんてのは国民全体の財産としての認識が深く、‘○○一筋●●年’なんていうひとは、なんらかの勲章をもらうことも多い。でも、クリフ・リチャードやロルフ・ハリス、ポール・マッカートニー(以上3人は‘Sir’付きで、けっこうエライ)以降は、アメリカの‘ロックンロールの殿堂’と似て、なんだか乱発気味。しかし‘お次はだぁれ?’なんて勝手に想像するのも楽しい。昨日、私の大学時代の友人(10ccファン)は‘エリック・スチュアートは?’と言っていたので、とりあえず、‘あぁ、わかった。ベッシーに伝えとくよ’と答えておいた。
7月17日(木)
まったく唐突だったが、月曜日に店の近所で、日光猿軍団の営業車に遭遇した。ちゃんと栃木ナンバーだった(車体に猿の絵入り)。どうでしょう、‘HOT
VINYL presents 日光猿軍団’。猿回しと皿回し、たいして差がありませんぜ。
7月14日(月)
昨日いらっしゃったある女の子のお客様は、かなりヘヴィーにレコード屋まわりをしているそうで、一緒に来た彼氏のほうが‘連れまわされてる’と言っていたくらいのものとのこと。たいていの男性はそれとは反対で、妻、彼女に気兼ねしてレコードを買っていることが多いようだ。レコードを入れるビニール・バッグを、‘カサカサ音がして、帰宅時にばれる’と言って、嫌う人もいるくらいだ。昨日の彼女は、‘レコードを見るのは、二の腕のシェイプアップにいい’とまで言っていた。なんとも、彼氏がうらやましい。どうです、奥様に‘レコ掘りはシェイプアップにいいらしいよ’と伝えてみては?
7月13日(日)
日曜日というのは、独特の雰囲気がここ一帯を覆っている。サザエさんの終わりの歌の最後で、南洋風ファッションの一家が、不思議な小屋に吸い込まれていくのを見せられているような、なんとも空虚な静けさが支配的だ。熱心なレコード・コレクターは来ることは少ない代わりに、古着屋ついでの冷やかしの若者が多く、会話も盛り上がらない。開けてある窓から入り込んでくる街の音は、人の声が聞こえるのが普通だが、日曜は空調や車の音しか聞こえない。こんな時分には、自分が過ごしてきたばかりの1週間に思いをはせ、来たる週のことを考えるのも悪くない。
7月12日(土)
‘あ〜っ、これ、来ちゃいましたね。’と、イントロ数秒を聴いたN山さんが、悩ましげな声を上げた。昨日、オススメのシングルをお聴かせしたときのことだ。いわゆる、‘即死’だったのだろう。私としては、思わず、‘Get's
!’とやってしまいたくなるほどの、大成功である。義務感を果たしたというか、気に入ってもらえるものをオススメできて、本当に良かった。レコ屋冥利な瞬間であった。
7月11日(金)
近頃、「次はいつ行くんですか?」とよく尋ねられる。もちろん、買い付けに、である。「できれば、9月に行きたいですネェ」と答えているが、5月、6月と大きく入荷させた関係で、現在の財政状況はかなりキビシイ。10月にアメリカへ行くつもりでいるが、まだ確固とした予定は立てていない。今月、来月とモリモリ売れれば、9月に行きますよ、皆様。昨年までのように、年に10回以上も買い付けに行くのは、やはり異常。自慢じゃないが、開店以来、1円も貯金できていない。もちろん、貯金するくらいなら、レコードが増えたほうが良いのだが、この部屋のスペースと、レコードの質&量を、いつも天秤にかけて適正なる道を考えているのである。しかしながら、新入荷を楽しみにしてくださるお客様のお言葉は、‘期待’をあらわすものとして、とてもありがたく思っているのですよ。
7月10日(木)
今日の午前中、20代半ばくらいの男性が場違いな雰囲気を漂わせながら、おずおずと入店してきた。同時に私に尋ねた。‘この階のヘルスは、まだやってないのですか?’と。私は‘知りません’と答えた。本当に知らない。どうでも良いことである。午後に入ると、シトシト雨が降り出してきた。
7月7日(月)
以前、私が消防責任者の資格取得に関して、憤慨していたのを覚えていらっしゃるだろうか?(2月27日参照) 急に、‘3月いっぱいに資格を取れ、ただし必要となる講習は1日限り開催’、と言われたやつである。結局、私はブッチした。今までのところ、どこからも何もけん責等の連絡は無い。やはり、いいかげんなデッチ上げ資金稼ぎ目的だったのだろう。費用の\5000云々より、こちらは1人でやっている店のこと、休業しなければならない。それを押し付けられたことにも憤慨した。せっかく罰金1億円を用意していたのに、ちょうど昨日に全額使い切っちゃったよ。
7月6日(日)
昨日のイヴェントのコンピCDのインナーは、私が制作した。CDの内容は同じだが、某黒人ミュージシャンの顔写真入りのバージョンと、無しのバージョンを作った。そうしたら、意外や顔入りバージョンの方に人気が集中した。当初はシンプルなデザインだけの予定だったのだが、悪ノリして、ちょっと遊んでみたものだ。それが支持されたとなると、次回以降も頭をひねらなくてはならない。誰を登場させようか思案中だ。できるだけ、良く知られたジャケの写真が良いと思う。ミュージシャンじゃなくてもいいかしら? なんだか楽しみだ。
7月5日(土)
今夜は、白楽のバー(ミニFM局でもある)で、小さなイヴェントをやる。今までの‘IT'S
GRAND’の大きなホールとは違って、本当にこじんまりとした空間である。しかし、白楽という場所にもかかわらず、なかなか横浜のシーンでは知られていて、多くの人に‘あー、あそこね’と言ってもらえる場所だ。S田さんなんて自宅から近いこともあり、当初は‘高揚感が無いんだな’と、あまりノリ気では無かった。ところが私は、当初から‘これは一大イヴェントになる!’と奮励してきた。女の子DJの獲得(?)に成功、大コレクター‘ITCHAN’のDJデビューも成し遂げ、名物のコンピCD(限定30枚)もすばらしいものができた。入場無料なので、ぜひぜひ、お時間があればお越し下さい。19時スタートです。
7月4日(金)
今日もなんだかの勧誘の電話が来た。電話の向こうの女性曰く、「女性にアンケートをしているのですが、どなたかに換わっていただけませんか?」と。私は、ここで返答を考えた。素直に、「女性はいません」なんて答えてしまったら、面白くない。2秒あまりの黙考の末、口から出た言葉は、「すみません、私一人でやっているんです」。あ〜、自分のアホさがイヤになる。今から思うと、「私で良ければ、お答えいたしますわ」くらいのことは、言っておけばよかった。模範解答をお持ちの方、教えてください。
7月3日(木)
先月のイギリス買い付けで、ひとつ、ぜひ書かねばと思っていたことを思い出した。週末の交通である。8日の日曜日は、ロンドン東方の海に面したある街のフェアに行った。それがまた、必死だったのだ。時刻表を調べたら、7時過ぎにはロンドン中心部のFenchurch
Street駅を発たねばならなかった。かなりの余裕を見て、6時15分くらいに宿を出た。地下鉄で、乗り換え無しで15分ほどである。しかし、地下鉄の入り口には、ガッチリと鉄の門が降りていた。なんと、6時45分にならないと、開かないという。週末とは言え、ヒドい話だ。しょうがないので、バスで行くことにした。地下鉄とバスは、行き先が重ならないように運行ルートが組まれているので、地下鉄で行ける先は、バスでは不便だ。よって、Fenchurch
Streetには、直行バスが無い。できるだけ近くで降りて、走るしかない。おまけに、日曜早朝なので、なかなかそのバスが来ない。‘ぎりぎり覚悟で、6時45分の地下鉄オープンを待つ’か、‘何分かかるかわからないバスに乗り、降りてから走る’かの選択を迫られた。同じような輩が多いらしく、白タクの運チャンが、しきりと声をかけてくる。6時38分にようやくバスが来た。ハラハラしながら17分後にバスを降り、5分ほどダッシュでシティ(ロンドン中心部の金融ビジネス街)を走り、急いで切符を買い、なんとか7時9分の電車に飛び乗れた。この毎週末の不便さ以上にヒドいのが、12月26日の‘BOXING
DAY’だ。市内(というか、イギリス全域)の交通はほぼ無し。旅行者泣かせだ。まぁ、そういう風習なのだからしょうがないな、この国は。
6月30日(月)
一応、昨日までで、イギリス買い付けアイテム出品はひとだんらく。本日から、5月中に出し切れなかったUS盤に頭を切り替え、またまた1日に10枚聴くノルマを課しています。7月も、どんどんそのUS盤を始め、ヒミツの新入荷(と言っても、ここでお知らせしますが)があります。請うご期待!
6月29日(日)
今日の議題はTHE WHOの『LIVE AT LEEDS』。先週の新入荷で、壁に飾ってあったのを覚えてらっしゃる方もいると思う。今日昼過ぎ、某音楽誌の編集者がいらした。その方はWHO好きで、いろいろ見ていたが、その壁の『LIVE
AT LEEDS』を見て、‘アッ!’と声を上げた。ジャケのスタンプ風の文字の色が黒だ、という点に注目したのだった。一般的な色は赤か薄いブルーで、確かに私自身も‘黒?’と疑問に思ったものだった。ちょうどその黒文字が編集部内で話題になっていたところらしく、‘もうこれは運命だ’と、お買い上げくださった。なにやら、ロシア人の怪しいホームページで自慢げに紹介されていたそうで、誰も実物を見たことが無かったので、‘勝手に色塗ったのでは?’等々噂するしかなかったのだそう。いずれその某誌で‘黒いLIVE
AT LEEDS’として紹介されることもあるかも。
6月28日(土)
‘FUCK ME !!! 24年間中古レコード屋をやっているが、始めて見たぞ!上品な俺様がこんな言葉を使うなんて、そうは無いぞ!’と、彼は叫んだ。ちょうど7日に行ったレコード・フェアで入手したあるシングルを、その日の午後にロンドンのあるレコード店主に見せたときのことだ。そのレコードは順調に22日にHOT
VINYL店頭に並び、初日にお買い上げいただきました。さて、そのレコードとはなんでしょう?
6月27日(金)
今日も、昨日に増して静かな1日だ。そんな夕刻、ひとりの営業サンがやってきた。今度は何だと思っていたら、床掃除のモップのレンタルの営業だった。ちょっと欲しいと思っていたし、ヒマだったので話を聞いてみた。そして、珍しく契約してしまった。意外と、こんな店でも、床には細かいチリ、埃が溜まる。今日の営業サンは、大卒で入社したて、今月中にどうしても欲しい契約1件だったそうで(皆にそう言っているのか?)、‘やります’と私が言ったとき、派手に喜んでくれた。私も、営業クン時代を思い出した。しかし、彼すごいヒョロヒョロなのに、大学では体育会でラグビーをやっていたそう。でも、職安で見つけた仕事だと言っていた。昨今は、大卒おまけに体育会ビー部出身でも、職安で仕事探しの時代なのか?
明日からの週末、またちょろちょろ英米盤LP入れます。
6月26日(木)
22、23日の盛況ぶりがウソのように、今日は静かだ。入店者は1名様(それもあきらかに古着屋のついで)。おかげで、新しい棚の搬入&組み立てがはかどった。いいかげんシングルの増えように対応できなくなってきていたので、カウンター内にシングルの箱を置く目的で、自宅から棚を持ち込んだのだ。これを機に、‘GIRLS’とか、‘FOR
DJ's’とかいった箱を作りたいと考えている。こんな箱作れ、なんていうご要望があったら、教えてください。‘俺様にオススメの箱をつくれ’、なんていうのもいいかも。
6月23日(月)
今日は昼前から雨が降り出した。しかし、新入荷後ということもあってか、多くの方にご来店いただいている。そして、新入荷のあくる日の楽しみが、新入荷の日に買ってくださった方からの、報告だ。‘やっぱり音がいい’、‘レーベルの違いを発見’等々、そして‘昨日の○○、気になるから取って置いてください’というのが意外と多い。とにかく、私にとって(みなさんにとっても?)新入荷というのは、一大イヴェントなのです。ありがとうございます。
6月22日(日)入りました
苦闘の結晶のUK盤が、本日入りました。11時に店内からドアを開けると、最長記録の6名様が列を作っていてくださった。ありがたやありがたや。ただ今まで、店内に私一人が取り残されることは無い。明日も盛況でありますように。あ、明日は月曜か!
6月20日(金)食事
信じられないかもしれないが、私は大量に食物を持って海外へ行く。お弁当を持ってゆくことさえある。今回も、大量のインスタント食品、菓子パンを持っていった。以前にも書いたが、イギリスでは安い外食など存在しない。日本から持参すれば、‘カップ麺を2コ食う’などという、日本ではできない贅沢をしても、£1以下。イギリスじゃ、缶ジュースしか買えない。それに、朝は7時前から活動するので、朝の腹ごしらえに困る。そこで、菓子パンが威力を発揮する。また、ヤカンを部屋に借りてきているので、夜は丼もの(もちろんパックのごはんも持参)を楽しむ。午後8時半過ぎ、まだまだ高い夏の太陽に照らされながら食べる、マルハの親子丼は、絶品だ。昼飯は、今回は一度たりとも摂らなかった。そんなヒマあるなら、クズ・レコ箱でも見たほうが良い。とにかく、海外にいる間はレコード第一主義だ。観光なんて、何年もしていない。(4月のテキサスで、州議事堂を見たくらい) そんな、汗と胃液(空腹時にでる)の結晶が、明後日新入荷。ご期待下さい。
都合により、明日の日記、お休みします。22日にお目にかかります。
6月19日(木)レコ袋
HOT VINYLでは、お客様に無地の白い袋にレコードを入れて、差し上げている。独自のロゴでも入れてみたいなぁ、とも思うが、‘どこの店でも使い回しが出来て便利’という意見もあり、なんと言っても経費節約のため無地のままだ。イギリスを始め外国のレコード屋でも、やはりロゴ等が入ったオリジナル・デザインのレコ袋を使用している店も多い。しかし、副業にレコードを扱っている人の出品者が多いフェアなどでは、そんな立派なレコ袋を持っている人は少ない。フェアのオーガナイザーから共通の袋を購入している人もいるが、いろいろありあわせのものを準備してきている人が多い。恐るべきことに、スーパーの袋が一番多い。とりあえず、少し大きめの袋をクシャクシャにして、いっぱい持ってきているのである。なんだか、微笑ましてくて、適当な大きさの袋を探してくれている様を、いつも楽しく見させてもらっている。でも要らないので、‘I
don't need a bag.’と言うと、たいてい‘Are you sure?’と聞き返してくれる。そんな会話も好きだ。HOT
VINYLにいらっしゃる予定があるときは、‘MY BAG’を持ってきていただけると、助かります。よろしくお願いします。
6月16日(月)レコード AS 荷物
海外でバリバリとレコードを漁っていると(とくにイギリスでは)、日が経つにつれ心配になってくる。レコードは‘荷物’なのだ。ヨーロッパ系の航空会社(とくにロンドン)は、かなり荷物の重量にうるさい。もちろん追加持ち込みで、それなりの金額を払えば問題無いのだが、その金額が大問題だ。私のように毎回40〜50キロも持ってくる人間にとっては、それだけで10万円超になってしまう。まぁ、25キロくらいまでは表立って文句は言われないとしても、他に機内持ち込みで同じくらいの重さの荷物を持っているので、それをいかにチェック・インのときに隠すか、が技の見せ所だ。カウンター前の列に並んでいる際にも、案内の係員が周囲をウロウロしているので、なんとかそれを逃れ、うまくカウンターに向かう。呼ばれても、カウンター内の担当者からカート上の荷物の山を見られないように、クネクネと進む。荷物は誰がパックしたのか?、誰かから何か受け取らなかったか?、ちょっとでも荷物から目を離したりしなかったか?等のウルサイ質問をされている際は、できるだけバカっぽく英語が分からないフリをする。後に、‘手荷物は?’、と訊かれた際に、肩からチョンとかけているバッグを指差し、‘コレダケデース’とウソをつくためだ。本当は、カウンター内からは死角のところに、大きな荷物を隠しているので、それが万一バレた際に、‘ワタシ、エイゴダメネー。ワカラナカッタヨ。’としらばっくれるためだ。なんとか搭乗券をもらって、‘HAVE A SAFE JOURNEY’などと言われてしまえば、こっちのもの、できるだけ視線が合わないようにして、走って逃げる。この調子で、いままで一度も追加料金を払ったことは無い。ときどき、払っている人がいるんだよ、横の窓口で。正直な人もいるものだ。
6月15日(日)レコード漁りの向き
シングル箱を漁っていたら、店のオヤジに、‘なんで日本人は、そっちから見てゆくのか?’といきなり言われ、最初何のことだか分からなかった。見てゆく方向のことだった。HOT
VINYLでシングルを見てゆく方向を、思い出していただきたい。奥から手前に並べられている。その方向に見て行くことを、‘ODD’だと思われたのだった。確かに、英人は手前から奥へ見て行っているようだ。私もHOT
VINYL開店時にはどっちか悩んだのだが、レコードの順番を現行のようにしたのは、単に某友人のアドバイスによった結果だ。イギリスではアルファベット順に並べられえている場合は、確かに手前から(HOT
VINYLとは逆方向に)並べられている。私は、ゴチャマゼの場合は、箱のスペースに余裕があれば、手前から奥へパタパタと、キツめの場合は奥から手前へ見て行っているようだ(←意識したことが無いので、曖昧な言い方)。まぁ、コレに関しては国際法などないわけで、どっちでもいいか。今度、‘なんでイギリス人は手前から見てゆくのか?’と訊いてみよう。
6月14日(土)カンパニー・スリーブ
70年代半ば以前の英米のシングル盤は、PS(ピクチャー・スリーブ)が無く、カンパニー・スリーブに入っているのが標準だった。そのカンパニー・スリーブは、現在では無くなってしまっていることが多く、じつは私、いつもかなり苦労して、その盤に合うものをわざわざ見つけています。ところが、今回の旅で、ちょっと田舎のフェアに行ってみたら、ほとんどすべてのシングルに、きっちりと正しいスリーブが付いていた。地方のフェアでは、他のディーラーの手を経ない、一般客から買い取られたばかりの初物(ウブ)が多いからだろう、きれいなものが多いのだ。価格も安めだ。ロンドンのフェアなどでは、来客の半分くらいはディーラーじゃないか、と思えるくらいの競争があるのだが、地方ではノンビリしたもので、いつも楽しい。逆に、都会で並ぶレコードは、複数のディーラーの手を経て、状態は悪くなり、価格も上がっているのである。どうやら、盤、スリーブともに、店頭で傷んでいるのだ。破れたスリーブなどは、簡単に捨てられて、白スリーブなどに入れ替えられてしまう。フェアは地方が良い。
6月13日(金)近頃のレコード人気の訳
ここ数年の、イギリスでのレコード価格の上昇は異常である。(Y田さん曰く、‘あいつらはキチガイだ’)
そのワケになりそうなおもしろい話を、今回耳にした。話の主は、ロンドン南部で24年のキャリアを誇る某レコード店主だ。どうやらそのワケは、日本と同じらしい。‘レコードは音が良い’ということに、みな気づきだしたというのだ。80年代は日本のメーカーが競って開発した一体型コンポが隆盛を誇り、結果、音がないがしろにされていたのだが、最近は機器を個別に揃える人が増え、レコードの音にすっかり魅せられているというのだ。加えて、好況が価格を押し上げているという。説得力のある話だと思う。私も80年代には、一体型コンポでレコードを聴いていたのだが、音の良さなんて、さっぱり分からなかった。実際、テープに録音するときは、居間にあった70年代初期の大きなステレオ・セットでプレイしていた。この話が一番の理由だとしたら、これからますますレコードの音の良さを知る英人が増えてくると思われる。まだまだ80年代のコンポで聴いている人が、多いからだ。(つい先日テレビで、「Sailing」を作曲したサザランド・ブラザーズの自宅を訪ねて作曲当時を訊く、という番組を見たが、やはり安っぽいコンポでレコードを聴いていた) あー、いつまで英盤の値が上がるのやら!
6月12日(木)
一昨日にイギリスから帰国。今回の帰国時、成田空港でついに‘体温測定検問’をやられた。他の人を測定中のモニターを見てみたけど、なんだか気持ち悪かった。しかし、今回のイギリスはかなり充実していた。多くの人にとても親切にしてもらって、限られた軍資金、時間、荷物の量の中で、かなりの成果を上げることが出来たと思う。明日から、いくつかの項目ごとに、今回のイギリス買い付けの所見を書いて行く。どうぞご期待下さい。
6月2日(月)
階下にある郵便受けには、毎日大量のチラシが投入される。融資だ、印刷だ、やれフィットネス・クラブだ、やれマンションだ等々。なんであんなに、目眩めっぽう配るのだろう?あれでも、費用対効果があるからやっているのだとしたら、うらやましい限りだ。レコード店の宣伝勧誘なんて、なんだかんだ言ったって、やはり口コミが一番だと思う。結構いらっしゃるんですよ、‘友人に聞いてきた’という方が。なんだか、とても嬉しいです。というわけで、明日からイギリス買い付け。もう、現地時間明日夕刻には、レコ堀り開始です。次は、12日にお会いしましょう。7日の土曜日は営業しますので、来てください。その日、私はロンドンから、‘気’を送ります。ハーーーッ!
6月1日(日)
昨日は2時過ぎには、雨はほとんどあがった。売り上げに関してはかなり悲観的になっていたのだが、結局なんとかそこそこの金額だった。昨日の最初のお客様は、まだ雨ザーザーの時分にいらしたので、20%オフのサービスをさせていただいた。本当にありがたいことです。一転、今日は天候はまずまずだが、いつもの日曜らしく、静かな午後だった。BGMは、LULUの米録音70年作品、『MELODY
FAIR』。明日も、いっぱい入荷します。
5月31日(土)
もうけふは笑って過ごすしかない。せつかくの土曜日だが、天候だけはどうしやうもない。山下町の南京街で雑貨屋を営んでいる山口美江は、雨の日は閉店するそうだが、小生も見習ふべきか、などと考へてしまつた。しかし、ちやんと、隣の古着屋には、客がきてゐるのである。こんな雨の日は、レコードなどを聴きながら、事ム仕事などを進むるのみ。そして、新入荷のレコードは、粛々と並べられるのである。
5月30日(金)
今月、木曜日の売り上げがよろしくない。しかし、木曜日というのは、とてもおいしい日なのだ。新入荷の数が多いのだ。月、火、水曜に私が聴いたものが、一気に出るからだ。来月も、木曜日には新しいレコードがいっぱい入ります。
5月29日(木)
ちょっと残念な話を、お伝えしなければなりません。来週からのイギリス買い付けまでに、すべての米買い付けLPを出品しようと思っていたのだが、どうやらムリ。音楽に貪欲になる!と決めた私、今回はすべてのLPを聴いてから出品することにした。昨日も一昨日も、できるだけ聴いたのだが、1日に10枚が限界。もう300枚近く出品しているが、どうやら7〜80枚くらいは、来月以降のお楽しみになりそうだ。しかし、今月だけで300枚超のLPを聴くことになるとは。1ヶ月に、これだけ音楽を聴く機会など、そうはないだろう。この仕事をしているからこそ、だ。
5月27日(火)
昨夕刻の地震は、ちょっとドキッ、とするくらい揺れた。ついにニビル星が地球に衝突したか!、と思って窓の外を見たら、ビルや電柱がユラユラと揺れているのが良く分かった。7時前に来店したBちゃんに、‘地震のとき、どこにいた?’と尋ねたら?‘え?地震あったの?’と。家に帰り、妻に同じ事を訊いてみても、やはり‘え?地震?’との答。この辺りは埋立地だから、格別揺れが大きいのだろうか?プレイ中のLPも、飛ぶことなく、何事も無かったのごとく、音を出していた。
5月26日(月)
買い付け前なので、円相場に注目している。テレビでは対ドルのレートしか伝えないので、円高を喜んでいたら、ヨーロッパの通貨に対しては、相変わらず円は弱いようだ。ドルが勝手にこけているだけだったのだ。ヨーロッパは、全体的に経済は堅調、ユーロも着々と基盤を固めつつある。なんとか、(日本経済の自力復活はもうムリなので)ヨーロッパ経済が悪くなってくれることを祈るのみだ。移動、食事、宿泊、すべてヨーロッパは高くつく。ますます英盤LPが遠くなる。嗚呼…。しかし、シングルこそ、イギリスの魅力だと思うので、今回も全力で当たってくるのみだ。
5月25日(日)
HOT VINYLは、ガラの悪いエリアの、ガラの悪いビルの、ガラの悪い階に入居しているので、入居前から防犯面で心配していた。実際、このビルにはよく空き巣が入るそうである。この部屋はHOT VINYLの前は私設私書箱だったのだが、かなりの防犯設備が設置されていて、いまでもその名残が各所にある。しかし、この2階は安全だそうだ。空き巣は、人の出入りの無い夜中に入る。2階は夜を通して賑やかであるため、空き巣を寄せ付けないというわけだ。向かいのキャバクラ、そして突き当たりのちょっとハレンチなお店に、感謝の毎日である。
5月24日(土)
会社員の大変さは、少しは分かっているつもりである。私なんかは現在、自分の好きなことを生業としているわけで、ずいぶんと恵まれているなぁ、と考えている。なにせ、何をするにも、自分で選んだBGMを聴きながらで良いのである。しかし、売り上げの少なさというのは、ストレスフルだ。これは、会社員には無い苦労ではある。4日連続で売り上げが無い、なんてこともあるのだが、イライラを通り越して、冷や汗が出てくる。こう見えてもわたくし、お気楽なばかりではないのです。
5月23日(金)
近頃、本当に辟易しているのだが、ムチャクチャ勧誘の電話が多い。電話料金を安くだ、電気料金を安くだ、やれ資産運用だ等々。電話の主は、自分らの団体名を名乗った後、必ず、’社長さんはいらっしゃいますか?’と来る。‘どんな御用ですか?’と私が尋ねると、しつこい輩は‘あの、社長さんでいらっしゃいますか?’と来る。別に私は社長ではないので、‘責任者は私ですが’と言ってみるが、もうこの時点でまったくレコードには用の無い話だというのは明らかなので、‘せっかくですが、まったく興味がありません’ときっぱり答えて、電話を切ることにしている。もう本当に迷惑だ。先日なんて、月々10万円の投資を勧めて来た人に、‘じゃあ、あなたは月々いくら運用しているんですか?’と訊いてやったら、‘1万円です’なんて答えてきた。なんだか、イライラしながら電話を切るだけではもったいないので、逆にいろいろこっちから尋ねて、楽しむ方法を考え中である。気の利いた返答方法をご存知の方、教えてください。
5月22日(木)
US買い付け日記で、大事なことを書き忘れていたのを思い出した。今回参加したフェアは、アメリカでも良く知られたフェアで、日本人も毎回数多く訪れていた。しかし、今回は明らかにいつもより日本人が少なく、ディーラー同士でも話題になったようだ。私はあるディーラーに、‘今回は日本人が少ないな。経済的な理由か(うるさい、余計なお世話だ)、それともSARSの影響か?’と訊かれた。‘ちげーよ。おまえらの戦争のせいだよ。’と言いそうになったが、ニコニコしながら、‘毎年3月にやってるのに今年から4月になって、予定が狂っちゃったんじゃない?’と答えておいた。まぁ、その分なんだか気楽にできて、良かったんだけどね。
5月19日(月)
ビートルズ → ハード・ロック・ブルース・ロック → プログレ → パンク と聴いて、現在は主に60年代の米ガレージ、ホットロッドを聴いている、というお客様がいらした。今の好みに落ち着いて、もう20年ほどになるそうだ。その方がおっしゃるに、‘プログレは聴かなくてもいい音楽’、だそうだ。私は、どうもプログレは‘????’で、対応に困っていたので、なんだかその言葉には救われた。しかし、私がその言葉を受け売りで納得してしまってもしょうがない。聴き込んでから、プログレ不要論を唱えるのなら良いのだが、聴いてもいないのに納得してしまっては説得力が無い。私も、プログレ不要論を声高に叫べたら、心の葛藤が晴れてスッキリするのに。しかし、その境地に達するまでには、聴き込まなければならない…。あなむずかしや。
5月18日(日)
昨夜、あるお客様のお宅にお邪魔する機会を得た。40年も買い続けてらっしゃるという、ベテランの方である。レコードの部屋を1室お持ちで、まぁ、とにかく羨ましいことったら!昭和30年代の日本製のステレオ・キット、新しいステレオ、複数の蓄音機があり、部屋の周囲はきれいにレコードが並べられていている。部屋の真ん中にあるわずかなスペースに、座布団が置いてあるだけ。‘オヤジが小遣いに\1000をくれるたびに、それでシングル3枚を買った’とおっしゃっているだけあって、日本盤シングルはかなりのレアものが多かった。ロネッツやクリスタルズ等のスペクター関係を始め、あるわあるわ。かなり感激しました。海外では何回もコレクターの部屋にお邪魔したことはあるのだが、考えてみると日本では始めて。日本盤ばかり拝見しました。私も‘レコ部屋’が欲しいなぁ。
5月17日(土)
昨日、日記をアップした後も、セールスが飛び込みで複数来た。常置薬のセールスというのも熾烈なようで、各社しつこく来る。私自身が製薬会社の営業をやっていたこともあるので、ちょっと立場は違ったが、彼らには同情的になってしまう。某社の箱を‘まったく使うことは無いと思います’という前置きをした上で、置いてあげている。各セールスさんにとっては、まず‘置く’ということが成績になるので、そうしてあげたのだ。そして、昨日来たのはまた別の会社のセールスだ。なんとか当社の箱へ置き換えてくれ、と名刺を差し出し、しつこく来る。私はどこの会社の箱でも良いが、この狭い部屋に2つの箱があっても邪魔なので、‘今あるものを断ってから、あらためてお願いするかも。だから、また来て。’と伝えたが、なんとか今日置いてくれ、の一点張り。‘今日は置きません!’と私も頑強に譲らなかったら、‘そうですか。残念です。それではご縁が無かったということで。’と、置いた名刺を回収し、帰っていった。彼らも、ひとつのエリアを会社内で複数のセールスが回っていることもあるようで、とにかく‘その場で’が鉄則なのだろう。それにしても、名刺を回収して帰っていくか?ひと目だけ見たその名前は、嫌でも覚えてしまった。新たな営業手法か?
5月16日(金)
いつもいろいろ勧誘が来るということはお伝えしているが、今日は‘ヘッ?’と聞き返してしまうような勧誘があった。‘学習塾’である。いはく、‘多くの職種の方が、サイド・ビジネスとしてやっています。初期投資に\800万ほどかかりますが、その後の入りは50%あり、十分もうかります。’とのこと。そして‘30年間ご案内させていただいています’と自信たっぷりだ。続けて、‘今ここでやる、やらないを決めるのは難しいでしょうから、とりあえず資料を送らせてください’とのたまう。私はすかさず、‘今ここで決められます。やりません!’と答えた。すると、相手の女性はやさしくていねいに電話を切ってくれた。投資系の勧誘とは違って、一応わきまえているようだ。\800万だろうと、今日また別に来た金の積み立て(月\3千から)だろうと、そんなお金があれば海外でレコードを買います。ニビル星の衝突は5〜10日ほど遅れているということなので、なんとか昨日は生きながらえられた。しかし、苦労して塾を開いても、来週にも起こりうる洪水から子供達を守るのは、容易ではなさそうだ。\800万だなんて、ウソ八百で、サギにあいそうだ。
5月15日(木)
以前(11/2)日記でとりあげたチョコボールの景品を、ついに入手した。‘かがやくメタキョロ’だ。小っちゃいものを想像していたら、意外やデカい。20pはある。金属製のものだから、9pくらいか、と想像していたので、喜んだ。しかし、その喜びもつかのま。プラスティック製ぢゃねーか!何がメタキョロだ!プラキョロだぜ。しかし、今日はこんな些事に怒っている場合ではない。ニビル星が地球に衝突し、大洪水が起こるのである。南幸一帯は埋立地で、海抜が低い。どうか、2階まで海水が来ませんように。
5月12日(月)
近所に、今話題のセルフさぬきうどん店ができたというので、行ってみた。ポストに入っていたチラシに、‘遂に横浜西口に上陸!!’と謳われていて、興味をそそられたのだ。渋谷等の繁華街には、西日本のチェーン店が競って出店していて、どこも大混雑だ、ときいていたのだが、横浜西口のはガラガラで、期待していた威勢の良さは無かった。セットにしたり、トッピング(おもに天ぷら 和食にこの言葉はどうかと思うが)を加えたりすると、一気に値段が上がるので、あえて‘かけ’にした。オープン記念のいも天ぷら付き。セルフならではで、安くあがって楽しめた。なんだか、セルフで気軽にいろいろな天ぷらを試せるとなると、あれもこれも食べてみたくなった。そこで、HOT
VINYL。毎日いろいろな素材のLPが入荷しています。ロック、ジャズ、ハワイアン、ソウル、フォーク…。いろいろお試し下さい。今月から新規オープンした気持ちでいます。
5月11日(日)
どうも過去のデータを見てみると、5月は売り上げがヒジョーに悪い。漫然と連休中に営業してみても、通常の週末よりも売り上げは悪かった。今年はその轍を踏まぬぞ、とばかりに、新入荷をぶつけてみた。というより、毎年3月のUSのフェアが今年から4月に繰り下がったせいなのだが。今月に入って10日あまりだが、今までのところはありがたいことに、まずまずの成績だ。と、喜んでみたが、大きな新入荷が無く、営業日数も少なかった先月は散々だった。とにかく、このままでは来月のUK買い付けの資金が不足することは目に見えている。また方策を練らねば。
5月10日(土)
Bちゃんがアメリカでレコードを見て、まず言ったことが、‘たかいですね〜’だった。そうなのだ。アメリカとは言え、すべてが安いというわけではないのである。しかし、アメリカでよい事は、‘安く売っている人がいる’という点だ。イギリスを始めヨーロッパでは、市場価格というものが大きく浸透しているが、アメリカでは個々で価格が大きく違うのだ。だから、‘高いものは買わない’という姿勢を持つことが肝要だ。根気強く見ていけば、安価なものに必ずめぐり合えるのだ。それともうひとつBちゃんが言うには、‘日本に無いものは、無いですね’ということだ。しつこく言うようだが、日本人が探しているようなものは、もう日本にたいがい入りつくしていますぜ。日本のレコード屋は、かくも奮闘しているのだ。
今回の日記を読んで、‘ご苦労がわかりました’、‘オレにはムリだな’といったお言葉をちょうだいします。大変な場面ばかり強調して、恩着せがましく思われてしまったかしら、と気をもんでおります。しかし、私はまったく苦に思っておりません。楽しんでやっております。こんなにしょっちゅう楽しい思いをさせていただけるのも、みなさまのサポートがあるからでございます。ありがとうございます。昨日から、今回のUSツアーの写真を日記中にアップしました。どうぞさかのぼって、ご覧くださいませ。
5月9日(金)US買い付け日記F
毎日6時になる目覚まし電話を解除できたので(日記C参照)、気持ちよく起床。今日は帰還の日である。地方空港はいい。航空会社のカウンターの目の前まで、ドンと車で乗りつけられる。レコードが詰まった荷物を降ろし、日本へ運ぶ手続きだ。アメリカの航空会社はとても荷物にルースで、ひとり2個というルールだけである。実際は規定があるのだろうが、重さなんて量ってもなんのお咎めも無い。我々は2人なので、たぶん100キロ近く持っていたと思うが、割り増し料金はゼロ。すばらしいのひとことだ。1〜2キロのことで口うるさい欧州系航空会社との、この格差は何?乗り換えのミネアポリスまでは、1stクラスでゆったり。3時間程度のフライトなのだが、簡単な食事も出た。ジェット気流の関係で、帰りは行きより1時間ちょっと余計に時間がかかるが、私は8時間以上睡眠をとり、あっという間に日本着。フーッ。疲労感は、まったく無い。義務を終えた安堵感が心地よかった。Bちゃん、お疲れ様。また一緒に行けるといいね。
5月8日(木)US買い付け日記E
帰る前日というのも、忙しいのだ。フェアでヘトヘトの体に鞭打って、レコードのパッキングである。初日にレコード用のダンボール箱を購入し、それを常に車のトランクに入れて移動していたのだが、部屋へすべて持ち込んでの作業だ。今回はダンボール3箱。とりあえず、LPを詰められるだけ詰め込んだ。それで約300枚。残りは、手で運ぶ荷物だ。主に、車輪つきの旅行バッグで運ぶのだ。LPは詰めればしっかりするからいいのだが、問題はシングルである。うまくくるんで纏めないと、あっちへフラフラこっちへフラフラしてしまう。すべてをしっかりとテープ、仕切りで留めて、荷物が出来上がったのは、もう午前3時頃。翌朝、出発の朝は早い。
5月5日(月)US買い付け日記D
フェア最終日というのは、また特別な日である。一気に割り引きをするディーラーが多いのだ。とくにアメリカは遠くからいっぱい持ってくるディーラーも多く、帰りは身軽で帰りたいようで、日曜日は大バーゲンになる。せっかく買い付けに来て、金、土だけで帰る人もいるが、それは大いに間違いである。だから、早々に高くて欲しいレコードがあった場合は、やみくもに急いてはいけない。日曜日まで待て、だ。今日はそのバーゲン・ディーラーを中心に、またLPを漁るのだ。初日に続いて、どんどん積み上がる。すべて盤質をチェックすることも、忘れない。夢中でレコードを掘っていると、時間はあっという間に過ぎる。最終日は、3時も過ぎると帰りだすディーラーもいて、さすがに寂しくなってくる。世話になったディーラー連中に挨拶を済ませ、会場を後にした。そこでフッ、と考えた。Bちゃんは空港とモーテルと、フェア会場しか見ていないじゃないかと。まだ陽は高いので、市中心部に観光に出かけた。テキサス州議事堂(ぶっしゅ帝国の本拠地)の威容に素直に感嘆し、学生街のタコス屋で腹ごしらえし、ゆっくりとモーテルへご帰還。レコ堀り終了である。ホッとした。
5月4日(日)US買い付け日記C
今日(4/26)の10時から一般にオープン。我々は8時開場だったので、7時半頃を目指してゆこうと思ったら、寝坊。起きたら、8時直前。なんだか毎日6時にどこからか電話がなるので、どうも調子が狂う。すぐに会場に駆けつけたが、結局8時20分頃に開場だったので、影響は無し。私は今日はシングル狙い。ひたすらながーい列と戦う。たぶん、1日で3万枚以上は見たと思う。アメリカでもやっぱり、100枚に1枚も拾えない。シングル掘りは、とても大変な仕事だ(でも楽しいんだけれど)。会場内でレコードの山を持って移動することも、意外と大変だ。私はいつも、基地を設ける。基地といっても、知り合いのディーラーの机の下かなんかにダンボール箱を置かせてもらって、溜まるごとに入れに行くのだ。2日目は人も多いし、体力的には疲労のピークだ。Bちゃんは、目が充血して真っ赤。なんとか1日を終え、モーテルの部屋に戻りレコードを降ろしてひとやすみしてから、近所の中華ビュッフェに歩いて出かけた。私はいつも利用している店で、$9ほどで食べ放題。疲労困憊空腹の極みだったからか、なんだか、今日はおいしく感じた(でもどう考えても、日本のレヴェルから言えばダメだったと思う)。さぁ、明日の最終日、新たな戦いが待っている。
5月3日(土)US買い付け日記B
今日(4/25)はディーラー向けのみ。たか〜い入場料を取られる(VIPな私達は特別にタダ)。朝8時に開場で、アメリカ各地から集まったディーラーがレコードを運び込み始める。我々は7時過ぎに到着。意外やヒンヤリ涼しいが、日差しは強烈だ。表玄関に並んでいる一般の入場者がいたが、我々は裏口に行き、運搬されるのを待っている箱詰めのレコードを漁る。おー、いきなり積み上がってしまった。‘会計は会場内で!’と言い残し、どんどん見て回っているうちに、開場だ。今日はすべてのディーラーが出店しているわけではなく、半分くらいか。とにかく、初日はスピード勝負。他人が見た箱には目もくれず、荷揚げ早々の箱のみを狙う。今回は、かなりいい箱にいきなりめぐり合え、そこでも多く積んだ。そんなこんだで、初日も終了(大事な部分の記述が少なくて恐縮だが、仕事中のことは夢中であまり思い出せない)、LPを中心に満足な出来。フェア中は食事などする間もなく、機中でもらったチョコを食べるくらい。Bちゃんはそのチョコを食べるのさえ忘れ、夕方には目を真っ赤にしてフラフラだった。私はずいぶん水分を取ったのだが、10時間以上、1度も尿意をもよおさなかった。ほんとうに、買い付けは体力勝負だ。
5月2日(金)US買い付け日記A
チェック・イン・カウンターのもそっとした大柄の兄ちゃんが言った。‘申し訳ございませんが、オーバー・ブッキングでエコノミーが満席でして、ビジネス・クラスに振り替えさせていただきました’と。私とBちゃんは、‘ゲー、マジー’と不平を言いつつ、搭乗口へ進んだ。エコノミーの長い列を尻目に、我々はエラそうに余裕の態度。機中ではBちゃんなんて、食事だけで3枚も写真を撮って、足を伸ばして、終始不満タラタラ。ミネアポリスで入国審査を済まし、乗り換えてテキサス着は夕方、とは言え、まだまだ明るい。さっそく市中のレコード屋へ足を伸ばし、2軒をグルッと見た。11時まで営業していて、店内には拳銃を持ったガードウーマンがいたりした。さて、旅初日は順調に終わった。明日から戦いである。
5月1日(木)US買い付け日記@
今回の旅は、鎌倉在住のB能さんに一緒に行っていただけることになった。彼はサラリーマンなので、わざわざ有給休暇3日を取っての参加だった。ありがたいことです。私なんかとは比べ物にならないくらい広い分野の音楽に精通していて、HOT
VINYLに新しい風を吹き込んでくれることが大きく期待される。出発当日、横浜から時間を決めて乗り込んだ横須賀線‘エアポート成田’車内で、私は彼とガッシリ握手を交わし、旅のスタートだ。車内で‘狙いどころリスト’を渡し、海外レコード・ハンティング初挑戦の彼に、細かくアドヴァイスをした。開場前、搬入準備中の裏口で台車の上の箱から漁れ、英人コレクターには肩からぶつかって、自分のレコ列を守れ、銃声が聞こえたらとりあえず伏せろ、毒ガス攻撃に備えて常に風向を把握しておけ、等々。成田空港駅に順調に到着、しかし早々から思いもしない事態が発生した。チェック・イン・カウンターでショッキングなことを我々は聞かされたのだった。
4月21日(月)
心配して損した。17日の日記に書いた、取り壊されてマンションになる、山下さん宅の話である。家の前を通りかかった折、掲げられている建設計画書を見たら、なんと‘山下ビル’が建つという。な〜んだ、景気いいんじゃん。あー、損した、損した。もっと自分の心配をしなくちゃいけないのに。
今週は、アメリカ買い付けです。日記は来週末までお休み。土、月は開店しているので、Y田さんとお話をしに来て下さいね。
4月20日(日)
在庫しているレコードが、雑誌で取り上げられるとなんだか嬉しい。それがマイナーであればマイナーであるほど、嬉しい。買い付けの際、自分が訳も分からず入手したものを、どこかの誰かが‘名盤’とかなんとか言ってくれていたりすると、なんだかこそばゆいが、とにかく嬉しいのだ。受け売りのコメントを書き足して、目立つところに並べてみたりする。最近で言えば、レコード・コレクターズ誌の‘THE ELECTRIC INDIAN’(5月号P103)、‘CALLIOPE’(2月号P112)等だ。とくに前者は、近頃仲間うちで話題沸騰の曲だったので、喜びもひとしおだ。ぜひ聴きに来てください。ところで、今日&明日は、ちょっとおいしい割り引きセール期間です。ずっと、欲しいなぁ、と思っていたあのレコードを、ぜひこのチャンスにお買い求め下さい。
4月19日(土)
昨日、一気にVENTURESのアルバムをご購入された方がいた。どれも決して安くはなかったが、状態が良かったので喜んでいただけた。正直言って、開店当初は、こんなにVENTURESが売れるとは、考えていなかった。多作な彼らである。今度のUS買い付けのWANTSリストには、果たして彼らのアルバムがズラーッと並んだ。オリジナル・ドルトン・レーベル狙いである。
4月18日(金)
なんだか、急に昨日から暖かくなってきた。この時期になると、2年前の悪夢を思い出す。開店当初、壁にシングル、EPのジャケをたくさん貼り付けていた。それがボトボトと落下してきたのが、今頃の季節だった。ビニール・カバーをガム・テープで壁に留めていたのだが、暖かくなるにつれて接着部分が緩んできたのだろう。ドアを開けると、床に散らばるジャケ。キャーッ!今でもショッキングな光景である。最近、ドア内側に裸で貼り付けてあるシングル盤が、かなり垂れ下がってきているのが気がかりだ。
4月17日(木)
先日、スーツを着た方がやってきて、‘○○建設のものですが’と、大手建設会社の名を口にした。続けて、‘今度向かいの家を壊して、マンションにするので、ご迷惑をおかけします’と言う。‘ダメ’と言ったところで計画が白紙になるわけも無く、べつにそんなことわざわざ言ってくれなくてもよい。さすがにこの辺りは、一軒家にはあまりにも環境が悪すぎる。とくに今回の家は、HOT VINYL向かいのキャバクラの窓の電飾で、夜はピカピカうるさいッたらありゃしなかったろう。ときどきピアノの音まで聴こえていたのに、いなくなってしまうとは、少々残念ではある。
4月14日(月)
昨日ご来店の女の子に、‘次のイヴェントで、DJやって!’とお願いしたところ、OKをもらえた。彼女は60年代を幅広く聴くそうで、とくにガールズものがお好きとのこと。ずっと女の子のDJを捜していたので、嬉しかった。その話を、10日のイヴェントでのDJっぷりが評判良かったY田さんにしたところ、‘オレのアイドルの地位が危ない’と、焦燥感をつのらせていた。彼は自称アイドル。HOT
VINYLに、彼のアイドルぶりを証明する写真を飾ってあります。次のイヴェントでは、新旧2人のアイドルの激突が楽しみである。
4月13日(日)
昨日、ひさびさにいらしたF井さん(静岡との県境付近在住)が、突飛だが面白い意見を言っていた。‘チャック・ベリーにはノーベル賞をあげなきゃいけない’と。しかしノーベル何賞? 経済学賞か? たしかに、どんなに優秀な経済学者が研究成果を発表したって、ここ50年でのロックの経済効果には到底及ばない。そうなると、今の日本にもロックを普及させねば。しかし、近頃の日本に、ロックってあるのか? ‘ロック娘。’でもやるか(もうすでにロックではない)。
4月12日(土)
昨日は、今日が雨だと聴いていたので、なんだか気分がどんよりしていたが、今日は今のところ雨も降っておらず、ひと安心。せっかくの週末に雨だと、本当に困るんです、買い付け前だし。その買い付けに備えて、そろそろ、緊急のセールでもしようかな、と考えている。なにせ、今回は初めて帯同者がいるので。アメリカでは、心細くて、夜中にモーテルの部屋でひとり枕を濡らすことも多いので、本当に心強い。おまけに、彼は私の知らない、大人の世界の音楽を広く網羅している、頼りがいある人。ウッフン。せっかくだから、数を仕入れようと考えているので、現金が必要なのだ。さぁ、どんな手で皆様に来ていただこうかしら。
4月11日(金)
いつも‘IT'S GRAND’翌日は筋肉痛がするのだが、今日はスガスガしい。体もだんだん鍛えられているようである。昨日も、とても楽しかった。DJさんたちも、各自ウサ晴らしをするかのごとく、踊りまくっていた。とくに、Y田さんは額に汗して、ノリノリ。まわりを引き込み、彼を中心に踊りの輪ができたくらいだ。やはり、音楽は聴いているだけでも良いが、聴いて体が動いてくる、という楽しみ方もあると実感した。アッという間の、4時間半だった。最後は、B能さんがまわすサッチモの「Give
Peace A Chance」で閉幕。私は、早くも次回のことを考えている。また近々、皆様に当HP上でお知らせさせていただきます。
4月10日(木)
アー、良かった好天で。今日は待望の‘IT'S GRAND’の日。昨晩ザーザー雨が降ってきたときは、気が気では無かった。きっと愛しの黒盤チャンたちも、イイ音出してくれるだろう。私はこれから選曲、様々な準備で忙しい。明日に、今日の様子はレポートしまーす。
4月7日(月)
昨日ご来店のあるお客様は、シングルをご購入下さることが多い。‘どういうときに聴くことが多いのですか?’とお尋ねしたところ、‘仕事から疲れて帰ってきたとき。もう遅いし、シングルしか聴けない。’とのお答だった。同時に‘LPなんて、なかなか全部は聴けない’とも。シングルは、疲れた日本人を癒してくれるのである。私個人としては、畳の部屋で、あぐらをかいてプレーヤーにシングルをセットしたい。そして、後ろにゴロッとなって、好きな曲を聴きたい。なんだか、想像するだけでワクワクして、世界が明るくなってきた。
4月6日(日)
買い付けのスケジュールは、だいたい1年先まで考えている。昨年、一昨年とちょっと行き過ぎなので、2003年初頭は控えめに、と考えたのは、昨年の春頃だったか。昨年いっぱいまで売り上げは‘新入荷’に頼り切っていたので、‘数ヶ月も買い付けに行かない来年初めの売り上げは、いったいどうなるのだろう?’と、かなり不安に思っていた。しかし、実際は思っていたほどの落ち込みは無い。お客様の声を伺ってみると、どうやらこの機に今まで欲しかったものを、ゆっくり物色できる、というところらしい。私などは、欲しいものは必ず買う、というタイプなので、予算がどうのとか考えたことも無かった(あまり高いものを買わないせいもあるが)。お客様の月々の予算の都合で、買いそびれられているレコードが、多数あるらしい。新入荷が無いここ数ヶ月は、お客様にとっても、店にとっても、有意義な時間だったようだ。
4月5日(土)
昨日、日進のビルの前で作業をしていた。‘ALIC 日進ビル’という文字が、取り外されているところだった。今後、あのビル本体がどうなるかは知らないが、重ね々々寂しくなってしまった。一方、創業90数年の老舗、伊勢佐木町のヨコチクも閉店してしまった。私の母親が高校生時分にバイトをしていたところである。時は1965年。‘あー、オレがバイトをしていたかったよー’と、よく母親をなじる。話は変わるが、その伊勢佐木町で近頃、耳をそぐ数人の外国人が出没する、という話をきいた。血の滴る耳を持って、どこかに消えてゆくそうだ。不況時に出てきそうな噂ではある。
4月4日(金)
日本の東に位置する悪の枢軸の基幹国、ブッシュ帝国が、ここ数日で一気に侵略の速度を速めた。帝国軍の勝ち戦はドルの高騰につながるので、今月中に米買い付けをひかえた私は、気が気ではない。このまま鎧袖一触で彼の国の占領を完遂などしてしまったら、大きく買い付けに不利に働くことになるので、とりあえず今日、不本意ながら3000jを購入した。輸入するのが仕事である私はもちろん、ドル安を望んでいる。それはイコール帝国軍の苦戦を意味するわけで。帝国が苦戦すれば、世界経済がさらに苦境に陥るわけで。日本人は近年の不況で生活防衛術を心得ているからいいとして、帝国の人々は、荒れまくるのではないだろうか?少しくらい、生活の規模を縮小したほうがいいよ、地球人。
4月3日(木)
嬉しいけれど、ショッキングなことが起こった。レコード店なのだから当然の話だが、レコードが売れたのである。そのブツは、THE
KINKSのシングル「Shangrila」。69年のシングルで、まったく売れなかった。キンクス・コレクターである私でさえ、10数年で2枚しか見たことの無い英盤であった。それが、米国に運ばれていってしまったのだ。あー、また海外流出。あな悲し、いと悲し。ちなみに、私はその「Shangrila」を持っておりません。だれか売ってください。早く余裕を持って、本当に欲しいものくらいは、手元に置いておけるくらいになりたいものである。泣く泣く店頭に出してある入魂のアイテムは、まだまだあります。
3月31日(月)
今月もホッと一息である。なんとかカードの引き落とし、家賃等の支払いを終えることが出来たのである。毎月ギリギリなので、今月のように31日が月曜日だと、大助かりである。なんとか、週末の売り上げを見込めるからである。逆に、先月のように、28日金曜日が月の最終日だとキツイ。さて、4月はどうか、とカレンダーに目をやると…。30日の水曜日か。アメリカ買い付けで大出費の後だけに、またまたキツそう。
3月30日(日)
先日新聞に、ネットで女性向けの古書店を運営している女性の記事が出ていた。彼女もHP上で日記を毎日更新していて、日常生活と本をからめた話を紹介しているという。ところで当店主日記、別に何かのためにつけているということはないのだが、彼女の日記は‘顔を見せなくても、日記を通して人柄や考えを知らせることで、親近感や信頼を得ているようだ’とのこと。なるほど、である。私自身は何も考えていないが、じつはこの日記も、意外とお客様たちへのアピールになっているのかも。ところでその古書店主の彼女、‘眉毛を書く方法を井伏鱒二の作品にからめて展開’させたりもしているという。それを読んだ私とS田さんは、‘なんだよ、山椒魚に眉毛あんのか?’、‘黒い雨が入らないようにメイクするんじゃない?’、と笑い飛ばした。
3月29日(土)
ヒマしていた昨日の午後、ベテランらしい女性がご来店。クリフ・リチャードのレコードをお探しとのことだった。‘ピン’ときたので、「コンサートにいらっしゃいましたか?」と尋ねたら、案の定、見に行って久しぶりに聴きなおしてみよう、と思われたそうだ。ベテランのファンの方が、わざわざレコードで、と考えてくださったことが嬉しかった。クリフが若い頃の映像を見たい、とおっしゃるので、‘THE
YOUNG ONES’‘SUMMER HOLIDAY’のヴィデオをお見せしたら、かなり感激した様子で、体温が上がったのか、ハンカチでパタパタ扇ぎながら画面を見ていた。そして私が「このヴィデオをお貸ししますよ」と言ったら、ものすごく喜んでいただけた。今度いらしたら、‘THUNDERBIRDS
ARE GO !’を見ていただこう。
3月28日(金)
今日、2月初頭に皆様に出したDMが1枚、戻ってきた。2月11日のセールのご案内のDMだ。根岸のお客様宛てだったが、転居先不明とのことで、博多の郵便局から帰ってきた。そのお客様の足取りを追って、いろいろ探してくれていたのだろう。7週間の労苦を慮って、ありがたく受け取った。DMを出すと、必ず数通戻ってくる。いちいち転居の連絡をレコード屋にくれる人は稀なので、しょうがない。私も個人的に近々転居予定なので、しっかり関係諸氏には連絡をしようと思っている。
3月27日(木)
ここ3ヶ月半、日本から出ていない。入荷するレコードも、以前と比べると当然入荷のペースは落ちていて、LPの箱もずいぶんブカブカになってきた。来月に、ひさびさにアメリカへ行く。ちょっと予算を大きめに組んで、量を仕入れてこようと思っている。そして、ケチケチと小出しにするつもりだ。シングルは、できれば一挙に出したい。その新入荷は、5月になってから(3日説が有力)。毎度のことだけれど、買い付け最重要アイテムのリストを作るのが楽しい。現在鋭意作成中。‘こんなもの探せ’なんていうのがあったら、ぜひ教えてください。
3月24日(月)
この日記を打っているパソコンから視線を左にずらし、窓の外を見ると、ヤマハの建物のわき腹あたりが良く見える。階下で買った缶コーヒーを片手に、非常階段でタバコを吸っている人がいつもいる。良く日が当たるので、この時期はちょっとした息抜きには最適だろう。フフフ、私はここでパソコンに向かっていること自体が、RELAXINGなのだ。なんだかこの部屋は暖かいので、火水の閉店日でも、今年はずっと昼間は店にいる。家にいると寒いので。今日から、グッと暖かくなってきた。あぁ、これから夏に向かって行くのかと思うと、まったく憂鬱である。早く、10月になって欲しい。
3月23日(日)
昼の2時からの12チャンネルの映画は、いつも侮れない。先週は‘若大将’シリーズを何本もやっていた。60年代の東京は、空が広い。高度成長の証の高速道路も車が少なく、いつもスイスイ(スーダラダッタ)である。フラワー・ムーヴメントだ、スウィンギン・ロンドンだ、という時代に、まだまだ日本はのんきなものだったようだ。そこで若大将の加山雄三である。昨日、例の加山雄三のLPを引っぱりだしてきて、いくつか聴いてみた。おー、サイケだ!、ボサノヴァだ!カッコイイじゃねーか。日本のGSは、演奏力には定評がある。ランチャーズも、すごくいい。そろそろ、笑いのネタとして、彼を取り上げるのをやめませんか?でも、映画では、いつもこづかいをねだってばかりだし(妙にダンスの上手いおばあちゃんが、ちゃんとお金をあげちゃうんだけど)、いまいち我々洋楽派には、ダサく見えることも確か。私は、彼の作曲能力は、高く評価しています。
3月22日(土)
最近、横浜駅周辺で増えたもの。古着屋以外では、なんといっても路上のビラ、ティッシュ配りの人だろう。飲食店、サラ金、美容院等々、夥しい人数がHOT
VINYLへ近づくまでに、我々を通せんぼしている。その中で、なぜか多いのがコンタクト・レンズのビラ。いつからか大増殖し、シェーキーズ前、あるいはバス・ターミナルに面した横浜銀行、(憎き)UFJ銀行前では、2bごとにダブダブの派手なコートを来た人が我々を待ち構えている。あれだけ続けているというからには、それなりのビラ配り効果があるのだろう。HOT
VINYLも参戦するか、路上ビラ配り。
3月21日(金)
そういえば、今日は祝日だ、と言うことに気づいたのは、昨日のこと。珍しく午前中からお客様がいらして、ちょっとルンルン♪。しかし、昨日の横浜駅前バス・ターミナルの光景は異様だった。警官と警察車両だらけ。その何分の一かでいいから人手を割いて、しっかり普段から違法駐車取締りをやって欲しいものだ。(とくにダイエー横) ああいう、急に出てくる警官というのは、普段は何をしているのだろう?(列車事故のときの作業員も) シコシコ書類業務をやっているのだろうか?よくその事務仕事をおざなりにして、新聞ネタになっているが。でも、今日は普段どおり、一人も警官なんていやしません。私がテロリストだったら、1日遅れの今日あたりが、狙いどころだと考えるね。
3月20日(木)
ついに戦端は開かれた。傲岸不遜米国が一方的に侵攻を開始した。情けない小泉内閣の日本もそれを支持、戦闘の一端を担うことになった。世界各国で反戦行動が盛り上がりを見せ、中でもシドニーのオペラ・ハウスの屋根に書かれた‘NO
WAR’の文字はインパクトがあった。翻って、日本の行動で報道されるのは、米国大使館前の10人弱のハンスト行動、新宿のアーパーおネェちゃん達の‘せんそーはんたーい’というコールなど、情けないものばかり。そんな中で、マレーシアで‘BED
IN’をしている人々の模様が報道された。69年にジョン・レノン&オノ・ヨーコがやったときは、‘またバカなことを’と好奇の目で見られてばかりだったが、今から思うと当時の彼らの行動の真意は理解できる。‘僕らが道の真ん中で立ち止まって、ひとこと“ピース!”というだけで、注目される’とジョンは言っていた。とにかく、自分らの有名度を利用したのである。そこでマレーシア。行動をした彼らは、世界には無名の若者であった。しかし、あの‘BED
IN’ということで、世界に報道された。まぁうまくやったものである。それにしても、いいのか、日本。
3月17日(月)
今日もHOT VINYLはとても静かだったのだが、周囲はなんだか週末のように騒がしかった。上の階からはドコドコ響いてくるし、下からはカラオケが、おまけに近所には救急車まで出動したようだ。確定申告も終了し、ガランとした店内はなんとも寂しいものだ。
3月16日(日)
ダイエー入り口のアンケートのオバチャンがいたので、ヒマそうに近寄っていったら、無視された。悔しかったので、なんのアンケートか確かめてみたら、女性をターゲットにしたビールのアンケートだった。チェッ、である。そしてひとつご報告。チョコボールの銀が3枚揃いました!最初の4コで2枚銀が出たのだが、その後が長かった。計25コくらい買った。‘輝くメタキョロ’をもらえるとのことだが、大きさが明記されていない。かなり小さいとふんで、12aくらいと予想している。もっと小さかったら怒りますよ。1b50aの大きさでも困るけど。廊下のテディと並べたらコワそう。
3月15日(土)
雨、雨、雨。レコ屋は、「Singing In The Rain」というわけには行かない。(皮肉にも、ただいまのBGMは「Shining
Brightly」 by BRINSLEY SCHWARZ) おととい、来月の‘IT'S GRAND VOL.4’のフライヤを午後3時ころHPに載せたら、夕方には‘見ましたよ’というお客様がいらした。けっこう昼間からこのHPを見てくださる方がいるようだ。さぁそこで、今日も‘雨セール’をやります。‘HP見たよ。ビヨーンビヨーン’と言ってくだされば、20%OFFします(雨が降っている間のみ有効)。
3月14日(金)
いやー、体重が15`くらい減った気持ちだ。確定申告を終え、肩の荷が下りたのだ。‘ALWAYS
LOOK ON THE BRIGHT SIDE OF LIFE♪’を信条としている私も、ここ数週間は本当に息苦しかった。世の中が一気に明るく見えてきた。UFJ銀行がなんぼのもんじゃい。昨日、1枚で\840もする紙を買わせていただき、よい経験をいたしましたわ。受け取ったのは昨日だけど、\840は申請した日に、しっかり差し引かれていたけどね。
3月13日(木)
日本で唯一のレコード・プレス工場(鶴見)で、カッティング・エンジニアを目指して修行中の若者、という特集を、月曜日にNHKでやっていた。そのコーナーの冒頭では、アナウンサーの前にレコード盤が展示され、‘なつかしいですねぇ’という月並みな言葉を述べられていた。ちなみに、BGMは「白鳥の湖」だった。そこに登場した若者、というのは、坊主頭。やはり、いわゆるDJだった。アナウンサーも、スクラッチの真似をして、‘最近はコレで復活してきてますからネェ’と言っていた。もちろん、今プレスされているレコードは、いわゆるDJ向けのものが多いのだろう。それに反し、我々は40〜30年前のレコードを、当時の人と同じ方法、気持ちで楽しんでいるのだ。現在のレコード・プレスを取り上げているその番組の趣旨から言えば、‘レコード=いわゆるDJ’という図式は当然のことだろうが、白鳥の湖を流すくらいなら、ちょっとくらいオリジナル・レコード・マニアにも触れてほしいなぁ、とイジけた。せっかくレコードが話題になったのだから。なんでも、カッティング・エンジニアを目指して修行中の人は、日本には5人しかいないそうである。
3月10日(月)
ドガァー!!(剛田たけし風) 私は憤慨している。今度はUFJ銀行である。私は今、確定申告の真っ最中、昨年の通帳、領収証の山と格闘中である。愚かにも、UFJ銀行の通帳を紛失してしまったので、先月中に再発行の手続きをした。\1050の手数料は、まぁ私の過失なわけだから、受け入れざるを得ない。しかし、その再発行された通帳を見て愕然とした。なんと、紛失した通帳に記載されていた出し入れの履歴が、いっさい記載されていないのだ。そこで今日窓口に行って、‘再発行通帳に載っていない分を、ちゃんと私に知らせてください’と頼みに行った。なんと\840の手数料がかかる上、2日待てという。なんで、自分の履歴を見るのに、お金がかかるのか?そして、なぜ再発行された通帳には、以前の通帳に記載された分の履歴が記載されないのか、と問いただしたら、しゃあしゃあと‘記載されないことになっています’などとぬかした。まったく理由になっていない。今回は確定申告のため、臍をかむ思いで手続きをしたが、まったく理解に苦しむ。他の銀行はどうだか知らないが、自己都合を客に押し付けて、おまけにお金を取るというミステリーである。なんのための再発行手数料\1050だったのか?誰かこの謎を教えてください。レコードを\840割引します。
3月9日(日)
今日の午後、姫路からという、ヴェテラン・コレクターがいらっしゃった。高校生のときに、『All
Things Must Pass』をたいへんな思いをして買った、とおっしゃっていた。いまだに、中高生の時分に買いためた当時のレコードを多くお持ちだそうだが、赤盤が多いそうである。最近になってUK盤に興味を持ち出したそうで、‘これから大変だー’とおっしゃっていた。とりあえず、入門編ということで、70年代の『SGT.
PEPPER'S』をご購入くださった。新しい世界が開かれますように!
3月8日(土)
今日初めていらっしゃった、かなりのコレクターとお見受けするお客様に‘開店してどれくらい’、ときかれて、‘2年ちょっとです’と答えた。すると、‘えー、そんなに経つの!全然知らなかった!’と言われた。いつもの会話である。じつは、このお約束の会話は、私にとってはちょっと嬉しい。まだまだ、HOT
VINYLは地元横浜でさえ、充分認知されていないのだ。つまり、これからもっとお客様が増える、という可能性を秘めているのだ。以前は‘いかに東京の方々に売り込むか’ということにやっきになっていたが、近頃はすっかり地元志向だ。横浜で‘THE
RECORD SHOP’になれたら、それから東京なり、ロンドンなり、地方進出を考えたらいい。あくまで、横浜が中心である。
3月7日(金)
いつものとおり、本日も静粛な店内。しかし今日は、もう売り上げがあるので、ひと安心。昨日は、お買い上げくださった方は1名様だった。UK盤を3枚入荷させたのだが、そのうちの1枚、BEATLESの『A
HARD DAY'S NIGHT』を、入荷その日にお買い上げいただけた。あの状態をあの価格で出せたのなら、私も嬉しい。今日お買い上げいただいた1枚も、‘これ、安いですよ’と、お客様は少々興奮気味だった。まだまだ財宝ありまっせ、HOT
VINYL。
3月6日(木)
訪問してくる営業さんたちは、名刺をくれ、という。とくに、怪しい先物取引関係の投資を進めてくる人たちに、それは顕著だ。先日来たある若い営業クン、いきなり私に名刺の交換を拒まれ、おまけに「最初に断っておくが、お金ならありません」と私に言われ、速攻退出していった。オイオイ、営業がそんなに淡白で良いのかい?
3月3日(月)
最近は、雑誌への広告出稿をほとんどしていない。お金がかかるからだ。レココレなんて、最小の1/3ページで10万円弱である。HPを始めてからの出稿はレコードマップだけなので、HPアドレスの宣伝はほぼしていないに等しい。新しい宣伝方法を考え始めていた折も折、タウンページの営業担当からの電話があった。じつは、HVには毎日のように「中古ビデオ扱ってますか?」という問い合わせの電話があるのだが、その方々に尋ねてみると、みなタウンページを見た、と口をそろえる。‘中古CD・ビデオ・レコード’の範疇に載っているからだ。レコードについての問い合わせがほぼ無いという不思議はさておき、意外や多くの人がタウンページを活用しているのだな、と認識したところへの、タウンページからの勧誘の電話だったのだ。今年の秋に発行の号、横浜北版、南版それぞれに少し宣伝文句を掲載することにした。当初、北版だけの予定でいたが、思い切って南北両方に掲載することにしたので、値段が予定より上回った。そこで、価格面で渋ってみたところ、あっさり2割ほど安くしてくれた。この秋からは、なんとか‘中古ビデオ’の問い合わせが無くなるよう、祈っている。反響がよければ、次年度は湘南版にも掲載を検討してみたい。
3月2日(日)
先日いらしたあるお客様は、メロトロンを使用しているレコードを集めているという。コレクションするポイントは人様々なので、驚きはしなかったが、実に面白い、と感銘を受けた。そこで、メロトロン・リストを製作してみた。どんな形であれ、提案の仕方が増えたのは、とても喜ばしいことだ。もしも、「こんなコーナー作ってみろ」というご意見があれば、教えてください。
3月1日(土)
まったく呆れた、というか、したたかさを思い知らされた。先ほど、近所の金券ショップの前を通りかかった際のこと、窓に大きく‘ハイカあります’とあり、\50,000のものを、\51,000で売っていた。昨日まで、\49,500で売っていたものを、である。ご存知の通り、昨日で国土交通省は高額ハイカの発行を停止した。早速翌日からの値上げである。そういうものなのか?HOT
VINYLなんてつい一昨日、あるお客様が‘ゲーッ、これこの前\2万以上で、買ったのにー’と、\800のLPを買っていった。金券屋さんには、‘あんた甘いよ’と言われるだろうが、3jで仕入れたものを、¥2万では売れません。在庫のレコードについて、よく‘これ安すぎ。もっと高くつけなよ。’とお客様に言われるが、驚くべき激安盤があったら、嬉しいでしょ?
2月28日(金)
来た。ついに来たのである。(待ちに待ったものがようやく来た、というのは、大学2年のとき以来だ) なにが来たって、ヤマト・コレクト・サービスからの電話が来たのである。続けて、セールスのおじさんも来てくれた。これで、ようやく代引きで通販をできる。昨日も2コ荷物を送った。ますます商売の繁盛せんことを願って、HPで導入キャンペーンでもやるか。近日導入予定でR。
2月27日(木)
私は憤慨している。今度は消防署だ。出勤早々、受付のオバチャンから書類を手渡された。先月の消防査察の結果だという。全テナントに消防責任者の設置が義務付けられたので、早急に資格を取って消防署に必要書類を提出せよ、との内容で、このビルほぼ全テナントの名前が列挙されていた。必要な資格を取れ、ということにはべつに異論は無いが、その資格取得の手間とコストに文句がある。事前に西消防署に赴き、書類を記入し受講票をもらい、後日に平日丸1日を座学に費やさねばならない。そしてその終了証明書を、また西消防署に持参せよ、という。おまけに、受講料なる名目で\5000!!!も徴収されるのである。‘今年度中に取得せよ’とのことだが、その講習は年度内は1回限り、というありさまだ。だいたい、いまどき簡単に\5000も支出を強いるなんて、信じられない。新宿歌舞伎町雑居ビル火災を契機に消防法が改正された、とのことだが、\5000も押し付けるなよ。おまけにそのお金はどこの誰の懐に入るのか、わかりゃしない。言われたとおりにしなけりゃ、‘罰金最高1億円’とのことだが、ヘン、オイラから1億円取ってみろってんだ。
2月24日(月)
昨夜の営業終了後、藤沢へ行ってきた。スワンプ・ロック好きのB能さん行きつけの音楽バーのマスターが主催する、DJイヴェントがあったのだ。その店のマスターは、ラテン好きとのことで、ふだんHOT
VINYLでは聴けないような曲が多くかかっていた。皆知り合いとのことで、規模は大きくないがとても雰囲気が良かった。こじんまりしたイヴェントを、店のそばで気軽にやってみるのも悪くない。
2月23日(日)
私は落ち着いていた。キーを回し、エンジンを停止した。ブレーキをかけると、普段より時間はかかったが、なんとか停止した。しょうがないので、神奈川区役所前のバイク屋にバイクを預けて、歩いて出勤した。私の愛車は、もう12年も使用しているため、最近続けて不具合が発生している。先月は、油を噴いたばかり。そのたびに出費を強いられるが、まだまだエンジンは元気。老体を鞭打ち、これからも当分乗る気でいる。
2月22日(土)
今までの人生で3回、死にそうな目にあったことがある。最初は小6のとき、頭蓋骨を骨折したとき。2度目は二十歳のとき、ワイト島で断崖から落ちそうになったとき。そして今日の午前中だ。東神奈川駅前を快調に原チャリでとばしていた時分に、それは起こった。フル・スロットルで神奈川スケートリンク前の交差点に差し掛かったとき、信号が赤に。スロットルを戻したが、エンジンは全開のまま。右手をガチャガチャさせたが、どうにもならない。キャー!!!(以下明日)
2月21日(金)
昨日、いつものダイエーの入り口で、オバチャンが通行人に声をかけまくっていたので(2月7日参照)、さりげなくヒマそうに歩きながら近寄っていった。彼女曰く、‘タバコのパッケージ・デザインについてのアンケートです。タバコ吸いますか?’と。とっさに、‘私は吸いません’と答えてしまった。後になって千円損した、と思った。しかし、‘どうぞ試しに新製品を吸ってください’なんて言われたら困るので、まぁ良かったのだろう。‘新しいレコード針の視聴のアンケートです’なんてのは、ないのだろうか?
2月20日(木)
このビルには古着屋が多いという話はしたが、近頃そのうちの1店がビルの入り口でチラシを配っている。たしかに、2階の2店は、いつも客が入っている。チラシを配ろう、と思い立つほど、古着目当ての客が数多くこのビルに入ってきているということ。すでに、横浜の‘THE
古着 ビル’になってしまっているのだろう。もう一度言わせてください。誰か、このビルで中古レコード屋をやりませんか?
2月17日(月)
小学生のとき以来、思い出深い日進が閉店セールだというので、覗いてきた。昨年、大々的にコムサ・ストアが入居し、日進はプラモデル部門だけになっていたのだが、コムサがあっという間に閉店するのに伴い、そのプラモ部門が閉店セールをやっているのだ。今日がそのセールの最終日で、もう棚はガラガラ。私の目当ての飛行機のプラモデルは連合軍のものしか無く、他に残っていたのは‘居酒屋’とか‘興福寺’なんていうロクでもないものばかりだった。しょうがないので、色塗り用の筆だけ買って帰ってきた。街のランド・マーク的ショップが消えてゆくのは、寂しいかぎりである。
2月16日(日)
雨である。レコ屋に来客は無し。こんな日は事務仕事に没頭するに限る。せっかくの週末に降られると、なんだかとっても損した気持ち。おまけに、現在のBGMは‘B.B. BLUNDER’。なんだか、ますますめげてくる。
2月15日(土)
最近、買い取り、トレードをご希望のお客様が増えてきた。今週はお宅にまでお邪魔したりして、結構出費した。先月は海外に出ていないので、今なら金銭的にたいていのレコードには、問題なく対応できる。そして、もうひとつの新機軸、委託というのもやりだした。数は多くは無いが、‘あれ、ナンジャコリャ?’というブツが棚に刺さっていたら、それはきっと委託です。何はともあれ、新顔のレコードが増えるのは良いこと。どんなブツがあるか、ぜひ見にいらしてください。
2月14日(金)
私物のレコードを整理していて、10年ほど前、大学生の頃にイギリスで買ったレコードがほとんどだ、ということに気づいた。当時は空前の円高、£1が\150以下にまで落ち込んだ時期であり、レコ買いにはウハウハであった。しかし学生なので予算は限られており、今思うと無理してでも買っておけば!と悔やまれるブツも多い。そんな中、厳選して購入したものはナイス・アイテムが多く、イギリスはレコード・バブル前でもあったので、手元にあるBEATLESのホワイト・アルバム(オリジナルMONO音質良好)についている価格シールは£20。今では10倍してもおかしくない。10年前とは言わないが、もう一度5年くらい前のイギリスに潤沢な資金を持って、行ってみたいなぁ。
2月13日(木)
こう見えてもHOT VINYL、意外と通販での売り上げもある。お支払いはおもに現金書留でお願いしているが、代引きもやりたいと思っていた。そこで先日ヤマトに連絡したが、何回言っても、そのコレクトの担当部署からの連絡が来ない。今日も出入りの営業さんに、「いつまでたっても連絡いただけないのですが」と文句を言って、「すぐに手続きします」という返事をもらったが、やはり電話がない。HOT
VINYLはヤマトのブラック・リストにでも載っているのか?それとも、ヤマトコレクトサービス(株)は、やる気がないのか?先日読んだ‘日経ビジネス’に、‘商売は3S’と出ていた。‘SPEED’‘SURPRISE’‘?(←忘れた)’の3Sが大切だそうだ。私もわが身を振り直さねば。(その前に、もうひとつのSを思い出せ!)
2月11日(火)
いつも火曜日というと、休業日のため元気のない私であるが、今日は運良く祝日のため臨時営業!やっぱり店に出るのは楽しい。ちょっと天気がおぼつかなかったので恐る恐る開店したが、開店同時にお客様が来てくださり、現在まで途切れることなくいらっしゃっている。嬉しい限りだ。会社員時代に、もし週に休みが1日なんてことになったらイライラしてしまうが、この仕事は出勤しないとイライラしてしまう。できたら、休業日なんて設けたくない。もうちょっと売り上げが上がれば、スタッフを募集したい。とにかく、今日の割引内容を考えると、枚数を買う方には朗報。シングル・マニアの方々、お待ちしております!
2月10日(月)
今日も保険のおねえさんが来店。いつもの‘雄三’ねえさんではなくて、初めての人だった。彼女らの手口は、とりあえず名前と誕生日を聞きだし、いくつかの支払い&受け取りプランを作り、それを手に再来店するというものだ。‘雄三’ねえさんで懲りた私は、今日は平身低頭‘保険に入る意思はまったく無いこと’を伝え、ご退室いただいた。あー、なんだか申し訳ないことをしたと少々胸が痛む。私も以前は営業職の身、外回りの方々にはつい丁寧に応対してしまう(置き薬の営業の方とか)。さて、明日はひさびさの火曜営業。割引セール(高額のヨーロッパ盤は対象外)をやるので、ぜひいらしてください。
2月9日(日)
本日、HOT VINYLが入居しているビルの3階に、また古着屋がオープンした。2階にもすでに2店あり、このビルに合計何店あるのか分からない。隣の隣の古着屋なんて、4人で経営しているとのこと。きっと売り上げもHOT
VINYLの4倍以上あるのだろう。じっさい、店内には常にお客さんが入っている。古着と言ったって、全然古着っぽくなくて、きれいでモダーンなものが多い。主にアメリカで仕入れているとのことだが、需要も供給も中古レコードなんかより、ずっと規模が大きいようだ。あらためて、中古レコードなんて、一握りの人たちの小さな趣味なんだと感じた。嗚呼、誰かこのビルにロック系中古レコード店を開きませんか?
2月8日(土)
無印良品の横、川を渡る歩道橋沿いに、急に自動販売機が2機設置されているのを発見した。なにやら、駐輪、不法投棄を無くすための運動の一環として、西口5番街商店会が設置したものだという。結果的に路上スペースが減っているので、そのような行為の発生を促す要素を取り去るという目的は、達成したかもしれない。安易である。自転車はダメで、自販機なら良いのか?誰か自販機の上に駐輪してやってください。原チャリがのっかっていたら、それは私の仕業です。
2月7日(金)
ダイエーの入り口辺りの路上で、書類を持って歩行者に声をかけているオバチャンをご覧になったことは無いだろうか?彼女の話を聴いて、請われるままついてゆくと、近所のビルの一室に案内される。今日も私はそんなオバチャンに声をかけられて、約30分の拘束から開放されたところだ。彼女らはアンケートをとっているのだ。先日はある石油会社のCMについて、今日は大手飲料メーカーのペット・ボトル入りお茶についてだった。その部屋に足を踏み入れると、簡易机が簡単な衝立で仕切られていたりして、ヒマそうな若人が(恥ずかしながら私も)エンピツを握っている。年齢層ごとに集めなければならないアンケートの数が決っているらしく、声をかけられても相手の希望の年齢でない場合、採用してもらえないこともある。今日はコップ3杯の大手メーカーのお茶を飲み、それぞれの感想を選ぶというのものだった。謝礼は1000円相当の図書券、QUOカード等が相場だ。HOT
VINYLの昨日の売り上げが\500だったことを考えると、かなりオイシイ仕事なので、いつもダイエー前を歩くときはヒマそうにしてみる。時給換算で\2000のバイトなんて、近頃ではないですよ。どうですか、Y田さん!
2月6日(木)
私は小中高ともに神奈川区内の学校に通っていた横浜育ち。大学時代は、HOT VINYL近所の東急ハンズでバイトをしていた。そんなわけで、HOT
VINYLを始めて当初は、ひさびさの友人にバッタリ多く会うのではないのか、と思っていたが、コレが意外やほとんど会わない。あれほど中高時代に一緒にレコ探しをしていた仲間達は、地元横浜にレコ屋ができたというのにどうしたのか!、とHOT
VINYLの集客力の無さを悩んでもいた。しかし今日の午前中、畳屋のところで声をかけられて振り向くと、ハンズのバイト仲間だったK源君だった。もうハンズはとうの昔に辞めていて、今日は羽田空港での夜勤明けだという。私が大学卒業して以来なので、かれこれ9年ふりだ。店に案内し、いろいろ語らった。こういう出会いは、地元ならではなので、今日はとても嬉しかった。
2月2日(日)
近頃なぜか音楽で‘即死’、という表現が広まっている。とくに某雑誌の周辺では、‘即死級の曲を連発’とか‘即死間違いなし’などという。あまり良い言葉だとは思わないが、意味するところは、良く伝わってくる。イントロの数秒を聴いただけで、大興奮するということだろう。それなら、はたしてフォークやヴォーカルの世界でも、即死は可能なのだろうか?‘いやー、昨日はシナトラで即死だったよ’、という言葉は無さそうである。イントロだけで大興奮するなんて、あまりにも近視眼的で、限定的な音楽の楽しみ方しかできない人々だと思う。私なんてかなり近視眼的なので、マージー・ビートで即死連発だ。でも、2分半かけて‘ゆっくり昇天’するのも好きだ。(Tom Jones 「Thunderball」は、昇天間違いなし!だんだん盛り上がってきます。)
2月1日(土)
27日の日記に書いた‘在庫LP全聴き作戦’は順調。現在、ASHTON, GARDNER &
DYKEの1stを聴いている。オルガンが効いた、ちょっとMOD風のカッコイイ曲をやっている、実力派の3ピース・バンドだ。昨日はARGENTを聴きまくった。連日オルガンで、頭の中はピロピロ鳴っている。
1月31日(金)
本日午後早々、大きなお買い物があった。BEATLESの『WITH THE BEATLES』と『BEATLES
FOR SALE』のオリジナル・ステレオ盤、WHOの『MY GENERATION』をお買い上げいただいた。どれも美品で、乾坤一擲の再入荷大困難盤。売り上げがあったのでホッとした反面(6桁!)、なんだか屋台骨を抜かれたような寂しさを覚える。とくに、『MY
GENERATION』が在庫に無いことは、店の存在意義にかかわるとさえ感じている。そうしていつものとおり、自分のコレクションから1枚、また1枚と減ってゆくことになるのだ。しかし、自分の『MY
GENERATION』は、今日お買い上げいただいた1枚ほどのナイス・コンディションでもない。本当に今日の1枚は、現地標準価格にて、現地でも見つからないほどの美品でしたよ。
1月30日(木)
26日の話。昼間、相変わらずいつものカラオケが快調に聞こえてきた。日曜日には、いつも以上にヴォリュームを上げているので、かなり良く聞こえてくる。私もノドの訓練をしたくなったので、カラオケが止んだときを狙って、窓を開けて‘コラーッ、カラオケうるせーぞー!!!’と大きく発声した。以降ずいぶんヴォリュームが下がった。そして話は変わり、大雨だった27日である。じつは、ある記録が達成された、かに思えたのだが、寸前でその夢は打ち破られた。HPを更新した夜7時半当時は、順調に記録継続中だったのだが。その記録とは、カッコワルイ話であるが、‘来店者ゼロ’である。売り上げゼロなんて珍しいことではないが、じつは来店者ゼロというのは、経験が無い。27日も、閉店準備中の7時35分頃に、来店者が1名あった。大記録樹立の日も、遠くないと思っている。(コマッタコマッタ)
1月27日(月)
先週私が訪れた下北沢のBさんの店に、かなりインスパイアされた。その店ではすべてのLPに、かなりのヴォリュームのコメントが添えられていた。それを読むだけでも面白かったので、うまいコメントの書き方を尋ねた。すると、とにかく聴くこと、うまいコメントが思い浮かばなければ、2回でも3回でも聴く、ということだった。HOT
VINYLはと言えば、恥ずかしながら、聴いたことの無いアルバムもゴロゴロしている。そこで私も、すべてのアルバムにコメントを添えるべく、昨日からバンバン聴き始めた。とりあえずアルファベット順に、UKアーティストのAから全部聴いている。昨日はALAN
BOWN !、ACE等を聴き、今はAMEN CORNERを聴いている。1日に10枚以上のLPを聴けるなんて(とくに今日のような雨の平日は)、かなりの贅沢。ZOMBIESまでたどり着けるのは、いつのことやら。
1月26日(日)
昨日、カラフルなロン毛をツンツン立てて派手な革ジャンにスパッツ、それにゴツい革靴といういでたちのガタイのいいお兄さんが、サングラスをかけてやってきた。京都在住のパンク・ロッカーだそうで、ちょくちょく来てくれる。ツアー中とか、レコーディング中とかで東京、川崎あたりによく来るらしい。一見HOT
VINYLには場違いな彼の風貌だが、そんな彼がこよなく愛するのはGeorge Harrison。ジョージのアイテムは『LIVE
IN JAPAN』の2LPを筆頭に探している人が多く、いつも仕入れが追いつかない状態だ。前回来てくれたときに、彼が気に入ったものはすべて買って行ってくれたので、それ以来新しい入荷は残念ながら無かったので、今回はお買い上げ無しでお帰りになった。昨日はお連れがいたのだが、その方は撮影スタッフだそう。そんなスタッフまでいるなんて、ひょっとしてグレートなバンドのメンバーなのだろうか。邦楽に疎い私は、彼が有名なのか否か、さっぱり分かりません。ボーカル担当だそう。
1月25日(土)
スペインからも注文が来るにおよんで、ついに英語の案内ページをHPに追加した。もちろん喜ばしい事態なのだが、店主としてはイマイチやりきれない面もある。重文級のアイテムが、続々と海外に流出する事態を、看過していて良いのか!(里帰りとは言わせない) 今こそ立ち上がれ、日本のコレクターよ!でも、シングルが多い品揃えと言うのは、やはりヨーロッパのコレクターに大きくアピールするところなのだろう。問い合わせは、シングルに関してばかりである。なんだかんだ言ったって、日本はLPの市場が大きく、シングルばかり買っているあなた(私もね)は、ごく一部のコアな人種。当HPもそのうち英語オンリーになって、日本語はこちらから なんてなったりして。果ては、HOT VINYLの海外移転か?
1月24日(金)
昨日とはうって変わって、本日は快晴。昨日午前中の‘本日は20%OFF’宣言は意外とアピールがあったようで、売り上げは上々だった。夕刻に雨が止んだのが要因らしく、閉店間際には意外や店内は混雑した。でも、ドシャ降りのうちは、まったく店内は静謐だった。それにしても、昼間から拙日記をよんで下さっている(ヒマな)方々がいるとは、驚きだった。S田さんが仕事の合間に毎日チェックしてくださっているのは、知っていたが。そのS田さんもご来店、椅子にドッカと座り、かかる音楽ごとに‘あー、これはS田ちゃん殺し。’とか‘これはカッコイイ。それに安い。’とか、大プッシュしまくってくれたおかげで(?)、販売にも結びついて感謝。とにかく、ちゃんと全品20%OFFにしたので、私も、お客様も双方ハッピーで良かった、良かった。
1月23日(木)
近頃さっぱり東京へ出ていなかったので、火曜日に勇んで新宿へ出かけた。11時には新宿西口に着いて天気も良好、意気揚々とレコ屋巡りを開始。しかーし!!ものの見事に開いてる店が無い!すべてが12時以降の開店だった。すっかり意気消沈して、愚妻が働いている南口のタカシマヤへ行き、社員食堂で昼食をご馳走になって帰ってきた(←それが目的)。昨日は吉祥寺、下北沢をこれまたかなり久々に探索。下北沢では、ときどきHOT
VINYLにも遊びに来てくれるBさん経営の店を覗き、いろいろ勉強させてもらって帰ってきた。そして本日、かなりの悪天候である。全品問答無用に20%OFFにします。私、気合入っています。現在午前10時40分。
1月20日(月)
週末は、すばらしいほど来客が少なく、とても寂しかった。その中で、初めていらした、あるお姉さまがいた。‘中学生の頃、ビートルズが解散した’とのことで、お隣のYAMAHAにご勤務とのこと。70年代前半のロックにかなり造詣が深いようで、私も知らぬスウェーデンのバンドのアルバムをお探しだった。結局、当時のアイドルだったという、TEN
YEARS AFTERのシングルをご購入。数年前にアメリカでアルヴィン・リーに会ったそうで、そのときの興奮を私にも教えてくれた。男性からリアル・タイムのロックの話を聴くことは多いのだが、ヴェテラン女性コレクターは珍しい。いろいろお話をうかがってゆきたいものだ。
1月19日(日)
換わって電話口に出た男は、しっかりと自己紹介をした。私は自分を‘一歩行者’と紹介し、‘ついさっき、貴社の従業員に無礼な振る舞いをされて、たいへん不快な思いをした’由を伝えた。加えて、‘同じような態度を子供、年寄りに取っているとしたら、社会に責任ある大企業として許されるものではない’とも伝えた。相手の男性はとても恐縮していて、私に事件の時間、場所を尋ね、「どの車両、誰だか特定できるので、しっかり対応を取ります」と、平謝りだった。そして何度も、ご連絡ありがとうございます、とも言っていた。今回のケースは、警備を商品とする会社にとって、簡単な問題ではないはずだ。彼らにとっては、とにかく物品を安全に守り運ぶことが第一。その任務を遂行することこそが第一義で、歩行者をハネ飛ばそうがなんだろうが、正直言って関係ないのだろう。振り払われた私がたとえ現場で騒ぎ立てたとしても、その警備員はきっと無口に私を睥睨するだけだろう。私に丁寧に対応なんてしたらそれだけ警備が手薄になり、強盗に付け入る隙を与えるえることになるからである。電話での対応はかなり下手だったが、きっと従業員の研修では‘近寄る人には例外なく高圧的な態度を取れ’と教育し続けてゆくのだろう。本当に対応をしっかり取ってくれたのか確認する術はただひとつ、また彼らとぶつかってみることだ。
1月18日(土)
昨日、たいへん不快な思いをした。HOT VINYLの近所に銀行があるせいか、よく警備会社の車両、重装備の警備員を見かける。私が歩いている際、見回りの警備員が前方からまっすぐ走ってきて、一切よけることなく私にぶつかった。そして、私の後方の交差点を見回ってから、後ろからまた私を追い抜いて、警備車両の斜め前である私のまん前に立ちふさがった。そこが、彼の警備位置なのだろう。突然だったのでちょっと彼と交錯したのだが、彼はあからさまに私を振り払った。その場で声を荒げて問題にしても良かったが、大人な私は(つい先日成人したので)店に帰り、すぐにその会社、綜合警備保障(株)に電話した。電話を取った女性に、「横浜市西区での業務に責任ある方と換わって欲しい」と伝えた。(続)
1月17日(金)
6日の日記に2千円札のことを書いたが、それを読んでわざわざ2千円札を用意して、お支払いしてくれたお客様がいた。ニガ笑いをしながら「おー、この2千円札、かなりコンディションがいいですねぇ。」と言って笑った。「コンディションの悪い2千円札なんて、見たこと無い。あったら、高額アイテムだね。」との発言も出て、さらに大笑い。オブチさん、2千円札のおかげで笑わせてもらいました。ありがとう。
1月16日(木)
全国各地の先日の成人式、やっぱりひと悶着起こった場所もあったようで、ウォッチャー各位は溜飲を下げたことだろう。そんな騒ぎを報道するテレビを見ていて、ひとつ着目したいコメントがあった。人生が80年に伸びた今、20歳なんてまだまだ子供だ、という意見だった。初の成人式は、未だ戦禍癒えぬ昭和21年、蕨市で行われた行事が始まりだと言う。その頃はと言えば人生50年と言われ、ほんの前年までは、若者は皆死ぬ運命にあった時代である。現在は人生80年とすると、成人の定義が成立したときと比べ、人生は1.6倍に延びたことになる。成人も1.6倍に伸ばすと、現在は32歳で成人ということだ。オレじゃねーか!ということで、今年は勝手に‘マイ成人式’を祝った。ちなみに、イギリスでは21歳で成人とされ、あくまで儀式的な側面が大きいが、家のカギを持てるようになる。誕生日には、大きなカギのハリボテの贈呈式なんかやったりして、大人の仲間入りを祝うのである。クリフ・リチャードの61年のアルバムにも、『21
TODAY !』というのがある。タバコは16歳からOKなのはなぜだろう、などと考えてしまうが、大人であることとタバコは無関係、というのが英人の認識なのだろう。 ある英人に「なんで日本は大人が20歳からなんだ?」ときかれたが、「なんでお前らは21歳なんだ?」ときいてやった。結局、大人子供なんてのは年齢で定義するものでなく、その個人によるのである。32歳で子供もいれば、18歳で大人もいるのである。今年、3回目の成人式を迎えた私(たまたま21歳の誕生日は英滞在中で、いろいろ祝ってもらった)、8年後に平均寿命が100歳になっていれば、40歳で4回目の成人をするのだが…。
1月13日(月)
なにやら、世間では今日も祝日らしい。こんなに3連休を量産した政府には、それによってどう景気が刺激されたのか、しっかり検証してもらいたいものだ。HOT
VINYLは火水に休みをいただいているが、祝日と重なった場合には営業することにしている。しかし、昨年はその3連休政策のおかげ(?)で、火水の祝日がゼロだった。今年は、と、カレンダーを見てみると、火曜日の祝日がけっこうある。とりあえず、2月11日(火)は営業いたします。でも、実績から言うと、祝日の売り上げはなぜかすこぶる良くない。なにか刺激策を取らなければ。ジャンケン割引、なぞなぞ正答割引とか。リスクを伴うが(表示価格以上はいただきませんが)、思わぬ割引もあるというのも、面白くて良いのでは?
今日は成人式。また各地で式場が荒れるのか?昨年、全国の‘成人式ウォッチャー’の注目を集めた沖縄では、分散開催になったそうで、残念ながら大荒れは見込めないよう。
1月12日(日)
今日も静かな時間が過ぎていったが、夕刻に賑やかな一団がご来店、店内が華やいだ。以前から時々来てくれている、八百屋勤務の女の子とそのバンド仲間が来てくれたのだ。彼女はTHE
SMOKEの『IT'S SMOKE TIME』を手にして、‘これ、スッゴイいいんだよね〜。欲しー。’と騒いだが、値段を見て目玉が飛び出ていた。その値段、6万円ナリ。‘あー、突きあたりの店で働かなくちゃ’などと言うので、‘ボク、指名します’と言いそうになった。彼女、‘夏から6キロ太っちゃった’そうだが、それも悪くなさそうだ。(←イヤラシイ) 結局、SPENCER
DAVIS GROUPを2枚ご購入。今日はこれから仲間とナベをつつくそうな。私もつつきたい。
1月11日(土)
今日もとても静かな1日。午後6時も過ぎたというのに、来店者はゼロ。ドアの外に、東京の某店のように糞尿をまかれたかと心配して見てみたが、一応普段通りだった。昨夜のTV討論で、ある経済学者が‘中国、東欧、インド等の経済面での台頭により、デフレはグローバルな現象だ’と述べていた。それらの国で、モノの生産技術が確立されつつあるのが、デフレの大きな要因だという。翻って、我々が捜し求めるレコードにデフレはあるのか?60年代のUK
& US盤は減ることさえあれ、増えることは無い。愛好者は増えている。値が下がることはなさそうだ。グローバルな現象から取り残されている、特殊なモノを我々は愛好しているわけだ。困った困った。まぁ、中国製の‘MADE
IN UK’の60年代のオリジナル・プレス盤なんて、あるわけが無い。あ、でもちょっと欲しいかな。しかし、中国製ではやはり…。わけが分からなくなってきた…。
1月10日(金)
今日もとても静かな1日。最初の入店者は5時前、例の保険のおばちゃん。新年の挨拶に訪れ、タオルを1枚くれた。私への勧誘は諦めたようで、最近はY田さんを狙っていて、今日も生保のプランを彼に持って来た。ところが、Y田さんは今日は不在。Y田さんは携帯を持っていない、とウソをついているので、‘どうしたらY田さんに連絡取れるかしら?’と彼女は気をもんでいる。自称‘もてもてアイドル’のY田さん、年上にも、もてているようで。
1月9日(木)
今日は閉店間際に、美容師のY山さんがひさびさに来てくれた。あまりゆっくり話をすることは出来なかったが、いろいろとシングルを視聴して、「あぁ、ここにくると、やっぱり面白いものが見つかるなぁ」と言って、何枚かご購入くださった。しばらくぶりのご来店だったので、私もとても嬉しかった。
1月6日(月)
かなり珍しいことだが、先週、2千円札が2枚やって来た。お客様のお支払いの中に、あったのである。この2千円札というのは、やはり使いづらく、どうもやっかいだ。その2千円札を出されたお客様も、‘銀行の窓口で、千円札をもらうつもりで、希望金種の5千円札の下の欄に印を付けたら来ちゃった。まさか2千円札の欄があるとは’と困惑した様子で、‘2千円札で払っても、いい?’とわざわざ尋ねられた。どうやら、岩倉具視の500円札と同レヴェルの意識を持たざるを得ない代物のようだ。私も、そんな激レアな2千円札を持っている、ということ自体がどうもこっ恥ずかしく、こちらからおつりとして出すのにはためらいがある。‘紙幣の肖像に始めての女性’と大々的に喧伝されたが、右下隅にちょろっ、と平安美人のイラストが入っているだけ。おまけに、誰も実物のデザインを知らないから、偽札をもらっても分からないだろう。今日早速その2枚の2千円札を、CD機で貯金した。
1月5日(日)
12月27日の‘ヨーコ’ネタが、意外と反応を呼んだ。‘どんな青年だったのか、見てみたかった’‘さすがに、ヨーコはキツイっすよ’等々。その中の、‘修行が足りない’という意見は、予期し得ぬものだった。曰く、‘演奏を聴け’とのこと。たしかに、ビートルズ組み(ポール除く)はもちろん、エリック・クラプトン等、当時のジョン&ジョージ周辺の豪華メンバーが目白押しである。彼らのアヴァンギャルドな演奏は、確かに珍しいだろう。でもさすがに、私もその境地まで達しておりません。これから私も修行します。店内から金切り声が聴こえても、逃げないでください。
1月4日(土)
Y田さんの助力を得て、元旦から通常通り営業することができた。今日で今年4日目の営業ということになる。先月からさかんに、‘新年の営業は4日からです’と告知し続けていたにもかかわらず、私の不在中に意外なほど売り上げがあったのは喜ばしいことだ。HOT
VINYLはその立地上、たまたまのご来店というのは少ないはずだ。だから昨日までの3日間にご来店された方の大半は、‘店は開いている’という前提のもとにご来店されたのだと思う。一応、HPで‘元旦から営業’という連絡はしたが、それを皆ご覧になっていたとは考えられない。少しでもレコードを買っていただけるのなら、当然私も店を開けていたい。そう考えると、やはり新年も早々から営業開始、というのが正しいのだろうか?東京では元旦から営業するレコ屋も多く、‘元旦から客が来るのか?’と疑念を持っていたが、やはり開店してしかるべきなのか?とすると、毎週火水休みというのも、考え直さなければならないのか?今年もいろいろ変革が訪れそうな、HOT
VINYLだ。